恐怖から虐待をしてしまう心理
恐怖を感じると顔が引きつる
同じように怖いものに対すると体が身構える
自ずと戦いの態勢をとるのだ
意識しようがしまいがそういう行動をとってしまうようになっている
人は怖いものは怖い
怖いから警戒する
警戒して臨戦態勢になる
先手必勝という言葉がある
戦いは負けたらそこで全て終わりという場面も多々あるからだ
であるならば完膚なきまで相手を叩き潰さねばならないと思ってしまう
トドメを刺さないでいると後で返り討ちになりかもしれない
恐怖とはその意識が高くなればなるほど相手に対する警戒心や臨戦体制は大きくなる
それが虐待につながる時がある
恐怖心はなかなか他人には見えない
引きつる程度の恐怖よりも、無言で無意識にすらなる恐怖の方がレベルは大きいと思う
無表情で身体だけがガタガタ震えた経験はあるだろうか
ただそこに居るのが自分であろうという意識、それすらもほんの僅かだったことはあるだろうか
記憶は硬直した体の記憶程度であった
その時に出来ることは何かを意識の中で探ってみたら、単純にこの世から消える対象物が見えた
それだけ
その対象物が人ならばそのためにとる行動は簡単なものに収まる
光るナイフを振り下ろしたらそれで全てが終わる
全てが終われば楽になる
意識がそのレベルになったことはあるだろうか
多く犯罪者の中の幾らかの心の中にはそういう恐怖から虐待をしてしまう心理があるように思う