週末を原村で

非日常性のユッタリした時の流れを信州は原村で。音楽を聴きながら星を眺め!最近は海外の旅の記事もアップします。

#169 -’08. 別荘の費用対効果(その二)

2008年07月13日 00時01分23秒 | 別荘生活
 別荘の費用対効果その一のつづき。
(いたって個人的見解なので誤解なきよう)



●● なぜ別荘を所有したがるのであろうか? ○○

それは多分、別荘と言う響きである。
別荘を所有しようが所有しまいが、今までの自分自身となんら変わる事がないのに、
何故か別荘を所有した事により変わった感じがするのである。
それが別荘を所有していると言う自己満足の冴えたるところかもしれない。

別荘族の仲間入りする事が、特別な階層に入る訳でもない。
社交界がない一億総中流社会において、別荘に価値観を見出すか、それとも価値を置かないかの、
自分自身の生き方に他ならない。
別荘を所有する事に価値を見出す人と、見出さない人に分かれるだけである。
それは価値観の問題である。
価値を見出さない人は、厳密な費用対効果を検討するまでも無く、
別荘を所有することが選択肢にすら上らないだけである。
別荘を所有すると言う発想を抱かないにすぎない。


●● それでは、別荘を所有する事が如何なる効果があるのであろうか。 ○○

都会に自然が無いわけでは決して無い。
東京にも沢山の自然が存在しているし、沢山の花も野鳥もいる。
それは自分から求めて探したり、意識しなければ気が付く事が少ない隠れた自然である。
隠れた自然は正確ではないかもしれない。
本来隠れえている自然等存在しない。
人の目がその自然に気が付かないのである。
人の脳は大変賢くできていて、自分が必要とする情報しか選択しないのである。
都会に自然が無いとボヤク人は、自然を取り入れるチャンネルを閉じているに過ぎない。
そんな事を言えるようになったのも、原村に来た方からであるが。

効果はこの一語に尽きると思っている。「癒し」。
お山の家では、生活感の無い無の世界とでも言おうか。
人間は生きていく上で色々のストレスが蓄積する。
約束ごとも、人との関わりも、仕事も、その他諸々の事を忘却の彼方に置き去り、
つかの間の虚無の世界の浸るのである。
別荘での時間の潰し方は人それぞれであるから、強制するものではないが、
自分は、ポォカ~~~~ンと無の世界に居るのが好きである。
それは、室内では感じない。
デッキにリクライニングの椅子を出し目的もなく、ただただ遠くに視線を落とし。
視線の先を見ている訳でもない。
昼も夜も。
人工的な物が視界に入らず、限りなく遠くまで見通せるこの地が好きだ。
実に癒される。
一つの効果だと思っている。

一休み。

画像は明神館の素敵なコンシェルジュの女性の方が座っていた席を。




●● 別荘地に来ると何ゆえに雄弁になるのか!○○

都会に住んで居る時は、ご近所さんと会っても挨拶する程度で会話する事も殆ど無い。
それがこちらに来ると何故かご近所さんと会うと立ち話になる。
情報交換などもさる事ながら、同じ価値観や目的意識を持った者同士でと言うことであろうか。
都会では人間関係が希薄に成るのは確かである。
子供達が小学校から中学校へと環境が同じご近所さん達とは良く話していたし、キャンプやスキー旅行など一緒にいった。
しかし、その時代も過ぎると交流も疎遠になってしまう。

こちらに通うようになり、お店のご主人やお店の店員さん等と以前は良く話した。
省みてみると、別荘が出来たばかりの頃にレストラン等で会話した回数が多い気がする。
自分は観光客ではありません。
私はこちらに、別荘を持っている者ですと、知ってもらいたかったのかもしれない。
確かに地元の情報を得る事もしかりであるが、深層心理下に別荘の驕りがあったようだ。
アンジュールさんで食事した時、食事が出てくるのを待つ間にお庭を案内してもらった。
たまたま食事に来ていたミヨシの社長さんを紹介して頂いたりした。
ミヨシの社長さんと知り合ったからと言って、人脈を生かそうとも思わないし、変化が有ることもない。
その後交流を深めた訳でもない。

今にしてみると、別荘を持った事を知って貰いたいと言う気持ちであり、恥ずかしい限りである。
ブログに記事を載せたいと伝えただけでも、レストランオーナーに気を使わせる。
そんな事もあり、今ではレストランでもお店でも基本的に事務的な会話以外しなくなってしまった。
また、煩わしいのも確かであるし、ブログで言えば自分の感じるままに書けなくなる。


●● 今では別荘に変わる形式も沢山存在する。 ○○

別荘は費用対効果では推し量れない物を沢山包含しているのは確かである。
でも、年を取り家庭環境が変化して行くこのご時勢。
別荘も、貸し別荘も、ホテルも、旅館も、ペンションも、公的宿泊施設も、キャンプ場のバンガローもテントも、
自分のライフスタイルやライフプランに従い、検討してみるのも賢い選択かも。

気が向けば、これら別荘に変わる宿泊施設のことを。

でも、別荘を持つまで即ち土地を買い、建物の設計をし、出来上がるまでの高揚感や充実感は素敵なのかもしれない。
しかし、建物が竣工し引渡しを受けて別荘を所有した時から確実にモチベーションは低下する。
幼い子供がおもちゃを手に入れると、厭きるのと何ら変わる所が無いのかも。
そのモチベーションの低下が別荘への足を遠ざける。





コメント (2)
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