CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-211「潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断」(イタリア・ベルギー)

2024年07月18日 00時35分56秒 | イタリア映画
敵艦は恐れず沈める、だが人間は助けよう

 1940年10月。イタリア海軍の潜水艦コマンダンテ・カッペリーニは、イギリス軍への物資供給を断つために地中海からジブラルタル海峡を抜けて大西洋へ向かっていた。その途中で遭遇した船籍不明の船を撃沈するが、それは中立国ベルギー船籍の貨物船カバロ号だった。

 コマンダンテ・カッペリーニのサルバトーレ・トーダロ艦長はカバロ号の乗組員たちを救助して最寄りの港まで運ぶことを決めるが、そのためには自らと部下たちを危険にさらすのを覚悟の上で、潜航を諦めて無防備状態のままイギリス軍の支配海域を航行しなければならず。(「作品資料」より)


 第二次世界大戦下、イタリアの潜水艦コマンダンテ・カッペリーニ号のサルバトーレ艦長が下した英断の行方を描いた作品。

 飛行士だったサルバトーレは、墜落して海中に落ちた時体を痛め、コルセットが必要となる。

 その後、潜水艦カッペリーニの艦長となり、イギリス軍の物資供給断つため海に出る。

 機雷が幾つもある海峡を抜ける緊張感があった後、砲艦を装備した国籍不明の貨物船を撃沈。

 それが中立国であるはずのベルギー船であることが判る。

 海に漂流するベルギー船乗組員たちに食糧と水を渡し、その後救命ボートで漂流する彼らを牽引。

 ボートが破損すると、ついにはベルギー兵たちを艦内に入れる。

 定員オーバーということで、艦内では皆立つしかなく、艦上の司令塔にも人が入る。

 艦上ということで、潜水すると皆溺れてしまう。

 そんな中、イギリス軍の砲火を浴びることになるカッペリーニ号。

 果たして、無事にサルバトーレはベルギー兵たちを近くの港に送り届けることが出来るのか。

 戦時中でもこのような話は幾つか耳にしたな。

 艦長の決断を恐らく快く思わない部下や、助けられたがイタリア軍に憎しみを感じるベルギー兵などもいて、果たして艦内で何が起こるのか気になる展開。

 緊迫感溢れる話であった。

 本作が日本で劇場公開された理由は何だろうと考えたな。

 明治天皇の言葉が引用される台詞があり、それが理由かなと思ったが、このカッペリーニ号は日本と深い因縁があり、日本軍が接収していたこともあるらしく、乗組員であるイタリア兵の遺族の多くは日本に居住しているらしい。

 作品中にはそこまで言及していなかったが。

 あと、フライドポテトを考え出したのはベルギーなんだな。

/5

監督:エドアルド・デ・アンジェリス

出演:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、マッシミリアーノ・ロッシ、ヨハン・ヘルデンベルグ、パオロ・ボナチェリ、シルヴィア・ダミーコ

於:TOHOシネマズ新宿

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 24-210「ザ・ウォッチャーズ... | トップ | 24-212「ペテン狂騒曲」(日本) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

イタリア映画」カテゴリの最新記事