アイデアはおもしろいんですけどねー。
映画「TIME/タイム」37点★★
「時は金なり」が現実になっている
未来を舞台にしたアクションサスペンスです。
ときは近未来。
この世界では
人の成長は25歳でストップし、寿命はあと1年のみと決まってる。
それより長く生きたければ
時間をお金で買わないといけない。
そんなある日、
貧しい「スラムゾーン」の青年ウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)は
「富裕ゾーン」から来た男に、
ものすごいプレゼントをもらう。
そしてウィルは富裕ゾーンに潜入し、
大富豪の娘シルビア(アマンダ・セイフライド)と出会うのだが――?!
貧乏人は日々寿命に怯える人生を生き、
富裕層は100年、1000年だって生き続けられる……という
冨の価値が
金から時間になっているという設定。
お金よりもさらにシビアな
格差社会を描いていて
アイデアは実に面白い!なんですが
そこまでで「ハイ、時間切れ~」なのが残念。
いや、もしかして予算切れなのか?(苦笑)
こういう話は
「なぜ、そういうことになったのか?」や
「システム全部をぶち壊す!」くらいのビジョンがないと
スカッとしないのに、
途中から
アマンダ・セイフライド
(あれ?サイフリッドに統一じゃなかったっけ?)と
ジャスティン・ティンバーレイクの
恋愛話にシフトしていって
「え~?」という感じ。
いくらでも壮大になりそうな展開が
逆に映画という媒体によって、
足かせをされてしまった感じでした。
SF小説だったらもっと羽ばたけたかもしれない。
貴重な時間を返せ!……とまでは言わないけどさ(笑)
★2/17(金)から全国で公開。
「TIME/タイム」公式サイト