里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

蔓なしサヤインゲンは不調も間引きと土入れをする

2024年05月24日 | 畑:豆類

蔓なしサヤインゲンは4月25日に直播きをしています。我流の省力直播き法です。
トウモロコシと同様、指で直接マルチに穴を開け、種を土に押し込みます。


これも老朽化したパイプハウスの解体後に早播きするために始めたもの。
3粒播きし、発芽後に間引いて2本立てにします。4粒播きなら安心なのですが、不安は的中。
この畑は強粘土質の上、風当たりが強く条件は良くありません。
畝間は蔓ありサヤインゲンの支柱に合わせているため150㎝と超幅広。
その分株間は20㎝強と狭くしています。


品種は「さつきみどり2号」と「スーパーショット」の2品種。
残念ながら発芽もイマイチの上、強風で傷められ生育も不調。
それでも気を取り直し間引きと土入れをしました。
こちらが昔ながらの「さつきみどり2号」。


当初発芽はまずまずと見ていましたが、強風で傷めつけられました。乾燥の影響もあります。


欠株のところに追い播きをしたもののその発芽も悪い。
3本発芽したものは少ないながら2本立てに間引きます。


引き抜かずに根元から鋏でちょん切ります。

続いて、土入れをします。


細身の移植ベラで根元に周りの土を寄せてやります。
根張りを良くし倒伏予防の足しになるようにと思いやっていますが、効果の程は定かでありません。


一応こんな姿になりました。2本立てになったのは半分くらいです。


こちらがカネコ種苗の「スーパーショット」。莢の形が良いので近年作っています。


「さつきみどり2号」より発芽が落ちました。初期の生育も少し劣ります。
この程度になっていればまずまずなのですが。


同様に間引きし、土入れ。
こちらも2本立てになったのは半分程度。欠株もあるので効率は悪い。


初期の生育は不調ながらも、間引きと土入れの作業は終了しました。

出だしから躓いてしまいましたが、少しでも挽回してほしいもの。




我流直播きトウモロコシの間引きと土入れ、そして2回目種播き

2024年05月22日 | 畑:豆類

最初に播いたトウモロコシを間引きし、土入れを行いました。
このトウモロコシは4月25日に我流の省力直播きをしたもの。


品種は「ゴールドラッシュ」。
畝間は1mと広めにし、株間は30㎝。


当地の直播きは地温が上がってくる5月半ば以降が普通です。
老朽化したパイプハウスを解体する前は、早穫り用に5月半ば過ぎに植付けるよう苗を育てていました。
その後、早播きするために始めたのが我流の直播き法。
1カ所3粒播き。全てが前年の残り種だったため4粒にしようか迷ったところでした。
発芽した後にマルチ穴を広げ、葉を外に出してやります。
気温は総じて高かったものの雨が極端に少なくどうかと思いましたが、まずまずの発芽です。
欠株が1株。2本以上発芽したのが7割ほど、他は1本の発芽です。
概ね想定した範囲です。
雨不足の割には生育もまずまず。本葉5、6枚といったところ。


3本とも発芽しているのは3割くらいでしょうか。
まず3本発芽しているものを2本に間引きます。


引き抜かずに鋏で根元からちょん切ります。


一般的には大きなトウモロコシを穫るため1本立てにするのが普通です。
小生は中型のトウモロコシで本数を多く確保することを目標にしています。
高齢者や子供には小振りのものの方が扱いやすい。
そのため、畝間を広くして2本立てにしています。
最終的には2本立てが7割くらいになったので、この程度なら想定範囲と言っていいでしょう。
この後は土入れ。
細身の移植ベラで根元に周りの土を寄せてやることを土入れと言っています。


マルチを張りっぱなしにし土寄せをしないので不定根を増やすためにやっています。効果は不明です。


収穫は7月下旬。気温次第で変わってきますが、7月25日くらいを目安にしています。
続いて2回目の種播きをしました。メインのお盆用です。
昨年は気温が高く生育が進み、お盆の時には大半終わってしまいました。
今年は少し遅らせましたが、どうでしょう。
品種は同じく「ゴールドラッシュ」。
普通はマルチに丸形の播き穴を開けますが、小生はここでも我流の直播き法です。
我流の直播き法は指で直接マルチに穴を開け、種をそのまま土に押し込みます。


穴は小さく、種は少し離し、適度に覆土します。


マルチポリは出来るだけ元の形に戻し、温度と水分確保の足しにするとの心持ち。


これで本命のトウモロコシの種播きは終了です。


この品種は種播き後83、4日が収穫の標準となっています。例年なら当地の条件を考え若干早めに播きます。
しかし、今年も気温は高めと想定し、今回は標準日数どおり逆算して播いてみます。
果たして吉と出るか凶と出るか。


絹さやの香りは別格サヤエンドウが収穫最盛

2024年05月18日 | 畑:豆類

サヤエンドウが収穫最盛です。


4月半ば頃の伸び具合や茂り具合をみると蔓ぼけ気味のようでした。
しかし、ほどなく花が咲き、5月早々には穫れ始めました。
昨年ほど早くはないものの例年より早いくらいになりました。
5月10日頃から急速に穫れる量が増え、今は莢が鈴成の状態になっています。


1ヵ月前くらいは、今頃は人の背丈を超えるくらいに茂るのではないかと推測していました。
茂ったときのことを想定し支える方法を考えていたところでもありました。
ところが、そうはなりませんでした。
意外なことにまだ人の背丈ほどにはなっていませんし、それほど茂ってもいません。


まったくの正常範囲で我が家の例年のサヤエンドウからみると物足りないくらい。


これなら支柱を立てる際にあれほど整理しなくても良かったかと思ったほどです。
これは一言で言えば水不足。
当地は4月下旬から異常なくらい降水量が少ないのです。そして気温が高い。
そこに一斉に花が咲き莢が肥大してきたため、栄養生長の方が劣ってきたのです。
過日、降雨があり大雨となった地方もあったようですが、当地はほんのお湿り程度で終りました。
それでも穫り頃の莢が沢山成っています。


肥大中のものから花収まりしたばかりのものも多い。


しかし、咲いている花は少なく、収穫が進むまでは一旦花が咲くのは停滞状態になります。


今月末には成り休みの状態になるでしょう。
樹勢の目印はうどんこ病ですが、まだ見えていません。
もし勢いを盛り返すことが出来れば再び花が復活してくるのですが、どうでしょう。
サヤエンドウは当地では通称「三度豆」。
大雑把に言えば秋播き春穫り、春播き夏穫り、夏播き秋穫りの3回穫れるからです。
しかし、今、秋播き以外に作っている方は殆ど見かけません。
エンドウは花芽が出来るのに低温が必要なため穫れる量が大きく異なるからです。
5月は田んぼの作業が忙しく収穫は専ら助っ人に頼りがち。今回は自分で穫ってみました。


サヤエンドウの別名は「絹さや」。
「絹さや」に対して「大さや」もかつて試しに作ってみたことがあります。
「オランダ大莢」や「フランス大莢」と言われるものです。
確かに大きく食べ応えはあるものの大味で香りが全然違います。
絹さやの香りは別格。
小生は香り大好き人間で、5月は山ウド、コシアブラ、野ゼリなど野性的な香りを楽しみます。
一方、サヤエンドウの上品な香りは別物。
小生の好きな野菜は多々あるものの一つだけ挙げろと言われれば躊躇せずサヤエンドウです。
サヤエンドウの香りを味わうには鮮度。穫ったら直ちに調理することです。
少なくとも穫ったらすぐにポリ袋に入れ冷蔵しないといけません。
大量収穫した場合は茹でて冷凍すれば香りはやや落ちるものの長期間美味しいサヤエンドウが楽しめます。
大概サヤエンドウは彩りや香り付けとしてのバイプレーヤー扱いです。
小生のこの時期の楽しみはサヤエンドウを主菜として食すること。
穫りがけのサヤエンドウを卵とじで心ゆくまで味わいたい。
これが半世紀以上前の忘れられないお袋の味なのでした。早いもので亡くなり23年経ちます。


サヤエンドウとソラマメの簡易な誘引

2024年04月18日 | 畑:豆類

サヤエンドウに花が咲き始めました。


ほぼ平年並ですが、この伸び具合、茂り具合をみると蔓ぼけ気味。


蔓ぼけとはあまりに栄養生長が良すぎると花の咲くのが遅れ実(莢)の肥大が悪くなる現象です。
この場所が昨年キュウリの跡地だったことが相当影響しているようです。
不織布のべた掛けを外し、支柱を立てる際に大分枝の整理をしたつもりでしたが。
それでも蕾は沢山見えるので、次第に花数は増えてくるでしょう。
サヤエンドウの支柱には篠竹を利用しています。里山には篠竹が沢山あります。
サヤエンドウの両側に篠竹を立てていますが、横にも篠竹を挟んで支えにしています。
この横の篠竹は一度少し上げています。さらに丈が伸びてきたので2段目の横竹を挟みます。


横に挟む篠竹は縦の支柱には使えなくなった古いものでも十分です。


篠竹は細くしなるため容易に挟むことが出来ます。
この横竹を挟むことでサヤエンドウは外側に倒れにくくなりスムーズに誘引出来ます。
下方の脇にはみ出た枝は切り戻します。分枝は多すぎるくらいなので不足することはありません。


確かにこのくらいの草丈なら本来はもっと花が咲いていてよさそうです。


蔓ぼけ気味なことは間違いなさそうですが、一方、生育旺盛なくらいが長く沢山穫れる傾向にあります。


枝を支えるのに多少苦労しそうですが、その時は対応を考えます。
こちらはソラマメ。


数段目の花が咲いているので、こちらはむしろ進んでいます。
暖冬だったため不織布を外した際は想定を超えて伸びていました。
そこで簡易な方法で早めに誘引することにしました。
所々にしっかりしたパイプ支柱を立て地上20㎝くらいのところに横にテープを張り支えにしました。


その後、湿った重い雪が降った際、茎がこのテープに掛かり運悪く枝折れが出てしまいました。


さらに伸びてきたので横に2段目のテープを張って簡易な支えにします。


テープに茎の節を掛ければより誘引されやすくなります。


この後は生育が進んだらテープを少し上げれば2本で大丈夫でしょう。
このような弱い枝は整理し、最終的に枝は7、8本確保されています。


枝折れしたものも併せて整理しました。


こちらのソラマメの方はサヤエンドウとは対照的に着莢してくると茎葉の勢いが弱まりそうです。
株元に2度目の追肥をしました。経費節減のため在庫の硫安と苦土石灰を混合したものです。


さらに管理機で土寄せしました。倒伏防止のためにも鍬で土を株元にしっかり寄せます。


この後、丈が伸びるようなら腰の高さくらいになったところでピンチします。


ソラマメのべた掛けを外して追肥土寄せし簡易な誘引

2024年03月14日 | 畑:豆類

ソラマメには越冬対策に不織布をべた掛けしています。
それを外して追肥と土寄せをし、さらに支柱を立て簡易な誘引をしました。
10月21日に直播き。品種は河内一寸。
べた掛けは不織布をだぶだぶと緩く張っていますが、見た目にも大きく盛り上がっています。


べた掛けを外す目安は最低気温0℃、最高気温10℃頃。当地方では3月半ばから春のお彼岸頃です。
エンドウはすでに剥ぎましたが、ソラマメはエンドウよりも低温に弱いので少し遅らせていました。
それでも明らかに伸びているのが分かるので少々早めに外すことにしました。


べた掛けをすると多少茎が這うようになるのはやむを得ません。
それにしてもこれでは伸びすぎです。


暖冬だったので当然とも言えますが、想定をはるかに超えています。


2月後半以降はすっかり真冬の寒さがぶり返していますが、凍害の症状は見られません。
べた掛けを外した後に強い低温に遭えば凍害のリスクはありますが、致命傷になることはないでしょう。
すでに主枝には花が見えてきました。今咲いている花は大概ものにならないと思います。


秋播きソラマメは当地方が北限と言われています。
昔は越冬中に寒害を受け春になると多数の欠株が出るということがよくありました。
それが不織布のべた掛けをするようになり大幅に改善されたのです。
すでにわき芽が数本から7、8本出ています。これからさらに分枝するので何れ枝の整理をします。
まずは追肥。


肥料高騰の折り在庫の硫安と苦土石灰を混合して畝の両肩に施しました。
次に土寄せ。


湿気が強すぎるため管理機は使わず鍬のみで土寄せしました。


通常はこの時点ではこれで作業を終えるところです。しかし、あまりに枝が伸び放置するわけにもいきません。
これ以上枝が倒れないよう簡易な方法で早めに誘引することにしました。


今年は丈夫なパイプ支柱を立て地上20㎝くらいのところに横にテープを張り支えにしました。


後にさらにテープを上げながら本数を増やしていくことになります。




サヤエンドウのべた掛けを外し篠竹で支柱を立てる

2024年03月06日 | 畑:豆類

サヤエンドウは越冬の防寒対策に不織布をべた掛けしています。


予定より早いのですが、不織布のべた掛けを外し篠竹で支柱を立てました。
サヤエンドウの品種は赤花蔓ありエンドウ。
不織布を開けずとも異常なほど旺盛に茂っているのが見て取れます。
サヤエンドウは越冬中でも次第に生長するため不織布は緩くだぶだぶに張っています。
べた掛けを剥ぐ時期の目安は最低気温が0℃、最高気温が10℃の頃です。
平年の気温で言うと当地では3月半ば頃に当たります。したがってあと10日ほど先です。
先月半ば以降、寒さがぶり返し最高気温が10℃を超えるようなこともなく、最低気温は連日氷点下です。
しかし、この 不織布の盛り上がり具合を見ると伸びすぎて手に負えなくなりそうです。


どうにも我慢ができなくなりました。
耐寒性は十分ついていると思われ、これから極端な低温にはならないだろうと都合よく考えて早めに外すことにしました。
不織布を剥いでみます。


あっと驚く何とやら、これは蔓ぼけになりそう。
伸びているだけでなく分枝の数も多い。これほど上にも横にも広がったのは初めてです。


原因は二つ。
一つは暖冬。2月半ば頃までは気温が高すぎ、春のような陽気で20℃を超える日もありました。
もう一つはこの場所がキュウリの跡地だったこと。元肥はごく少なく追肥もしていないものの肥料が効いています。
凍害を受けているような所は全く見えません。
発芽も良好で全て2本立てにしているためますます枝数が多くなりました。
このままでは始末が悪いので、枝の整理をします。これまでやったことはなく初めてです。
取り敢えず1/3くらいの枝を間引きました。それでこの程度。


このくらい根元から切りました。


それでもまだまだ茂っています。


半分くらいにしてもよいと思いながらも、これから凍害に遭うリスクも考え後でまた見直します。
もちろん追肥はしませんが。土寄せはしなければなりません。
機械は使わず横に広がっている茎葉を中央に寄せながら鍬で丁寧に行いました。


次に篠竹を使い支柱立てを行います。
篠竹は複数年使えます。当年採ったばかりの篠竹を使うことは殆どありません。
前年に使ったものと前年に採っておいたものを主に使います。
多く作る場合はネット支柱を用いますが、少ない場合は篠竹で手軽にできます。
サヤエンドウを中心にして両側から篠竹を15㎝間隔くらいに3本ずつ立て、計6本で1セット。


両側の篠竹を頭上180㎝くらいで合掌に纏めテープで縛ります。


これで支柱立ては終わりました。


何れ蔓が支柱に絡まりながら自然に伸びていきます。
しかし、想定以上に伸びているため、このままだと茎が倒れてしまいます。


サヤエンドウが外に倒れるのを防ぐため立てた支柱に横竹を挟んでいきます。


例年なら後でやることもありますが、伸びている今年はすぐやらないといけません。
篠竹はしのるので横竹を挟むのは容易にできます。
伸びるにしたがってまた横竹を挟みつつ少しずつ上げていきます。
中段から上は合掌幅が狭くなるのでテープを用いることになります。
これで作業は完了です。
篠竹の支柱は里山資源の有効活用で、一種の風物詩と言えるかもしれません。
最近、寒さがぶり返し最低気温がー2、3℃まで下がっているので少々心配ではあります。
そして、雪を被ってしまいました。吉とでるか凶とでるか。


サヤエンドウとソラマメに越冬対策をする

2023年12月14日 | 畑:豆類

サヤエンドウとソラマメに越冬対策をしました。
11月は全般に気温が高く、想定以上に生育が進みました。
12月早々に12月下旬並の低温がありましたが、予報を確認し一時的なものと考え対応しませんでした。
あまり生育を進めたくないのと多少は低温に当てないと耐寒性が付かないからです。
依然気温は高く経過しているものの、風の強い日が多くなっています。
そろそろこの時期になればと判断し、越冬対策を講じました。
これがサヤエンドウ。


10月末の種播き。品種は蔓あり赤花絹莢えんどう。
1カ所3粒播きしました。発芽率はほぼ100%。
半月前ほど前に間引きをし、全て2本立てにしています。
生育は順調、と言うより進みすぎですが、抑えようがありません。


小生は無農薬栽培ではないので、防寒対策の前にまず害虫対策をします。
株元に粒状の殺虫剤を施します。


不織布で覆いをすると外から来る害虫予防にはなりますが、内に虫がいるとかえって増殖を助長します。
豆類ではアブラムシがウィルスを媒介するので越冬前に付いていると厄介。
通常なら次は追肥ですが、今年は控えます。
これ以上生育が進みすぎるのもまずいですし、この場所は前作がキュウリで肥料が残っている可能性が高い。
蔓ぼけにならないようにしないといけません。
次に土寄せ。
管理機は用いず鍬だけで行いました。土の状態が良く楽に出来ました。


特に根元が風でぐらつかないようしっかり土を寄せます。


次は防寒対策。
不織布(パオパオ)をべた掛けします。
掛ける時期の目安は最低気温0℃が続くようになる頃です。
当地に近いアメダス地点の平年値では12月10日頃。例年はそれより少し前にしています。
しかし、今年のように伸びすぎの時は早く掛けるとますます徒長するので、遅らせたのです。
ある程度寒さに当てないと耐寒性が付きません。氷点下になっても極端な低温や連日でなければ大丈夫です。
すでに何日か氷点下まで下がっていますが、日中気温の上がる日が多い。
不織布を掛ける時には、ピンと張らずに余裕を持たせて緩く張ることが大事です。


エンドウは不織布の中で徐々に生長します。緩く張っておかないと支障があります。


これまで、周りは土で止めていましたが、今年はマルチ止めを使ってみました。途中問題があれば土に変えます。
トンネル掛けに比べ不織布のべた掛けは非常に楽。風や雪も気にする必要がありません。
昔は笹やわらなどで防寒対策をしたものですが、それでも欠株や芯止まりが出ることが多かった。
不織布のべた掛けをするようになり、そのようなことは殆どなくなりました。
こちらはソラマメ。


10月21日に直播き。
品種は河内一寸。
当地方のメインの品種は打越一寸で、河内一寸は3粒莢が少なく2粒莢が多い。
ただ、、河内一寸は粒が大きく種子が安価なので自家用向き。
株間40㎝の1粒播きです。種数の関係で数株だけ2粒播きし間引きました。
発芽は良く、欠株はありません。
生育も順調で想定より伸びています。すでに2、3本分枝しています。


直播きではあまり遅くすると、気温が下がり発芽率が悪くなるリスクがあるので、これ以上遅くするのも難しい。
株元に粒状殺虫剤を施します。


ソラマメはエンドウよりもさらにアブラムシが付きやすくウイルスにも弱い。
昨年、2、3株エソ系のウイルスが付きました。
追肥は緩効性肥料を畝の両肩に少ししました。


根元がぐらつかないようしっかりと土寄せ。


不織布をべた掛け。


やり方はサヤエンドウと同様です。


昔から当地方が秋播きソラマメの北限とされています。
ソラマメはエンドウよりも寒害に弱く、昔は欠株や芯止まりがよく出ました。
雪腐れと言われていました。実際には強い北西風で傷がつき雪などで雑菌が入るのが原因だったようです。
不織布のべた掛けをするようになってからは大きく改善されました。
主枝が凍害で駄目になったことはありますが、分枝が多く実害はなくて済んでいます。

サヤエンドウの種を播く

2023年10月30日 | 畑:豆類

サヤエンドウの種を播きました。例年この時期です。
寒冷地では種播きの時期は重要で、遅れると発芽が揃わず生育も悪くなります。
一方、早すぎると生育が進みすぎ冬季に凍害を受けやすくなります。
当地の適期は10月末から11月早々。
この場所は10日ほど前夏秋キュウリを強制終了させた跡地です。
直ちに丁寧にロータリー耕耘して均平にしました。
そして、苦土石灰を全面、緩効性肥料を数十㎝幅に帯状散布しロータリー耕耘。
キュウリの跡地なので肥料分が残っている可能性が高く、元肥はごく少なくしました。
種播き前に再度ロータリー耕耘。


元肥肥料を帯状散布した位置に目印線を付けます。


今年は土の状態が悪くないので、管理機は使わずクワだけで畝立て。


後に土寄せや支柱立てをするので低めの畝にしました。
品種は「赤花蔓ありえんどう」。


エンドウには赤花と白花がありますが、我が家はいつも赤花です。
小さなドリンク瓶で株間27㎝間隔で播き穴を付けます。


1カ所3粒播き。


後に2本立てにします。1本立ても可なので2粒播きでも可能ながら発芽率を考慮します。
種は少し土に押し込むようにし安定させます。
クワで植え穴脇の土で覆土し、軽く鎮圧。


これで種播きは終了です。20数株と例年より若干少なくなりました。
この後、薄く切りわらを掛け乾燥防止と土の固まるのを和らげます。


サヤエンドウは別名絹さや、当地では通称三度豆。
サヤエンドウは小生の最も好きな野菜で少々拘りがあり、失敗は許されません。
ちなみに、1週間ほど前に播いたソラマメはまだ発芽の気配が見えません。



おやこささぎ~蔓ありサヤインゲンが僅かに復活

2023年09月25日 | 畑:豆類

「おやこささぎ」は「おやこうこうささぎ」とも言われます。
これは当地方の方言で、一言で言うと「丸莢の蔓ありサヤインゲン」のことです。
さらに言うと「おやこ」あるいは「おやこうこう」だけで「丸莢の蔓ありサヤインゲン」です。
ちなみに蔓なしサヤインゲンは「手なしささぎ」です。
これは8月上旬のもの。


過日、野菜の様々な料理をはじめ興味ある投稿をされている野菜ソムリエのume724さんが山形の「長ささぎ」について投稿されていました。
「ささぎ」と言う言葉を初めて聞き、調べてみると山形ではいんげん豆全般を「ささぎ」と呼んでいることが分ったと書かれています。
当地方でも類似のことがあり、以前から少々記しておこうと思っていました。
そもそも当地方では、昔からインゲンと言う言葉を使ってきませんでした。
インゲンのことを「ささぎ」としか言ってこなかったのです。
「ささぎ」はササゲの方言と考えられます。
植物学的にはインゲンとササゲは違うとされますが、実際場面で区別するのは難しい。
特に我々より上の世代の方は、当地ではインゲンもササゲも全てが「ささぎ」です。
しかし、東京に出荷するのに「ささぎ」では意味が通じないのでインゲンが一般化してきました。
若い方ほどインゲンという言葉が浸透してきたので、今は逆に「ささぎ」が分らない人もいるでしょう。
インゲンでも未成熟の莢を食するのがサヤインゲン、成熟した豆を食すればインゲン豆となるでしょうか。
当地方では未成熟でも成熟でも「ささぎ」なのでますます分りにくい。
ところが、丸莢の蔓ありサヤインゲンのことは別に「おやこ」あるいは「おやこうこう」と言ってきました。
これも8月上旬のもの。


「おやこ」「おやこうこう」 は美味しいサヤインゲンの代名詞みたいなものです。平莢には使いません。
大昔からそう言われてきたのですが、謂われは分りません。
すでに両親なく、近隣にも詳しそうな人はいないので、以下は小生の推測です。
「おやこ」「おやこうこう」は多分親子、親孝行でしょう。
小生は普段「おやこ」ですが、助っ人はむしろ「おやこうこう」。母はどちらも言っていたような記憶があります。
親孝行が詰まって親子になった可能性もあるかもしれません。
何故そのように言うのかです。
サヤインゲンの莢は通常1カ所に2個着きます。微妙ながら大きさが僅かにずれがあります。これが親子ではないか。
蔓ありサヤインゲンのケンタッキーワンダー(尺五寸)は少しオーバーに言うと無限に蔓を伸ばし莢を着け続けます。(育ての)親孝行の極みではないか。
かつて仙台市場では「おやこ」でごく普通に通っていました。セリ人も当たり前のように「ハイ、おやこナンボ」で競っていました。
しかし、丸莢のサヤインゲンも製品になると蔓ありか蔓なしかの判別は難しい。
蔓ありか蔓なしは関係なく丸莢のサヤインゲンを「おやこ」で競ることもあったのではないでしょうか。
さすがに今は市場も世代交代が進んだと思うので「おやこ」も死語になりつつあるかもしれません。

ところで肝腎の我が家の「おやこ」、蔓ありサヤインゲンはと言うと8月半ばから全く穫れなくなりました
品種はカネコ種苗の「いちず」。
蔓なしから蔓ありへとスムーズに移行。8月上旬に一気に成り込みました。
しかし、続く莢や花が見えなくなり、花が咲いても殆ど莢が留まりません。
異常な高温、そして乾燥が半端でなかったためです。
特に8月は平均気温が平年を4℃余りも上回り、雨も殆ど振らなかったため全て落花。
お盆中に降った雨でも結局駄目でした。
この品種を半蔓性に分類することもあるらしいのですが、今年は蔓の摘芯を全くしていません。
そもそもこの「いちず」は集中的に成り込む特徴があるため長期の収穫は難しいと思っていました。
しかし、莢が留まらなかったためか、茎葉は思いのほか長持ちしています。
9月になって一転雨が多くなり、気温も多少下がって、少し復活してきたようです。


通常ならこちらの畝は終わっている頃です。


少々役に立つ程度に成っています。


こちらが1ヵ月ほどずらして播いている畝。


7月10日に種播き。
本来なら今頃盛んに穫れているはずですが。勢いがありません。
これが「いちず」。


こちらの方は比較的ましな方でした。
殆ど莢が留まりませんでしたが、ようやく姿が見えます。
これが「ケンタッキーカンサス」。


従来は主にこちらを作っていました。
事前の予想ではこちらの方が強いと思っていましたが逆。発芽も生育もハッキリ悪い。
せめて今咲いている花は留まってほしいもの。
辛うじて役に立つ程度に穫れています。助っ人が半分置いていきました。


後はピンチすることもなく放任します。少しは穫れるでしょう。
「おやこささぎ」については、調べたことはないものの当地だけでなく東北南部では共通点があるかも知れません。






土作りにトウモロコシの茎葉残渣をすき込む

2023年08月26日 | 畑:豆類

今年のメインのトウモロコシはお盆では穫り遅れとなりました。
出来るだけお盆前に穫るよう配りましたが、一部は未収穫のまま残りました。


収穫後には茎や葉などの残渣を片付けなければなりません。
我が家では、これを畑に直接すき込み土作りに活用しています。
この畑は暫時休閑となるので、その間にすき込み腐らせます。
トウモロコシの殻は土作りに役立つ有機物なのです。ただ処分するのはもったいない。
畑から持ち出し堆肥にするのも良しですが、すき込みは頗る容易。
我が家ではトウモロコシは2回に播いており、早いものは大分枯れてきました。


すでに茎を半分まで切り、助っ人がマルチを取り除いてくれています。


これを30㎝くらいの長さに切断します。
刈払い機を使い、立ったままの状態で容易に刻むことが出来ます。


刻まずにそのまますき込むことも可能ですが、土に馴染むまで時間が掛かります。
穫り残した穂も構わずそのまま切ってしまいます。濃厚な栄養分です。


雑草も構わずすき込みます。
これは隣県山形ではごく普通に食すというスベリヒユ。


別名日照り草。名の通り今年のような高温乾燥下でよく繁殖します。
一度食してみようと思うものの今年も実践には至りませんでした。
ロータリーを深めに設定、最低速度でゆっくり耕耘します。


重複して走行すればより土と混じります。
最後に仕上げの耕耘で終了です。


トウモロコシの殻はほとんど土の中に入りました。


トウモロコシの殻は土に残された窒素分を吸って次第に腐っていきます。
この畑は強粘土質。トウモロコシの殻が多少なりとも改良に役立ちます。
しばらく後。次第に雑草が生えてくるので、ぞの防止を兼ねて再度耕耘し土に馴染ませます。


異常な高温乾燥で厳しい蔓ありサヤインゲン

2023年08月18日 | 畑:豆類

蔓なしから蔓ありへとスムーズに移行したサヤインゲンでしたが。
気温が高いため8月上旬に一気に成り込みました。
品種は昨年と同じくカネコ種苗の「いちず」。
畝間150㎝、株間30㎝。
種播きは6月7日。
これが成り込み後半の8月7日のもの。


まだ上段の方に穫り頃のサヤインゲンが沢山成っています。


助っ人が収穫したインゲンを我が家の分と置いていったもの。


しかし、続く莢や花が見えません。


この後パタリと穫れなくなりました。
8月上旬に咲いた花が異常な高温と乾燥で殆ど留まりませんでした。


これが現在の姿。


勢いがありません。


それでも花が大分咲き、復活する気配が少し見えます。


当地も7月下旬から8月上旬には前代未聞の7日連続を含む10日の猛暑日を記録。
しかも20日間ほど殆ど雨が降りませんでした。
この「いちず」と言う品種は集中的に成り込む特徴があるため、より影響を受けたようです。
結局未だ摘芯はしていません。と言うか、する必要がありませんでした。
この品種を半蔓性に分類することもあると言う意味が分ったような気がします。
お盆中に繰り返し雨が降ったので、この後はどうなるか。
復活し、今咲いている花がものになるでしょうか。
そもそも、これまでの経験から「いちず」と言う品種は長期の収穫は難しいと考えていました。
それで1畝は1ヵ月ほどずらして播いています。
7月10日に種播き。
発芽まで何度か灌水、それでも発芽が揃わず一部は追い播きしました。
しかし、その後の異常な高温と乾燥にまともに遭遇。
これが「いちず」。勢いはイマイチながらそれなりに成長しています。花が咲いてきました。


こちらが従来から作っていた「ケンタッキーカンサス」。厳しい状況です。

それにしてもこれほど品種による違いが出るのも珍しい。
これからどうなるか。


お盆用トウモロコシ今年はお盆では穫り遅れ

2023年08月16日 | 畑:豆類

台風7号で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
我が家でお盆に穫れるよう播いているトウモロコシ。
今年は、お盆では穫り遅れになりました。
1回目に播いたトウモロコシは7月中に穫り終えました。
この2回目のトウモロコシは5月19日に播いたもので、これが本命。


若干遅かったかとも思いましたが、7月20日にはすでに絹糸が出ていました。
ですからその時点では、お盆に丁度間に合うと思いました。
ただ、逆に早まる可能性もあるとも思っていました。
品種は1回目と同じくゴールドラッシュ。
畝間、株間を広めにし、2本立てにしています。
中型の扱いやすいトウモロコシを多く穫ることを目標にしているからです。


1回目のトウモロコシは発芽率が悪く、1本立てより2本立てが若干多い程度。生育も少々バラついていました。
しかし、2回目は殆どが2本立てで、生育も揃いました。


「ゴールドラッシュ」の収穫適期の標準は、播種後84日、絹糸が出て20~24日、積算温度で450℃となっています。
当地の我流の省力直播きでもこの時期になると概ねこの標準が適用できます。
計算上は、ほぼお盆に丁度のように見えましたが。
残念ながら今年は違いました。
当地の7月下旬から8月上旬の平均気温は平年より4℃余り高いようです。
つまり絹糸が出てから数日早まり15~19日くらいで収穫となりそう。
すでにお盆では適期が過ぎています。2回目のトウモロコシはバラつきもなかったのでなおさらです。
お盆の1週間前くらいが丁度でした。
穂をチェックしながら穫ります。


まずは絹糸が黒くなっており、穂にしっかりした手応えがあること。


穂の頭のところの皮を少しだけ剥き確かめてみます。


先まで実が詰まり黄ばんでいれば良しです。


これはお盆の直前に穫ったもの。まずまずのように見えます。虫食いもありません。


高齢者や子供に手頃な目標にしている大きさです。
朝穫りには拘っていませんが、穫ったら直ちに茹でます。
適期に穫れば甘味は十分なはず。もちろん甘味はそれなりですが、ピーク時からみると落ちます。
お盆の数日前には助っ人に纏めて穫るよう図りました。
しかし、全て穫るのは無理でお盆まで残りました。やはり穫り遅れです。
過熟気味のトウモロコシをこんな風にして食べてみました。


茹でたトウモロコシが冷めた後、味噌をまぶし少し焦げ目が付くまで焼きます。
昔、母がよくやっていました。味噌のしょっぱ味がトウモロコシの甘味を引き立て香ばしく美味い。
それにしても、今年は天敵が最後までやって来ませんでした。近年ではないことです。






蔓なしサヤインゲンから蔓ありサヤインゲンへ

2023年07月29日 | 畑:豆類

蔓なしサヤインゲンは7月早々から穫り始め、一挙に盛りとなりました。
4月28日に我流の省力直播きしたもの。
集中的に成り込むのが蔓なしサヤインゲンの特徴。7月半ばの10日間くらいが最盛でした。
すでに終盤です。
品種は2品種。
こちらがタキイ種苗の「さつきみどり2号」。


少し早く穫り始め、大きな収穫の山がありました。それでもまだ成っています。


こちらがカネコ種苗の「スーパーショット」。


「スーパーショット」はそれほどピークが極端でなく曲がりも少なく姿が良い。


まだ穫れているとは言っても終りは近い。
すでに蔓ありサヤインゲンが穫れ始めており、スムーズに移行できます。
これが蔓ありサヤインゲン。


品種は昨年と同じくカネコ種苗の「いちず」。
畝間150㎝、株間30㎝。
種播きは6月7日。
僅か欠株があるもののほぼ2本立てになっており、ネット全体に蔓が張っています。


蔓の先端が支柱の頂点付近まで達してきました。まだピンチはしていません。
収穫出来る莢から花まで一面に見られます。


中段に間もなく穫れる莢が多くなってきました。


莢数は非常に多い。


これまで3年ほどこの品種を作ってみましたが、かなり成り込むのがこの品種の特徴。
蔓ありサヤインゲンとしては、ケンタッキーワンダータイプと少々違います。
蔓がケンタッキーワンダーのように太くどこまでも伸びるという勢いではありません。
莢の着きが非常に多いことからみて、栄養生長が抑えられるのでしょう。
少々調べてみると、この「いちず」と言う品種を半蔓性に分類することもあるようです。
このくらい蔓が伸びているのに半蔓性と言うのも少々違和感があります。
ただイメージとしては分からないではありません。
莢の形はケンタッキーワンダータイプですが、若干スマートでしょうか。


食しては軟らかく美味しい。
気温が異常に高いので一気に成り込んでくる可能性が高い。
これまでの経験から「いちず」と言う品種は長期の収穫は難しいので、1畝は1ヵ月ほどずらして播いています。
7月10日に種播きしたもの。


「いちず」と従来作っていた「ケンタッキーカンサス」の2品種。
但し発芽が揃わず一部は追い播きし、それでも少々欠株があります。
何はともあれ早播きの蔓なしサヤインゲンから蔓ありサヤインゲンにはスムーズに繋がりました。


今年のトウモロコシは熟すのが早い

2023年07月19日 | 畑:豆類

トウモロコシを今年初めて穫りました。
品種は「ゴールドラッシュ」。
4月27日に我流の省力直播きをしたもの。
我が家では例年畝間を広く、2本立てにしています。
そして、中型の扱いやすいトウモロコシを多く穫ることを目標にしています。
但し、今年は発芽率がよくありませんでした。
結果的には1本立てより2本立てが若干多い程度になりました。生育のバラツキもあります。


「ゴールドラッシュ」の収穫適期の標準は、播種後84日、絹糸が出て20~24日、積算温度で450℃となっています。
例年、当地のしかも我流の省力直播きではそのままは適用できないので、数日の遅れを見込んでいます。
今年は絹糸が早いものは6月末から出始め、7月早々が最盛でした。
当初7月22、3日からの収穫開始を見込んでいました。
梅雨時に各地で豪雨に見舞われているにもかかわらず、当地は連日の高温。
早いものは収穫適期に達している可能性が高い。
何分生育にバラツキがあるので、外観をチェックしながら穫ってみることにしました。
まず絹糸が黒くなっていることが第一条件。


これはかなり先です。


穂の全体の手応えを確かめ、頭のところの皮を僅か剥いで確認。
実が先まで入って色が黄ばんでいれば大丈夫。白っぽいのでは早い。


これは絹糸が早く出ているのが分かっていました。アブラムシが付いていますが。


昨年は雄蕊にアブラムシが沢山付きましたが今年は軽症です。
普通、トウモロコシは一番上の穂だけがものになります。
これはその下の穂の手応えもあるので試しに穫ってみました。
相当昔の話しですが、大きな穂を穫るため除房といって一番上の穂を残しその下の穂を搔いたものです。
しかし、搔くことで株を傷め手間も掛かるのでメリットはないと分かり、何もしないことになりました。
左が本来の上の穂、右が下の穂で珍しくそれなりに実っています。


今回は初めてなので試し穫りを兼ねています。
ちょうど穫り頃で、大きさも目標の中型でした。


高齢者や子供にはこのくらいが丁度手頃な大きさです。
収穫のベストは早朝ですが、あまり拘りはありません。
但し穫ったら直ちに茹でます。これで甘味は十分。常温で放置するのが最も悪い。
さっそく助っ人に穫るよう促します。
生育にバラツキがあるので、穂を確認しながら数回に分けて穫るようにします。
こちらがメインのお盆用。


2回目で5月19日に播いたトウモロコシ。品種は同じく「ゴールドラッシュ」。
若干遅かったかとも思いましたが、絹糸はすでに出ています。


十分間に合います。逆に早まる可能性もあるかもしれません。
今年は獣害がありません。ビワの被害がなかったのでこちらはどうかと思いましたが、まだ大丈夫。
侵入があれば直ちに囲うつもりではいます。


蔓なしサヤインゲン「さつきみどり2号」と「スーパーショット」

2023年07月10日 | 畑:豆類

蔓なしサヤインゲンが収穫盛りです。
4月28日に我流の省力直播きしたもの。
強風で傷められダメになったものも若干あります。そこで前回記したように簡易な支柱をして倒伏を防いでいます


これで収穫もしやすくなりました。
また、枯れた下葉を整理し、莢が見やすくなるようにしています。
7月早々から穫り始め、一挙に盛りとなりました。
僅かに早めに穫り始めたのがこちらの「さつきみどり2号」


タキイ種苗の品種で、今や蔓なしサヤインゲンでは古典的な品種となりました。
ほぼ2本立てになっています。上から見ると葉が茂っているため莢は見にくい。
横から見るとこのようになっています。


蔓なしサヤインゲンは一挙に成り込むのが特徴ですが、この品種は特に顕著。
葉を少しかき分けてみると。


数日前がピークだったようで、猛烈にぶら下がっていました。
今は大分少なくなっていますが、それでもこのくらい成っています。


こちらがカネコ種苗の「スーパーショット」。今年3年目になります。


「さつきみどり2号」より僅かに遅いようです。
「さつきみどり2号」ほどの一挙の成り込みではなく、多少ピークがなだらかな印象です。


ぶら下がっている莢の数は凄い。


この品種の特徴は綺麗な莢の姿。莢の色も濃い。曲がりが少なくストレートで収穫もしやすい。


いずれにしても、蔓なしサヤインゲンの収穫は太く短くが特徴。次の蔓ありサヤインゲンに繋げる役割です。
これが蔓ありサヤインゲン。順調のようです。


助っ人が穫った蔓なしサヤインゲン。半分を置いていきました。
左が「さつきみどり2号」、右が「スーパーショット」。


分りやすく少なくして並べてみると、姿の違いが一目瞭然です。


「さつきみどり2号」は蔓ありのケンタッキーワンダーに似たタイプ。我が家では昔から作っています。
ケンタッキーワンダー型は莢が長く少々ごつごつし曲がりがあってドジョウインゲンとか尺五寸とか言われます。当地の方言では親子ササゲや親孝行ササゲ。
「さつきみどり2号」はケンタッキーワンダーを少し小型にしたような姿で、当地方では馴染みやすい。
「スーパーショット」は曲がりが少なく、ストレートの綺麗な姿で色も濃い。
しかし、一見硬そうに見えます。
穫るのも調製するのも楽なので出荷する際は有利に感じるかもしれません。
見た目ではこちらに軍配を上げる人が多いと思います。
現在、多く出荷されている品種は何れも規格が揃うこちらのタイプが主流になっているのも頷けるでしょう。
さて、食味となるとどうでしょうか。
サヤインゲンの用途というと煮物、揚げ物、和え物など何れも美味しいですが、シンプルに味わうならやはりお浸し。
率直に言えば「さつきみどり2号」に軍配です。「スーパーショット」はやや硬い。
しかし、これは慣れもあり、ゆで加減にもあります。この2種に食味で差をつける人は多分少ないでしょう。
むしろ先入観のない人は「スーパーショット」が使いやすいと感じるかもしれません。
平莢と丸莢となると相当に違いがありますが、同じ丸莢ではその違いは微妙と言えます。
過日、ume724さんが丸莢のサヤインゲンの蔓ありと蔓なしについて興味ある投稿をされておられました。
蔓ありサヤインゲンについては収穫時期になったら記したいと思います。