ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

昼下がり、ローマの恋

2012-02-17 22:04:11 | は行

ちょっとした“イイ恋の話”が
3本分。

「昼下がり、ローマの恋」69点★★★


イタリアのステキな景色をバックに
「青年の恋」「中年の恋」「熟年の恋」の3つを描く
オムニバス形式の恋物語です。


1話目はトスカーナの田舎町にやってきた
弁護士ロベルト(リッカルド・スカマルチョ)の恋。

2話目は中年ファビオ(カルロ・ヴェルドーネ)の恋と受難。

3話目は教授(ロバート・デ・ニーロ))と
友人の娘(モニカ・ベルッチ)が主人公です。


1エピソードがほぼ40分×3=126分の
明朗会計。

各話しっかり描かれており、見応えは十分。

反面、かなりボリュームがあって、
デ・ニーロ登場までに
かなりお腹いっぱいになってしまった。

1話目の
田舎町にやってきた都会の青年弁護士が、
村人たちに温かくからかわれる話も、

3話目の「熟年の恋」も味があるけど、

恐らく誰もの印象に一番残るのは
2話目の「中年の恋」だろうな。


ある女性の誘惑から始まる中年男の悲劇は、
一番ユーモラスでドタバタで、
イタリアン・ロマコメの真骨頂。

このキャラを主役に1本作れそうだ。

なにより
「ハゲ」をここまで気前よく笑えるのは
ハゲ=セクシー&カッコいいな気風のある
イタリアこそでしょうな。

まあかなりネタにされ、笑われてるので
一概に「カッコイイ」とも言えないみたいだけど……(笑)


★2/18(土)からシネスイッチ銀座ほか、全国順次公開。

「昼下がり、ローマの恋」公式サイト
コメント
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