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【速報】自民党、旧統一教会と接点ある議員は179人 全体(379人)の半数近く

2022年09月09日 19時03分45秒 | 事件と事故
【速報】自民党、旧統一教会と接点ある議員は179人 全体(379人)の半数近く 
2022/09/08(木) 17:11:43


自民党、旧統一教会と接点179人 調査結果を公表




自民党は8日、所属する国会議員と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の接点に関する調査結果を公表した。衆参両院の所属議員全379人から回答を得て、教団側と何らかの接点があったのは179人だった。

調査は旧統一教会が関係する行事への祝電・メッセージ送付など8項目について有無や回数の記入を求める形式をとった。

岸田文雄首相(自民党総裁)は8月31日の記者会見で、旧統一教会について「党の基本方針として関係を断つ」と表明した。茂木敏充幹事長は同日に「守れない議員は同じ党で活動できない」と述べ、従わない場合は離党を求める考えを示した。

 自民党は8月26日に調査票を所属する国会議員に送付した。当初は9月6日に公表する予定だったが、回答に曖昧な内容が複数あったため再報告を求めるなどして8日に延期した。 



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継承順位1位のチャールズ皇太子、新国王に即位…「大切な君主であり愛された母の死を深く悼む

2022年09月09日 18時03分50秒 | 訃報のこと
継承順位1位のチャールズ皇太子、新国王に即位…「大切な君主であり愛された母の死を深く悼む

9/9(金) 3:27配信


エリザベス女王(右)と新国王に即位したチャールズ皇太子(左)=2005年4月9日、AP

 【ロンドン=池田慶太】英王室は8日夜(日本時間9日未明)、北部スコットランドのバルモラル城でエリザベス女王が死去したと発表した。96歳だった。女王の長男で王位継承順位1位のチャールズ皇太子(73)が新国王に即位した。

 【写真】死去の2日前、新首相を笑顔で迎えたエリザベス女王

 英王室は同日午後6時半頃、「女王が本日午後、バルモラル城で安らかに息を引き取った」とする声明を発表した。女王は8日朝、医師団の診察で健康状態に懸念が示され、バルモラル城にとどまりながら医師の処置を受けていた。6日にはバルモラル城で、英保守党党首のトラス氏を首相に任命したばかりだった。

 チャールズ国王は声明で、「最愛の母である女王陛下の死は私と私の家族全員にとって最も大きな悲しみの時だ。私たちは、大切な君主であり、愛された母の死を深く悼む」と述べた。

 女王の死後、バッキンガム宮殿など各地では半旗が掲げられ、英国は深い悲しみに包まれている。


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国葬が東京五輪と同じ「ゴリ押し開催後に不正発覚」に陥る嫌な予感しかしない訳

2022年09月09日 17時03分13秒 | 政治のこと
国葬が東京五輪と同じ「ゴリ押し開催後に不正発覚」に陥る嫌な予感しかしない訳



 国がイベントや事業を「ゴリ押し」する時というのは、そこに巨大な利権など「オトナの事情」があるケースが多い。そういう「無理」を通すためには、水面下でさまざまな不正が行われるものだ 



● 「国葬強行」スタンスに嫌な予感  

 「なんで2億が16億に膨れ上がるんだ、これじゃぼったくりにあったみたいじゃないか!」 

 賛否両論で絶賛炎上中の「国葬問題」に、またしても新たな“燃料”が投下されてしまった。  

安倍晋三元首相の国葬に関する費用について、政府はこれまで会場設営費として約2億5000万円を閣議決定していたのだが、ここにきてさらに警備費が約8億、外国要人の接遇費が約6億かかるとして、総額で約16億6000万円の概算になると公表したのだ。  

もちろん、2019年の皇位継承式典の関係費として74億1000万円もの支出があったことを踏まえれば、これっぽちで済むワケがない。さまざまなメディアが国葬のコストを試算しているが、最終的には30億あたりに落ち着くのではないかという見方が強い。  

……という話を聞くと、「これはカネの問題じゃない!国家として当たり前のことだ」「安倍さんの死を悼むVIPが世界中から集まって弔問外交できるなら30億でも安いものだ」と怒る人も多いが、吉田茂氏以降、歴代首相は国葬ゼロだが、国家としてなんの不都合もなかった。 

 また、弔問外交うんぬんを主張する人もいるが、バイデン米大統領をはじめマクロン仏大統領、メルケル前独大統領という西側諸国の要人は欠席を表明しており、安倍元首相の盟友・トランプ氏まで来ない。実は「世界」からすれば、元首相の葬儀が国葬か否かなんてことに関心はないし、是が非でも弔問外交をしたいわけではないのだ。  

このような政府の強行開催スタンスや推進派の皆さんの「強引な主張」を見ていると、筆者には嫌な予感しかしない。「ゴリ押し開催後に不正発覚」という「東京2020」と同じパターンをたどっているからだ。


● 不正だらけだった東京五輪、国葬の裏に不正は?  

ご存じのように、昨年の東京五輪は、コロナ禍で中止や延期を求める声が高まったが、政府や推進派の皆さんから「国家の威信をかけて開催すべき」「いまさら中止にしたら世界から笑われる」という「強引な主張」が多くなされて、最終的に史上初の「無観客五輪」となった。

  国がイベントや事業を「ゴリ押し」する時というのは、そこに巨大な利権など「オトナの事情」があるケースが多い。そういう「無理」を通すためには、水面下でさまざまな不正が行われるものだ 

 「東京2020」はその典型で、招致段階からIOCへの賄賂疑惑など多くの「不正」が指摘されたが、最近になってまたひとつ大きな「五輪汚職」が発覚した。8月18日、東京地検特捜部が、電通元専務で東京五輪・パラリンピック組織委員会(五輪組織委)の高橋治之元理事を逮捕した。五輪のオフィシャルスポンサーであるAOKIから「コンサル料」を受け取って便宜を図った疑いがあるということだ。さらに、本件に関連して今月6日にはKADAOKAWAの元専務ら2人も逮捕されている。 

 これらと同様のことが「安倍国葬」後に発覚してしまうのではないかと心配している。歴代首相もやっていない、特に世界も求めていないにもかかわらず、ここまで国葬をゴリ押しするのだ。「無理」を押し通した東京2020と同じく、裏でさまざまな不正が行われていても不思議ではない。 

 では、どんな不正か。

 ● 常習化している「改ざん」はお手のもの?  

まずもっとも可能性が高いのは、国葬にかかった費用を過小に抑えるような「改ざん」だろう。  

霞が関では数値や公文書の改ざんがもはや「常習化」している。近年でも18年に財務省の公文書改ざんが発覚したことを皮切りに、厚生労働省による裁量労働制をめぐるデータ改ざんも発覚、さらに中央省庁の障害者雇用数を「水増し」していたことがバレて、21年末には、国土交通省が統計データの書き替えを長年やっていたこともわかっている。 

 なぜここまで「改ざん」を繰り返すのかというと、「国を守る」という使命感からだ。官僚にとって、「国」とは我々一般国民ではなく、内閣総理大臣や政府・与党である。なので、このあたりの人たちが掲げる政策や、国会答弁が叩かれることを、全力で防ぐことこそが、公僕としての最も重要なミッションになる。そこで「改ざん」の出番だ。  

官僚の立場的に、一度決まった政策や答弁を変えるということはできないので、公文書や統計の方を変えるしかない。つまり、彼らはモラルが欠如しているわけではなく、「学歴エリート」らしい極めて合理的な考え方に基づいて、「改ざん」に手を染めているのだ。 

 それを踏まえて今回の「国葬」の費用を算出していく官僚たちの間で、どんな忖度が起きるのかを想像していただきたい。

  約16.6億円というかなり抑えた金額でもこの批判だ。これがもし実際は30億円かかりましたというような話になれば、岸田政権への逆風はさらに強いものになってしまう。当然、官邸は各省庁に「できる限り無駄な出費を抑えるように」と大号令をかけている。

  しかし、警備費用や人件費などもあるのでコストカットには限界がある。そこで「国を守る」ために官僚に残された道は数字をイジるしかない。例えば、実際には今回の国葬の費用なのにそれをカウントせず、関連の出費にしてしまうなどの「改ざん」をしてしまうのだ。これまでの「前科」を踏まえれば、そこまで荒唐無稽な話ではない。

以下はリンクで




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バス置き去り「休みなのかと」 3歳児死亡でこども園が会見 “父”は保護者会で…

2022年09月09日 10時05分54秒 | 事件と事故

【バス置き去り死】幼稚園理事長「廃園になるかもしれないね」 記者会見で




> 千奈ちゃんの父親とみられる男性 
「水筒の中に満タンにいれたもの、それも全部飲み干し…自分で上の服を全部脱いで裸になって…」 

2022/09/08(木) 13:32:52.

いつもとは違った、あの日の朝。会見で園は、置き去りの原因となった“4つのミス”をあげました。

1つめは、バスを降りた園児の名前や人数を確認していなかったこと。
2つめに、園児がバスに残されていないか、運転手がチェックする決まりになっていなかったこと。

3つめに、クラス補助の職員が園児の出欠を確認するアプリなどで、最新情報を確認していなかったこと。

最後に、千奈ちゃんがいなかったにもかかわらず、クラス担任が保護者に連絡しなかったことをあげました。

――たまたま起きたミスだったのか? それとも起こるべくして起きたのか?
川崎幼稚園・増田 理事長兼園長
「両方だと思います」

増田理事長は後任が決まり次第、辞任するとしています。

川崎幼稚園・増田 理事長兼園長
「僕いなくなったら(園が)さらによくなるように…」

その途中、弁護士が「園を続けるかは決まっていない」と伝えると…。

川崎幼稚園・増田 理事長兼園長
「そうか。廃園になるかもしれないよね」




バス置き去り「休みなのかと」 3歳児死亡でこども園が会見 “父”は保護者会で…

7日、記者会見を開いたのは、静岡県の「川崎幼稚園」。 川崎幼稚園・増田立義 理事長兼園長(73)

 「このような大変悲しい事故が起こってしまい、その原因が我々の安全管理がきちんとできていなかったという点にあったということをきちんと受け止めて…」 通っていた3歳の女の子がバスに放置され、亡くなってから2日。

 川崎幼稚園・杉本副園長 「死因は熱中症…熱射病でした…申し訳ないです」 「この日は連絡なく休む園児もいたため、被害園児も『今日はお休みなのかな』と(担任は)考えてしまった」 バスの中におよそ5時間置き去りにされ、重度の熱中症で亡くなった河本千奈(かわもと・ちな)ちゃん(3)。

バスの中から見つかった千奈ちゃんの水筒は、空だったことが新たにわかりました。 なぜ誰も、気づいてあげられなかったのでしょうか…。 

当時バスを運転していた増田理事長。会見前日は、カメラの前での説明を避けましたが、この日は出席。しかし、その中では、亡くなった千奈ちゃんの名前を間違える場面もありました。 川崎幼稚園・増田 理事長兼園長 「園児と一緒に楽しい思いをさせていただきました。ですから、“ちなつちゃん”がどの子っていう…」 「“この子がちなつちゃんだよ”とは聞いていませんけども…」

 ――千奈ちゃんが見つかったとき水筒がからっぽだったと。

 川崎幼稚園・増田 理事長兼園長 「本当に苦しい思いをさせて申し訳なかったなと、今は感じております」 「暑いなか、よくあんな中でいて、本当にかわいそうだったなと感じております」 千奈ちゃんが亡くなった5日は、運転手の都合がつかず、年に数回しかバスを運転しない増田理事長が代わりに運転していました。 川崎幼稚園・増田 理事長兼園長 「僕もいつもはやっていなかったので、運転するのが不慣れだったというのも一つの原因だと思います」 普段はバスを降りるのが遅い子と、運転手が一緒に降りていたといいますが…。

 ――おととい(5日)はどうだったんでしょうか? 川崎幼稚園・杉本副園長 「園長が運転の時はそこはされていませんでした」

 ――降りるときは後ろは振り向いた? 川崎幼稚園・増田 理事長兼園長 「ドアの方は見ました。でも後ろ側は見えないですね、運転席からは」

――見えなかった? 見なかった? 川崎幼稚園・増田 理事長兼園長 「見なかったです」

 川崎幼稚園・杉本副園長 「車内の消毒は、毎日乗ってもらっている運転手さんが必ず(降車後に)しています」

 その毎日行っているという車内の消毒について、「今回はしなかったのか」と問われると、杉本副園長はうなずきました。


 いつもとは違った、あの日の朝。

会見で園は、置き去りの原因となった“4つのミス”をあげました。 

1つめは、バスを降りた園児の名前や人数を確認していなかったこと。
 2つめに、園児がバスに残されていないか、運転手がチェックする決まりになっていなかったこと。 
3つめに、クラス補助の職員が園児の出欠を確認するアプリなどで、最新情報を確認していなかったこと。

最後に、千奈ちゃんがいなかったにもかかわらず、クラス担任が保護者に連絡しなかったことをあげました。 

――たまたま起きたミスだったのか? それとも起こるべくして起きたのか?

 川崎幼稚園・増田 理事長兼園長 「両方だと思います」 増田理事長は後任が決まり次第、辞任するとしています。 川崎幼稚園・増田 理事長兼園長 「僕いなくなったら(園が)さらによくなるように…」

 その途中、弁護士が「園を続けるかは決まっていない」と伝えると…。 

川崎幼稚園・増田 理事長兼園長 「そうか。廃園になるかもしれないよね」

   ◇◇◇

 この記者会見に先だって行われた、保護者説明会には千奈ちゃんの父親も参加していました。父親とみられる男性は、悲痛な叫びをあげていました。 千奈ちゃんの父親とみられる男性 「水筒の中に満タンにいれたもの、それも全部飲み干し…自分で上の服を全部脱いで裸になって…」 「『最後に(バスを)降りるから長く乗っていないといけないけど、それでも楽しいの?』って聞いたら『うん、楽しい』って…」 園は千奈ちゃんが「休みだと思った」と説明していましたが。 千奈ちゃんの父親とみられる男性 「今まで出席する前に…アプリで…連絡を怠ったことや、電話を怠ったことは一度もありませんでした」 「一度も、欠席で連絡をしなかったということはありませんでした」 そして担任は、千奈ちゃんが欠席する予定ではないと聞くと――。 

千奈ちゃんの父親とみられる男性 

「担任の方は『本当だね、おかしいね』で終わりました」 
「『千奈がいないよ』という報告を受けているのに、無視します」
 「(登園後の)9時50分に“出欠席のシールを貼る”というのがあります。その時にも“そうだった”と思い出してくれれば…」 

「警察にも話を聞いて“その時は生きていた”と聞きました」 出席者の泣き声が続いていた説明会の会場。実はこの話の前後で、異変が起きていました。

救急車が駆けつけ、保護者7人、園の保育士6人、あわせて13人が救急搬送される事態となったのです。 

静岡市消防局 「保護者の方、みんな興奮状態になって、俗に言う“過呼吸”ですね」

 「集団心理というのもありますしね」 この説明会は1時間ほどで中断されました。 説明会に参加した保護者 「今後(対策を)やりますではなく、今までやっていなかったことが問題」 

「『もうここには子どもを通わせられない』と思ってしまった」 なぜ防げなかったのか…。早ければ来週にも県などの特別監査が入ります。

 (9月7日放送『news zero』より)


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岸田総理が「国葬」の第一の理由に挙げる「憲政史上最長在位記録」を追及する

2022年09月09日 09時03分57秒 | 政治のこと
岸田総理が「国葬」の第一の理由に挙げる「憲政史上最長在位記録」を追及する


9/1(木) 22:51

>そして2009年の総選挙では小沢一郎氏が民主党の選挙責任者として采配を振るい、農協以外の全ての業界団体を民主党支持に回すことに成功した。
  これに自民党は驚愕する。そこから業界団体より固い組織票を求める考え方が生まれる。小選挙区という政権交代可能な制度の中で、業界団体票は民主党に流れる可能性のあることが分かった。それより宗教団体の思想や主張に自民党が近づけば、固い組織票が得ら


 新型コロナウイルスの療養期間を終えて8月の最終日に公務に復帰した岸田総理は、記者会見を開き、会見冒頭で旧統一教会との関係に言及し、「閣僚をふくむ自民党議員が国民から懸念や疑念を持たれていることを自民党総裁としてお詫び申し上げる」と頭を下げた。

 そのうえで「教会との関係を断つことを党の基本方針にして徹底する。自民党として説明責任を果たし、国民の信頼を回復するため厳正な対応を取る」と述べ、さらに「霊感商法の被害者などの救済に政府を挙げて取り組んでいく」と強調した。

 その一方で安倍元総理と旧統一教会との関りについては「ご本人が亡くなられた今、十分な把握には限界があるのではないか」と消極姿勢を見せた。この姿勢には「死人に口なし」で逃げ切りたい思惑がありありと見える。

 しかしこの部分が今回の旧統一教会問題の核心である。安倍元総理がカルトの広告塔にならなければ銃撃されることはなく、銃撃がなければ旧統一教会と自民党議員との広く深い関係が日の目を見ることもなかった。

 だがこの部分を追及していくと、岸田総理がいち早く安倍元総理の「国葬」を決めた根拠に疑問が出てくる。だから岸田総理は旧統一教会との断絶を宣言しても、安倍元総理と旧統一教会の関係についてだけは、国民の目に触れさせたくない。それで国民は納得するか。そこが問題だ。

 岸田総理は来週開かれるだろう国会の閉会中審査で、自分が出席し安倍元総理を「国葬」にする理由を国民に丁寧に説明すると約束した。そして会見では「国葬」にする理由を4点挙げた。第一とされたのが、憲政史上最長の8年8か月間総理を務めたことである。

 おそらくこれが国民を納得させるのに分かりやすいと思い、第一に挙げているのだろう。しかし私が再三指摘してきたようにこれは理由にならない。少なくも戦前の日本に在位期間を「国葬」の理由にする考えはなかった。

 なぜなら戦前の総理で最も長く総理を務めたのは桂太郎で、在位期間は約8年弱の2886日に及ぶ。その桂と同時期に交互に総理を努めた西園寺公望は、在位期間が桂の半分以下の1400日だが、西園寺は「国葬」され、桂は「国葬」されなかった。

 ちなみに総理経験者で「国葬」されたのは、西園寺以外に伊藤博文、山縣有朋、松方正義の3人がいる。在位期間はそれぞれ2720日、499日、943日である。だから在位期間が考慮されて「国葬」されるわけではない。

 また戦後1例しかない吉田茂元総理についても、国葬を決めた佐藤栄作の頭にあったのは、戦後で最も長く総理を務めたというより、サンフランシスコ講和条約で日本を独立に導いた政治的功績によるものだと思う。

 ただ佐藤が法的根拠が戦後失効したのに吉田の「国葬」を強く願ったのは、吉田内閣時代に起きた造船疑獄事件で、自分が逮捕されそうになったのを法務大臣の指揮権発動で救ってくれた大恩人だったからだと私は思っている。

 岸田総理も法的根拠がないのに「国葬」を強行しようとしている。それは「国葬」にすることで安倍元総理の「岩盤支持層」を自民党に繋ぎ留め、また弔問外交を政治利用しようと考えたからだ。ただ最長在位期間を前面に出すことは危険な効果も生む。

 安倍元総理がなぜ長期政権になったのかという部分に光が当たるからだ。以前のブログにも書いたが、そこに旧統一教会が絡んでくる。かつて旧統一教会と距離を置いていた安倍元総理が第一次政権に失敗すると、そこから旧統一教会との接近が始まったのである。

 第一次安倍政権は参議院選挙で惨敗し、参議院で過半数の議席を失った。衆議院では小泉政権の郵政選挙のおかげで過半数以上を確保していたが、「ねじれ」が生じたため何もできない。ところが安倍元総理は、やみくもに続投を表明して自民党から見放され、ぶざまな退陣劇に追い込まれた。

 「無能な政治家」というのが当時の私の印象だった。それが民主党政権のそれ以上の無能に助けられ、政権を奪還して第二次安倍政権を誕生させてからは、見違えるように力を行使できるようになる。7年8か月の在任期間に6回の選挙で全勝したからである。当たり前の話だが、民主主義では選挙に勝つことがすべての力の源泉になる。

 旧統一教会と安倍元総理の祖父の岸信介氏との関係はあまりにも有名だ。その始まりは、米国CIAと協力関係にあった児玉誉士夫や笹川良一らと旧統一教会の文鮮明教祖が協力し「国際勝共連合」という組織を創立したことだ。つまり旧統一教会と岸信介氏の関係は米国のCIAをバックに始まった。

 安倍元総理の父親の安倍晋太郎氏はそれを引き継ぎ、旧統一教会と自民党議員を結び付けることに熱心だった。自民党議員の秘書に旧統一教会の信者を紹介している話を私も何度か耳にしている。

 しかし安倍元総理は父親のしてきたことから距離を取ろうとしてきた。母親の忠告があったからだという話も聞いている。そして旧統一教会側も安倍元総理との関係が始まったのは2012年からだと言っている。

 だとすると安倍元総理は第一次政権に失敗した反省から、全国8万と言われる神社を束ねる神社本庁と、右派の草の根ネットワークである「日本会議」に加え、旧統一教会という選挙集票マシーンを得て、それらを拠り所に政治的復活を考えた可能性がある。

 一方で話を戻せば、第一次安倍政権後の福田康夫政権、麻生太郎政権は第一次安倍政権の「ねじれ」という負の遺産に苦しみ、満足な政権運営ができなかった。そして2009年の総選挙では小沢一郎氏が民主党の選挙責任者として采配を振るい、農協以外の全ての業界団体を民主党支持に回すことに成功した。

 これに自民党は驚愕する。そこから業界団体より固い組織票を求める考え方が生まれる。小選挙区という政権交代可能な制度の中で、業界団体票は民主党に流れる可能性のあることが分かった。それより宗教団体の思想や主張に自民党が近づけば、固い組織票が得られる。

 こうして宗教票やイデオロギー票を獲得するための「顔」として、安倍元総理を再び担ぐ考えが自民党内に生まれてきた。自民党が最も恐れる小沢一郎氏は秘書が検察に摘発されて身動きが取れなくなり、それがでっち上げと思われているのに民主党は小沢氏をかばわず、一緒になって小沢氏追放の画策に乗ったから、自民党には好都合だった。

 こうして2012年の総選挙が近づくと、菅義偉氏や麻生太郎氏が安倍元総理に総裁選出馬を促し、最大派閥町村派会長の町村信孝氏や、国民に人気の石破茂氏、森元総理が推す石原伸晃氏らを相手に安倍元総理は出馬を決心する。

 総裁選を前に安倍元総理は2012年4月、後に首席秘書官となる今井尚哉氏らと高尾山に登る。失敗からの再挑戦を期す決意の登山だった。そこには旧統一教会関係者が複数同行していたと「週刊文春」が報じている。つまり旧統一教会との関係が深まるのはこの頃からだと思う。

 そして2012年に安倍元総理は政権を奪還するが、自民党は2009年の総選挙の時より比例の獲得票を200万票も減らした。それでも民主党が国民の支持をそれ以上に失ったので政権を獲得できた。民主党は1桁違う2000万票以上減らしたのである。

 国民は民主党政権の誕生とその後の無能を見て、選挙に行く気がなくなった。民主党にはこりごりだが自民党にも入れたくない。全国的に投票率の低下が顕著になる。それは固い組織票を狙った自民党の安倍政権にとって追い風だった。

 次の2013年の参議院選挙は安倍元総理にとって「ねじれ」を解消するリベンジの選挙だった。自民党が政権を奪還した前年の総選挙より、投票率は7ポイント下回り、しかし自民党は民主党の2.6倍に当たる2268万票を獲得して勝利し「ねじれ」を解消した。

 政権は「ねじれ」がなくなれば何でもできる。麻生太郎副総理が右派のパーティで「ナチスを真似たらどうか」と発言したのはこの時である。つまり国民の投票による選挙で独裁権力を行使することは可能だと言ったのだ。

 その裏側には安倍政権が固い組織票を保持している安心感がある。投票率を上げないようにさえすれば、つまり国民が判断に迷うようなテーマを掲げて選挙をやり続ければ、自民党は勝ち続けるのだから何でもできるという意識がある。

 実際にその後の安倍政権は、「消費税先送りについて国民の信を問う」とか、「国難突破解散」とか、与野党が明確な争点を戦う選挙にしない作戦で、参議院選挙の合間に衆議院解散を繰り返し、7年8か月の間に6回の選挙をやり、それに全勝した。これが憲政史上最長の在任期間を可能にしたのである。

 その裏に旧統一教会の力があったことが今回の銃撃事件と、その後の旧統一教会と自民党議員の関係から明るみに出た。だから旧統一教会と安倍元総理の関係を追及することは、日本の民主主義がどのような状況にあるのかを国民に認識させる機会を与えてくれる。

 固い組織票を味方につければ、そして国民の投票率を上げさせない選挙をやれば、民主主義の名のもとに独裁政治をやることができる。民意が政治に不満を持てば、すぐに解散して勝利し、勝利の結果、不満はリセットされる。それが安倍元総理の憲政史上最長在位記録をもたらした。

 それを岸田総理が「国葬」の第一の理由に掲げるなら、我々はこの問題こそ、徹底的に追及すべきではないか。



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