里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

お歳徳神と輪通しの飾り付け

2020年12月31日 | 暮らし

年越しに向け、大晦日にやらなければならないことは色々とあります。
まずは、神棚。
掃除をして、新しい飾り付けに変えます。
古いものは、変えられないお札を除き全て取り外しました。


これはお幣束(へいそく、御幣)。


過日、我が家も氏子になっている神社の宮司が来られ、ご祈祷いただいたもの。この宮司に鎮守様の宮司もお願いしています。
恵比寿大黒など、お歳徳神(としとくじん)さんの飾り付け。
神社庁から出されているものを氏子になっている神社から配布されます。


我が家の神棚に飾り付けるのには、篠竹を使うなど少々仕掛けが必要です。
神棚の右側に恵比寿様など。ここに鯛の飾り付け。


左側に大黒様。両側にお幣束を取り付けます。


中央にはお札を奉ります。
真ん中にお伊勢様のお札、右に鎮守様のお札、左に氏子になっている神社のお札など。


五穀豊穣の神様とかまどの神様は台所にある小さな神棚に奉ります。
火伏せのお札も奉ります。


次に、輪通しの飾り付け。
神棚の前。昔は自宅に飾るのはここだけでした。


いつからか玄関にも付けるようになりました。赤松の枝に輪を掛けて取り付けます。


今や、近隣でも市販の綺麗なしめ飾りを付けるお宅がほとんどになりました。
作業場に。


そのほかトラクター、管理機、車。
次は床の間。


掛け軸は天照皇大神の掛軸。
昔は別の掛軸を掛けていたこともありますが、今はシンプルにこの一幅。
生け花は、梅と南天のみで生けています。
花器は父が太い孟宗竹の根元で作ったもの。
父が生前生けていたのを、全くの自己流で引き継ぎました。
鏡餅は、数年前から市販の小さなパッケージものに、簡素化しました。
古いお札やお飾りは、小さな祠(ほこら)の山の神様に納めるのが習わしです。


この後は、鎮守の神社の鳥居に、しめ縄を掛け、お参りします。
また、水の神様など数カ所にもお幣束と御散供(おさご)を捧げてお参りします。
御散供(おさご)とは、米が入っているおひねり。


今はやっている人はいないかもしれませんが、止めると何となく落ち着かないので続けています。


輪通しとしめ縄を作る

2020年12月30日 | 暮らし

年越しに向けて、輪通しとしめ縄を作りました。
昔は、年越しの様々な準備は、すべてを大晦日にやるのが習わしでした。
父健在の頃には朝早くから手分けしてやっていました。それでも遅くまでかかったものでした。その父も亡くなって25年。
物理的に困難となり、簡素化したものもありますし、事前に済ませておくようにもなりました。
輪通しとしめ縄の準備もそうです。
まずは輪通しづくり。


3本の藁を1回継ぎ足して綯い、輪を作ります。


輪に挟み込むのは、五葉松、昆布と干し柿の3種。


これは我が家独自のもので、父の作っていたものの見よう見まねです。
五葉松は御用待つ、昆布は喜こぶ、これは分りますが干し柿は分りません。多分、豊作祈願にこの時期挟みやすい生産物だったからではないかと想像します。
昆布は買ったものですが、五葉松は庭にあるもの、干し柿は挟み込みやすいよう硬めのものを選びます。
下げる紙を切ります。


これで出来あがり。


同じものを6つつくります。


輪通しは、しめ縄を簡素化したものとされます。今、近隣で作っている方は見受けません。
次に、鎮守の神社の鳥居に付けるしめ縄づくり。
数年前まで、すべて自前で作っていましたが、今は縄は購入しています。
これは祭典時の縄を購入することになり、それに合わせたものです。楽になりました。
祭事ごとに付け替える安い細縄ながら、左より縄の祭典用手作り風というもの。
下げる紙は紙垂(しで)と呼ばれるそうで、5枚作ります。
普通のA4版用紙を半分に切って使います。
以前は障子紙を使っていましたが、ご祈祷にお出でいただく宮司がA4版用紙を使っていると聞き、同様にするようになりました。
これを二つ折りにします。


このように切ります。切り込みの深さで長さが変わります。


これを織り込みます。


これで出来上り。


5枚作って縄に挟みます。


これは大晦日に神社の鳥居に取り付けます。


小さな講中で専任の宮司がいないため、これも世話人の役割です。

干し柿づくり'20~ころ柿の完成

2020年12月29日 | 干し柿づくり

ころ柿が出来上がりました。
干し柿は、干し始めから約40日。
今年は大玉が多かったので、乾燥に時間がかかるかと思いましたが、順調に仕上がりました。
雨がほとんど降らず、空気の乾燥した日が続き、干し柿づくりにはよい環境だったようです。
今年は、大玉の横吊りも数連やってみました。


1週間ほど前から、横吊りにしたものも縦吊りに変えました。そして、直接空気にさらされないように、大玉の干し柿も吊したまま寄せ、紙袋で覆いました。


その数日前から、小玉のものはすでに紙袋で覆っています。
いつまでも空気にさらし続けると必要以上に硬くなってしまうからです。


簡易な方法ですが、それなりの効果があるようです。この状態で様子を見ながら一定期間置き、白粉を吹かせます。
贈答は全て終り、本格的に食しているため、当初から見ると半分以下になりました。
これからは硬くなるのを抑えることが大事になります。
乾燥が進み、白粉もかなり吹いてきたので、全て居宅内に取り込みました。
作業は専ら助っ人がやってくれます。
昔なら「寝かせる」という管理をするのですが、今は量も少ないので、簡易な方法です。
大、中、小の3種類に分け、綺麗な袋に入れて取り込みました。


大玉はまだ水分が結構あるので、袋を開けたまま少し様子を見ます。
中小のものは袋を閉じていますが、やはり様子を見ながら調節します。湿気を多く呼び戻すようなら解放したり、場合によっては吊し直しすることもあります。
これは大。特大クラスです。


あんぽ柿ところ柿は連続しているものですから、明確に区切ることにあまり意味はないと思いますが、仮にころ柿が、白粉が吹いて中身も固まった干し柿とするなら、この段階になればころ柿が出来上がったと言っていいでしょう。
これは中。中と言っても大玉です。


これは小。


昨年は大半が小玉だったので、今頃にはかなり白粉が回りました。今年も大玉が多いことを考えれば、思った以上に進みました。
年明け後にこのくらいの姿を想定していました。
大玉のものを一つ取ってみます。
全体に白粉が回ってきました。


割いてみると、色がオレンジ色から褐色に、軟らかいゼリー状からヨウカン状になってきました。味も甘いだけでなく濃厚な独特の旨味が出てきました。


我が家では、今時分からいつでも茶菓子として食べられるようにしています。


好みによって柔い干し柿を好む人は、適宜タッパーなどに入れて保存したり、冷凍にしています。
これはあんぽ柿をタッパーに入れ冷蔵庫に入れているもの。


これは大玉。柔らかいままで白粉が吹いてきました。


同様にやや小ぶりのあんぽ柿。


これは小玉のものを昨日タッパーに入れたばかり。
硬さや、白粉の出具合に違いがあります。


タッパーに入れるとかなり長期間同じような状態が保たれます。少量ならこの方法が一番簡便です。
冷凍にすると半年、1年レベルでほとんど変らない状態が保たれるようです。


年越しを前に鎮守の神社を清掃

2020年12月28日 | 暮らし

年越しを控えて鎮守の神社の掃除をしました。
集落住民だけの小さな講中ですが、小生が代表の世話人を仰せつかっています。
近年は、年末にコツコツと一人で掃除をするようにしています。
10月の秋の祭典時には早朝に世話人と当番者が集まり、境内の掃除をするのですが、2ヵ月の間に大分汚れてしまうのです。
このままで新年を迎えるわけにもいきません。
特に参道の石段。
周りに杉の木があるため、その枯れ葉で汚れます。


3年ほど前に境内の樅の木と石段脇の杉の木の一部を伐採しましたが、それでも杉の葉は沢山落ちます。
石段の上から下まで満遍なく落ちています。


途中の、出羽三山の石碑がある周辺も同様です。


なかなか骨が折れます。
掃除しているうちにも落ちてきます。


石碑の周りも掃除しました。


完璧には難しいですが、とりあえずは綺麗になりました。


境内は10月に掃除してから、あまり汚れていませんでした。
周りに樅の木の大木があった頃は枯れ枝なども落ちて大変でしたが、伐採して良くなりました。もっとも日当たりが良くなり草が生えるようになりましたが。
拝殿の中も掃除しました。


本殿の周りも。


小半日かかりました。
あと数日の間に多少汚れるかもしれませんが、まずは一安心。



赤カブを墨彩画で描く

2020年12月27日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙


赤カブを墨彩画で描きました。
カブはこれまでも水墨画で何度か描いています。
正月も近いので、今回はめでたいイメージの赤カブにしてみました。葉にも薄く緑を入れました。
赤カブは漬物にすると、赤が一層引き立ち、鮮やかです。
我が家で、今盛んに食べているのは小カブで、赤カブは作っていません。
東北地方では隣県山形の温海カブが有名です。漬物ではお目にかかっていますが、生の現物を見たことはありません。
カブを描くとき、尻尾のような根から葉っぱの先まで、勢いよく描くことを心がけていますが、これが一番難しい。



小カブの旬

2020年12月26日 | 畑:根菜類

小カブが最も旨い時期になりました。
当地方も、先週に積雪があり、冷え込みが一段と強まりました。
冬になると、野菜は寒さから身を守るため体内に糖分を蓄えます。小カブも甘味と旨味が増し、今が正に旬と言えます。


葉も濃緑の伸び伸びした葉から、低温で少し黄ばみ締まった姿になってきました。


品種は昔と変らず「耐病ひかり」。
種播きが9月24日と例年より少し遅く、11月半ばから収穫を始めました。
当初、株間10~15センチのやや密植の状態から、順次大きくなった小カブから穫っているので、現在は株間15~20センチと丁度適当な状態になっています。


初めは生育にバラツキが見られますが、生長が早いものから収穫されていくので、今時分になると全体の小カブが揃ってきます。


収穫始めのように一つ一つ確かめなくても大体適当な大きさの小カブが穫れるようになっています。
それでも、やはり畝の中央付近は少し遅れている株があり、少し葉をかき分けて見ます。


「耐病ひかり」と言う品種は、蕪が大きくなっても美味しく食べられるのが利点です。とはいっても、やはり、生育日数が長くなってくると、次第に繊維分がでて硬く感じられるようになります。
今がピーク、最も手頃な大きさで滑らかな舌触り、甘味と旨味、一番美味しい小カブを楽しむことができます。葉や茎も味が出て美味しい。
収穫したときのカブの姿も絵になります。


洗い立ての純白の蕪は目に眩しいほどです。
この白い蕪の部分の本体は茎で、根はその下に付いている尻尾の部分です。これがダイコンとの大きな違い。土の中に入っているのはこの尻尾の部分だけですから、触っただけで穫れてきます。


今、食卓には毎食のように小カブの浅漬けが出ますが、飽きることがありません。

ポインセチアを水墨画で描く

2020年12月25日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙

ポインセチアを水墨画で描きました。
今日はクリスマス、昨日はイブでした。クリスマスといっても、今や特別な事もなく過ぎていきます
クリスマスの花と言えば、ポインセチア。
これまでも描いていますが、再び描いてみました。
12月になると店にはポインセチアの鉢物が沢山並びます。
ポインセチアの色はやはり光沢のある深い赤のイメージです。そして下葉は濃緑、この取り合わせが見事です。
とは言いながら、実は眺めることはあっても買ったことはありません。今年も店で眺めたのと写真のイメージで。
枝を2本立ててみました。赤の葉は濃墨で、緑の葉は淡墨で表しましたが、全体に硬い感じのポインセチアになりました。


イチジク「蓬莱柿」の剪定

2020年12月24日 | 畑:果実類

イチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」を剪定しました。
今年のイチジクはまずまずの収穫をすることができました。
昨年が、まともに収穫できないまま未熟のイチジクがたくさん残されて終了したのを考えれば、はるかに良かった思います。
ただ、だらだらとした収穫が続き、一昨年のように一挙に穫れた収穫のピークという感覚がなかったため、物足りなさを感じたことも事実です。
葉は11月半ばの強い霜で黄葉したかと思う間もなく落葉しました。


この「蓬莱柿」は秋果専用種で、その年に伸びた枝に実が着きます。
新しい枝が1年で凄く伸び、いっぱいに茂ります。(収穫始め頃の様子
もし、剪定をしないで放置すればとんでもない木になってしまうでしょう。
一目で長く伸びたのが分ります。かつ、これで8月初めに摘芯しています。
この1本から剪定します。


このように、地べたに付きそうなところは元から切りました。


主要な枝は2、3芽を残して切り戻しました。今年伸びた枝の大部分を切ることになります
切り方は、これでも少ないのかもしれません。


剪定枝はこの程度。


2本目。


同じように切りました。


全部で5本です。
かなり切ったつもりですが、自信はありません。
すべての枝を切り戻すので、見た感じでは相当さっぱりした感じになります。


カミキリムシにはしばしば悩まされていますが、今のところ新しい木くずが出ていないので、止まっているでしょうか。
当県で昔から在来種として作られてきたイチジクは全て「ブルンスウィック」という品種と知ったのは2年程前です。
我が家で以前作っていたイチジクも同じで、この「蓬莱柿」という品種があまりにも姿や生育の様子が違うので戸惑ってばかりでした。
本格的な収穫が始まって3年目。少しずつ経験値が蓄積されてはきました。

ダイコンとニンジンの冬囲い

2020年12月23日 | 畑:根菜類

ダイコンとニンジンの冬囲いをしました。
ダイコンは3回に播いています、最後に播いたのが9月2日。これが囲い用になります。品種はすべて「耐病総太り」。
11月の好天で大きくなっています。「耐病総太り」はほとんどス入りしないので、その点は安心です。
畝が2列で、60本ほど。すべて抜き取りました。


青首大根は地上部に根が半分くらい出ているので、寒冷地のこの辺りでは、これから氷点下の気温が続き、放置しておくと凍害を受け次第に傷んできます。
冬囲いは二つの方法で行っています。助っ人がいます。
これはダイコンの葉を付けたまま囲う方法。


土を掘って稲わらを挟みながら根の部分を斜めにし、土で埋めていきます。
葉が付いているので、瑞々しさが失われないのですが、稲わらが必要なのと嵩張り場所をとります。

これはダイコンの葉を落として埋める方法。

土を掘り、ダイコンの葉を完全に切ってから、稲わらを掛けて土を埋め戻します。こちらの方が手間がかからず。場所もとりません。
このように並べて囲いました。


埋め込みました。ほぼ半々です。


葉付きのダイコンから先に取り出します


このダイコンは2回目に播いたもの。1回目のダイコンは終了しましたが、これはまだ残っています。このままにしてすぐに消費します。


ニンジンは2回に播いています。
ニンジンは根が土の中に入っているので、あまり凍害は受けないのですが、厳寒期でも取り出しやすいよう大半を囲います。
これは2回目の8月9日に播いたもの。
品種は「黒田5寸陽彩」と「新黒田5寸」。


掘り上げました。


1/3ほどはそのまま畑に残し、直接、先に消費します。


1回目に播いたニンジンも少し残っていたので、掘り上げました。
これは別にしておいて、早く消費します。


ダイコンと同じように、土を掘り、葉を付けたまま稲わらを挟みながら根の少し上まで埋め込みます。


この時10本くらいずつ葉の根元を縛って埋めると取り出すときに便利です。


小さいものや形の悪いものは土付きのままビニール袋の中に入れて室内に取り込み、利用します。

一部のダイコン、ニンジンは長ネギと一緒に庭のはずれの空きスペースに埋め込みました。

積雪が多くなったときなど、使うのに便利です。助っ人も持ち帰り同様に保存するようです。



ハクサイの冬囲い

2020年12月22日 | 畑:葉菜類

ハクサイの冬囲いをしました。
囲い用の白菜の品種は、トーホク種苗の中晩生種「郷秋80日」。


8月25日に直播きました。12月初めくらいで完全に結球しました。本来なら今頃の時期に完全な結球を迎えたいところでしたが、11月の好天で生育が進みました。
昨年、大玉過ぎたので、株間を少し詰めてみました。それでもかなり大きくなっています。
最近、かなり冷え込んでいますが、外葉が元気なので、ぎりぎりまで待っての冬囲いとなりました。
この2列が囲い用。1列に20数株。


手前の列の一部に、早生種を同時期に播いてみました。
こちらはぎっしりと結球し、外葉からやや飛び出し気味です。


今年も2通りの方法で囲います。
奥の方の列は外葉を縛って畑に置いたままにします。


強く縛ったので少し葉が破れましたが、枚数が多いので問題ないでしょう。

外葉はしっかりしているので十分に包むことが出来ました。


この後、さらに不織布で覆いました。


この方法は、この辺りでも良く行われ簡単な方法ですが、厳寒期には外葉が凍害で枯れてきます。
寒冷地のこの辺りで、この方法で完全に冬を越すのは無理があります。したがって、年明け後はこちらから消費します。
手前の1列は作業場の中に取り込んで貯蔵します。これもこの辺りで、ごく一般的にやられている方法。
20数株を運びました。作業は助っ人にお任せです。


少し乾かした後、外葉を少し残して新聞紙で包みます。


逆さまにしてきっちり寄せます。


その上に覆いをして終了です。


この方法が一番確実に冬越しできる囲いの方法です。水分は次第に抜けていきますが、外葉を除いて利用すれば、あまり問題になりません。
昔は大半この方法でやっていましたが、スペースの確保と手間がかかるので半分にしています。
まだ畑にはお盆のさなかに播いた早生種「郷秋60日」が残っています。


これは、何もせず収穫します。低温に当たり少し変色していますが、年内は問題ないでしょう。
これを穫ってみました。

早生種ながら、ずっしりと重くなっています。


ハクサイの市況も安値が続いています。
昔のように大量に漬物にするようなことがなくなりました。我が家でも来年はさらに作るのを少なくするつもりです。


菜の花「寒咲花菜」は側枝の収穫盛りになる

2020年12月21日 | 畑:花菜類

ナバナ類の一種「寒咲花菜」。
今、主枝から出るわき芽(側枝)を盛んに穫っています。


主枝(親茎のトウ)の収穫は1ヵ月余り前から始まりました。まだ全て穫り終えていません。このように遅れているものが少しあります。


主枝(親茎のトウ)を収穫しました。


主枝はできるだけ数芽で収穫するようにしていますが、遅れているものは丈が伸びているため、わき芽を数芽残しで穫るのは困難で、結局10芽くらい残ってしまいます。
主枝を収穫した後、その下の葉の付け根からわき芽が伸び出し、その先に花芽が着きます。
主枝(親茎)を早く摘んだものが、今、側枝を旺盛に伸ばしています。


寒咲きのナタネ、この「寒咲花菜」は寒冷地のこの辺りでも、冬期間に穫れるので重宝です。
厳寒期には、強い低温で黄ばんできますが、枯れることなく穫り続けることができます。
この「寒咲花菜」はトーホク種苗の種を9月5日に直播きしたもの。
主枝の収穫はほぼ終わりましたが、わき芽(側枝)が伸びだし、外葉もまだ元気なため茎葉が畝間がいっぱい広がっています。


最近、冷え込みが強まっているので、花が咲くような場面はほとんど見られません。葉を少しかき分けると蕾が見られます。
このように側枝(子茎)が伸びて蕾が出ています。


この側枝をわき芽を2、3芽残して切ります。


収穫後。ここからまたわき芽が伸びてきます。それが孫茎になります。


この株はすでに何本か収穫していますが、1本穫り頃の側枝が伸びています。


収穫しました。


この株は、側枝(子茎)の収穫が一番進んだと思われる株。


側枝(子茎)を穫るようになると、本数が多く、ボリュームもあるため収穫の最盛期と言っていいでしょう。厳寒期に向かうため、収穫が遅れてしまうこともなくて済みます。
数株収穫しただけで十分なボリュームです。


花芽は僅かですが、茎や新葉も余すところなく食べられます。
この下の方の太い茎や葉は売り物として出回りませんが、問題なく食べられます。太い茎も筋がなく軟らかく美味しい。かき菜やつぼみ菜の太い茎は筋張って食べられません。
我が家ではナバナ類を何種か作っていますが、この花菜の人気が一番高い。寒さに当たることで一段と柔らかく風味が増しています。

ザクロを墨彩画で描く

2020年12月20日 | 水墨画:菜果
画仙紙 半切1/3

ザクロを墨彩画で描きました。
我が家の庭にある古木のザクロ。
年々衰えているようです。今年の夏は葉がそれなりに茂り、花も近年では多かった方です。復活を予感したのですが、そう甘くはありませんでした。
そもそもザクロは花数の割に実留まりがよくありません。
それにしても1個も実を着けないとは思いませんでした。記憶にある限りでは、初めてのような気がします。
せめてもということで、墨彩画にしてみました。
かつては、このような実を結構な数着けたのでした。
硬い実の先が割れ、中には真っ赤な小さな粒がぎっしりと詰まっています。
小さいながら数多くの葉、鋭くとまではいかない微妙な感じのトゲ、実を着けてしなる枝、誠に特徴的ではあります。


古木のザクロを剪定するも

2020年12月19日 | 古木管理

古木のザクロを剪定しました。
昨日、朝にはまだ少し積雪がありましたが、日中晴れ上がり午前中にはすっかり溶けました。
我が家一番の庭木と思っているこのザクロ。
樹齢は推定130年以上。


近年、衰えが目立ち、どのように保持していくか考えあぐねています。
かつては、剪定というと大枝を切り詰め、伸ばさないようにすることが主眼でした。近年は、そのような勢いのいい枝はなくなりました。
それでも、今年は葉の量が比較的多く、花もこの頃ではかなり咲いた方です。(開花期のザクロ
このあたりが花の多かったところ。


復活を期待させたのですが、結局落葉も早く、実は1個も留まりませんでした。
そもそもザクロの実止まりはよくありませんが、1個も着かなかったのは記憶にありません。
衰弱しているのだろうと思います。
したがって、剪定と言っても枯れ枝を整理する程度です。
根元に近いところには徒長枝はかなり出ます。

古く太い幹にも徒長枝だけは多い。


地面近くの徒長枝は邪魔になるので全て切りますが、上の方は全て切らずに適当に残します。


木に登って枝を切ります。ザクロはトゲがあるので厄介です。ただトゲと言ってもユズやバラのような鋭いトゲではありません。しかし、少々痛い目には遭います。
これは樹上から撮ったもの。

枯れ枝を主に切ります。切った枝の芯が黒くなっているのが見えます。


最終的に切ったのはわずかこのくらい。大枝はありません。


芯が黒くなっている枝が目立ちます。


全体を眺めても剪定後のようには見えません。
細い枝は沢山見えるものの、勢いのある若く太い枝がないのです。


この古木のザクロの保持は、我が家の庭の一番の課題です。
専門の庭師ならどのようにするのか。もっとも先立つものがないので頼むのは無理ですが。

干し柿づくり'20~干し柿を贈答にする

2020年12月18日 | 干し柿づくり

干し柿の贈答品を作りました。
この時期の年中行事になっています。
今年は、思いのほか干し柿の出来上りが早まりました。


例年、親戚、知人に干し柿を送っています。
近場の親しい方には縄付きのまま届けますが、少々遠方のお宅には宅配で送ります。
昨年は小玉の干し柿が多く困りましたが、今年は大玉でボリュームがあり、自信をもって送れそうです。


昔、両親が健在の頃は、縄付きのままながら一戸に数十個、多いところでは百個ほども送っていたところがあります。現在は、沢山送るのは無理なので、大概のところは20個程度です。ただし、多少選別をして箱入りにし、体裁を整えます。
この辺りから取ってみました。


昨年は少し小粒だったので25個でしたが、今年は大玉なので20個です。
以前は、年末ギリギリくらいに送っていましたが、近年は早めに送っています。


今年は大玉でも仕上がりが早く、うっすらと白粉が見えています。
あと10日くらい後になると全体に白粉が吹いてきて、より綺麗に見えます。


まずまずの出来上りになりました。
まだあんぽ柿のレベルですが、受け取り側で、好みの白粉の出具合と硬さで食してもらえればと思います。


二つ目。


こちらもうっすらと白粉が吹いています。


年末まで置いておけば、結構白粉が回るのではないでしょうか。


昔は白粉の吹いた干し柿が一般的でしたが、今、この辺りの店にはあんぽ柿で出回ることがほとんどです。嗜好も変っているのかもしれません。
助っ人はもう少し置いて、白粉を全体に吹かせてから贈答にするようです。

㊗一力碁聖が天元位を奪取し二冠達成

2020年12月17日 | 暮らし

囲碁の一力遼碁聖が昨日行われた第46期天元戦第5局を制して、碁聖に続き二冠を達成しました。
碁聖奪取時にも記録しましたが、ヘボ碁を少々たしなむ小生としては、やはり今回も記録すべき歴史的出来事と思いました。これまで本県出身の有望若手棋士ということで、陰ながら声援を送ってきました。
本県出身の一力二冠は碁聖奪取時にマスコミにも取り上げられ、県の表彰も受けられたので、囲碁を知らない人にも県内では広く知られるようになったと思います。
碁聖奪取後、今秋は国際棋戦でも活躍するなど好調で、期待は一層高まっていました。
今回、第一人者の井山三冠を破ってのタイトル獲得ですから喜びもひとしおでしょう。これまで五度のタイトル挑戦をことごとく跳ね返され、今回も、先勝するも先に角番に追い込まれたときには、正直難しいかと思ったものでした。それだけに一ファンとして嬉しい限りです。
一力二冠は碁聖戦の主催者の一社、当県地方紙の社主の御曹司で、かつ今春大学卒業後、同紙記者として活躍していることでも知られます。
碁聖奪取時には、同紙に大々的に報じられましたが、今回も、同紙にどのように報道されるのか興味深々でした。残念ながら我が家では購読していないため、またまたコンビニから調達してきました。
さすがに一面トップではありませんでしたが、中央に大きく取り上げられていました。
社会面にも大きく紙面が割かれています。


大きな殻を打ち破った一力二冠。
次は棋聖、名人、本因坊の大三冠目指して頑張れ!