里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

長ネギの追肥と土寄せ

2020年08月31日 | 畑:葉菜類

 春播きの長ネギに追肥と土寄せをしました。2回目となります。
 前回は、連日の雨で機械が入れず、鍬だけで強引に追肥と土寄せを決行しました。と言っても土寄せはほんの軽くしただけです。葉色が落ちて肥え切れの症状が見えたからですが、多少は効果があったでしょうか。
 この畑は粘土質が強く、昨年は大雨で根腐れをおこして多くを駄目にしたので、今年は植付け時の深い溝を立てるのを止め浅い溝にしました。そのためか、今年は7月の大雨にも耐えて何とか持っています。
 8月は一転、連日の猛暑で全く雨が降りません。これでは高温嫌いのネギはたまりませんが、この程度の姿で夏を乗り切れるならしょうがないでしょう。しかし、粘土質の土も相当に硬くなってきました。ひび割れが見えます。
 畝は4列。 


 今回は機械でしっかりと追肥、土寄せをします。
 この手前の1列は3月に早播きした苗を5月末に植えたもの。

 品種はホワイトスター。


 速効性の肥料を散布しました。


 管理機のローターの爪を外向きにして逆転作業で土をはね上げます。


土がかなり硬くなっており、ごろ土もできます。植付けた時たっぷりと敷き藁をしたのが腐れて、ネギの近くはあまり土が硬くなっていないのが救いです。それなりに根は張っているようです。 


 品種は右の2列がホワイトスター。


 左の1列が白扇。


 前回土寄せする時、少し葉が黄ばんでいましたが、今は直っています。と言うより乾燥で葉色が濃くなっているのでしょう。冴えた色ではありません。意外にもひどい葉枯れの症状や高温時によく出るスリップス(ネギアザミウマ)はあまり見られません。
 こちらも同様に逆転ロータで土をはね上げました。

 鍬で少し手直しして終了です。

 手前の早植えした畝は9月中からの収穫を目指していましたが、まともなネギはちょっと無理です。自家用には間引きながら薬味程度のネギには十分使えるでしょう。


 今年は植え溝を浅くしたので、従来目標にしていた白根40センチ以上の長ネギは封印、ほどほどの軟白で歩留まりの良いネギを目指します。



オクラを水墨画で描く

2020年08月30日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

 オクラを水墨画で描きました。
 この夏の猛暑をものともせず勢いのいいのがオクラです。硬い茎、大きな葉、人の背丈を超えるほどにぐんぐん伸びる姿はいかにも強健そうです。野菜の中では少々異質な存在と言えるでしょうか。
 食するオクラの実はせいぜい10センチ位でかわいいものですが、ちょっと放置しておけばどんどん大きくなります。店に出ているオクラの実を見るだけでは、どのように成っているのか想像できないかもしれません。
 そして、花が綺麗なので、これまでも何度か画にしています。同じアオイ科の芙蓉やムクゲの花とよく似ていると分かればイメージできるでしょう。オクラの実だけを描くのは少し味気ない気もしますが、花を中心に描くと印象は大きく変わります。

猛暑に対照的なオクラとサトイモ

2020年08月29日 | 畑:果菜類

 このオクラは5月24日に直播きしたもの。猛暑をものともせず勢いがいい。


 畝間150センチと広めのマルチの畝に、株間50センチで1カ所数粒播きし、間引いて2本立てとしました。その後、条間を30センチほどにして振り分け支柱に誘引し、変則の2条にしました。


 直播きなので少々遅い種播きです。7月末から収穫が始まり、今が盛りとなっています。
 そもそもが高温性の作物なので、暑いのが好みなのでしょう。さすがにあまりに乾燥するのは良くないと思うのですが、今の姿を見るとあまり感じないようです。強健な作物です。


 管理と言えるのは葉かきくらいのものです。元肥は緩効性肥料を少し多めにしましたが、追肥はしていません。人の背丈を超えるまで伸びてきました。


 オクラの収穫適期は甚だ狭い。こう気温が高いとあっという間に大きくなり、少し放置すると硬くなって食べられなくなります。
 助っ人があった方がいいと言うので毎年作っていますが、やや持て余し気味のようです。

 緑が濃くネバネバ感があり、味に癖がないので夏場の食欲増進には大変いい。それと、花が絵になります。今、近くに芙蓉も咲いていますが、同じアオイ科ですからとても似ており綺麗です。


 こちらは、オクラのすぐ側にあるサトイモ。全く元気がありません。


 このサトイモは、水稲の育苗中に同じハウスの中で、ポットに植えて芽出ししたもの。
 5月17日に、オクラとほぼ同様のマルチの畝に畝間150センチ、株間50センチで植え付けました。発芽、生育ともまずまず。7月は連日の雨で約500ミリの雨が降りました。24時間で175ミリの大雨もありましたが、さすがサトイモ、水にはめっぽう強い。人の背丈ほどにも伸びてきました。近年では一番の生育かと思っていました。


 ところが、8月になって一転、カンカン照りの連続となりました。8月半ばから弱り始め、20日くらいからは葉の枯れが目立ってきました。


助っ人が畝に草を掛けるなどしたようですが、焼け石に水。水を流し込めるような畑なら良いのですが、お手上げです。


 本来、サトイモは途中でマルチを剥ぎ大きく土寄せすべきもの。張りっぱなしで土寄せを省略しており、これも良くないのでしょう。


 7月の当地方の降水量は平年の277%、8月はここまで21%と極端も半端ではありません。8月の猛暑はオクラにとっては何のそのですが、サトイモにとっては地獄です。


遅穫りの夏秋キュウリは半放任栽培

2020年08月28日 | 畑:果菜類

 遅穫り用の直播きキュウリが盛んに穫れるようになってきました。


 6月中下旬から穫る早いキュウリを補完するように遅どりのキュウリを作っています。
 品種はトーホク種苗の「おいしさ一番星」という品種。昨年初めて作りました。うどんこ病に強いという触れ込みですが、はっきりしなかったのでもう一度作ってみました。
 昨年は8月末から早いキュウリと収穫が重なり持て余したので、今年は少し遅く7月1日に種を播きました。
 株間は約70㎝で1カ所3粒播き。発芽率はほぼ100%でした。7月は天候が悪かったものの8月の高温でたちまち伸びました。


 親蔓の下位7、8節までの雌花は摘花したので、8月末からポツポツ収穫が始まり本格的な収穫は9月と見込んでいました。しかし、8月の好天続きで8月20日頃から収穫が始まりました。


 早い方のキュウリは2本仕立てにして側枝を摘芯しますが、このキュウリはほぼ放任に近い栽培です。本葉数枚の時1本に間引いた後、親蔓は誘引していきます。子蔓は下位の4節ほど搔いただけで、あとの子蔓はネットにほぼ自由に這わせていきます。


 この時期のキュウリは親蔓には僅かしか実が着きません。ほとんどが子蔓からの収穫です。
 ネットから外れた蔓や特に混みすぎのようなところを摘芯する程度です。


 いつもは支柱の頂点辺りで親蔓を摘芯しますが、今年は少し伸ばし気味にしようと思います。


 この「おいしさ一番星」という品種。確かに今のところうどんこ病は出ていません。しかし、褐斑病が目立ちます。


 こちらは6月半ばから収穫している早い方のキュウリ。
 半分ほどは立ち枯れました。


 今の時期、このような姿になったのは台風でやられた時くらいのものです。
 7月末の大雨のダメージが大きい。8月はカンカン照りとなり、実だけは一挙に成り込みました。畑は緩傾斜になっているのですが、水の抜けにくい半分ほどの株が茎の根元から腐れました。立ち枯れ性疫病と思われます。


 半分ほどの株は立ち枯れを免れました。

 収穫日数100日の目標は挫折となりました。それでも残った株からは強い新葉が出て良い実が着いているので、もう少し穫れそうです。


 遅穫りキュウリの収穫が早まったため、結果的には十分な量が穫れ続けています。しかし、このような干ばつで、遅穫りの夏秋キュウリも日中は葉が萎れやすく、長持ちさせるのは難しいかもしれません。


ピーマンの支柱を上げふところ枝を整理

2020年08月27日 | 畑:果菜類

 ピーマンは6月末から収穫が始まったので、約2ヵ月が経過します。


 中央の1本の支柱と、畝の両側にフックバンドで止めた横の直管パイプを徐々に上げていく簡易な誘引を行っています
 前回上げてから1ヵ月余り経つので枝が下がってきました。


 今回これを20センチほど上げます。


 直管パイプには枝を誘引止めしていませんし、直管パイプもフックバンドを完全に止めていないので、下から上に軽く叩くだけで簡単に上がります。


直管パイプに枝が密着すると枝はあまり動かず、垂れ下がらないようになるので非常に簡単です。
 この後も、支柱を上げることになるのでフックバンドは完全には止めません。それほど重みがないのでこれで最後まで十分に持ちます。



 全て支柱が上がりました。高さ70センチくらいになったでしょうか。支柱は上の方が少し広がっているので、ピーマンの枝も全体に広がります。
 ピーマンの枝はナスなどに比べて弱く多少の枝折れは出ますが、分枝が多いので気にするほどではありません。


 「ふところ枝」の整理も行います。
 「ふところ枝」とは株の内側の方に向かって伸びている枝のことです。ピーマンは花芽が着くごとに次々と分枝するので放置すると枝が混んできます。


 前回かなり思い切って整理したので、今回は下の方に隠れた枝を間引く程度にしました。


 近年、今頃になるとモザイク症状の目立つ株が出ていたのですが、今年は見えません。非常に旺盛な姿です。
 品種は「京みどり」。

 よく穫れており、今のところ近年では一番良さそうに見えます。

向日葵を水墨画で描く

2020年08月26日 | 水墨画:草花
麻紙 半切1/3

 向日葵を水墨画で描きました。
 夏の花といえば向日葵を連想し、今の季節一度は描いてみたい気分になります。
 やはり大輪で背丈の高い向日葵は存在感があります。青空を背景にした向日葵、そして、風になびく向日葵の姿も良かったので、そんな雰囲気を出してみたいと思いました。
 敢えて滲みの強く出る少々扱いにくい麻紙を使ってみました。意図通りに表現するのは難しいものです。

夏の似合う花と言えばヒマワリ

2020年08月26日 | 小旅

 夏の似合う花と言えば、やはりヒマワリ。
 この時期、一度は画にしてみたいと思う花です。県内でも結構まとまってヒマワリを作っているところがいくつかあります。残念ながら今年は訪問する機会に恵まれませんでした。
 我が家ではヒマワリを作っていないため、モチーフになるヒマワリを近隣でいくつか撮らせて頂きました。
 これは集落内のお宅のヒマワリ。


草丈は人の背丈くらいです。


花は中輪でしょうか。


 これは近隣集落のお宅のヒマワリ。


個人のお宅としては、結構な数のヒマワリです。

ヒマワリには青空がよく似合います。


人の背丈よりはるか高く大輪で、絵になります。

風になびくヒマワリも、風情があり、なかなか面白い。


 当県で最も著名なのは大崎市三本木の「ひまわりの丘」です。30年以上の歴史があり、北海道の北竜町に次ぐ規模を誇ります。しかし、毎年開催される「ひまわりまつり」は新型コロナ禍の影響で今年は中止されました。
 昨年、久しぶりに訪ねる機会を得ました。その時の「ひまわりの丘」の記録がこちら
 正に壮観の一語。モチーフとしても素晴らしい。


今はヒマワリの種類も豊富ですが、ここのヒマワリは超大輪で背丈を遙かに超えます。いわばイメージ通りの向日葵らしい向日葵と言えます。

ハクサイの種を直播きする

2020年08月25日 | 畑:葉菜類

 ハクサイの種を播きました。直播きです。
 すでに早生白菜の種播きは終えています。今回は中晩生種の種播きです。
 品種はトーホク種苗の「郷秋80日」という品種。黄芯系の品種で昨年まずまずの出来だったので今年も同じ品種にしました。
 早生ハクサイを播くときは、7月末の大雨で畑に機械が入れず、種播き間際の施肥耕耘となってしまいました。今回はその時に施肥は終わっているので十分畑に馴染んでいると思います。苦土石灰は全面、緩効性肥料は帯状全層施肥です。
 さらにその後再度トラクターでロータリー耕耘しました。
 帯状全層施肥した位置に目印線を付けます。


 最近はネキリムシが多くなっているため、畝立て前に防除の粒剤を散布します。
 管理機の逆転ローターで畝立てします。
 ローターの爪を左側を外向き、右側を内向きにし、左回りに往復して畝を作ります。畝間は80センチと広めです。


 鍬で軽くならし畝を作ります。


 ドリンク瓶を使って播き穴の印を付けます。


 株間は35センチ。
 中晩生種の品種だと40センチくらいが普通ですが、あまり大きくなりすぎないよう少し狭くしています。
 1カ所に7、8粒くらい播きます。


 クワで覆土し、軽く鎮圧します。


 そして、おがくずを掛けます。おがくずを掛けることで、乾いたり、雨に叩かれるのを緩和できます。


 雨が降りそうもないので、灌水します。


 最近はハクサイも苗を仕立てる方が多くなりましたが、私は相変わらずの直播きです。うまく発芽してくれますか。
 こちらはお盆のさなかに播いた早生ハクサイ。品種はトーホク種苗の「郷秋60日」という品種。


 雨が降らず、複数回灌水しました。何とか発芽しました。一度間引き、現在はほぼ3本立てになっています。

 一部発芽しないところもあって、追い播きしています。

今年の稲穂は好天で急速に進んでいるが

2020年08月24日 | 田んぼ

 イネは穂が出て17、8日といったところ。
 これは我が家のすぐ前の田んぼ。


 ほとんどの稲穂が垂れてきました。僅かに色付いてもきました。


 昨年と比べると穂が出たのは3、4日の遅れですが、完全に取り戻したと思われます。穂が出てからほとんど雨らしい雨が降っていません。高温多照、いわば日照りですが、近年では一番ではないでしょうか。
 この時期になれば、ヤマセによる低温に見舞われた7月12日からの1週間の影響がよりはっきりします。。
 穂自体が立ったまま垂れてこない、いわゆる「行灯(あんどん)穂」は見られないので、障害型冷害といった事態は回避されました。
 遠目には、一見良く稔ってきたように見えます。

 しかし、近くで穂をよく見ると、やはり空っぽの籾があり、変色している籾もあります。

中ほどに入ってみても、やはり不稔籾が見られます。


豊作時の綺麗な稲穂とは違うようです。それと穂が少し小ぶりのような気がします。多分、今年は穂の数が多いので、一つの穂に着く籾の数は少なくなる可能性はあります。しかし、やはり7月の低温は幼穂の生長に影響したのではないでしょうか。
 この田んぼは僅かに穂の出るのが早い部分がありました。

 はっきり色付いている穂が見られます。


 最近の高温による影響も多少見られます。少し白く変色した籾があります。よくフェーン現象の熱風で起こることがありますが、それほどではないにしても、連日の高温が影響している可能性があります。

この辺りの里山では熱帯夜になるようなことはありません。平場よりは夜温が確実に1、2℃低いですが、日中の気温はさほど変りません。この辺りでは、昔から気温が高すぎる年は籾皮が厚く米粒は小さいと言われてきました。今年はどうでしょう。
 この田んぼは穂の出るのが僅かに遅れました。

 今は田んぼによる差はほとんど見られません。


 今年の作柄を予想するのは難しい。穫ってみないと分らないというのが正直なところ。
 我が家の場合は、やはり不稔籾があるので、最近の好天のプラスを考えても、平年作は無理と思います。
 そして、8月の天候が良すぎた年は、9月は長雨に悩まされる経験を度々しています。



玉ねぎとジャガイモの貯蔵

2020年08月23日 | 畑:土物類

 6月半ばに収穫し、乾燥していたタマネギを貯蔵しました。
 畑から一斉に収穫し、作業場の下屋に並べて10日ほど陰干した後、吊しとコンテナに並べる2通りの方法で乾燥しました。7月は連日の雨で空気湿度が高く、なかなか取り込めないでいましたが、心配ない状態に十分乾きました。
 こちらは7~8個のタマネギごとに、茎を20センチほど付けてひもで縛り竿に吊して乾燥したもの。これを全て下ろし、茎を切りました。


 こちらは大玉のものをコンテナに重ねずに並べて風通し良い状態で乾燥しました。


 タマネギは乾燥が不十分なまま沢山重ねて貯蔵すると腐れの原因になります。
 茎や根が完全に乾燥したので、今度は重ねて貯蔵しても大丈夫です。
 それでもやはり風通しが良いところが望ましいので、解放されている場所にコンテナに重ねて取り込みました。ほとんど助っ人がやってくれました。


 この中晩生種のタマネギ「ネオアース」は、何といってもメインが貯蔵。
 この辺りでもマルチ栽培では5月中から十分食べられるので、今ではこの1品種しか作っていません。来年の3月までこの1品種だけで賄います。今年は4月に入ってからもしぶとく食べていました。実に優秀な品種です。


 昨年は思いがけない大豊作でしたが、今年も昨年の台風19号被害に遭いつつも、来春まで間に合う大玉のタマネギが出来ました。タマネギらしいいい色になっています。


 大玉から先に消費しつつ、貯蔵中の状態をチェックしていきます。


 こちらはジャガイモ。


 梅雨の合間を縫いながら7月10日にまとめて収穫し、作業場の空きスペースに取り込み、日が当たらないようにして乾燥しました。


あまり重ねないようにし、時々かき混ぜながら乾燥を進めてきました。7月は雨続きで空気湿度が高く乾きが悪かったですが、8月になり十分に乾いたので、先日、段ボールに入れ貯蔵しました。


 今年のジャガイモは不作。特に自種を使ったイモは数も少なく小玉で不本意な結果に終わりました。
 すべて男爵で肌は綺麗です。


 例年、この状態で貯蔵し、時々チェックします。途中萌芽した場合は伸びないよう搔きながら春まで賄いますが、今年は難しいかもしれません。



ナスを水墨画で描く

2020年08月22日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

 ナスを水墨画で描きました。
 今、ナスが盛りに成っています。キュウリやトマトと並んで夏の野菜としてナスを連想する人は多いことでしょう。色や形がシンプルで、特徴がはっきりしているため、水墨画で描かれることも多い。
 でも、大概は収穫されたナスで、木に成っているナスが描かれることはあまりありません。今回は、穫り頃のナスをメインに花と小さな実の着いた枝を描きました。
 モチーフは我が家の中長ナス。ナスの実を一筆にこだわって描いてみました。水墨画では、輪郭の線描きをせず筆の腹だけを使って表現する方法は没骨(もっこつ)法と呼ばれます。
 中長ナスにしては尻の肉付きが良くボリューム感ありすぎだったでしょうか。スマートさに欠けますが、食べるにはいいナスになりました。

ナスの支柱を上げ「ふところ枝」を整理

2020年08月21日 | 畑:果菜類

 今年のナスは6月20日頃から収穫が始まったので、ちょうど2ヵ月経過しました。
 主枝と1番花直下の側枝2本を伸ばす3本仕立てです。中央の1本の支柱と、畝の両側に設けた横の直管パイプを徐々に上げていく簡易な誘引法を行っています。
 これまで、枝が生長するに従って2回上げています。前回上げてから1ヵ月程経っているので少し枝が垂れてきました。


 今回はこれを20センチほど上げます。


 横の直管パイプは縦支柱にフックバンドで止めています。フックバンドは完全には止めていないので、下から上に軽く叩くだけで簡単に上がります。


 そうすると直管パイプに枝が密着するので枝が上がり、誘引止めしなくても垂れ下がらなくなり、簡単です。

 
 高さは80センチくらいになっているでしょうか。全ての支柱が上がりました。
 直管パイプはもう一度くらい上げることになるので、ここでもフックバンドは完全には止めません。


 整枝は簡易な「ふところ枝」の整理を行っています。
 「ふところ枝」とは、株の内側の方に向かって伸びた枝のこと。混んで日陰になる枝の間引きです。


 この時期は、実が沢山着くと株に負担が掛かりわき芽はあまり伸びなくなります。中に隠れている枝を除く程度です。


 更新剪定はやりません。このように勢いのいい若い枝葉が十分にあるので休まず収穫を続けます。


 成り疲れが抑えられているのは、追肥が効果的だったかもしれません。7月下旬にマルチをたぐり上げ、切りわらを敷き、そこに速効性肥料を施しています。

 
 最後は大概風でやられることが多く、伸びすぎて困るような枝を摘芯する程度にして、枝葉を確保しておきます。
 花も元気なので、しばらくはいいナスが穫れるでしょう。元気の目印は雌しべの柱頭が長く伸びていること。長花柱花と言われます。


 この株は直管パイプによる簡易誘引から外れてしまったため、3本の支柱を立てて誘引し、「切り戻し剪定」を行った株です。


 切り戻し剪定は、実の着いている枝を摘芯し、収穫後に枝を切り戻してわき芽を伸ばしていきます。折り悪く7月が甚だ悪天候だったためわき芽が十分に伸びず、実がいくらも穫れませんでした。いわば更新剪定をしたような姿です。周りの丈が高いため埋没したようになり、中断しました。昔も経験したことですが、寒冷地の露地栽培ではスタートからの切り戻し剪定は向かないようです。これから復活するでしょう。
 今年のナスの姿は良さそうに見えます。


 大部分が中長の「くろべい」で、僅かだけ卵形の「千両2号」。
「くろべい」の方が穫れています。



トマト連続摘芯栽培'20~4回目の捻枝

2020年08月20日 | トマト連続摘芯栽培

 トマト連続摘芯栽培は4回目の捻枝を行いました。
 3回目の捻枝から2週間ほどしか経っていません。しかし、雨除けに触るくらいになっているため、少々変則な捻枝となりました。今年のトマトは花房間の葉の枚数が多く、その分丈が伸びている株が多い。


 今回捻枝するのは第4基本枝で、第8花房は500円玉くらい、第9花房が開花している状態です。早いタイミングでの捻枝となりました。
 こちらは支柱から外れるくらいになりました。根元を押さえながら捻ります。


 通常の捻枝する位置より下の節で捻枝することになりました。


 気温が高いため、茎は軟らかく問題なく捻枝できますが、この程度で十分です。


 4回目の捻枝が終りました。
 第8花房のすぐ下のわき芽を伸ばすことが出来る株も僅かながらあります。それは第5基本枝が可能かもしれませんが、ほとんどは第4基本枝が最後になります。


 これが前回捻枝した第3基本枝。
 上の花房が第5花房。ほどなく色付きます。その下の第6花房も大分大きくなりました。その下によく見えませんが第7花房。着果しないものもあり、それにはさらにおまけの花房を着果させようとしています。どのくらいものになるかは分りません。


 これが2回目に捻枝した第2基本枝。
 現在の収穫は第4花房で大分進みました。良い実が3~4個着果している株が多くいい状態です。ほんの僅か第3花房の遅れた赤い実が見えます。

 全体を撮るのは大変難しくなりました。この株は赤い実の着いているのが第2基本枝の第4花房、上から垂れているのが第3基本枝で上から第5花房、第6花房、その下に第7花房、花の咲いているのがおまけで着けようとしている花房。この上に今回捻枝した第4基本枝があります。


 最初に捻枝した第1基本枝は。収穫始めは大分遅れたものの大概の株が第1花房は3個、第2花房は4個着きました。今年は第1花房によく付く灰かびも少なく、ここまではハクビシンにやられたトラブルを除けば例年と比べても悪くないと思います。
 気温が高く、次々と赤くなってきます。トマトは好む人間が多く、処分に困ることはありません。


 ハクビシン対策で周りにネットを回していますが、気温が高く蒸れやすく作業もしにくい。試しに外してみようか迷っています。

ブロッコリーは2回目の植え付け

2020年08月19日 | 畑:花菜類

 ブロッコリーの植え付けをしました。2回目です。
 冬キャベツ同様、予定より1週間早い植え付けとなりました。
 品種は1回目と同じくサカタのタネの「緑嶺」。
 本当はもう少し晩生の品種を選定して、時期をずらすべきなのかもしれませんが、結局慣れた品種ということになりました。
 種播きは7月30日。1回目の種播きから17日後なので、例年なら適度の間隔です。
 49穴の連結ポットに播きました。
 著しく徒長してしまいました。気温が高すぎ何度も灌水したので倒れてしまい、ほとんど真っ直ぐ立っている苗がありません。


1回目のブロッコリーは7月はほとんど伸びない状態でズングリしていました。2回目のブロッコリーは同じ品種とは思えないような姿になりました。
 施肥耕耘は1回目の時に同時にやっているのでちょうど良い具合かと思います。やはり幅45センチ程度の帯状の全層施肥です。畝立て前に、再度ロータリー耕耘しました。
 施肥した位置に目印線を付け、管理機の逆転ロータで往復し畝を立てます。


 鍬でならして整形します。


 株間は30センチ。ホーラーで植え穴を開けます。


 植え穴には害虫予防の粒剤を施用。


 育苗日数は少ないながら、根鉢は十分回っており、植え付けは容易でした。
 格好はイマイチですが、しょうがないと言ったところです。


 この後、切りわらを敷き、そして、灌水です。
 炎天下で、日々土壌水分も少なくなっているので、水を掛けないわけにはいきません。


 こちらは1回目のブロッコリー。


日中もあまり萎れなくなったのでまずは一安心といったところ。


 しかし、1回目と2回目のブロッコリーの植え付けがこれほど接近してしまうと、収穫期が重複してしまう可能性が濃厚です。

冬キャベツを早くも植え付け

2020年08月18日 | 畑:葉菜類

 冬キャベツの植え付けをしました。
 予定より1週間は早い植え付けとなりました。
 施肥、耕耘は秋キャベツなどの植え付け時に同時に済ませています。さらに、今回の植え付け前に再度ロータリー耕耘しました。
 化成肥料は幅45センチ程度の帯状全層施肥ですが、今度は土に大分馴染んでいると思います。
 施肥をした位置に目印線を付け、秋キャベツの植え付け時と同様に管理機で畝立てをします。畝間は75センチ。


ローターの爪(1連)を左側だけ外向きにし、逆転作業で往復した後、鍬で整形します。
 品種は昨年も作ったトーホク種苗の「寒玉キャベツ」という品種。そのものズバリの分りやすい名称です。
 7月30日に49穴の連結ポットに播きました。まだ20日も経っていないのですが随分伸びました。というより徒長しています。


連日の高温のため灌水量を増やさざるを得ませんでした。秋キャベツはズングリ苗で植え付けも遅くなりましたが、真逆の苗になってしまいました。
 秋キャベツとは種播きが半月以上違うのに植え付けは1週間しか違いません。
 苗が倒れ絡み合うような状態になってしまったので、植え付けることにしました。
 ホーラーで植え穴を開けます。


 私は無農薬栽培ではないので、植え穴には害虫予防の粒剤を施用します。


 株間は30センチです。


 植え付けると、どうにか様になります。


 植え付けが早くなったため結球も早まってしまいそうですが、当地は寒冷地なので裂球することもないだろうといい方に解釈しました。
 この後は敷き藁をします。そして、炎天下なので灌水しないと枯れてしまいます。


 こちらは1週間前に植え付けた秋キャベツ。何とか活着したようです。


水も掛けましたが、耐えきれず枯れてしまった株もあります。


 一雨欲しいところです。