里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ウルイと山ウドを採る

2023年04月30日 | 山菜

山菜の一つにウルイと山ウドがあります。
但し、これは栽培しているものです。
まず、先に採れ始めるのがウルイ。


今年は4月20日頃から採り始めました。例年より1週間ほど早い。
ウルイは2カ所にあります。
ウルイは主に茎、葉柄を食べます。


葉が完全に開いてしまった場合は葉柄を食用にしますが、葉が展開する前の軟らかいうちなら葉も食べられます。


こちらは別の場所。


葉が完全に開いたものは、こんな風に葉は除いてほぼ葉柄だけにします。


ウルイは僅かにぬめりを感じる程度で癖は殆どありません。
お浸し、炒め物、和え物、汁物など用途は様々です。
これは近くの山にあった天然のウルイ。


天然のウルイは栽培ウルイのように育ちは良くないので、今はあまり採りません。
店ではハウスで伏せ込み栽培した軟白ウルイを見ることがあります。
ウルイの正式名はオオバギボウシ。但し鑑賞用ギボウシは食用には向きません。
こちらは山ウド。


ウルイより数日遅れて採り始めました。
やはり例年より1週間ほど早いようです。


山ウドも2カ所にあります。
単に土盛りをして少しだけ茎を伸ばすやり方です。
このくらいになったところで採ります。


天然のウドよりは茎が太いもののより天然のウドに近い。
このウドは、30年以上前に知人から株を分けていただいたもの。
以前に当ブログに記したことがあり、懐かしさが詰まったウドです。
このウドの株を近隣の方に分けてあげています。
こちらは別の場所。少し日陰になるので遅れて出てきます。


山には天然のウドも出ます。但し時期が少し遅く茎は細くて真っ青です。
店に出ている山ウドと称したものはハウスに伏せ込み茎を長く伸ばしたものが殆どです。
我が家の山ウドは天然に近いので香りがずっと強い。
土をよけて、根元から切り取ります。


ウルイが殆ど癖がないのに対し、山ウドは個性が強い。
小生は香り大好き人間なので山ウドは大好物。
葉を天ぷらにしたり、味噌汁に入れたりするのも美味い。
一番好きなのは味噌漬けを肴にしての一盃。


まず表面の皮を薄く剥きスライスし水にさらしてアクを取ります。
その後味噌をまぶすようにします。
短時間でも良し、数日経っても良し、それぞれの味を楽しめます。






水墨画「花海棠」

2023年04月29日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙  

我が家の庭にあるハナカイドウは今年沢山の花が咲きました。
昨年は花数がごく少なかったので、その周辺の雰囲気が大分違います。
カイドウと言えばリンゴと同属。類似のマルバカイドウはリンゴの台木として使われることは小生も知っています。
剪定の問題かとも思いますが、果樹によく見られるようにハナカイドウにも隔年変化があるのかもしれません。
ハナカイドウの花は満開時もピンクの色が濃く鮮やかで、沢山咲くと見応えがあります。
桜や梅の花と違い、花びらが雄しべや雌しべを包むように咲きます。
しかも満開でも半開きで垂れ下がるのように花を着けるのが特徴。
ハナカイドウは初めて描きますが、特徴を捉えるのは甚だ難しいと分りました。


今年のサヤエンドウは早い

2023年04月28日 | 畑:豆類

サヤエンドウが穫れ始めました。


例年、我が家でサヤエンドウが穫れ始めるのは5月の連休後半頃。
10日くらい早いようです。4月中に穫れるのは珍しい。
今花盛りと言ったところ。


例年、我が家のサヤエンドウはやや蔓ぼけ気味になる傾向があります。
蔓ぼけとは旺盛に茂り過ぎると花の咲くのが遅れ実の留まりや肥大が悪くなること。
今年はそのような心配はありません。開花も莢の肥大も順調です


しかし、小生の経験則では、ある程度生育旺盛な方が穫り始めは若干遅くても沢山穫れる傾向にあります。
今年は、草丈がまだ150㎝くらいで人の背丈には達していません。
この場所は前作の肥料が残っている可能性が高く、追肥をしませんでした。
しかし、欠株ゼロですべて2本立てにしており分枝も多く、茎葉の緑も濃い。
これは肥料が不足しているのではなく、乾燥によるものでしょう。
今年は4月極端に雨が少なく畑がカラカラ、ようやく僅かばかりお湿りがありました。
それでもサヤエンドウはよく育っています。


支柱は篠竹を利用しており横竹を2段に挟んでいます。その上にはテープを張り支えています。


エンドウには白花と赤花がありますが、我が家は専ら赤花蔓ありえんどう。
白花も良いですが赤花は画になりやすい。


かつて、色んなエンドウを作ってみたことがありました。しかし、何と言ってもトドメはサヤエンドウ、絹さやです。
その繊細な香りと食感は特別。
香り大好き人間の小生は、今どき香り豊かな山菜を色々食していますが、絹さやの香りは別物です。


5月の連休中には最盛期に入りそうです。


早く穫れ出しただけに勢いが衰えるのが心配。異常な乾燥状態が解消されないのは困りものです。


水辺や湿地の山菜を採る

2023年04月27日 | 山菜

里山では水辺や湿地にも自然の恵みがあります。
まずは野ゼリ。今が旬です。
過日記したワサビのある近くには野ゼリの繁殖した所があります。


セリは春の七草で正月料理に使われるので冬が旬と思われがちですが、天然の野ゼリは4月から5月にかけて採ります。
当地では、特に4月下旬が丈も適度に伸びて軟らかく最も美味しい時期です。
野ゼリは水路や湿地など水のあるところにはごく普通に生えています。
しかし、やはり水の澄んだ所に生える野ゼリを採りたい。
ワサビのある小さな沢の下方のなだらかになる所に野ゼリが沢山生えています。


小さな沢からは澄んだ湧き水が流れており、頗る綺麗で最適な条件です。
セリの繁殖する条件はワサビの繁殖する条件よりははるかに幅が広い。
ですからセリは群生しやすいのです。
ただ昨年より生育は良くないようです。昨年は一面に茂っていました。
しかし、採るには十分すぎるほどあります。
天然の野ゼリは栽培セリのようには伸びません。


野ゼリの香りは非常に強いため、香りが苦手な人には向きません。
野ゼリは店に出回る栽培セリとは別物と考えた方が良さそうです。
栽培セリは伸びが良く沢山穫れるよう選抜、育種されたものです。
したがって栽培セリは香りが弱く嫌われることが少ないとも言えます。
小生のような香り大好き人間は栽培セリは物足りなく感じ、やはり野ゼリに限ると思ってしまいます。
ストレートに野ゼリの香りを楽しむならやはりお浸し。


実は小生幼少の頃はこれが苦手でした。
周囲にいくらでもあるのでよく食卓に上りましたが、子供には香りが強すぎました。
そこで母はよくホウレンソウと混ぜてお浸しにしていたことを思い出します。
長じてはストレートの方がずっと良くなりましたが。
汁物に少々散らす程度なら誰でも香りを楽しめるでしょう。
水辺の山菜としてよくあるのがクレソン。


湧き水が流れるワサビや野ゼリのある近くには大概クレソンも生えています。


ワサビの花が咲く頃にクレソンの花も咲きます。


クレソンは通称で、和名はオランダミズガラシ、英名はウォータークレス。
クレソンは料理の付け合わせによく使われますが、残されることが多いようです。
野ゼリと同じようにお浸しにして食べてみました。
辛味や苦味があり独特の風味が味わえます。
こちらはミツバ。


湿地には天然のミツバがよく生えています。


店で売られるミツバは殆ど水耕ミツバ。綺麗で細く長く伸びているものの香りは薄い。
天然のミツバは大柄でゴツいけれど香りは抜群、本物の味が楽しめます。


プール育苗'23~追肥し再度入水

2023年04月26日 | 水稲プール育苗

プール育苗の苗は種播き後16日目。
これは2日前。追肥を行いました。


生育は順調で本葉2枚目がほぼ展開しました。


追肥をする前に苗箱の反転を行いました。
ハウスの南側サイド近くは気温が少し低くなるので、ベットのサイド近くは伸びが若干悪くなりやすい。
この左端の所です。


殆ど気にする必要のない程度なのですが、より生育を揃えるためここで苗箱を反転させることにしました。
これが反転後。


分かりにくいと思いますが、反転したため左側苗箱の右端が僅かに低くなっています。
逆に左端の方が若干高くなっています。
北側サイドのベット1列も同様に反転しました。これで生育はより揃うようになるでしょう。
そして、追肥。
追肥は培土の表面が見えるまで水が減ったところで行います。
苗箱の上まで水があると肥料が定着しにくい可能性があります。
このように完全に土が見えています。本葉も2枚とタイミングも良し。


追肥には液肥が推奨されていますが、我が家で用いるのは硫安。
古い在庫があるので、プール育苗を行うようになってからも硫安を使い続けています。
但し、硫安は濃度障害を起こしやすいので薄くして用います。
一般の育苗では1箱当たり硫安現物で5gですが、その1/3以下の1.5g。
実際には水100ℓに硫安現物300gを溶かします。
これを1箱500ccを目安にジョウロで灌注します。


このジョウロは10ℓなので20箱分になります。
灌注後。


灌注後は軽く散水し、葉に付いた肥料分を洗い落とします。
そのまま2日置きました。追肥の肥料も培土に定着したと思います。
連日風が強く、異常乾燥状態でプールの水もほぼ無くなりました。
ここで再度入水します。


目安は培土の上2㎝くらいまで。


入水時間は蛇口を目一杯開いて約40分でした。
苗も伸び、ベットの均平もとれているので深さをそれほど気にする必要はありません。
もう一方のベットにも入水。こちらの入水時間は35分ほどでした。
これで追肥と再度の入水が完了です。
この後は、常時培土の上まで水を保つように入水します。
培土を水に覆われた状態に保つことで病害発生の予防効果があるとされます。
トラブルがなければ数日に一度の入水で十分なはずです。時間は何時でも構いません。
追肥から2日経っただけながらさらに生長したのが分ります。


苗が徒長しないようハウスは昼夜解放したまま十分に換気します。
通常の育苗では毎日の灌水と昼夜のハウスの開け閉めが必須ですから大きな違いです。


春の庭も賑やかになってきた

2023年04月25日 | 

我が家の春の庭も大分賑やかになってきました。
例年より全体的に1週間程度早まっていると見て良いでしょうか。
先週から今週に掛け咲いている花をいくつか記録に留め置きます。
アズマシャクナゲ。

大きなアズマシャクナゲ2株が枯れてしまったため小さな株が唯一残っています。
それでも何とか数輪咲いてくれたのは嬉しい。


ヒマラヤユキノシタ。


非常に長く咲いていましたが、さすがに終りです。今年は姿が良かった。


ピンクの八重ツバキ。

アズマシャクナゲの側にある昔ながらの八重のポンポン咲き。今年は特に花数が多い。
他のツバキは大分散ってきましたが、元々晩生の上にやや日陰にあるためまだ満開状態。


ハナカイドウ。


昨年は極端に花数が少なかったのですが、今年は一転見事に咲きました。

シバザクラ。


我が家の入り口にあり、それなりに雰囲気があります。ピンクのシバザクラは知らぬ間に消えたようです。


スミレ。

白のスミレですが、品種は分りません。今どき路傍にも色んなスミレが見られます。


ユキヤナギ。

ピークは過ぎ終わりが近い。我が家のユキヤナギとしては今年の花数は多い方でした。

ボケ。


入り口にあるため常に強剪定しがっちり切詰めています。それでも強い。


チューリップ。


植えっぱなしですから、こんな程度でもしょうがないでしょう。


モクレン。

正確には紫木蓮。強剪定する上、家裏の日陰にあるため細々と遅く咲きます。

ムスカリ。


庭とは言えない外れで勝手に咲いています。

番外のクンシラン。

玄関に置いている鉢植えの君子蘭。
助っ人作で毎年やってくれます。小生よりずっと上手い。

このほかにもスイセンはまだ咲いていますし、ヤマツツジやサクラソウなども咲き出しました。春の庭は楽しめます。

ワサビは僅かに復活の兆し

2023年04月24日 | 山菜

春の恵みの楽しみの一つがワサビ。
正確には、かつて一面に咲く白い花が楽しみだったと言うべきでしょうか。
ここは我が家の裏山。
大分前に、沢ワサビを移植し畑ワサビにしようとしたのが定着したもの。


しかし、僅かに殖えただけに過ぎません。難しいものです。
近くにはシイタケのほだ木を置いています。左上に原木が見えます。


使えるほどのワサビにはなっていませんが、ワサビの生育進度を見るには都合が良い。
我が家の沢ワサビはかなり離れたところにあるので、裏山のワサビを指標にしています。先週あたりから花の盛りになっています。
頃合いと見て、沢ワサビの所に行ってみました。


ワサビの旬は花が咲いている時期です。


例年と比べても大きく進んでいるわけではないようです。
ワサビの適地が日陰のせいもあるかもしれませんが、数日から1週間早まった程度でしょうか。
ここは天然のものではなく50年ほど前に植えたもの。
除草する程度の自然栽培なので、根ワサビではなく葉ワサビとして利用します。
北向きで立木に囲まれた半日陰、湧き水が流れる環境にあります。
ワサビの生育に適したと見え一面に殖えました。
春の花盛りの頃は実に清々しい気分になったものです。
それも今は昔、10数年前から当地にもイノシシが侵入するようになり、ワサビ周辺も縦横に荒らし回りました。
さらに台風の豪雨被害の追い打ちで壊滅状態に。
それでも僅かに生き残り、復活の兆しが見えます。


昨年あたりからイノシシの侵入も少なくなったようです。
このように新たに自然に定着したワサビも見えてきました。


昨年はこの場所にこのように大株になったワサビはありませんでした。


少々期待を抱かせます。管理は除草程度にして自然の成り行きに任せます。


少しだけ採って、わさび漬けにしました。


若干辛味を出すのが物足りなかったか。でもやはり旨い。


昔は多くの人に分けて差し上げたものでした。一面のワサビは夢物語としても、好きなだけわさび漬けを作ってみたいもの。


水墨画「チューリップ」

2023年04月23日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙  

チューリップを水墨画で描いてみました。
今、我が家の庭先にもチューリップが咲いています。
植えっぱなしのままで、育ちはイマイチですが、健気にも毎年咲いてくれます。
今どきになると満開のチューリップを方々で見ることが出来ます。
特に公園の花壇などに沢山寄せ植えされているのを見るとカラフルで心も浮き立つ気分にさせてくれます。
何時ぞや「国営みちのく杜の湖畔公園」を訪れた折り、若い女性の二人連れが
「花の名前は何にも分らないけれど、桜とチューリップを知っていれば良いよね」と言っているのを聞き、思わず吹き出しそうになったことがありました。
小生も植物音痴ながら上には上がいるなと。
ことほどさようにチューリップは物心ついて最初に覚える花かもしれません。
しかしながら、チューリップを水墨で描くのはなかなか手強い。葉のねじれと裏表の表現は思うようにいかないものです。

山菜の王様と山菜の女王

2023年04月22日 | 山菜

誰が言い出したのかは定かでありませんが、春の山菜の王様と言えばタラの芽。
今月半ばから採り始めました。
これは自然のタラの芽。このようにすでに採り遅れのものもありました。


例年は20日過ぎくらいですから、1週間ほど早まったと思われます。
タラの芽も条件によって採れる時期に違いがあります。
まずは日当たりの善し悪し、そして株の栄養状態。
日当たりが良く痩せたタラノキはいち早く採れるようになります。
また、系統にも明らかな違いがあります。
当地の里山にはタラノキはごく普通にありますが、採るのは我が家のすぐ近くだけです。
これは元々自生したタラノキを刈り払いや剪定などの管理をして増殖したところ。


ここは比較的早くから採れます。すでに多くは収穫しました。
採るタイミングとしてはこのくらいが丁度。


店で売られているトレイ入りのタラの芽はハウスで伏せ込み栽培したものです。
それは枝に着いている芽を全て吹かせるのでごく小さい。天然のタラの芽は殆ど一番上の頂芽だけを採ります。
そのためボリュームがあって天然らしい野性味たっぷりのタラの芽を味わえます。
これは自生していたタラノキを管理し、群生化させた我が家で一番の所です。

ここはやや北向きにあり青味が強く少々遅い系統のタラノキです。
採り頃になってきました。


一昨年は採る直前に根こそぎ盗られてしまいました。今年は今のところ大丈夫なようです。
この系統は当地ではモチタラと言われ、青くトゲが少ないタラの芽なので重宝されます。


比べてみると違いが分ります。
右が通称モチタラで、左が赤みが強くトゲの多い系統。


山菜の王様がタラの芽なら、山菜の女王と言われるのがコシアブラ。


山菜の女王の出所は山形県と聞きますが、真偽は不明です。
ただ、当地方も山形県の影響を受けてコシアブラを採るようになったことは確かです。
当地の里山ではタラノキほどではないにしても、コシアブラはごく普通に見られます。


昔から「削り花の木」として馴染みがあり、今でも春の彼岸用に造花が作られています。
コシアブラは木質が軟らかく削り花を作るには最適なのです。
本来ならコシアブラの芽と言うべきと思いますが、普段から単にコシアブラで新芽のことを指しています。


コシアブラはナラやクリなど雑木に混じって林の中に生えています。
タラノキと同じウコギ科の植物ながら放置すれば10m以上の高木になります。


タラの芽は1本の枝に頂芽1個だけしか採れませんが、コシアブラは高木1本で沢山の新芽が採れます。


切られた木からはわき芽が吹き出し、採るのが容易。


少し採ってみました。


タラの芽は殆ど味らしいものはなく食感を味わうと言ったところですが、コシアブラにははっきりとした香りと独特の風味があります。
香り大好き人間の小生はコシアブラは好物です。但し食べ応えではやはりタラの芽。
何れも天ぷらや素揚げで頂けば山菜の王様と山菜の女王が同時に味わえます。



春の原木シイタケが収穫盛り

2023年04月21日 | 山菜

春の原木シイタケ、いわゆる春子が収穫の最盛です。
10日余り前から続々と穫れるようになりました。


水不足は、未だ解消されてはいませんが、穫り頃のシイタケが途絶えることなく出ています。
ここまで溜まっていたものが出てきたようです。
手前の原木が植菌3年目、右奥が植菌5年目、左奥が植菌2年目。


盛んに穫れているのは今年植菌3年目になる原木。


週3回程度のペースで穫っていますが、このくらいの出具合が続いています。
品種は日本農林種菌の「すその360」。
穫れ始めは少し形がよくありませんでしたが、今は丁度中くらいの揃ったシイタケが穫れるようになっています。


やはり地面に近いところの水分が多いため集中して出ている部分があります。


気温は高いので、しっかりした雨が降ればさらに生長のスピードが上がるでしょう。
これが植菌5年目の原木。


ここに来て、それなりに出てきました。
3年目、4年目の春は順調に穫れたものの秋は穫れなかったので、復活を期待しています。


穫り頃のシイタケも出てきましたし、新しい芽も見えているので昨年秋のようなことはなさそうです。
これが植菌2年目の原木。


まだ一夏しか越していないので、原木はいかにも若い。
それでも結構シイタケが出てきました。


今年3年目になる原木も2年目の春から結構穫れたので、こちらもそれなりに穫れそうです。
これは今年植菌8年目になる原木。


大部分は処分しましたが、まだ活力の残っていそうな原木を一部残していました。
原木は傷みが目立つものの幾つか出ていますし、すでに何個か穫っています。
天地返しの効果が多少あったのかもしれません。
昨年秋は収穫最盛という感覚があまりなかったのですが、今年の春は十分に味わえそうです。
篭一杯に穫れました。100個近くありそう。


このくらいの収穫が続いているため自家消費にはやや過剰。
助っ人は冷凍したり親しい方に配っているようです。スーパーなどに出回っているのは殆ど菌床シイタケなので、差し上げても迷惑にはならないでしょう。


今年の春キャベツは穫れるのが早い

2023年04月20日 | 畑:葉菜類

数日前から春キャベツの収穫を始めました。
すでに4月10日頃には穫れる状態になっていました。


例年なら収穫の目安は4月20日過ぎ。暖冬傾向からか近年は4月半ばから20日くらいに穫り始めることが多い。
ですから今年は生育自体が1週間ほど早まったと見てよさそうです。
穫り始めが遅れたのは、まだ寒玉キャベツが残っていたから。
我が家で寒玉キャベツを4月半ばまで穫るのは珍しいことではありません。
それがこちら。この寒玉は綺麗です。


こちらはわき芽が伸びています。と言うことは中心では花芽が生長しているはず。
但し、がっちり結球しているため外に伸び出せないでいるのでしょう。


寒玉キャベツは纏めて穫って終りとします。
これが春キャベツ。品種は昔ながらの「金系201」。


9月29日に49穴連結ポットに種を播き、10月27日に植付け。
2月半ばに追肥と土寄せを行いました。
追肥は肥料高騰の折り在庫の硫安と苦土石灰を利用しましたが、特段問題なさそうです。


大寒後は酷寒だったものの全般に好天で生育は順調。欠株もありません。


少々気になっていた下葉に付いたべと病のような斑点も殆どなくなりました。
今年は全体によく揃っています。


消費するにはむしろ多少バラついていた方が良い面も。穫り遅れて裂球することが多くなるからです。
例年なら80~90%結球から穫り始めることが多い。
しかし、今年は取り始めから100%の完全結球になっている株があります。
気温が高くなると一層裂球が多くなる心配が出てきます。
春キャベツはこのようにやや腰高の結球になるのが特徴。


この株は完全結球しています。


重さは1㎏強と言ったところでしょう。春キャベツとしては十分な大きさです。
寒玉キャベツと同時に収穫し、比べてみました。右が春キャベツ、左が寒玉キャベツ。

見た目同じくらいの大きさですが、姿が異なるだけでなく重さは寒玉が2倍以上あります。
寒玉キャベツは炒め物や煮物、春キャベツは生食と言うのが一般概念ですが、そんなに拘る必要もないのでは。


プール育苗'23~入水を開始

2023年04月19日 | 水稲プール育苗

プール育苗の苗は種播き後9日目になります。
プールに入水を開始しました。
まず、シルバーポリトウを剥ぎます。


次に不織布(ラブシート)を剥ぎます。
シートが盛り上がり、緑がかっているのが分ります。


発芽したばかりの葉は軟らかく、急に強い直射に当てると葉焼けを起こしやすいのでラブシートは片側のベットだけ外し、もう一方のベットは掛けたままにしておきます。


綺麗に発芽が揃いました。


本葉1枚目が展開しました。2枚目が出始めているものも見られます。


最初の入水にはちょうど良いタイミングです。
高温になると葉先焼けが散見されることもありますが、今年は見られません。
過日、覆土の補充をしましたが、例年はここでも若干の補充をするところです。
しかし、今年は殆ど必要なところがありませんでした。
この育苗ハウスは東西向きなので南側サイドの近くは気温が少し低くなりやすい。
そのため南側ベットのサイド近くの生育が若干遅れ気味になります。
この苗箱の左側です。


例年、苗の生育を揃えるため苗箱を反転させて調整しています。
今年はこの段階ではさして差が無かったので、もっと先に差が生じたところで検討します。
ここで、プールに入水を開始します。


ホースの口のところにはホースが動かないよう金具を付け重しにしています。
全ての育苗箱の上に水が上がるまで入水します。
一般には最初の入水は培土の表面以下とされているようですが、我が家では土が完全に隠れるまで入水します。
培土を水で覆うことで病害の予防に効果があるとされているからです。
均平はとれているとはいえ多少の高低差はあります。特に今年は竹の根を掘り上げたのでその部分を注意して見ていきます。
入水の目安は、一番深いところで苗が水没しないこと、そして一番浅いところで苗箱の上まで水が上がること。
この部分が一番高いところのようで、箱の縁までまだ水が上がっていません。


これで全ての箱の上まで水が上がりました。水没しているところもありません。


ここで、もう一方のベットのラブシートを剥ぎ、同様に入水します。


これで初めての入水は完了です。


ベットの均平はよくとれており、竹の根を掘り上げた部分も問題なかったようです。
入水時間は水道の蛇口全開で両ベットとも丁度30分でした。
漏水などに注意は必要ですが、通常なら2回目の入水は数日後です。
プール育苗では水の保温効果があるため苗は伸びやすくなります。
ですから、ハウスのサイドビニールは大雨や暴風などの天候異変がなければ、昼夜解放します。



里山の春の恵みはコゴミから

2023年04月18日 | 山菜

里山の春の恵みと言えば山菜。
以前に我が家の春の山菜を整理してみたのでした。今年も続々と採れるようになっています。
先陣を切るのはやはりコゴミ。


数日前から採れています。
思ったほどには早くありません。例年より若干早い程度。
ほとんど放任状態のため雑草に負けそうです。


コゴミは日当たりの良いところを好みます。放任はよくないのですが。
コゴミの由来は、新芽の伸びてくる時に人がこごんでいる姿に似ているからと言います。


この丸くこごんでいるうちに採らないといけません。
こうなると採り遅れ。


コゴミの正式名はクサソテツ。これが生長し硬くなってくると全体が小さなソテツに似てきます。


冬になると葉は完全に枯れ、春に新芽が伸びてきます。
新芽が伸びるのは早く、気付かないでいると採り遅れになってしまいます。
小さくても食べるには支障ありませんが、ボリュームがないので採り頃があります。
これでは若干早く、もったいない感じ。


やはりこのくらい丈が伸びた頃が良い。


一つの株でも一斉には伸びてこないのでこまめに見る必要があります。
ただ、好天続きだったり適期に採れないときは早めに採るのが無難。
少し採ってみました。


コゴミは僅かにぬめりがある程度で、味にはほとんど癖がありません。
これは天ぷら。


シンプルなお浸しやゴマ和えが定番ですが、サラダにしても美味しい。
これから当分の間、春の恵みを頂きます。


庭のツバキ数種が見頃

2023年04月17日 | 

庭のツバキが先週から見頃になっています。
我が家の庭には数種の椿があり、早いものは3月から咲いています。
例年よりは早いもののそれほど極端ではありません。
品種によって早晩ありますが、先週に満開を迎えたものが多い。
これらのツバキは大部分が30数年前に伯母から譲り受けたと聞いています。
いずれも今年は花数が多いように感じます。
3月中から咲き出したのがこの絞りのツバキ。


少々だらだらと咲いたため早いものは散ったり汚れています。
八重で薄いピンクに紅の絞りです。


若干小振りながら花弁に厚みと光沢があります。
絞りでも落ち着いた雰囲気で趣が感じられます。


こちらは紅と白の八重の絞り。


これも3月から咲き出し、先週がピーク。
花の密度で言うとこの品種が一番です。


花数が多くボリュームがあって前者よりかなり派手で見栄えがします。


こちらは深紅の八重。


4月になってから咲き出し、今がほぼピーク。


一つの花としてはこれがボリュームが一番でしょう。


赤といっても鮮紅色ではなく落ち着いた深い紅。まだ蕾があるのでしばらく楽しめそう。
小生の好みで言うとこのツバキが一番か。
こちらは白の八重。


咲くのは最も遅い。


しかし、例年に比べ他のツバキとの差は詰まっており、間もなく満開になりそうです。
例年は他のツバキが終わる頃に咲いてきます。
純白で大きくこのツバキも良い。ただし、咲き終わりは汚れて少々醜くなります。


これは桃色の八重。


このツバキだけは我が家に昔からあった古いもの。
咲くのが遅く、白のツバキと同じくらいに咲きます。
咲き始めて間もなく汚れが目立つようになるのですが、今年は綺麗です。


花数も多そう。昨年も綺麗でした。天候に左右されるのでしょうか。
他の場所にも同じツバキ。こちらも綺麗に咲いています。


これは過日記した侘助。


先週がピークで、少々汚れてきました。


やはりやぶ椿とは明らかに違い、花弁がピンクでスッキリしています。
満開でも花びらはやぶ椿のようには完全には開き切りません。


これは裏山の一番の大木の藪ツバキ。


遠目ながら今年は満開に見える状態が長く続いています。


今年のツバキは長く楽しめます。

プール育苗'23~発芽揃い時の薬剤灌注と覆土補充

2023年04月16日 | 水稲プール育苗

プール育苗の稲は種播き後6日目です。発芽が揃いました。
ここで薬剤灌注と覆土の補充を行います。
まずシルバーポリトーを剥ぎます。


シルバーポリトーは後で掛け直すのでハウスの両サイドに寄せておきます。
次に不織布(ラブシート)を剥ぎます。


発芽が綺麗に揃いました。


寒冷地の無加温育苗では発芽が一番の問題です。
完全芽出し100%で播いているので大丈夫と思ってはいてもやはり不安はあります。
まずは一安心といったところ。
但し無加温育苗では発芽時に覆土の持ち上がりが起きやすい。
ここで土の持ち上がりを抑えるのを兼ねて薬剤の灌注を行います。
薬剤の灌注は種播き時に行うのが普通ですが、灌水量との兼ね合いが難かしく、発芽を確認したところで行っています。
タチガレン液剤500倍液を1箱に500CC。


箱数が少ないのでジョウロで灌注します。


10ℓのジョウロなので、1回で20箱分です。
灌注後。


灌注をすると、土が落ち着き覆土の薄いところは種もみが見えてきます。
そこで、種もみが見えなくなるように覆土の補充を行います。
覆土補充後。


やらなくとも日数が経つと次第に気にならなくなるものですが、これで安心感があります。
以上で薬剤灌注と覆土補充の作業は終了です。


再びラブシートとシルバーポリトーを掛け直します。


このままの状態を本葉1枚が展開するまで保ちます。
発芽が揃っているので3日くらいで達するのではないでしょうか。