里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

柿の木3種を剪定そしてビワの木も

2024年01月09日 | 畑:果実類

柿の木の剪定をしました。
と言っても、それらしい剪定をするのは3種3本です。
まずはメインの甘柿、通称「五十匁(ごじゅうめ)」。
昨年の甘柿は大豊作でしたが、このメインの甘柿だけは成り方が普通ではありませんでした。
成るところには異常なくらい密に成り、成らないところには殆ど成らないと言う状態。
それでも結局のところトータル数では多く穫れ、肥大も悪くありませんでした。
剪定のやり方と関係があるのかどうかは知識がないので分かりません。
隔年結果の順で言うと今年は裏年に当たります。
これが剪定前。


剪定は全くの自己流です。
まずは通路やハウスの邪魔にならないようにすることが先決です。
そして、高く伸ばさないようにすること。挟み竹で届く範囲にとどめたい。
その上で太陽の光が十分に当たるように枝をこんな感じに間引きました。


重複する枝や徒長枝はほぼ切ったので、例年よりは多く切ったと思います。
これが剪定後。


よく分らないかもしれませんが、このくらいの剪定量になりました。


他の甘柿は邪魔になる枝を何本か切っただけです。
これは干し柿用の「蜂屋」。


昨年の蜂屋柿は成り過ぎでした。一昨年が大不作だったので典型的な隔年結果。
その順で言うと今年は裏年に当たります。
これは自宅入り口にある木。
昨年は鈴成り状態。小さいものを穫らずに残したので未だ残骸があります。
この木は不作の年にもそれなりに成り重宝することが多い。今年はどうか。
徒長枝と重なっている枝を少し切りました。
手前の木はケヤキで知らぬ間に定着したもの。同時に徒長枝を切りました。
これが剪定後。


剪定量はこの程度。


メインの蜂屋柿は少々遠くにあり、そちらは木も大きく、通路の邪魔な枝を切る程度で終りです。
こちらはアルコール脱渋用の「平核無」。


午後の日照条件が良くないのですが、昨年は豊作。
やはり隔年結果の順で言うと今年は裏年です。
高くならないようにすることを第一に、光りが通るように枝を間引きました。
これが剪定後。


剪定量は少ない。


これまで手もぎだけで済んでいます。これで今年も大丈夫でしょう。
隔年結果の順で行くと今年は何れも裏年。どの程度成ってくれるか。
そしてビワの木も剪定しました。1本だけですが。


例年、成っても収穫目前で害獣にやられるのですが、昨年は無害。
これまでで一番穫れました。
剪定は木を高くしないようにすることが第一。あとは太陽の光りが入るよう枝を間引きます。
剪定後。


剪定量は結構多い。


花は11月中から長期間咲いていますが、昨年より花数は少ないようです。
全くの自己流で終了。殆ど放任なので穫れなくても文句は言えません。

イチジク「蓬莱柿」の剪定

2023年12月28日 | 畑:果実類

今年はイチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」がよく穫れました。
気温が高かったためでしょう。例年より早く10月早々から穫れ始め11月上旬いっぱい。
10月中下旬が最盛期でした。
遅い年なら10月下旬から半月くらいで終わってしまうこともあります。
未熟の果実を沢山残したまま終了することも多い。
今年はこれまでで一番。着果した殆どの果実が穫れた稀な年です。
11月も気温が高く、例年より遅い黄葉や落葉でした。


この「蓬莱柿」と言う品種は昔からあった在来種が枯れてしまったため新植したもの。
10年になりますが、未だ手探りです。
当地で昔から作られている在来種は「ブルンスウィック」という品種と明らかになっています。
近隣で「蓬莱柿」を作っている方はいないので、見る機会に恵まれません。
この品種は在来種より1ヵ月ほど遅い晩生の秋果専用種。その年に伸びた枝に実が着きます。
在来種と異なり、春から短期間のうちに新しい枝がもの凄く伸びます。
今年も8月初めには枝を間引きし、強く摘芯しましたが、それでもこのくらい伸びています。
以前作っていた在来種はほぼ半放任でした。この品種を放任したら手が付けられなくなるでしょう。
このイチジクから剪定します。


今年伸びた枝の大部分は切ることになりますが、自己流ながらルール化しています。
まず、地べたに付きそうな下枝は元から切ります。
主要な枝はこのように2、3芽を残して切り戻します。


必要な枝は20数本確保できればいいのですが、剪定時の見極めは難しい。
翌年伸びた後に間引きするようにしています。
これが剪定後。


このくらいの剪定量です。


このイチジクは樹勢が強すぎるためか熟すのが遅れます。
植付け時に有機物を入れすぎたのかもしれません。お礼肥などはしないようにしています。
別のイチジク。


同様に剪定しました。


困っているのはカミキリムシ。イチジクの幹や枝に特異的に侵入します。
すでに1本枯らしました。
これが幹に食い込んだ跡。


剪定しながらも針金を差し込んだり薬剤を注入したりしていますが、いたちごっこです。
剪定が全て終わりました。


毎年のことながら一挙に丸坊主になってしまうので、新芽が出るまでは未だ不安になってしまいます。


平核無(ひらたねなし)柿を穫って脱渋

2023年11月11日 | 畑:果実類

10日ほど前に脱渋用の渋柿「平核無(ひらたねなし)を穫りました。
植えて20数年になるでしょうか。1本だけです。


そもそもは「大平核無」と言う品種の触れ込みに釣られたのですが、普通の平核無と何ら変わりません。


もっとも畑の邪魔にならないところに植えたので条件はよくありません。午後は隣家の立木の日陰になります。
かなり紅葉してきました。この柿の木は紅葉が綺麗です。
大して成っていないように見えますが、そうでもありません。


昨年もほどほどに成りました。今年は表年ですからそれよりも多い。
大きくならないようにだけ考えて剪定しているので穫るのは頗る楽です。


収穫にはちょうど良い色付き加減です。例年よりかなり早い。


例年あまり肌が良くないのですが、今年は綺麗です。
他の柿のように鈴なり状態でもなく、いい案配の成り具合です。


助っ人が来たので即収穫。


数十個あれば十分なのですが、思ったより多く、100個余り。
脱渋は助っ人にお任せです。
渋抜きの方法には幾つかあります。平核無の場合はアルコールによる脱渋が一般的。
脱渋用のアルコールでヘタの部分にアルコールを付けビニール袋に入れ密封。


以前は果実全体にまんべんなくスプレイしていました。
木に成っているうちに固形アルコールを入れた袋を掛ける樹上脱渋、著名産地では大規模な炭酸ガスを使った脱渋もあります。
助っ人曰く「誰が食べるの?」。今、甘柿が穫れているので、専ら食指はそちら。
それでも出来上がれば、それなりに消費するでしょう。
密閉する期間は1~2週間と言われていますが、気温との関係もあります。
短ければ渋抜けが悪かったり甘味が薄くなり、長ければ軟らかくなりすぎます。
今年は気温も高く、9日ほど置いてみました。

剥いてみました。綺麗です。


渋はすっかり抜け、完全に食べられる状態です。硬さもちょうど。


今年は非常に甘い脱渋柿になりました。開封後は冷蔵庫で保管すれば結構長持ちします。


今年の甘柿は鈴なりで大変甘い

2023年10月31日 | 畑:果実類

我が家にある甘柿は4種。
今年の甘柿は鈴なり状態の大豊作。そして甘味も強い。
唯一、このメインの甘柿「五十匁(ごじゅうめ)」だけは成り方が異常。
過日、記した通りです。未だかなり残っています。


成るところには異常なくらい密に成っています。


成らないところには殆ど成っていません。バランスが甚だ悪い。
それでも結局数としてはかなり成っていたようです。
穫れ始めは意外にもやや遅く、10月下旬が一番の穫り頃で味も乗って来ました。
当初は小振りかと思っていましたが、次第に肥大し名前のとおり五十匁、200g級のものが多くなりました。 


今年の特徴はゴマが非常に多いこと。
やはり食味では一番なので、「五十匁」はほぼ穫り尽くします。
他の3種のうち最も早く穫れるのが、通称「割れ柿」。


熟すと頭が割れるため、こう呼ばれています。
大概9月の半ばには穫れます。ほぼ9月いっぱい。
もう残っていないかと思いきや今年はまだありました。


沢山成ったからか遅い果実もあったようです。ここまで残っているのは甚だ珍しい。
これは9月半ばに写したもの。良く成っています。


小さいながらもゴマが多く大変甘い。
但し、メインの「五十匁」が穫れるまで僅か穫られるだけの運命です。
そして、「五十匁」の次に穫れるようになるのが、通称「巻き目柿」。


頭の中心に巻き目が入るのでこう呼ばれています。
大概10月下旬から甘くなり11月上旬が食べ頃です。
他が不作の年でも良く成りますが、それにしても今年の成り込みは半端でない。


これほど成れば、さすがに来年は成らないかもしれません。
大きさでは「五十匁」より一回り大きい。


果肉がやや硬めで、ゴマが少なく甘味が薄いのが特徴。
しかし、今年の「巻き目柿」は早くから熟し、甘い。
「五十匁」が不作なら主役に取って代わるところながら、そうはならず。
この柿を好きな人間もいますが、穫られるのは一部。残念ながら多くは捨て置かれることになります。
その次に穫れるのが、通称「甚平(甚兵衛)柿」。


実が硬いため霜が降りるくらいになった時が食べ頃です
これまた鈴なり状態。


今年は熟期も早まっており食べ頃の果実があります。色付きを見ると分ります。


この柿は小さいけれどもゴマが多く甘い。甘柿ながらかつてはよく漬け柿にもされ冬場に食べていました。
4種を比べてみます。
左から早い順に「割れ柿」、「五十匁」、「巻き目柿」、「甚平柿」。


この時期4種が揃うことは稀。
「割れ柿」がここまで残っていることはまずないからです。
剥いたものを同じように並べてみます。


今年は、何れもゴマが非常に多い。「巻き目柿」は普通は薄らと入るくらいです。
隔年結果の順で言うと今年は確かに表年に当たります。
それでもこれほど成り込むのは珍しい。残念ながら多数は放置される運命です。


今年の晩生の栗は質が良い

2023年10月21日 | 畑:果実類

晩生の栗を10日ほど前から拾い始めました。今年の栗は評判が良い。
これは小生が植えたもので、16、7年経つでしょうか。


品種は「筑波」だったと思うのですが、記憶が曖昧になりました。
大粒の栗と言うので植えてみたものの、かなりの晩生と分ったのは穫れるようになってからです。


しばしばイノシシの餌になってきましたが、一昨年から被害が少なくなりました。
今年は殆ど被害に遭っていません。
すでに数回拾っているので残っているものは少なくなりました。


今年は豊作の部類に入ると思います。
主に助っ人が拾っていますが、今年は例年に比べ質が良いと言います。
もともとこの栗は大粒なのが特徴で、それが最大の利点です。
イガグリが青いうちから開き、イガグリを木に残したまま実だけ落ちるのが多いのも特徴です。


実が付いたまま落ちたイガグリもパックリと割れるので、穫りやすい。


中粒の丹波系の栗は虫食いが目立ちましたが、こちらは殆どない。
この栗の欠点は、外皮が割れやすいことです。大半が割れることもありました。
しかし、今年は少ない。全般に雨が少なかったためなのか。


こちらが中生の丹波系の栗で10月初めにはほぼ終わりました。


僅かに落ちていたものと比べてみます。


中生の栗が残り物の小さいものではありますが、大きさの違いは歴然としています。
小生の手は小さい方ではありません。
これは、助っ人が拾った栗。


皮の割れているものが少しあります。これまで穫ったものはごく少なかったと言います。
そして、今年の一番の特徴は味が良いこと。
この栗は中粒の丹波系の栗に比べ甘味が少なく大味の印象で、味が落ちました。
ところが、今年の栗は明らかに美味しい。茹で栗にすると小生でもよく分ります。
もともとそうなのか天候の関係なのか分らないので困るのですが。
助っ人はこれなら良いと他にも配ったようです。
姿が良く味も良ければ言うことなしですが、翌年以降も続くのかは不明です。


今年はイチジク「蓬莱柿」がよく穫れる

2023年10月18日 | 畑:果実類

今年はイチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」がよく穫れます。


例年より早く10月早々から穫れ始めました。やはり気温が高かったためと思われます。
すでにその時は果実がパックリ割れていたので、もっと早く9月末から収穫出来ていたようです。
例年、当地でこの「蓬莱柿」が穫れ始めるのは遅く、10月10日くらいかと思います。
昨年、一昨年は比較的早く10月5、6日頃から穫れ始めましたが、今年はさらに早くなりました。
遅い年は10月下旬から僅か穫れて終わってしまうこともあります。
これは10年ほど前に新植したものですが、1本はカミキリムシの被害で枯れ、今あるのは4本。
樹勢の強いものほど熟すのは遅くなるようで、手前のこの2本は穫れ始めて間もない。


特にこの木は穫れ始めたばかり。成り方も一番少なく樹勢が強すぎるようです。


それでも色付いてきたのでこれから穫れるでしょう。


もう1本の木の方は盛りになってきました。実の数も多いので結構穫れそうです。


次々と色付いてきました。雨が降った関係もあると思いますが、割れすぎのものもあります。


この木は早くから穫れ始まりました。


これまでも大分穫れましたが、今がピークのようで下の方も穫れています。


この品種は熟し具合が非常に分りやすい。


硬く青い果実から次第に黄ばみ、さらに赤みを帯びてきます。そして完熟すると実の先が割れてきます。
我が家では実の先が割れ始まった頃を目安に穫っています。
パックリ割れてしまうものも出てしまいますが、即食べる分には大丈夫です。
こちらの木も同様。


やや陰になるところも熟してきました。


カミキリムシが付いているので手を打たなければならないのですが、出来ていません。
完熟したものを穫ってみました。


1日か2日おきで穫っています。割れすぎのものもありました。
この「蓬莱柿」は完熟すると手で根元から綺麗に剥けます。
当地ではイチジクというと昔から甘露煮が定番です。
我が家にもあった在来種(ブルンスウィック)は果実が小さく皮も剥きがたい。
そのため、そのままでは食べにくいことから甘露煮が一般的でした。
しかし、小生はベタベタの甘露煮は甘過ぎ苦手でした。
この「蓬莱柿」は甘さも適度で食感が良く、小生でも生食で美味しく食べられます。
それでも沢山穫れるので、助っ人はやはり甘露煮にもしてみるようです。
確かに完熟したイチジクは足が早いですが、甘露煮なら長持ちします。
当地ではイチジクは11月上旬が限界なので、あとどのくらい穫れるか。


今年のメインの甘柿は成り方が異常

2023年10月08日 | 畑:果実類

これが我が家のメインの甘柿。当地では通称「五十匁(ごじゅうめ)」。


今年は色付くのが意外に遅く、穫り始めたばかりです。
樹齢は正確ではありませんが、50年くらいになると思います。
家の入り口にあるので、大きくなり過ぎないよう剪定は必ず行っています。
そのため、幹周りはかなり太くなっているもののそれほど高くはなっていません。
あとは摘果などもせず、ほぼ放任です。
一昨年は大豊作で昨年は成りがイマイチ。ただ昨年は果実が大きく悪くありませんでした。
隔年結果の原則で言うと今年は表年に当ります。
春は異常なくらい花が着きました。しかし、落花は多く葉が例年になく小さい。
その後の落果も多く、結果的に全体の成りはあまり良くありません。
と言うか、成り方のバランスが悪く異常です。


このように成るところには固まって異常なくらい着いています。


色付きが遅いところも同様。

こんな成り方です。


一方、成らないところはごく少ない。


例年、多少はこのようなことはありますが、これほど極端なのは滅多にありません。


この柿は渋の抜けるのが早く、青味が残っていても大概渋は抜けています。
しかし、甘味が十分乗り硬さも適度になるのは全体に色付いてからです。
まだまだ青味の残っている果実が多く、ピークは10日後くらいでしょうか。
すでに真っ赤になっている中央の2個は熟し柿。


穫り遅れたのではなく最初から軟らかく食べられません。今年は多い。気温が高いからだと思います。
少し穫ってみました。
綺麗な円形ではなく、頭に浅い十字の条が入ります。姿が良いとは言えません。


「ごじゅうめ」は通称。漢字なら五十目でも良いのかもしれません。
しかし、出所はおそらく五十匁。
正確に読めば「ごじゅうもんめ」です。なので公に認知されている訳ではありません。
小生の当て字と言われてもやむを得ないところではあります。
この「五十匁」と言う甘柿は、この辺りでは最も多く作られている在来種。
尺貫法で五十匁は200g弱。正確には187.5gです。
通常は名前のとおりの大きさになります。
しかし、今年は成り方が変で、やや小さいようです。
剥いてみました。


ゴマが沢山入るのが特徴で甘味が強い。渋が抜けないことは殆どありません。
今年の柿はゴマが特段に多い。


ゴマが多いからと言って甘味が強いとは限らないかもしれませんが、確実に渋が抜けている証明にはなります。
「富有」や「次郎」など有名品種は当地では全く渋は抜けません。
小生も大丈夫と言われた品種を植えたことがありますが、結局半渋で駄目でした。
やはり先人が定着させた在来種に優るものなしです。
我が家にはほかに甘柿が3種あり、熟期も成りも異なります。


今年のイチジク「蓬莱柿」は早い

2023年10月03日 | 畑:果実類

イチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」が穫れ始めました。
我が家でこの「蓬莱柿」が穫れるのは遅く、過去には10月下旬からようやく穫れ始めたこともあります。
今年は気温が高いので早まるかもしれないと思いましたが、9月中は青く硬いままに見えていました。、
昨年、一昨年と比較的早く10月5、6日頃から穫れ始めたので、今年も同じ頃かと思っていました。
ところが、行ってみると早いものはこんな状態に。


この「蓬莱柿」は昔からあった在来種が枯れてしまったため10年ほど前に新植したもの。
当地で昔から作られてきた在来種は、県の試験研究機関の調査で「ブルンスウィック」という品種と分っています。
「蓬莱柿」は在来種より1ヵ月ほど遅い秋果専用の晩生種でした。
8月上旬にかなり思い切って枝の整理と摘芯を行いました。
光線の透過が良くなったので多少は成熟の促進に役立ったと思っています。
それでも、摘芯したところからはわき芽がかなり伸びています。


この手前の2本は旺盛すぎると見えて果実の成熟が遅いようです。穫れそうな果実はありません。


この木が沢山熟していました。外からはよく見えません。


中に入ると割れてしまった果実が見えます。


見ると樹がカミキリムシにやられています。それで樹勢に影響して成熟が早まった可能性もあります。
木くずを出しているのがカミキリムシの被害。対応策を考えないといけません。


やはり樹勢の強弱が果実の肥大や成熟の早晩に影響するのでしょう。
最近は頻繁に雨が降るため、果実がパックリ割れてしまったようです。
2、3日前にしっかり見るべきでした。特に穫り始めは油断は禁物。
それでも汚れがないものが殆ど。即食べる分にはまだ大丈夫そうです。

こちらの木も穫り遅れでした。


穫るのは果実の頭が割れ始まった頃にしていますが、これではさすがに遅すぎ。
このくらいまでが何時もの目安です。


今回穫った分。静かに持ち帰りました。


初収穫にしては大半が穫り遅れで、9月末に収穫可能なものがあったようです。
即刻食すものと2、3日は持ちそうなものとに分けて撮ってみました。


昔からあった在来種は果実が小さく皮も剥きにくい。
味も薄いためあまり生食にはせず、専ら甘露煮にします。好んで食べるのは女性が多い。
小生はこの甘露煮が得意ではありません。
一方、この「蓬莱柿」は熟すと皮がするっと簡単に剥け、そのまま生食にしやすい。
甘さも適度で、小生にも美味しく食べられます。
甘露煮にするなら別ですが、若穫りは味が乗りません。
自家用には少し割れたくらいが完熟しており、美味しい。
さすがに今回は完全に穫り遅れでしたが、助っ人にも知らせこれからは適熟で穫るようにします。


今年の栗は成りはまずまずイガグリが大きい

2023年09月27日 | 畑:果実類

今年の栗はまずまずの成りです。
昨年、一昨年と豊作でしたから、それから見るとやや少なく平年並でしょうか。
これがメインの栗の木で、中型の丹波系。


樹齢は40年以上。放任したため大木になってしまいました。
南傾斜になっているので畑まで転がってくるイガグリがあり少々始末が悪い。


今年は9月半ばから拾い始めました。
異常な高温続きでしたが、特に早まってはいません。例年並です。


ただ、今年はイガグリが大きいと感じます。


天候不良の年はイガグリが青いまま落果する年もあります。
今年はそのような異常落果は殆どなく、干天はあまり影響しなかったようです。


イガグリが大きく3個入っているものが多い。しかし、使えるのはほぼ2個だけです。


少ないながら1個だけのものは大きい。


年によっては殆ど1個だけと言うこともあるので、個数は多いのではないでしょうか。
その分1個1個は大きくありません。少し寄せてみました。


例年より虫食いが多い。やはり今年は全般的に害虫が多いようです
助っ人が拾った栗。今がほぼピークでしょうか。


この栗は中粒で大きくはないものの甘味が強くホクホクで評判が良い。
茹でて食べても栗ご飯にしても美味しい。
毎年期待している人が何人かおり、助っ人が配っています。
こちらが晩生の栗の木。


小生が10数年前に植えたもの。多分「筑波」だったと思うのですが、正確には覚えていません。
これは逆に大きいけれど味が落ちます。
結構成っていますが、未だにイガグリは青い。今穫っている栗が終わった頃に穫れ始めます。


イチジク「蓬莱柿」の枝の整理と摘芯

2023年08月07日 | 畑:果実類

イチジクの枝の整理と摘芯を行いました。
日中はあまりに暑すぎるので、少々遅い時間の作業となりました。夕日に向かっているので、逆光です。


品種は「蓬莱柿(ほうらいし)」。
昔からあった在来種が枯れてしまったため新植して10年目になります。
この品種は秋果専用種で、在来種より1ヵ月ほど遅い晩生種。
当地で昔から作られてきた在来種は、県の試験研究機関により「ブルンスウィック」という品種と明らかにされています。
「蓬莱柿」は寒さに強いと言うことで購入しましたが、晩生種のため当地では未熟のまま終わる果実も多い。
10年目と言っても、よく分っていません。相変わらずの自己流で試行錯誤を重ねています。
この時期になると枝は人の背丈をはるかに超え茂っています。
果実の方は沢山着いているとは言えませんが、例年とあまり変わりません。
当地では11月上旬くらいが収穫できる限界なので、今ごく小さい果実は多分穫れないでしょう。
小生なりに樹勢が強すぎると考え、昨年から思い切って枝を間引きし、芯も切り詰めることにしました。
そして、自己流で整理する基準を勝手に作りました。
1、枝の数は25本くらいに整理。
2、下枝を中心に実の着いていない枝は根元から切り戻す。
3、樹勢が弱くなりすぎないよう全体の本数の範囲で実の着いていない枝も残す。
4、芯は植木剪定用の枝切り挟みで届く位置で芯止めする。
また、下枝は歩くのに邪魔にならないよう芯止めしました。
手前のこのイチジクから。


枝は40本近い。高さも凄く伸びています。実が全く着いていない枝もかなりあります。
実の着いていない枝は殆ど切りました。これが整理した枝。


整理前に比べると大分透けました。これで光線も当りやすくはなるでしょう。


果実は少ない。見やすくはなりました。


隣のイチジク。
整理前。


整理後。


果実はそれなりに着いています。


他の木も同様に切りました。


この木はカミキリムシが付いています。処置しないといけません。

むしろ果実は着いています。カミキリムシで樹勢が落ちているからでしょうか。


これで全部の枝の整理と摘芯が終わりました。

整理前から見ると枝が透けて見えるようになったことは確かです。
樹勢にはマイナスでしょうから、結果を見ないと善悪は分かりません。
最後は、すっかり薄暮となりました。

今年はブルーベリーもよく穫れる

2023年07月11日 | 畑:果実類

この度の豪雨で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
今日は朝から気温が上がっています。お気を付けください。
今年はブルーベリーが穫れています。
豊作とまではいかないかもしれませんが、よく成っています。


昨年もそれなりに穫れていたので2年続けて穫れたことになります。
邪魔な枝を切るくらいのほぼ放任ですから、毎年あまり期待はしていないものの穫れれば悪い気はしません。
これは10日ほど前のブルーベリー。


完熟して実が落ちているものがありました。


ブルーベリーは一斉には熟さないため、本当に未熟なものから完熟したものまで成っています。


完熟したものだけしか穫らないので見分けるのは簡単です。
ただ、毎日穫るわけではなく2、3日おきなので落ちてしまうものもあります。
このブルーベリーは植えて20年近くなるでしょうか。
ハイブッシュ種で、苗を取り寄せて3品種植えました。
しかし、2品種は枯れてしまいました。
畑の空きスペースに、手を掛けなくても良いものと思い植え付けたもの。
マニュアル通り植付けたつもりでしたが、動機が不純でそう甘いものではありませんでした。
自家受粉しないと言うことで、数年前、隣に新しく苗を植え直しました。
それがこのブルーベリー。


なかなか大きくなりませんが、少しばかり実を結んでいます。
授粉樹の役目は多少は果たしているのかもしれません。
これが現在のブルーベリー。


大分穫りましたが、まだ成っています。


未熟の実がかなり残っています。


畑に行くとその場で食しています。


全て生食なので一回にこの程度で十分です。


連日暑い日が続いており、甘酸っぱいブルーベリーで爽やかな気分になれます。


今年はビワが豊作で天敵も来ない

2023年07月05日 | 畑:果実類

今年は珍しくビワが豊作です。
このビワの木は植えて30年くらいでしょうか。。
畑の外れにありますが、南斜面で日当たりが良く、北側は立木で守られているため条件は悪くありません。
ただし、高木にしないことだけを考えた剪定で、摘花も気が向いたらやる程度のほぼ放任です。
と言うのも、仮に成ってもハクビシンの餌になり無駄になることが多いからです。
昨年は実そのものも僅かな上、全てやられました。
一昨年、何年ぶりかでまともに完熟のビワが結構収穫できたので、順番から言うと今年は成り年なのでしょう。
これは1週間ほど前、試し穫りしたときのもの。


完熟までには若干の間がありそうでしたが、早いものは十分食べられました。


ハクビシンにやられる時はこのくらいまでには大半がダメになることが多い。
その後、畑に行くたび熟したビワを水分補給代わりに食しています。気温が高く、熟すのも早い。


これが現在。大分穫ったので数は減っています。


実もほどほどの大きさになっています。助っ人も結構穫っていきました。


その後も、何と天敵はやって来ません。


これなら完熟と言っていいのではないでしょうか。ポロッと取れますから。


これまでで一番。
そもそもが味見できれば幸いくらいの気持ちなので、少々得した気分です。
甘味もこの程度ならまずまず。一昨年以来完熟のビワを味わえました。


幼少の頃、家裏には大きなビワの木があり、よくよじ登って採りました、
小さいながら甘いビワでした。大木になり伐採されてしまい、子供心に残念に思ったものです。
懐かしく思い出されます。
未熟のビワも残っています。天敵が嗅ぎつけるのはいつか。


天敵の次のターゲットはトマトにトウモロコシ。最後までやってこなかった記憶は近年ありません。



柿の木などの剪定をする

2023年01月09日 | 畑:果実類

柿の木の剪定をしました。
まずメインの甘柿、通称「五十匁」の剪定。
昨年は成りはイマイチながら大きな果実がとれました。
一昨年秋は大豊作でしたからその反動が心配された割には良かったと思います。。
今年は、隔年結果の順で言うと表年と言うことになりますが、果たしてどうか。
剪定は自己流。自宅通路やハウス側にあるため、まずは邪魔にならないようにすることが第一。
そして、高く伸ばさないよう、太陽の光が十分に当たるように枝を間引くこと。
あとは深く考えていません。
剪定前。




かなり通路とハウスの邪魔になってきたので例年より切ります。
重複する枝と徒長枝はほぼ切ります。
剪定後。




邪魔になる枝はがっちり切りました。
大分透けたと思います。
剪定量は例年よりかなり多くなりました。


これは干し柿用の「蜂屋」。


メインの「蜂屋」は離れたところにありますが、そちらは通路の邪魔な枝を切る程度。
昨年は大不作で、前年の半分しか干し柿ができませんでした。
この自宅入り口にある木が、それなりに成り重宝しました。
手前の木はケヤキの木。知らぬ間に定着し、大きくなってしまいました。
剪定後。


徒長枝を中心に切りました。
手前のケヤキも同時に徒長枝を切り、坊主に。
こちらはアルコール脱渋用の「平核無」。


昨年はほどほどに成りました。
一昨年が豊作でしたから、順番でいくと今年は表年。
穫りやすく高くならないようにするのが剪定の第一。
そして 太陽の光りが通るように枝を間引きます。
剪定後。


ビワの木も剪定しました。
例年、成っても収穫直前にハクビシンにやられるのがいつものパターン。
一昨年は久しぶりに結構大きなビワを穫ることができましたが、昨年はダメ。
剪定は木を高くしないようにすることがメイン。そして、太陽の光りが入るよう枝を間引きます。
剪定量はこのくらい。


花はかなり咲いています。11月中から咲き始め1月になっても咲いています。


剪定後。


栗の木も邪魔な枝を切りました。

この後、大木になった栗の下枝も切りました。長く放任したため大きくなり過ぎ、手を掛けるのが難しくなってしまいました。


イチジク「蓬莱柿」の剪定をする

2022年12月20日 | 畑:果実類

イチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」の剪定をしました。
今年のイチジクは10月上旬から穫れ始め1ヵ月は穫れたのでまずまずと言っていいでしょう。
遅い年だと殆ど穫らずじまいといった年もありました。
今年は纏まって穫れた時期もあって、助っ人は甘露煮にもしたようです。
そもそもこの品種は生食用なので、甘露煮が得意でない小生向きではあります。
しかし、当地では昔からの慣習で依然甘露煮の方が馴染み深いのでしょう。
収穫したのは11月はじめまでで、今年もやはり未熟の果実がかなり残りました。
イチジクの葉は11月末には全て落葉。


今年は例年より早めに剪定を終わらせることにしました。
この「蓬莱柿」と言う品種は秋果専用種のため、その年に伸びた枝に実が着きます。
新しい枝は春から僅かな期間で凄く伸びます。
8月初めにはかなり強く摘芯しましたが、それでもこの状態です。
かつて作っていた在来種はほぼ半放任、この品種を放任したらとんでもないことになってしまいます。
まずこのイチジクから剪定。


地べたに付きそうな枝は元から切ります。
主要な枝は2、3芽を残して切り戻します。


今年伸びた枝の大部分は切ることになります。


必要な枝は20数本確保できればいいのですが、剪定時にこれを見定めるテクニックはないので、伸びたあとで透かせることになります
別のイチジク。


同様に剪定しました。


一挙に丈が詰まりました。


この程度の剪定量。


全て剪定しました。
丸坊主になってしまうので、大丈夫かと思ってしまいます。


この頃はようやく慣れてきました。当初はこれで良いのかと疑心暗鬼でした。
翌年には芽が伸びてきますが、それでも芽が伸びてくるまでは不安なものです。
近隣でこの品種を作っている方はいないので、見ることも難しい。
この辺りで昔から作られている在来種は、当県の研究機関が「ブルンスウィック」という品種であることを明らかにしています
我が家でかつて作っていたイチジクも同様の在来種で姿が全く異なるため、この「蓬莱柿」は未だ手探りです。



今年の甘柿は全体的には平年並

2022年11月01日 | 畑:果実類

今年の甘柿は全体的には平年並からやや良と言ったところか。
我が家のメインの甘柿「五十匁(ごじゅうめ)」については既述。
残りは僅かになりました。


今年は成りはイマイチながら大きな実が穫れました。
昨年大豊作で質、量とも最高だったので、今年は不作覚悟でしたからこの程度なら良しです。


我が家にはこのメインの柿のほか、あと3種の甘柿があります。
これが通称「巻き目柿」。


頭の中心に巻きが入るのでこう呼ばれます。
10月下旬から食べられるようになり、11月上旬が食べ頃です。
この柿は他の種類が不作の年でも大概よく成ります。今年もよく成っています。
我が家の甘柿の中では一番大きく、通常はメインの「五十匁」より一回り大きく200g以上あります。。


肉質がやや硬めで、ごまが少なく甘味が薄いため「五十匁」が豊作なら需要がありません。
しかし、今年の「巻き目柿」はゴマもかなり多く甘い。
今年は「五十匁」がほぼ終りなので、それなりに消費されるでしょう。
これが通称「甚平(甚兵衛)柿」。


最も遅い種類で、小さいながら熟すと甘みが強い。
今でもすでに甘くはなっています。しかし、果肉が硬く霜が降りる時期が食べ頃。


この柿も毎年安定して成りますが、昨年沢山成ったので今年はほどほどの成りと言ったところ。
3種を穫って並べてみました。見た目が悪くとも中身で勝負が在来種。
右「五十匁」、中央「巻き目柿」、左「甚平柿」。


今年は「五十匁」が「巻き目柿」と同じくらいの大きさで200g以上になっているようです。
剥いて割ってみました。手前右「五十匁」、手前左「巻き目柿」、奥「甚平柿」。


穫り頃から言うと「巻き目柿」「甚平柿」はまだ早い。
しかし、ゴマの入り具合は例年より早く、食味も良い。
あとのもう一種が通称「割れ柿」。
すでに完全に終わりました。
一番の早生で9月半ばには穫れ、9月中にほぼ終わります。
これは9月25日に撮ったもの。


これもまずまずの成り。
熟すと頭が割れるため、「割れ柿」の名が付いています。


ごまが多く大変甘い柿ながら実が小さく見栄えも悪いため、「五十匁」が穫れる前の僅かな需要です。


まだ終わったわけではありませんが、全体的に見れば今年の甘柿は平年並からやや良でよさそう。
昨年異常なくらい成り、今年は不作を予想していたので良い方に反しました。