里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年の甘柿は鈴なりで大変甘い

2023年10月31日 | 畑:果実類

我が家にある甘柿は4種。
今年の甘柿は鈴なり状態の大豊作。そして甘味も強い。
唯一、このメインの甘柿「五十匁(ごじゅうめ)」だけは成り方が異常。
過日、記した通りです。未だかなり残っています。


成るところには異常なくらい密に成っています。


成らないところには殆ど成っていません。バランスが甚だ悪い。
それでも結局数としてはかなり成っていたようです。
穫れ始めは意外にもやや遅く、10月下旬が一番の穫り頃で味も乗って来ました。
当初は小振りかと思っていましたが、次第に肥大し名前のとおり五十匁、200g級のものが多くなりました。 


今年の特徴はゴマが非常に多いこと。
やはり食味では一番なので、「五十匁」はほぼ穫り尽くします。
他の3種のうち最も早く穫れるのが、通称「割れ柿」。


熟すと頭が割れるため、こう呼ばれています。
大概9月の半ばには穫れます。ほぼ9月いっぱい。
もう残っていないかと思いきや今年はまだありました。


沢山成ったからか遅い果実もあったようです。ここまで残っているのは甚だ珍しい。
これは9月半ばに写したもの。良く成っています。


小さいながらもゴマが多く大変甘い。
但し、メインの「五十匁」が穫れるまで僅か穫られるだけの運命です。
そして、「五十匁」の次に穫れるようになるのが、通称「巻き目柿」。


頭の中心に巻き目が入るのでこう呼ばれています。
大概10月下旬から甘くなり11月上旬が食べ頃です。
他が不作の年でも良く成りますが、それにしても今年の成り込みは半端でない。


これほど成れば、さすがに来年は成らないかもしれません。
大きさでは「五十匁」より一回り大きい。


果肉がやや硬めで、ゴマが少なく甘味が薄いのが特徴。
しかし、今年の「巻き目柿」は早くから熟し、甘い。
「五十匁」が不作なら主役に取って代わるところながら、そうはならず。
この柿を好きな人間もいますが、穫られるのは一部。残念ながら多くは捨て置かれることになります。
その次に穫れるのが、通称「甚平(甚兵衛)柿」。


実が硬いため霜が降りるくらいになった時が食べ頃です
これまた鈴なり状態。


今年は熟期も早まっており食べ頃の果実があります。色付きを見ると分ります。


この柿は小さいけれどもゴマが多く甘い。甘柿ながらかつてはよく漬け柿にもされ冬場に食べていました。
4種を比べてみます。
左から早い順に「割れ柿」、「五十匁」、「巻き目柿」、「甚平柿」。


この時期4種が揃うことは稀。
「割れ柿」がここまで残っていることはまずないからです。
剥いたものを同じように並べてみます。


今年は、何れもゴマが非常に多い。「巻き目柿」は普通は薄らと入るくらいです。
隔年結果の順で言うと今年は確かに表年に当たります。
それでもこれほど成り込むのは珍しい。残念ながら多数は放置される運命です。


サヤエンドウの種を播く

2023年10月30日 | 畑:豆類

サヤエンドウの種を播きました。例年この時期です。
寒冷地では種播きの時期は重要で、遅れると発芽が揃わず生育も悪くなります。
一方、早すぎると生育が進みすぎ冬季に凍害を受けやすくなります。
当地の適期は10月末から11月早々。
この場所は10日ほど前夏秋キュウリを強制終了させた跡地です。
直ちに丁寧にロータリー耕耘して均平にしました。
そして、苦土石灰を全面、緩効性肥料を数十㎝幅に帯状散布しロータリー耕耘。
キュウリの跡地なので肥料分が残っている可能性が高く、元肥はごく少なくしました。
種播き前に再度ロータリー耕耘。


元肥肥料を帯状散布した位置に目印線を付けます。


今年は土の状態が悪くないので、管理機は使わずクワだけで畝立て。


後に土寄せや支柱立てをするので低めの畝にしました。
品種は「赤花蔓ありえんどう」。


エンドウには赤花と白花がありますが、我が家はいつも赤花です。
小さなドリンク瓶で株間27㎝間隔で播き穴を付けます。


1カ所3粒播き。


後に2本立てにします。1本立ても可なので2粒播きでも可能ながら発芽率を考慮します。
種は少し土に押し込むようにし安定させます。
クワで植え穴脇の土で覆土し、軽く鎮圧。


これで種播きは終了です。20数株と例年より若干少なくなりました。
この後、薄く切りわらを掛け乾燥防止と土の固まるのを和らげます。


サヤエンドウは別名絹さや、当地では通称三度豆。
サヤエンドウは小生の最も好きな野菜で少々拘りがあり、失敗は許されません。
ちなみに、1週間ほど前に播いたソラマメはまだ発芽の気配が見えません。



水墨画「葡萄」

2023年10月29日 | 水墨画:菜果
麻紙 F10   

秋は果物の季節でもあります。
ブドウは水墨画で描かれることが最も多い果物と言えるかもしれません。
小生も何度か描き、これは額装して部屋に飾って置いたものです。
大分古くなったので取り外すことにしました。このタイミングで記録に留めます。
滲みの強く出る麻紙を使用しています。画仙紙に比べ取り扱いが難しい。
ブドウの粒は没骨(もっこつ)法と言い、筆の腹を使い回転させて円を描きます。
この紙では滲みが出て粒の縁がくっきりとはなりにくいのです。
幾つか線描きを加え補筆した跡が見えます。
一方で、墨独特の濃淡が綺麗に出るのが麻紙の良さです。
記憶も朧気になりましたが、その時は稚拙さはさておき、墨味が気に入って額装したのだと思います。
ちなみにイメージした品種が「巨峰」だったことは確かに憶えています。


みちのく杜の湖畔公園でコキアと古民家を愉しむ

2023年10月28日 | 小旅

慌ただしくも少々の息抜きです。
半日コースで愉しもうとすると、やはりここ宮城県川崎町の「みちのく杜の湖畔公園」。
これまでコキアの時期に来たことがなかったので訪ねてみました。
当園は平成元年に一部を開園、年々整備を進め平成26年に全面開園。
総敷地面積は600数十haと広大。
広い駐車場のモミジバフウが綺麗に紅葉していました。


4つのゾーンの内、メインはこの「文化と水のゾーン」。ここだけで約90ha。


敷地が広大なため駐車場にかなり車が停まっていても中に入れば人影はまばら。
正面にもコキアが植えられてありました。


花数は多くはないもののサルビアなど赤色が目立ちます。


ドウダンツツジの紅葉が盛りでした。


ドウダンツツジの赤とツツジの緑のコントラストが美しい。

百日草はほぼ終わりでした。


畑の方はコスモスが片付けられ来年への準備に入っていました。
これは手前にイロハモミジ、奥にケヤキの大木。


以前来たときは見事な紅葉でしたが、まだ色付き始めたばかり。
本格的な紅葉は1週間ほど先のようです。
この時期の当園の目玉がコキアの紅葉。


夜はライトアップされています。


ピーク時の真っ赤な紅葉から少し先が金色ぽく変化してきました。綺麗です。




当園に来れば必ず「ふるさと村」を訪れます。
東北6県の特徴ある古民家が8棟移築され、それぞれの暮らしや文化に触れることが出来ます。
中でも床面積が100坪を越える大きな茅葺きの古民家が3棟。迫力があります。
最も大きな宮城県の鳴瀬川河畔の家。

床面積が131坪。


神棚には切り子。


秋田県の本荘由利の家。

床面積が118坪。


珍しい角にある神棚。


岩手県の遠野の家。

床面積は105坪。


いわゆる南部曲り家です。


それぞれの古民家では、映像や模型、展示物を使い分りやすく紹介しています。
急ぎ足ながら十分愉しめました。


品目を絞り種播きを遅らせた軟弱野菜の間引き

2023年10月27日 | 畑:葉菜類

軟弱野菜とは収穫後の傷みが早い主に葉物のこと。
例年9月末までに播いていました。
少し生育が進む傾向にあったことと、今年は特に気温が高いので10月3日まで遅らせました。
そして、今年から葉物の品目を絞り込みました。
長らく作っていたターサイとミズナを止め、縮み雪菜とチンゲンサイだけに。
縮み雪菜はターサイの変異株から育成されたと言われ、生育始めの頃はターサイとよく似ています。
店で出回るのも殆どが縮み雪菜で、当地方では誰にでも知られるほど一般化してきました。
今は種もターサイの10倍くらいも置かれています。
ターサイは栄養価が高く旨味があり小生の好きな野菜でした。
しかし、低温下では地べたに這うように広がり少々扱いづらい。
未だ捨てがたい気持ちは拭いきれませんが、今年から縮み雪菜だけにすることにしました。
バラ播きした後、ごく厚いところを一度だけ間引いています。


これから株間10~15㎝に間引きします。


これが間引き後。


11月半ばくらいから抜き取り収穫をしながら、最終は30㎝くらいまで間隔を広げていきます。


毎年、穫り切ることは出来ていませんが、その場合はとう立ち菜としても利用できます。
こちらはチンゲンサイ。


小生はいわゆる中国野菜の中でもチンゲンサイではなくターサイ派でした。
しかし、知名度ではチンゲンサイが勝っており、我が家一族郎党も同様です。
と言うわけで、止めずに続けます。量は縮み雪菜の半分ほど。
やはりバラ播きで、ごく厚いところを一度だけ間引いています。


株間10~15㎝に間引きします。これが間引き後。


ここから抜き取り収穫をしながら、最終は30㎝くらいまで広げるようにしたい。


しかし、例年チンゲンサイも沢山の取り残しが出てしまいます。
これは葉物ではなく小カブ。


品種は「耐病ひかり」。
古い品種ながらよく揃い大カブになっても美味しいので作り続けています。
こちらも例年より1週間ほど遅らせ9月28日の種播き。
やはりバラ播き。薄播きが比較的上手くいき、今年はこれまで一度だけ間引き。


例年は3回目が最終間引きのことが多いのですが、今年はこの2回目が最終。
10~15㎝間隔に間引きします。これが間引後。


葉が広がっているので隙間があまり見えませんが、根元の間隔はあります。
11月半ばから育ちの良いものを間引きを兼ね収穫することを目指します。


本格収穫は種播き2ヵ月後の11月末から気温が下がる12月です。
品目を絞り種播きを遅らせた結果はどう出るか。

ブロッコリーが収穫盛りになる

2023年10月26日 | 畑:花菜類

ブロッコリーは2回に播いています。
1回目に播いたブロッコリーの頂花蕾が収穫盛りになっています。


1週間ほど前から穫り始めました。
種播き7月16日、植付け8月8日、追肥土寄せ9月5日。
品種は「緑嶺」。
今年は植付け後に異常な高温と乾燥。それでも概ね順調な生育です。
過日行われた鎮守の神社の祭典にもお供えしました。
10月収穫予定のハクサイ、ダイコンはシンクイムシ(ハイマダラノメイガ)の被害で播き直し。
秋キャベツの姿もイマイチで、ブロッコリーを初めてお供えに使いました。
今年は特段にわき芽の伸びが早く、すでに土寄せ時には数も太さもかつてないほどでした。
そして、その後も気温は高く、追肥と土寄せの効果も十分で極めて旺盛。
畝間は広めの80㎝ながら、すっかり葉で覆われました。


これではさすがに茂りすぎです。一般に株が旺盛だと花芽の生長は遅れます。
しかし、思いのほか順調に頂花蕾は生長しました。


ブロッコリーの花蕾は株の大きさにほぼ比例します、株をしっかり作らないと大きな花蕾は穫れません。
小さな株は花芽の生長は早まるものの花蕾は小さい。
生育の良くない極端なものがボトニング(早期出蕾)と言われるものです。
但し、このように旺盛で気温が高いと花蕾が乱れることがあります。
それを心配していましたが、杞憂だったようです。
花蕾は硬く締まり姿は綺麗です。


しかしながら、できればもう少し気温が下がって欲しい。一斉に収穫になるのも困るからです。
これくらいが穫り頃で、長くは置けない。


しかし、花蕾のまだ小さい株もあり、それなりにバラついているようです。


小生は頂花蕾だけでなく大きな側花蕾を穫ることを目標にしています。
この頂花蕾の手前は遅れている株ではなく、この株から出ている側枝(わき芽)です。


このような側枝(わき芽)が数多く太い枝に生長しており、期待を抱かせます。どんな側花蕾ができるか。
穫ってみました。直径15㎝くらいの大きな頂花蕾です。3Lの大きさです。


これは2回目に播いたブロッコリー。


こちらは1回目のブロッコリーのような姿にはなっていません。
9月の再三の雨で、粘土質の畑では湿害気味だったようです。
それでも十分な生育量。ごく小さな花蕾が確認できます。


これなら1回目のブロッコリーと収穫がかち合う心配はありません。
ちょうどいい具合の差が付いているようです。
これから2度に植付けたブロッコリーの頂花蕾、側花蕾さらには孫の花蕾と春先まで穫り続けたい。


タマネギを植付ける畝を作る

2023年10月25日 | 畑:土物類

タマネギを植付ける畝を作りました。
もう少しで植え付けになるので、ぎりぎりのタイミングです。本来なら半月は欲しいところですが。
もっとも昨年はさらに押し迫っていたのでそれよりはましです。
この場所はトマトの跡地で、それだけでは足らずナス1畝を強制終了させました。
助っ人によるとタマネギは数ある野菜の中でも最重要だと言います。
一年中消費するので不作で足りなくなると大変困ると。なるほどと頷けます。
我が家の畑は強粘土質ですが、タマネギは果菜類などと同じく一番条件の良い所を充てるようにしています。
この辺りは比較的排水が良く、ピートモスなどを入れて土壌改良しています。
トマトやナスの跡なのでまずロータリーで十分に耕耘し均平にします。


タマネギの畝になる中央位置に目印線を付けます。間隔は120㎝で3列。


苦土石灰を全面に、緩効性肥料を畝になるところに幅約80㎝に帯状散布します。


植え付けまでの期間がないので他の有機物は入れません。
再度ロータリーで深くゆっくりと耕耘します。


再びタマネギの畝になる中央位置に目印線を付けます。


目印線が畝の中央になるよう管理機の逆転ロータで左回りに往復し畝立てします。


我が家の管理機では、ローターの爪は左を2連の外向き、右を1連の内向きにセットします。
これで機械作業は終了です。


クワでならしベット幅80㎝くらいのかまぼこ形に仕上げます。


幅95㎝の4条穴あき黒ポリマルチを被覆します。3ベット完成。


黒ポリを引っ張り、畝を跨ぐようにして鍬で裾に土を掛けるとちょうど上手くいきます。
あとでマルチを外すのも楽に出来ます。
昔、我が家には専用のマルチャーがありましたが、老朽化し処分しました。
これが我が家の一連の畝作りです。
次第に日が傾き1畝がナスの陰になり見えにくくなりました。
これが早朝写したもの。強制終了させたナスの跡地に1畝作っています。


500穴くらいのつもりでしたが、470穴ほどでした。それでもほぼ前年並です。
これは現在育苗中のタマネギの苗床。


風雨でなびいていますが、まずまずの生育。植え付けまでにもう少し大きくなるでしょう。


シュンギクの抜き取り収穫を開始

2023年10月24日 | 畑:葉菜類

シュンギクの抜き取り収穫を始めました。
種播きは9月21日。降雨があって予定より数日遅れました。


バラ播きです。比較的薄播きが上手くいき、これまで10日ほど前に間引きを1回だけ。


広く空いているところでも最終の株間くらいです。支障はありません。


品種は中葉春菊。本来は摘み取り栽培に適した品種です。
シュンギクの栽培は抜き取り栽培と摘み取り栽培の2通り。
今は長く収穫ができる摘み取り栽培が普通です。
ハウスで作るのが一番で、我が家でもかつてはそうでした。
今の我が家のやり方は、抜き取り収穫した後、摘み取り栽培に移行させます。
間引きを兼ね抜き取り収穫をして、摘み取り栽培の株間にすると言うわけです。
そもそも抜き取りは草丈が20㎝くらいになったところでするのが適当です。
しかし、一度に抜き取りは出来ないので、早めに穫り始めます。
数㎝間隔に間引きをしており、混んだところはこのようになっています。すでにわき芽が見えています。


草丈が15、6㎝くらいになったところで抜き取りを始めます。
早めに始めたつもりでも、伸びが早く抜き取りが終わらないところはたちまち混んできます。
この辺りを抜き取り収穫してみます。


抜き取りとは言っても、実際には地際から切り取ります。
引き抜くよりも汚れず周りも傷めず、時間も掛かりません。最終の株間の目標は15㎝。
しかし、15㎝間隔はなかなか難しく、狭いところは10㎝間隔くらいになっています。
そこで、わき芽が伸びてくれば狭いところはさらに抜き取ります。
これが抜き取り収穫後。


大体中央から右が抜き取り終了、左が抜き取りがまだのところ。


抜き取り収穫した一株。

まだ若干小ぶり。数日のうちには草丈20㎝くらいになるでしょう。


天候も良いので抜き取りのペースを上げます。できれば数回で終わらせたい。
その後はすぐに親茎の摘み取り収穫が待ち構えています。


鎮守の神社秋の祭典は本来の姿で挙行

2023年10月23日 | 暮らし

昨日、鎮守の神社の秋の祭典を挙行しました。
旗揚げから直会まで全てを本来の姿で行うのは4年ぶりになります。
コロナ禍で春秋3回の祭典は完全に中止に。
昨年秋の祭典は行いましたが、旗揚げや直会は行いませんでした。
今年の春の祭典も同様です。
集落だけの小さな講中ながら、本社から御分霊を受け120年余り。
小生が講中の代表を仰せつかっています。
いわゆる代参講と言って、本来は代表者が本社に参拝し祈祷を受けます。
現在、代参は年1回春だけになりました。
講中については、いずれ機会を見つけ記したいと思っています。
秋は郵便祈祷という制度を使い、小生が手続きをして講中のお札を送って頂きます。
まず、早朝に世話人と当番者が集まり、境内の清掃を行います。


清掃で一番大変なのは石段。
綺麗になりました。


本殿を開帳。拝殿も清掃し、拝殿にはゴザを敷きご祈祷に備えます。
この後は旗揚げ。


これまで密な作業になると言うので自粛していました。
鳥居のしめ縄は縄だけを付け、紙垂(しで)は宮司が用意してきます。


ご祈祷の前にお供え物などを準備します。
米、水、塩と御神酒、海の幸、山の幸をお供えします。


宮司が来られてから正式に配置し直します。
自家製の野菜は今年初めてブロッコリーにしました。甘柿も供えました。
9時から宮司にご祈祷いただきます。


小生が代表してサカキを奉納。全員で二礼二拍手一礼で拝礼。
本来なら代表するのは代参人です。
慣例では御神酒の回し飲みをするのですが、さすがにそれはなしに。
この後は集会所に移動し直会です。
直会の準備は本来代参人が行うことになっています。今回は小生を含め3人の世話人で行いました。
直会の際に改めて来年春には代参を行う事を申し合わせました。
夕方には当番になっている小生の班が旗降ろしを行い、一連の祭典行事は終了です。


水墨画「ピーマン」

2023年10月22日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙   

夏の野菜も次第に少なくなってきました。多分最後まで残るのがピーマンだと思います。
品種はしばらく前から作っている「京みどり」。
この品種は形が縦長でスマートな中型のタイプです。
果肉がやや薄く、穫り始めは特に軟らかなのが特徴です。
次第に肉厚になってはきますが、収穫後半になっても食味が落ちません。
一般的なピーマンのイメージからすると、ある意味ではピーマンらしくない姿とも言えます。
エースピーマンに代表されるように肩の張った獅子型と言われるタイプがピーマンのイメージかもしれません。
画にする場合も獅子型の方が絵になります。敢えて旬の「京みどり」をモチーフに描いてみました。


今年の晩生の栗は質が良い

2023年10月21日 | 畑:果実類

晩生の栗を10日ほど前から拾い始めました。今年の栗は評判が良い。
これは小生が植えたもので、16、7年経つでしょうか。


品種は「筑波」だったと思うのですが、記憶が曖昧になりました。
大粒の栗と言うので植えてみたものの、かなりの晩生と分ったのは穫れるようになってからです。


しばしばイノシシの餌になってきましたが、一昨年から被害が少なくなりました。
今年は殆ど被害に遭っていません。
すでに数回拾っているので残っているものは少なくなりました。


今年は豊作の部類に入ると思います。
主に助っ人が拾っていますが、今年は例年に比べ質が良いと言います。
もともとこの栗は大粒なのが特徴で、それが最大の利点です。
イガグリが青いうちから開き、イガグリを木に残したまま実だけ落ちるのが多いのも特徴です。


実が付いたまま落ちたイガグリもパックリと割れるので、穫りやすい。


中粒の丹波系の栗は虫食いが目立ちましたが、こちらは殆どない。
この栗の欠点は、外皮が割れやすいことです。大半が割れることもありました。
しかし、今年は少ない。全般に雨が少なかったためなのか。


こちらが中生の丹波系の栗で10月初めにはほぼ終わりました。


僅かに落ちていたものと比べてみます。


中生の栗が残り物の小さいものではありますが、大きさの違いは歴然としています。
小生の手は小さい方ではありません。
これは、助っ人が拾った栗。


皮の割れているものが少しあります。これまで穫ったものはごく少なかったと言います。
そして、今年の一番の特徴は味が良いこと。
この栗は中粒の丹波系の栗に比べ甘味が少なく大味の印象で、味が落ちました。
ところが、今年の栗は明らかに美味しい。茹で栗にすると小生でもよく分ります。
もともとそうなのか天候の関係なのか分らないので困るのですが。
助っ人はこれなら良いと他にも配ったようです。
姿が良く味も良ければ言うことなしですが、翌年以降も続くのかは不明です。


穫り続けるピーマンの最後の整枝

2023年10月20日 | 畑:果菜類

ピーマンは6月20日過ぎから穫り始めたのでほぼ4ヵ月です。
品種は「京みどり」。
7月半ばから最盛となり間断なく穫り続けています。


今月に入っても気温が高い傾向は続いており、生育旺盛で衰える気配は見えません。


誘引は畝の両側に設けた横パイプを上げていく簡便な方法で行っています。
今年は草丈が伸び、すでに9月中に最大限まで上げており、この通りこれ以上上げる余地はありません。


次第に気温も下がってくるので、手を掛ける必要もないだろうと考えていました。
しかし、その後も枝は伸び、茂って横にも大きく広がっています。ナスとの間の通路も塞がってきました。


放置していましたが、果実も見にくく収穫にも支障を来すようになってきました。


特に中の果実は非常に見にくくなり、このまま最後まで放任と言うわけにはいかなくなりました。


昨年は後作の関係で10月中に強制終了させましたが、今年は後作のことを考慮する必要がありません。
よってもう一度整枝をすることにしました。
整枝は最も簡易な「ふところ枝」の整理を行ってきました。
「ふところ枝」とは株の内側に向かって伸びている枝のことです。
これまでは中心の支柱や主枝が見える程度に「ふところ枝」を間引いてきました。
しかし、暫く放任していたためジャングル状態になってしまい枝の判別も難しくなっています。


そこで、着いている果実が上から確認できることを目安に枝を間引くことにしました。


この程度になれば果実の見逃しも少なくなるでしょう。


前よりは中央部分が大分透けました。通路側は歩くのに支障のある枝を切り戻します。


未だ最盛期と遜色ない穫れ具合です。


小生はピーマン好きで、数個分さっと炒めたり炙ったりして毎食でもいい口です。
さすがにこれからは枝の伸びも抑えられるでしょう。
果実の数が多く気温も下がってくるので肥大も疎くなると思いますが、後は成り行きに任せます。


茎立ち菜3種を早めの種播き

2023年10月19日 | 畑:花菜類

茎立ち菜の種播きをしました。
茎立ち菜はとう立ち菜のことです。当地では単に通称「茎立ち」。
秋に種を播いて冬越しさせ、春に伸びてくるトウを収穫します。ナバナ類の一つと言えます。
我が家は一般よりは早めに種を播き、年内に大株に育て冬越しさせるようにしています。
その方が花芽の数が多くなり沢山穫れると考えています。
凍害のリスクはあるのでしょうが、致命的な被害を受けた記憶はありません。
畑の方は半月ほど前に苦土石灰を全面散布、緩効性肥料を帯状に散布し耕耘しています。
水分多めでしたが、種播き前に再度ロータリー耕耘。


ここは我が家の畑の中でも強粘土質で水はけの悪いところ。
率直に言って、あまり重要度の高くない品目を選択することになります。
まず、帯状施肥した中央位置に目印線を付けます。


クワだけで低めに畝立てしました。畝間は広めの1m。


相変わらずごろ土が酷い。管理機の逆転ロータで畝立てした方が良かったかもしれません。
近年播いている茎立ち菜は「仙台雪菜」「かき菜」「つぼみ菜」の3種です。
「仙台雪菜」は当地方の伝統野菜。
葉物としても美味しく食べられます。我が家ではトウが美味しいので茎立ち菜として作っています。
但し仙台雪菜は弱く、強粘土質では作りにくい。
「かき菜」は在来アブラナの一種で、関東での呼び名です。
丈夫で、揃いが良く作りやすい。かなり昔から作っています。
「つぼみ菜」は当地方では今では一番馴染みがあると思います。
今年で作るのは4年目。「かき菜」とよく似ています。他より確実に早くから穫れるので今年も作ります。
株間30㎝。小さなドリンク瓶を使い播き穴を付けます。


これは「仙台雪菜」の種ですが、他の2種も同様、区別がつきません。


条件が悪いので、指で一つまみ7、8粒と多めに種を播きます。
クワを使って覆土し、軽く鎮圧。ごろ土が酷く、不安はあります。


西日を受けながら、播き方終了。


薄く切りわらを掛けました。うまく発芽してくれますか。


秋の日はつるべ落とし、たちまち薄暮となりました。
こちらは「アスパラ菜」。

この「アスパラ菜」から「寒咲き花菜」と続き春の茎立ち菜3種までナバナ類のリレーが出来れば理想です。

今年はイチジク「蓬莱柿」がよく穫れる

2023年10月18日 | 畑:果実類

今年はイチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」がよく穫れます。


例年より早く10月早々から穫れ始めました。やはり気温が高かったためと思われます。
すでにその時は果実がパックリ割れていたので、もっと早く9月末から収穫出来ていたようです。
例年、当地でこの「蓬莱柿」が穫れ始めるのは遅く、10月10日くらいかと思います。
昨年、一昨年は比較的早く10月5、6日頃から穫れ始めましたが、今年はさらに早くなりました。
遅い年は10月下旬から僅か穫れて終わってしまうこともあります。
これは10年ほど前に新植したものですが、1本はカミキリムシの被害で枯れ、今あるのは4本。
樹勢の強いものほど熟すのは遅くなるようで、手前のこの2本は穫れ始めて間もない。


特にこの木は穫れ始めたばかり。成り方も一番少なく樹勢が強すぎるようです。


それでも色付いてきたのでこれから穫れるでしょう。


もう1本の木の方は盛りになってきました。実の数も多いので結構穫れそうです。


次々と色付いてきました。雨が降った関係もあると思いますが、割れすぎのものもあります。


この木は早くから穫れ始まりました。


これまでも大分穫れましたが、今がピークのようで下の方も穫れています。


この品種は熟し具合が非常に分りやすい。


硬く青い果実から次第に黄ばみ、さらに赤みを帯びてきます。そして完熟すると実の先が割れてきます。
我が家では実の先が割れ始まった頃を目安に穫っています。
パックリ割れてしまうものも出てしまいますが、即食べる分には大丈夫です。
こちらの木も同様。


やや陰になるところも熟してきました。


カミキリムシが付いているので手を打たなければならないのですが、出来ていません。
完熟したものを穫ってみました。


1日か2日おきで穫っています。割れすぎのものもありました。
この「蓬莱柿」は完熟すると手で根元から綺麗に剥けます。
当地ではイチジクというと昔から甘露煮が定番です。
我が家にもあった在来種(ブルンスウィック)は果実が小さく皮も剥きがたい。
そのため、そのままでは食べにくいことから甘露煮が一般的でした。
しかし、小生はベタベタの甘露煮は甘過ぎ苦手でした。
この「蓬莱柿」は甘さも適度で食感が良く、小生でも生食で美味しく食べられます。
それでも沢山穫れるので、助っ人はやはり甘露煮にもしてみるようです。
確かに完熟したイチジクは足が早いですが、甘露煮なら長持ちします。
当地ではイチジクは11月上旬が限界なので、あとどのくらい穫れるか。


秋キャベツ「あまいキャベツ愛心」を穫るも作柄は不良

2023年10月17日 | 畑:葉菜類

秋キャベツは2品種作っています。
トーホク種苗の「あまいキャベツあまみさき」と「あまいキャベツ愛心(あいごころ)」。
ともに種播きが7月16日、植え付けは8月7日。9月4日に追肥土寄せ
そのうち、「あまいキャベツ愛心」を1週間ほど前から穫り始めました。


この品種は作り始めて4年目。非常に早く結球します。極早生と言っていいでしょう。
以前作っていたタキイ種苗の「初秋」よりもさらに早い。
穫り始めから殆ど完全結球しています。
9月下旬頃に結球が急速に進むのが特徴のようです。
今年の苗はしっかりしており、植付け後の生育もまずまず。
しかし、さすがに干天のため全体にこぢんまりした姿になりました。


さらに結球が進んだ9月には一転雨続きに。気温だけは高い。
そのため腐敗が出て何株か処分しました。このように今でもまだ出ています。


キャベツやハクサイなどは結球する時期になると高温に急に弱くなり腐敗しやすくなります。
極早生で大きくなるのは理屈に合わないのでコンパクトなのは当然としても、さすがに物足りない感じ。


腐敗株の発生もあって出来は良くありません。
この完全結球した株を穫ってみます。


形は良いものの小さく1㎏なさそう。


非常に軟らかくて甘く食味は極良。
少し気温も下がってきましたが、裂球しないよう収穫を進めます。
こちらがもう一つの秋キャベツ「あまいキャベツあまみさき」。


もともとこの品種は旺盛で外葉が大きく葉柄が伸び、下葉がやや垂れる傾向にあります。
しかし、今年は干天の影響かこれまでよりも締まった感じです。
7分結球程度まで進んできました。


こちらは腐敗は出ていませんが、芯止まりになっている株があります。


シンクイムシ(ハイマダラノメイガ)の被害と思われます。わき芽が沢山出ています。
「あまいキャベツ愛心」の収穫が終わるタイミングで「あまいキャベツあまみさき」を穫るようになるので流れとしては良い。