∮ひだりわこの音楽日記∮  ~栃木県宇都宮市の音楽教室 『ピアノ・ソルフェージュ教室』のブログ~ 

宇都宮市のピアノ教室です。生徒さんそれぞれの目的・目標に合わせた楽しく丁寧な個人レッスン。体験・入会随時受付中♪

お盆も過ぎて

2015年08月26日 | ダンス・バレエ・映画・アート
お盆休み、皆さんはどのように過ごされましたか?

お盆を過ぎたら、なんだかあっという間に秋の気配で、朝晩は肌寒いくらいです
この前までの暑さはいずこへ・・・


さて、私はお盆中はお墓参りにも行ったりしましたが、近場へちょこちょこと出かけました


アートにも触れて来ましたよ~


宇都宮美術館『パウル・クレー展』


絵の中に込められているメッセージが謎めいているものもあり、
また、音楽記号なども隠されていて、面白かったです。


ポストカード



美術館へ向かう歩道も、気持ちの良い散歩コース
 




そして、渋谷のBunkamuraでの『エリック・サティとその時代展』


サティの作品はもとより、彼が生きたその時代のアーティストに関する展示もあり、興味深いものでした。
いつの時代も、様々な分野のアーティストが、お互いに影響し合っていたんですね


バレエ『パラード』のビデオ上映や、ピアノ組曲『スポーツと気晴らし』の楽譜を映し出しながらの演奏(録音)もありました。

サティの作品には、楽譜の中に詩が書かれているものもあるのですが、『スポーツと気晴らし』も然り、
ちょっと変わった面白い作品です。

面白いなと思って、かなり前ですが楽譜を買っていたんですよね。
少しお見せしましょう。久しぶりに出しました


表紙。全音から普通に買えました。『スポーツと気晴らし』だけが収録されてます。



ページをめくると・・・挿絵等は当時のまま。
 


ここから先は、ご興味おありになる方は、楽譜屋さんへどうぞ。
音源も出てますので♪



《おまけ・ミュージアムショップで買ったお土産》

サティと言えばChat noirですね(これはメモ帳)。マスキングテープと珈琲。



マスキングテープの絵は・・コクトーが描いたもの。
サティの姿もあります。

もったいなくてまだ使ってません(笑)



どちらの展覧会も間もなく会期末ですが、ご興味ある方は足を運んでみて下さいね










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1本の映画

2012年08月14日 | ダンス・バレエ・映画・アート
明日は終戦記念日。


毎年、この時期になると、戦争関連のドキュメンタリーが多く放送されますね。
平和についていろいろ考えさせられる、良い機会となっています


今日は、私のお気に入りの映画をひとつ、ご紹介したいと思います
わりと最近、NHK-BSでも放送されてました。



『Au Revoir Les Enfants』(邦題:『さよなら、子供たち』)




まだ東西統一前の西ドイツと、フランスの共同合作です。
名作ですので、ご存知の方も多いでしょう。



映画のあらすじについては省略しますが、
戦争によって引き裂かれてしまう友情、人種や民族、宗教上での偏見や差別・・・、
深く考えさせてくれる佳作だと思います。

ちなみにこの物語は、ルイ・マル監督の少年時代の回想だそうです。


人種、民族や宗教での対立、偏見、差別というのは、大変難しい問題であり、
繊細に扱わなくてはいけないことも多々あるかと思いますが、
この映画は、少年の目を通して、静かに静かに、反戦を訴えてきます。
何度も見ましたが(1度では理解するのが難しい・・・)、涙無しには見られません



you tubeにアップされてました↓ フランス語で字幕はありませんが・・・

http://www.youtube.com/watch?v=Y6j5zqqy1lI




劇中、少年たちが歌っているのは、『A la claire fontaine(澄んだ泉に)』というシャンソンで、
歌詞の終わりに「決してあなたのことを忘れない」という意味のフレーズがあります。
監督の、神父さん(校長先生)や友達への思いから、その歌を使ったのかもしれません。


また、シューベルトの『楽興の時 第2番』も使われているのですが、
物語に本当に合っていて、切なく、物悲しい雰囲気をより一層引き立てています。
(他の曲は考えられないほどに、それはもう、ぴったり・・・!)


ところで、タイトルにある、Au Revoir は、「また再び会おう」 という意味がありますが、
結果的には Adieu で、本当に最後のお別れになってしまうんですね・・・
(ちなみに・・・ブルグミュラー25の練習曲の『別れ』も Adieu だった。。。
子供の頃は何も考えずに弾いてたな~・・・



この作品を見るたび、平和の尊さやありがたみを感じ、そう願わずにはいられません
人種や民族、宗教等の壁を越えて、みんなが手を取り合う世の中になれたら良いですね







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今日は・・・

2010年07月15日 | ダンス・バレエ・映画・アート
午前中、バロックダンスの会に参加。
今日で、二回目です


しかし、前回から1ヶ月経ち・・・ 習ったはずのステップも忘れてたり・・

それでもY先生は、ていねいにゆっくりと教えて下さいました。


参加されている皆さんも、励ましてくださり、やっぱり継続は力なりだな~と、改めて実感。。。
気長に、少しずつ、頑張りたいと思います。


今日は、前回よりも先生とお話しする時間があり、

『当時の衣装の下にはキツキツにコルセット(女性は)をしていたが故、上半身も崩せなかった』
(=いわば、バロックダンスの優雅さは、作られた美でもある)

というお話を伺い、なるほど~! と、納得しました。


次回は9月で、またちょっと時間が空いてしまいますが、
忘れないように、復習しておこうと思います・・・




ところで、今日の写真は、  カラー図解『楽器のしくみ』 (日本実業出版社・緒方英子著)。
いろんな楽器を、カラーで詳しく図解してくれている本です

チューバのお手入れで、浴槽で洗う面白いシーンも紹介されていたりします(笑)。



しかし! おおおっ! と、一番びっくりしたのは、古楽器の組み立てキットが紹介されているページ・・・

チェンバロや、リュート、ヴィオラ・ダ・ガンバ等が、組み立てられるキットが販売されているそうです


組み立て・・・って、、、




ちなみに、小型イタリアンチェンバロは、所要時間150時間以上、難易度は☆☆☆☆☆(多分、五つ☆が最高)。

『根気さえあれば、手作りの楽器が完成』・・って書いてはあるけど、、、

写真で見る限り、パーツの多さにも、まず無理だよ・・・ と思ってしまいます(苦笑)。


誰か、ほんとに組み立てて完成させた人っているのかな・・・

いたらスゴイです(笑)

『王は踊る  Le Roi danse』

2010年06月06日 | ダンス・バレエ・映画・アート
昨日に続き、バロックダンスの話題を・・

・・と言っても、今日は、1本の映画をご紹介しましょう♪



その前に、今日アップした写真は、誰でしょう??



そう、答えは、『太陽王』とも呼ばれた、フランス国王・ルイ14世です。
当たった方、おめでとうございます(笑)


なぜ 太陽王 と呼ばれたか・・・それは、それまでの宰相による政治から、自らによる親政を敷き、
権力を国王に集中させた、絶対王政の象徴・・・というのが一番の理由でしょうが、
実はそれ以外にも理由があるのです


国王は踊り(バレエ(現代で言うところのバロックダンス))が大好きで、自ら『太陽』の役で出演し、踊ったことから、
このように呼ばれるようになった、とも言われています。


さて、今日ご紹介する、『王は踊る』(Le Roi danse(ル・ロワ ダーンス))ですが、
ルイ14世に仕えた音楽家・リュリを主人公に、王との関係、
また、王宮での政治的な駆け引きや陰謀などが、丁寧に描かれています。


しかし、やはり大きな見どころは、タイトルにもなっている、踊りのシーンではないでしょうか


近年解読されたという、当時の舞踏譜に基づいて、劇中では再現されたとのことですが、
太陽(ルイ)を中心に、他の惑星(側近・大臣等)がひれ伏す・・というようなシーン(振付)もあり、
王が単に踊り好きということではなく、踊りの役柄・内容そのものが、権力の象徴である、と
観る者に強く印象付けます


ダンスのシーンでは、ステップ以外にも、衣装、演出、全て興味深いのですが、足元にも注目です
足も長く見える、ヒールの高い靴を、好んで履いたと言われています



ルイ14世は、ダンスをはじめ、音楽や演劇などの芸術を愛し、保護しましたが、
彼は、国王でありながらも、5歳で即位したため、母が摂政となり、また、宰相を置いていたことで、
22歳まで自ら政治に携わることができませんでした。
そういったことも、ますます芸術(特にダンス)に傾倒していった理由かもしれません。


リュリは、そんな国王に才能を高く買われ、王に仕え、王を讃える音楽を書いたのでした。


実は、リュリは元々イタリア人ですが、フランス王家に仕える身となります。
劇中、王家に仕えるフランス人の音楽家たちが、イタリア音楽を一段低く見ている様子が描かれており、
また、リュリ自身もイタリア人のままでは何かと不便、フランス国籍が欲しい・・と
王に懇願するシーンは大変興味深く、印象的です


時は流れ・・・最後は、あることから王の不興を買い、寵愛も受けられなくなってしまいました
そして、演奏中、指揮棒(当時は杖のような感じ)を誤って足に突き刺してしまい
それが元で亡くなったと言われています。



ダンスシーンにとどまらず、当時の宮廷文化もわかるので、とても面白い作品だと思います

王の権力者ゆえの孤独や、微妙な心の変化も、うまく描いていると思います。

また、登場人物も、国王やリュリの他、宰相マザラン、劇作家モリエール、庭師ル・ノートルなど、
実在の人物が出てくるのも面白かったですね~



ご興味ある方は、どうぞご覧下さいませ~


ちなみに、ブックマークに you tube を加えましたが、
バロックダンス と検索すると、王は踊る の、バレエシーンにもヒットします☆




※ ルイ14世の最大の功績の1つ、それは、バレエの基礎を作ったことでしょう
今日のバレエの隆盛は、王室付属のバレエ学校を作ったことに始まる、と言ってもいいかもしれません
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ダンサーデビュー?!

2010年06月05日 | ダンス・バレエ・映画・アート
みなさんは 『バロック・ダンス』 という言葉を聞いたことはありますか?

ものすごく大雑把に言うと、現在のクラシック・バレエの基になったダンスです。



ピアノを演奏する場合、『4期の弾き分け』という問題が、常についてまわります。

ここで言う『4期』とは、バロック、古典、ロマン、近・現代 のことなのですが、
それぞれの作曲家がどんな生涯を送ったか、を理解するのはもとより、時代背景や、当時の楽器等も考慮しながら、
演奏しなければなりません。。。

ピアノに向うのみが練習ではなく、やることは結構たくさんあるんですよね~


時代の変遷と共に、楽器も発達し(その背景には、産業革命や、中産階級の台頭・・なんていう歴史があるのも、
無視できないわけですね)、当然ながらその時代時代で、作曲スタイルにも変化がみられます。


私は、バロックの作品はとても好きなのですが、苦手意識というか、、、
何しろ、現代のピアノができるずっと以前の音楽で、しかも、組曲の舞曲に至っては、
きちんとステップを分かった上で弾いていない・・、という認識もあり、
機会があれば、ぜひ当時のバロックダンスを習ってみたいと思っていました


2年ほど前に、地元でもバロックダンスを勉強している会がある、と、後輩のTちゃんから聞いてはいたのですが、
この4月に、リトミックもとりあえずの目標だった上級を取得でき、一区切りついたのを機に(継続はしてますよ~)、
ご一緒させていただくことになりました


そして、先日初参加してきたのですが・・・普段使わない筋肉を意識的に使うので、
全身筋肉痛になりました・・

初回は、踊るなんてとてもとてもできませんから、先生にそばについていただいて、
ゆ~っくり、ステップの練習を・・・
ブーレと、メヌエットを少しやらせていただきました。


・・が、難しい! 頭と体が反応しない・・・

しかし、たった1回ですが、参加させていただいて得たものは大きく、ずっと続けて行きたいな~と思っています

それにしても、長い方はもう7、8年目とかで、・・いや~素晴らしくて見とれてしまいました

そして、講師としてご指導くださる、Y木先生・・素敵過ぎます
もともと尊敬する先生の一人ではありましたが、今回このような形でご指導いただけるとは~
タテの繋がりが強い音楽の世界、門下外だと、意外と接点が無かったりするのですよね・・



そんなわけで、これからもちょっとずつ、ダンスの記事もアップしていこうと思います☆


Tちゃん、仲間に入れてくれてありがとう~
今後とも、よろしくです!


※ 写真は、当時の舞踏譜です。どういう図形を描いて、どこでターン、こういうステップをする、等が、書いてあるんですよ~!もちろん私にはまだまだ解読不能・・
(浜中康子先生著・ダンスから音楽の表現を学ぼう  より)
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