里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

白と紫の花が清々しい

2024年05月30日 | 

この時期、周りには白と紫の花が多い。清々しい気分にさせてくれます。
まず白い花ではシャクナゲ。


西洋シャクナゲで、かなり遅い品種です。過日訪れた国営みちのく湖畔公園にも同種と思われるシャクナゲがありました。


玄関のすぐ前にあります。
以前ここには大株のアズマシャクナゲがありましたが、枯らしてしまったため助っ人が植えてくれたもの。
花びらには僅かにピンクが入ります。


クレマチス。


数カ所で、南天などにしがみついて勝手に咲いています。


長く咲いていますが、そろそろ終りが近く少し汚れてきました。
今は日陰の花が見頃です。


小生にはテッセンと言った方が馴染みがあります。
テッセンのイメージは青紫ですが、我が家にあるのは白だけです。
ヤマボウシ。


今がほぼ満開です。しかし、今年は花数が少ない。


例年と変わらない剪定をしたつもりながら、なにが原因でしょう。
それでも清々しい色です。
僅かにアイボリー色が残っています。純白になる直前が汚れがなく一番綺麗と感じます。


実は白い花びらに見える4片は総苞片と言われるもので、本当の花は中心にある小さい丸形のもの。
あらゆる所に雑草化して咲いているのがこの花。


植物音痴の小生、昔はマーガレットが雑草化したものと思っていました。
増えすぎて困り、少々調べた結果一旦はシャスターデージーと結論づけ。
再び調べ直した結果、フランスギクということに落ち着きました。


邪魔になるところは極力切り倒しており、一時よりは大分少なくなりました。


入り口正面にあるオオデマリ。


見事に咲いていましたが、満開の時に強風でみな落ちてしまいました。撮りそびれてしまったのは残念。
そして、紫の花は、まずシラン。


一時、霜害と思われる影響で少なくなりましたが、再び増殖。
一番群生化しているのが育苗ハウスの前。日当たりが良いのでピークは少し過ぎたかもしれません。


このくらい数があると赤紫が際立ちます。
もう一つの庭とは言えない所に群生化したシラン。


こちらは庭の一角にあるシラン。やや日陰なのでこれからが見頃。


こちらはアヤメ。


草丈数十㎝の小型のアヤメです。
色は正確には青紫。


アヤメの特徴は花びらの付け根に黄色の網目模様。
こちらも育苗ハウスの前に次第に群生化してきました。
もう1カ所、群生化してきたところがあります。


今回気付いたのが花びらの色の濃いアヤメ。明らかに違うようです。


白のアヤメが混じっています。


数年前から纏まって出るようになりました。
今週から雑草の刈り払い作業を始めたところです。一服時に花を眺めて癒やしを得ます。


忙中閑は庭の花で和む

2024年05月08日 | 

農繁期と言う言葉は今や農村部でも死語に近いでしょうか。
田植えの時期でも大勢が田んぼに出ているような風景は見なくなりました。
それでも多少田んぼや畑をやっていればこの時期はやはり忙しい。
歳を重ねるにしたがい疲労感を感じるのもしょうがないかもしれません。
そんな時、ちょっと一服、庭の花で和みます。
5月に一番目立っているのはボタン。


例年満開になるのは早くても5月早々と言ったところです。今年は4月中にほぼ満開になりました。
これは珍しく、4月の気温がいかに高かったかが分ります。


古いボタンながら、大きな花を眺めるとこちらも気持ちが晴れ晴れした気分になります。


この赤のボタンは間もなく終りです。見頃なのは白のボタン。


一輪だけでも結構存在感があります。
他の花も終わっているものがありますが、少々撮っていたものを幾つか。
ハナカイドウ。


昨年ほどではないものの今年もよく咲いてくれました。


アズマシャクナゲ。


残念ながら大株のアズマシャクナゲを枯らしてしまいました。残っているのがこの小さな株。


小生の好きな花なので数輪でも咲いてくれれば嬉しい。
シバザクラ。


以前はピンクのシバザクラもありましたが、いつの間にか姿を消しました。


ボケ。


玄関近くにあり、トゲもあるので常に強剪定しています。
しかし強く必ず伸びてきます。花は白とピンクが混じり可愛い。


チューリップ。


助っ人が何種類か植えてくれました。


放任なので見栄えはイマイチながらやはり季節を感じさせてくれる花です。


モクレン。


紫木蓮。家裏の日陰のため他ではすっかり終わった頃にようやく咲いてきます。


これも大きくならないよう強剪定しています。それでも何輪か咲きます。
ヤマツツジ。


何株かあるうちの早いものは4月末から咲いてきました。


ヤマツツジは個体差があって咲き揃うまで半月ほど要します。今が満開のものが多い。
こちらは番外のタイワントキソウ。


玄関に置かれている助っ人作の鉢植え。


花で和み、働く気力が湧いてくるような気がします。

ツバキ数種が短期間に次々と満開

2024年04月27日 | 

藪ツバキと侘助ツバキが満開になったことを過日記しましたが、他のツバキ数種も短期間のうちに次々と満開になりました。
4月半ばから満開のツバキが出始め、1週間ほど前がピークでした。
例年はもう少しツバキの種類によって早晩がありますが、今年はかなり集中しています。
4月になって気温が高かったことが影響していると思われます。
4月半ばにはほぼ満開なった桃色の八重ツバキ。


このツバキは昔からあった古いツバキです。
例年はむしろ他のツバキより咲くのが遅いくらいですが、今年は早い。
これは別の場所。こちらも早い。


このツバキはすっかり開くと間もなく汚れやすい。しかし、今年は綺麗です。好天が続いたためでしょう。


近年、花数も多く昔より見応えがあるような気がしています。
他のツバキは多くは30数年前に伯母から譲り受けたものと聞いています。
この絞りのツバキが最も早く咲き出しました。


他のツバキより満開までには多少日数が掛かっています。
八重で薄いピンクに紅の絞りで葉に厚みが感じられる特徴的なツバキです。


他の絞りより光沢があり引き締まった落ち着いた雰囲気です。


こちらは紅と白の八重の絞り。


例年、花数は多い。今年も圧倒的と言ってよさそう。


同じ絞りでもボリュームがあり、花数が多いこともあって派手な印象です。


こちらは深紅の八重のツバキ。


数日前に満開になりました。


一つ一つの花のボリューム十分で存在感があります。


鮮紅色ではなくと深紅の花弁のため落ち着いた雰囲気で好ましい。まだ蕾があるのでもう少し愉しめるでしょう。
こちらは白の八重のツバキ。


例年、咲くのは最も遅く、他のツバキが満開の頃に咲き始めのことが多い。


今年はすでに満開を過ぎ、例年に比べると他のツバキとの差がありません。天候の影響が大きいようです。



花が大きく純白で清々しい気分にさせられます。一方、咲き終わった後の汚れや散るのが早いことが難点でしょうか。
ツバキは藪ツバキや侘助ツバキも含め咲き始めから長い間愉しめます。


スイセンの種類が増えた

2024年04月24日 | 

4月は花壇や庭先など至る所でスイセンが花盛りです。
我が家では庭とも言えない所にスイセンが咲いています。
先週がピークで今は盛りを過ぎました。早晩あるので2週間くらいの間に撮ってみました。
庭にあるスイセンは母が生前植えたものですが、近年は助っ人があちこちに植えています。
知らぬ間に種類が増えたようです。
2月中から咲いたニホンスイセンに続いて3月末から咲いたミニのラッパスイセン

黄色一色。4月半ばくらいで終わっています。


よく見られるラッパスイセンですが、花弁と副花冠の形と色の組み合わせで違いがあります。
典型的なラッパスイセン。


アイボリー色の花弁に黄色の長い副花冠。


洋種のスイセンは色が鮮やかで大柄なものが多い。


白と黄色。


白とオレンジ。




これは白一色のラッパスイセン。




これは八重のスイセンと言っていいのでしょうか。


花弁の色に違いがあります。




これは房咲きのスイセン。但し殆どが2輪です。


アイボリーと橙の組み合わせで、花が小さくニホンスイセンの形に似ています。


これも房咲きで小さくニホンスイセンに似ています。これも2輪。


黄色一色。葉っぱが細い筒状ですが、スイセンに間違いないでしょう。


洋種のスイセンは育てやすいようで、方々で沢山見かけるようになりました。




満開の藪ツバキと侘助ツバキを比べ違いを見る

2024年04月20日 | 

今年、我が家の藪ツバキと侘助ツバキがほぼ同時に満開になる姿が見られました。
我が家の周りには藪ツバキが沢山自生しています。同じ藪ツバキと言っても個体差が大きい。
これはよく年内から咲いている藪ツバキです。今年もそうでした。甚だしい年は11月から咲くこともあります。


ただし冬季のため春までだらだらと咲くことが多い。
この藪ツバキは一番の大木で、おそらくこれが元になり増えていったものと考えています。


4月10日頃が満開でした。
こちらの藪ツバキはまだ蕾も多く、これから満開を迎えるようです。


何れも近くにありながら何故咲き方に違いがあるのかが分りません。
これが我が家の入り口近くにある藪ツバキ。


勝手に自生したもの。放置していたらたちまち大きく生長しました。
いまさら切るわけにもいかず適当に剪定しています。
2月下旬からの寒さのぶり返しでだらだら咲き、4月になってから満開となりました。


条件が良いと見えて例年花数が多い。すでに終わったものもかなりあります。


藪ツバキは花びらが大きく濃い赤色です。開ききると反り返るほどになります。


こちらが近くにある侘助ツバキ。


今年はなかなか咲かないと思っていたところ、4月早々に咲き始め、気温が高かったことからあっという間に満開となりました。


日当たりの関係か上部の方が花数が多い。


このツバキのことは何度か書いています。
このツバキは伯母から生前貰い受けたと聞いています。仮に伯母が存命なら110歳を越えます。
「侘助」として貰ったらしいのですが、小生が本人から聞いたわけではないので真偽のほどは分りません。
それを知ったのはそれほど古いことではなく、確信が持てずにいました。
但し、藪ツバキとは明らかに姿が違います。


花弁の色も藪ツバキの赤とは違います。


「侘助」は侘助という人物が朝鮮から持ち帰ったことで名付けられたと言われます。
「侘助」の条件の一つはツバキの1種「有楽椿」(太郎冠者)の子孫であること、もう一つは雄しべの先端の葯が退化して花粉を作らないことの2点だと言います。
一方、ほかに講武侘助、陸奥侘び芯、紺侘助など一般的に侘助扱いされているものが多くあり、それらは藪ツバキからの選抜だと言います
それぞれ狭義の「侘助」、広義の「侘助」と考えれば分りやすいと解釈しています。
しからば改めて我が家の「侘助」の特徴を藪ツバキと比較し整理してみます。
1、藪ツバキよりも明らかに木の生長が遅い。
2、花の咲くのが藪ツバキより総じて遅い。
3、花色がやぶ椿のような濃紅ではなくややピンク(薄紅)である。
4、花全体が藪ツバキより小振りで 引き締まり、完全に開花してもやぶ椿のようには開かない。
花を採って並べ比べてみました。右が藪ツバキ、左が侘助


斜めから見ると。


立てて正面から見てみました。

「侘助」が大きく見えるのは高さがあるため遠近の関係で拡大され写っているからだと思われます。
雄しべの形にも違いのあることが分ります。ただ、花粉は出ているように見えますがどうなのでしょう。
すでに小生の独断で広義の意味での「侘助」と結論づけています。




見頃の春の花が増えてきた

2024年04月11日 | 

我が家の庭も見頃の春の花が増えてきました。
今年は暖冬で春の花も早くなるかと思って見ていましたが、2月下旬からの寒さのぶり返しが長く、結局は例年並と言ったところでしょうか。
今、一番目立つのはレンギョウ。

昨年は紅梅と満開がほぼ一緒でしたが、今年は紅梅はほぼ終わっており、完全に遅れています。
増えすぎるのも困るので、剪定してあまり大きくならないようにしています。


次に目立つのはヒマラヤユキノシタ。

3カ所ほどにあります。周囲でも近年多く見かけるようになりました。
例年並と言ったところ。多いときはもっと花数が沢山着きます。


ユキヤナギ。


周囲では今が満開ですが、我が家のは少し遅め。


ユキワリソウ。


我が家のは日陰のため、そもそもが遅いようです。それでもやはり可憐。


これは1週間ほど前のクロッカス。

今はもう終わっています。


日陰のフクジュソウ。今頃まで咲いているのは珍しいので記録。


庭の外れのムスカリが咲いてきました。


庭ではなく玄関に置いている鉢植えのクンシラン。

鉢替えなどを助っ人がやってくれます。今年は1鉢少ないようですが、毎年よく咲かせてくれます。


カネノナルキ。

母健在の頃からの古株です。長期間花が咲いています。


ラッパスイセンやツバキなども大分咲いてきましたが、まだ咲き揃っていないので、後日記そうかと思います。





サザンカとヤブツバキ

2024年02月15日 | 

我が家の庭で冬場に咲いている花と言えばサザンカ。


12月から咲き始め長い間咲いています。しかし、今年のサザンカは花数が少ない。


このサザンカは小生が植えたもの。20数年になると思います。
前年は沢山咲いたので楽しめました。今が満開という時期が感じられました。
今年の満開はいつかと思って見ていましたが、なかなかそんな風に感じられません。
だらだらと咲いてだらだらと散っていくような感じです。


花自体も少し小振りのような気がします。
剪定は伸びすぎないよう自己流で切っているので、時に強い剪定になることがあります。
前年沢山咲いたため翌年の花芽に影響し、果樹で言えば隔年結果のようなものがあるのでしょうか。
しかし、昨年の花が多かったためそう感じられるのかもしれません。今年も混んで咲いているところはあります。


サザンカは寒風で花びらが傷むと少々醜くなります。


サザンカはこの1本だけでこの近くにあるのはツバキ。ツバキは園芸用で咲くのは例年3月末くらいから。
ツバキとサザンカは全体の姿は似ていますが、はっきりと違いがあります。
サザンカは花が小振り。雄しべが大きく異なり、ツバキは根元が筒状、サザンカは根元からばらばらです。


サザンカの花弁は5~7枚で一重が多いらしい。我が家のは5弁のが二重の10枚に見えますが、どうなのでしょう。


葉もサザンカは小さく細身。花びらの散り方もツバキとははっきり違います。
花びらがバラバラと散ります。一方、ツバキは元からぼとりと落ちます。
このように周りには沢山花びらが散っています。


我が家のツバキで、今咲いているのはヤブツバキ。


ヤブツバキは裏山に沢山自生していますが、咲いているのは1本だけ。


昨年は今頃複数の木が咲いていました。
ヤブツバキは年によって早晩があるだけでなく、個体差もかなりあるようです。
この木は大概一番早く咲き、早い時は11月から咲き出すこともあります。


今冬は12月から。ただ、こちらもだらだらと咲き満開という風にはなりません。


まだまだ蕾が多い。


暖冬なのでもっと咲くかと思いきや、他に咲いている木はまだありません。
ヤブツバキの開花生理は分りませんが、やはり盛んに咲くのは3月から4月のようです。
周りにはヤブツバキが沢山あるので何れ楽しませてくれるでしょう。


今年は南天の実が豊富、難転に通ずるか

2024年01月25日 | 

冬場の我が家の庭で愉しめるのは南天です。
元々は先人が植えたものですが、自然の実生から育った南天が方々にあります。
今年はとりわけ実が豊富に着いており、見応えがあるので記録に留めます。
ピーク時から見ると若干実が落ちているかもしれません。それでもたわわに成っています。
我が家の南天は3種。
最も多いのは断然に赤。


こちらは石垣にある赤南天。


石垣の間に敢えて植えるわけはないので自然の実生に間違いありません。


生命力の強さに驚かされます。実の数も頗る多い。
こちらは庭の中心辺りにある南天。


多数枝が立っています。


もともと我が家の赤南天は実の数が多いと感じていますが、とりわけ今年は多い。
そもそもが赤の南天は強く、繁殖力も旺盛なようです。
庭とは言えない所にも多数生えています。


山や畑にもいつの間にやら見かけるようになっています。

こんな所にも生えていたのかとよく気付かされます。


こちらは白南天。


白南天は数が少ない。
実の着き方も赤南天に比べるとずっと少ない。それでも今年は成っている方です。


白南天と言っても純白ではなく、厳密には薄いアイボリー色です。


赤南天より弱いのだと思います。自然に実生で増えることも少ないようです。
こちらは薄ピンクから橙色の南天。


遠目には白南天のように見えますが、明らかに違います。


白南天より枝は多く伸び、実の数も多い。


赤南天には及ばないものの白南天よりはっきりと勢いがあり丈夫です。
母はよく「ハラコナンテン」と呼んでいました。意味不明です。
やはり今年は実の数が多い。


白南天の実が少ない時にはこちらを赤と組み合わせて生けます。
雪雲が流れ込み、今朝は今季一番10㎝近い積雪となりました。「南天に雪」が撮れるかもしれません。
南天は難を転ずるという縁起物。度重なる天災、人災を早く転じてほしい。





気ままに咲く庭の小菊

2023年11月25日 | 

当地、初雪になるかもしれないと言う予報でしたが、小雨がわずか降っただけでした。
11月に我が家の庭先や石垣で勝手気ままに咲く小菊。
それなりに種類があり愉しめます。


今年は例年並に咲き始め、長く咲いています。
亡き母が植えたものや助っ人が植えたものもありますが、多分小生が植えたものが一番多い。
この小菊は間違いなく母が植えたもので、玄関のすぐ前にある唯一のポンポン咲き。


小生が植えたのは大分前に知人から貰い受けたものです。結構な種類がありました。
元々は石垣側の庭外れに植えたのですが、それが自然に繁殖しました。




咲き終わった後に切り戻す程度の管理をしているだけです。多少株分けしたものもあるかもしれません。
知人からはあくまで小菊としてもらったものです。しかし、小菊としては花が大きなものもあります。



小生には小菊とスプレー菊の違いがよく分らないので、中にはスプレー菊もあるのかもしれません。
しかし、小菊として頂いたので、全て小菊と言うことにしています。







大昔からあった石垣の隙間には色んな植物が自然に生えています。
その中で多分小菊が一番新しいはず。


特に手を加えたわけではなく、自然に定着しました。








不思議なものです。作ろうとすると難しいのに。


石と組み合わせた小菊の盆栽も見られますが、我が家のは石垣に小菊です。
歳を重ねこれも悪くないと思うようになりました。
ものは言いようですが、如何にも管理された庭より自然な姿の方が好ましい。
小菊は仏壇の生花として利用でき、今の時期長持ちするので重宝します。


庭で咲く今年の秋の山野草

2023年11月09日 | 

庭で咲く秋の山野草が幾つかあります。
今年は全般的に咲くのが遅かった印象です。
ツワブキ。


数日前にほぼ満開になりました。昨年より1週間くらい遅い。


元々ここにはアズマシャクナゲの大株がありました。
枯らしてしまい、寂しいからと助っ人が植えてくれたもの。
綺麗な黄色で絵になります。


ホトトギス。


今年は咲き出しが少し遅く、今満開です。


以前はここにホトトギスが群生化していました。
イノシシが庭に侵入し荒らしたため一時ほぼ壊滅状態に。
大分回復してきました。
花弁の多数の斑点が野鳥のホトトギスの胸に入る模様に似ていると言います。


ダイモンジソウ。


これは1週間ほど前のものですが、それでも今年は遅れています。
沢山あったときから見るとかなり薄くなってしまいました。
庭木の剪定で環境が変わってしまったことが原因と思われます。
白い小さな大文字の花を健気に咲かせているところがいい。


これはピンクのダイモンジソウ。


タマスダレ。


ピークはとうに過ぎましたが、まだ残っており目立っています。


ベンケイソウ。


いつの間にやら石垣の方々に定着したもの。


例年花を咲かせているのですが、今年は全く勢いがなく花も咲きません。天候の影響か。
鉢植えのだけが満開になっています。


これは草本ではありませんが、ヤマツツジ。


毎年、狂い咲きします。それでも今年は少ない。葉の黄化も酷い。
これまで春も秋も沢山花を咲かせてきたので、いよいよ弱ってきたと言うことか。


同じくニシキギ。


先月末のものです。
今年はことのほか紅葉が鮮やかだったので撮ってみました。


例年、庭で真っ赤な実を沢山着けるウメモドキが、今年は見られないのが寂しい。


今年のキンモクセイは遅く揃いが良くない

2023年10月11日 | 

秋を香りで知らせてくれるのがキンモクセイ。
我が家のキンモクセイは大木で、季節を告げる花になっています。
大概香りを感じてからキンモクセイの開花を知るのが常です。
キンモクセイの開花には年次変化があるので毎年記録に留めています。
樹齢50年くらいにはなっていると思うのですが、定かでありません。
高さが二階建ての作業場の屋根を突き抜けるほどになってしまいました。


例年、我が家のキンモクセイは9月末から10月初めが普通。昨年はその範疇でした。
早い年はお彼岸の頃に満開になることがあります。一昨年がそうでした。
今年は全く逆。1週間から10日ほど遅れています。一昨年に比べると20日くらい違う。
この3年で開花期が大きく異なることになります。
キンモクセイの開花は気温が低いと開花は早まり、高いと遅くなると聞いています。
今年の猛暑を考えれば当然と言えるでしょうか。9月も雨が多かった割には気温は高かった。
大木なので遠くからでも香りを感じます。しかし、今年はそれほどでもありません。
香りも例年に比べると薄い気がします。
例年なら葉が見えなくなるほど無数に咲きますが、今年はそんな風には見えません。


まだ満開になっていないところがあり、日当たりが良いところほど遅く、少ないようです。


例年はこのように開花がバラつくことはありません。


日陰気味のところがむしろ早く数も多い。


この辺りは今が満開になっています。気温の微妙な違いでしょうか。


例年なら木全体がこのように沢山揃って満開になるのですが、今年は様相が違います。


根元の方はこんな風になっています。


ヒコバエも沢山生えて花を咲かせています。今年は整理をしないといけません。


こんなに木を高くすべきではなかったのですが、時すでに遅し。
毎年のように枝切りをして凌いでいます。ただ、この時期の我が家の風物詩と言えなくもない。
小生はキンモクセイの花や香りが特に好きでも嫌いでもありませんが、なければ寂しい気もします。
来客は異口同音に良い香りと言いますが、本音のところはどうなのでしょう。


今年は例年と少々違う周囲の花々

2023年10月05日 | 

今どきに咲いている周囲の花々を撮ってみました。
ここ数日の間に撮ったものですが、例年と少々違いがあるので記録に留めます。
まずはコスモス。


年々咲くのが早くなっているような印象があり、咲き始めて2ヵ月くらいになります。
我が家の育苗ハウス前ですが、今年は少ない。
9月は雨が多く、終りが早そう。種類は4種類。
薄いピンク。


濃いピンク。


濃い赤。


白。


ケイトウ。


畑の一角にあり、咲き始まってすでに2ヵ月くらい。


彼岸の墓参り用などに使った残りもの。かなり大きくなっています。
ハナトラノオ。


早いところは終り加減で、例年並のようです。


タマスダレ。


可愛い清楚な白い花。9月半ばから咲きはじめ今が見頃、例年より少し遅いか。


キキョウ。


一旦終わったかに見えながらわき芽が次々と出てきます。
まだ蕾が残っています。


ヒガンバナ。


石垣の側にあります。植えたわけではありません。
今年は1週間から10日遅い。
気温が高すぎたからでしょう。ここ石垣の側はより気温が高くなります。


近くの路傍のヒガンバナ。


かつて野ネズミやモグラ除けに土手や畦に植えるのがはやり、いつの間にか自然に定着したようです。
別名は曼珠沙華。幽霊花や死人花とも言われ、小生は墓場の花のイメージが拭いきれません。
しかし、近年方々で群生化して作られ、ブログにも多数アップされていることからすると、最近は拘らないのでしょう。
ハギ。


ミヤギノハギは当県の県花です。


これは天然のハギ。ミヤギノハギで間違いないと思います。


次第に群生化してきました。今年は見応えがあります。


北向きにありますが、例年より若干遅いようです。


分らないのがこのクンシラン。


春に我が家の玄関で咲いた鉢を助っ人が庭の一角、日陰になるところに置いたもの。
今どきに咲くのは初めて見ました。


これはウメモドキ。


花ではなく実ですが、今年は極端に少ない。例年は沢山着きます。これでは愉しめません。


昨年は今頃に咲いていたダリアは咲く気配がありません。
アルストロメリアは終了したようです。
今年の異常な高温と干ばつ傾向、一転して9月の多雨は花々にも影響を与えたようです。


ヤマユリとオニユリに復活の兆し

2023年08月05日 | 

ヤマユリとオニユリに復活の兆しが見えるようです。
かつて、我が家の向かいの山裾にはヤマユリが群生していました。
そのヤマユリを保持すべく、苦労して刈り払いの作業をしたのです。
夏になると大株のヤマユリには何輪もの花を付け、苦労の甲斐があったと満足したものでした。
それが、当地にも10数年前からイノシシが出没するようになり、たちまち球根を食い荒らしてしまいました。
ヤマユリの球根は百合根と言われます。地中深くにあり、地上部が枯れると何処にあるのか分からなくなります。
ところがイノシシは球根が太ったところを見計らって完璧に掘り当てます。
わずかの食い残しから少し復活したかと思いきや、またまた食い尽くし、ついには壊滅しました。
かつて群生していた向いの山裾には今年も花が見られませんでした。
しかし、幹線道路の側に何カ所かヤマユリの花を見ることが出来ました。


何れも1週間から10日ほど前のものです。
北向きのやや日陰に咲くことが多く、例年なら咲くのは今頃ですから今年はかなり早い。


ここには何株か纏まってありました。


まだ1、2輪の小さな株が多いようです。


10輪くらい着けている株もあります。


こちらは別の場所に単独の株。結構輪数がありました。


こちらも同様です。


昨年から今年とイノシシの数が明らかに少なくなり、それと関係していると思われます。
数年前は手が付けられなくなるほど増え、あらゆるものに被害を与えました。それが豚熱いわゆる豚コレラでイノシシが大幅に減ったと言われています。
こちらは我が家の庭のオニユリ。先週撮ったものです。


例年ならこれからが満開になるので、やはり大分早まっています。


かつて、ここにはオニユリが相当の数密生していました。
しかし、数年前に庭にまでイノシシが侵入。荒らし回られ壊滅しました。
イノシシが百合根が好物なのは分かっていましたが、オニユリまでとは思いませんでした。
しかし、僅かに球根かムカゴが残っていたのでしょう。2、3年かけてここまで復活してきました。


オニユリはムカゴの数も多いので繁殖するのは早いようです。


オニユリの花色やその独特な風貌は庭にはあまりそぐわない気がしないでもありません


しかし、無くなってみると何か物足りない気分にさせられます。
やはりこの時期なると、なくてはならない存在感のある花と言えるでしょう。


ヤマユリもオニユリも着実に復活してほしいものです。
しかし、イノシシは少なくなっただけで、依然います。これ以上増えないような有効な手立てはないものか。



青や紫の花で涼む

2023年07月16日 | 

今年の7月は暑い。
当地方、梅雨時はヤマセを心配するのが常です。今年は未だ一度も気配がありません。
昨年の7月も暑かったですが、7月半ばには気温の低い日がありました。
暑いときにはやはり青や紫が涼しげで良いようです。
何れも庭とは言えないようなところに咲いている花ですが、先月末からこれまで撮ったものを纏めてみました。
まずはラベンダー。


ここはラベンダーのコーナーを作ろうと自ら育苗して結構な数を植えたところ。
しかし、結局20数年経って残ったのがたった2株。


残ったものはそれなりの大株になっています。
花の咲いている期間は実に長い。みなが育ってくれなかったのが甚だ残念。


紫露草。


名の通り露に濡れた姿は風情があって好ましい。
こちらは畑の一角にある紫露草。


株立ちになって伸び、倒れています。この冴えた濃い紫が良い。


側にあるウルイの花。


オオバギボウシの花と言うべきでしょうか。
対照的にごく薄い紫ですが、悪くありません。
これは別の場所。


個性的な花で、助っ人が切り花にして生けていました。


この側にあるキキョウ。


自然に気ままに咲き出しました。
こちらは株立ちになっているキキョウ。


咲き始まったところですが、沢山の蕾があり、長期間咲いています。
青紫の澄んだ花は絵になります。


カンパニュラ。


今年はイマイチで、花もほぼ終りです。


キキョウ科ホタルブクロ属らしく、キキョウとホタルブクロの中間のような形。
風鈴草の和名もなかなか味わい深い。


こちらは未だ残っているシラン。


日中殆どが日陰になっているためここだけ遅くまで残っています。


石垣側のマツバギク。


紫という言うには微妙ながら石垣との組み合わせが良いので載せてみました。 


青や紫と言えばアジサイですが、我が家のアジサイはどういう訳か色付き遅い。
これが最も早く、古くからのアジサイらしいアジサイ。

これが一番色付きが良い。

ガクアジサイ。


微妙な色合いですが、これでほぼピーク。


これは我が家の入り口正面にあるアジサイ。

色付きは非常に遅く、現在でもこの程度。

最後までグラデーションの状態ですが、もう少し濃くなります。


これは別の場所のアジサイ。


同系統かもしれません。


このガクアジサイはもう過ぎていますが。


色付きはこれでピークのようです。


このアジサイはほんのり青紫色らしき状態のまま終了です。


我が家のアジサイは色付きが遅く、且つ悪いものが多い。
アジサイの花の色は土壌のpH(酸度)で変わるとよく言われます。
酸性ならば青、アルカリ性ならば赤。しかし、この辺りの土壌は特別なことをしなければほとんど酸性なはず。
そう単純ではないようです。





石垣周辺のサツキ今年は不調

2023年06月22日 | 

今どきの我が家の庭で一番楽しませてくれるはずのサツキ。
特に石垣周辺のサツキは来客も愛でてくれることが多い。
しかし、今年は甚だ不調です。
昨年もよくありませんでしたが、今年はなお悪い。
出だしから良くなさそうとは思っていましたが、一向に花が増えてきません。
天候は悪くないはずなので、むしろ過乾燥が影響したのか。
前年の刈り込みが少し遅れたことの影響は若干あるでしょうか。
しかし、このような株を見ると、そもそも老化の問題があるのかもしれません。


小生が幼少の頃には今の姿がほぼ形作られていたように思うので、古いものは樹齢100年を越えているでしょう。
一番多いのは赤のサツキ。


元々の株は石垣近くの庭に植えられており、それが増殖してきました。




いつの間にか石垣の隙間にも定着し、自然に増殖してきたのです。


これも石垣ギリギリに植えられている薄ピンクのサツキ。


純白のサツキにもかなり古い株があります。


これらも石垣の隙間に。






何故にこのようなところに根付いたのか植物の生命力や自然の力に感じさせられるものがあります。


赤、白、ピンクとありますが、自然交雑しながら繁殖してきたのでしょう。




1輪、2輪だけの株があるので、今も知らぬ間に自然増殖が続いていると思われます。


若干違うタイプのサツキも。




今年はサツキの盛りを感じることなく終盤になってしまいました。
開花後の刈り込みをする程度の管理しかしていないとはいえ、いささか残念な6月の庭です。
それでも、野良仕事の合間、石垣の隙間で健気に咲くサツキを見ると少々の元気を得られます。