里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

生花に重宝なグラジオラスとアルストロメリア

2022年07月31日 | 

7月から8月、我が家の仏壇を飾ってくれる重宝な花がグラジオラスとアルトロメリア。
助っ人がグラジオラスをシンプルに生けてくれました。


グラジオラスは庭外れの一角にスアルトロメリアと混植状態になっています。
大半は母健在の頃の昔からあったもの。


今は専ら助っ人が球根の保存や植付け、草取りなどをやってくれるので有り難い。
グラジオラスはボリュームがあり、長い間咲き続けるため生花として最適です。
我が家にある花色は多分3種。
これが最も多い。ありふれたグラジオラスながら早くから咲き、ボリュームがある。


この薄ピンクのグラジオラスは雰囲気が良い。ただ僅かしかありません。


この濃いピンクのグラジオラスは咲くのが遅い。色は一番鮮やか。


畑の一角には球根がそのまま残り自然に咲いているグラジオラスがあります。

この辺りでも、自然条件下で結構球根が残り咲くようです。



こちらはアルストロメリア。


グラジオラスが咲く大分前から咲いています。
最も初期のアルストロメリアで、30年くらいは経つ古い種類です。


自然のまま繁殖したので、強い種類なのでしょう。


ここに2年ほど前イノシシが侵入し、さんざん荒らし回りました。
ダメになるかと思いましたが、形だけ取り繕った程度で大分復活してきました。


今は様々な花色のアルストロメリアが出ているので見栄えしなくなりましたが、我が家では花が少ない時の生花として重宝な存在。


この時期、グラジオラスもアルストロメリアも日持ちはあまりしませんが、繰り返し生けています。



トウモロコシを穫る今年は獣害なし

2022年07月30日 | 畑:豆類

トウモロコシを穫りました。今回が2度目の収穫。
品種は「ゴールドラッシュ」。
4月28日に我流の省力直播きをしたもの。
我が家では畝間を広くし、1カ所ほぼ2本立て
これで中型の扱いやすいトウモロコシを多く穫ることを目指します。
今年は生育がやや遅れ気味。アブラムシが付き、少し汚れています。


例年はそのままにしている雄花を切りました。
雄花を切るのは一般にアワノメイガ対策で行われますが、アブラムシが付いたからです。


「ゴールドラッシュ」の収穫適期の標準は、播種後84日、絹糸が出て20~24日となっています。
我流の省力直播きでは、これをそのままは適用できません。数日の遅れを見る必要があります。


絹糸の出始めは7月初めからなので日数から言うと7月25日には収穫期に達していますが、天候が良くありません。
外観をチェックしながら収穫します。絹糸が黒くなっていることが第一。


穂の頭のところの皮をちょっと剥いでチェックするのがより確実。
実が先まで入って色が黄ばんでいることを確認します。


ちょうど穫り頃で、大きさもいい案配でした。


高齢者や子供に手頃な大きさのトウモロコシが目標です。
収穫は早朝がベストですが、午前中であれば拘っていません。
穫ったら間髪を入れず茹でれば、甘味も十分。常温で放置するのが一番良くない。
まとめて穫るのは、助っ人が来たときにお任せです。
適度に生育がバラついているので、数回に分けて収穫します。


こちらが本命のお盆用。2回目に直播きしたもの。
強風で少し倒伏気味ですが、問題ないでしょう。


品種は同じく「ゴールドラッシュ」。やり方は1回目と同様です。
5月20日に播きましたが、若干遅かったかもしれません。


絹糸の出具合を見ると、早いものが何とか間に合うか。
今年特筆すべきは、獣害がないこと。近年では極めて稀。
様子を見て侵入があれば直ちに囲うつもりでしたが、まだ形跡がありません。
最後までこのまま行ってくれれば有り難いが、そう上手くいくか。



トマト連続摘芯栽培'22~捻枝は3回目で収穫は盛りに

2022年07月29日 | トマト連続摘芯栽培

今年のトマトは植付け時から花の着き方や進み具合にバラツキが大きいため、捻枝も一挙にではなく順次やることにしました。
全体的にはこんな感じです。


今年は花房間の葉数が一定していないことから基本枝の方向も一定ではありません。そのため見栄えが悪い。
この辺りが平均的なところ。


灰かびや奇形で良くなかった第1花房の収穫は終了、第1基本枝の第2花房が穫り頃、第3花房も赤くなってきたので収穫最盛に入ってきました。尻腐れ果もほぼ解消しました。
3回目の捻枝(ねんし)です。
この株は進んでいます。


赤くなっているのが第1基本枝第2花房、下が第3花房。
上から垂れているのが第2基本枝で第4、第5、第6花房と揃っているようです。
この上にある第3基本枝を根元を押さえながら捻枝。


捻られているのが分ります。横に捻るイメージです。
この株は第9花房まで開花が終わりました。


別の株で。


赤く色付いているのが第1基本枝の第2、第3花房。
上から垂れているのが第2基本枝で第4、第5、第6花房とうまい具合に着いています。
この上の第3基本枝を捻枝。


捻枝のタイミングとしては若干早めですが、容易に出来ました。


やはり折り曲げるのではなく、捻る要領です。
少し茎がつぶれ気味ですが、問題ありません。
今年は第3基本枝に第7、第8、第9花房と3花房着けてみます。
この辺りがステージの遅いところ。


第1基本枝の花房が赤くなっています。
上の方から1本垂れているのが早めに捻枝した第3基本枝。他は後日捻枝します。
反対側に第2基本枝が垂れています。


一度に纏まって穫れるようになってきました。

さらに第7花房直下のわき芽を支柱に誘引して、第4基本枝を作ります。


水墨画「白川郷」

2022年07月28日 | 水墨画:風景他
画仙紙 半切1/3  

飛騨白川郷の合掌造りの風景を水墨画で描きました。
過日、隣県の会津地方にささやかな旅。その際、大内宿を訪れました
白川郷も大内宿も茅葺き屋根の古民家が建ち並ぶ集落と言う共通点があります。
大内宿の茅葺き屋根自体は昔の我が家の茅葺きと余り変わりません。
白川郷は合掌造りという特異な茅葺き屋根で、集落全体に立ち並ぶ風景は壮観。世界遺産に認定されるのも当然です。
白川郷には三度訪れています。初めて訪れたのはもう半世紀近くも前。
その時は観光客の姿は疎ら。正に秘境の集落という趣でした。
大内宿もまた同様で、初めて訪れたときは観光地という様相はありませんでした。現在は各戸に土産物品が並び街道は観光客でいっぱいです。隔世の感があります。


蔓なしサヤインゲンと蔓ありサヤインゲン

2022年07月27日 | 畑:豆類



4月28日に我流の省力直播き、
品種はカネコ種苗の「スーパーショット」と若干の「さつきみどり2号」。
ケアレスミスで株間が広くなり、株数が予定の2/3になってしまいましたが、結果的には遜色ない穫れ具合になったようです。
畝間、株間が十分確保された分、効率が良くなっている可能性があります。


集中的に成り込むのが蔓なしサヤインゲンの特徴で、最盛期は10日間くらい。
それでも、今もまだ役に立つくらい成っています。


花や小さい莢も着いているのであと少し頑張れるでしょう。


ピーク時に比べるとぐんと少なくはなったものの、このくらいは穫れています。


今は多少形が崩れてきましたが、「スーパーショット」は曲がりも少なく綺麗です。
蔓なしサヤインゲンの収穫は来月初めで終わりとなるでしょう。
それを引き継ぐのが、こちらの蔓ありサヤインゲン。


6月4日の我流直播き
品種は昨年からカネコ種苗の「いちず」一品種。
畝間150㎝、株間30㎝のネット栽培です。
発芽も良く、殆ど2本立てになっています。生育も順調で揃っています。


蔓の先端が支柱の頂点付近まで達してきました。頂点に達したものからピンチします。


今が花盛りと言ったところ。


早いものはしっかりと莢の姿が確認できます。


間もなく収穫できるようになります。
確実に蔓なしサヤインゲンから蔓ありサヤインゲンに移行できそうです。
昨年の経験から「いちず」と言う品種は一気に成り込むため、長期の収穫は難しいと感じ、1畝は1ヵ月ほどずらして7月3日に播きました。
それがこちら。


発芽が揃いませんでした。欠株もあります。一部はネキリムシ被害。


1週間ほど前、欠株のところに追い播きしましたが、その発芽も怪しい。
こちらは思惑通りにいかないかもしれません。


イネは数日中には穂が出始めそう

2022年07月26日 | 田んぼ

今の時期、イネの生育ステージを正しく把握し、穂が出る時期を予想することが大事です。
今年のイネの姿はまずまずのように見えます。
株当たり25本と言う目標の茎数もほぼ確保できています、
先日、試しに1本だけ茎を剥いて、幼穂を観察してみました
その時の長さは1㎝強と言ったところで、穂が出るのは8月5~7日くらいと予想。
今度は、もう少し正確に見るために主な田んぼごとに取ってみることにします。
まず、この田んぼ。自宅のすぐ前で前回取ったのもこの田んぼ。


茎数は十分、一見良さそうに見えます。


次にこの田んぼ。


葉色に若干ムラがあります。


別の田んぼ。

茎数は多い。


それぞれの田んぼの標準的な茎を取ったのが、この3本。


丁寧に茎を剥いていくと、このように茎の中から幼穂が見えてきます。


幼穂を並べてみると、思ったより伸びていました。


先日、取った1本はたまたまやや遅れていた茎だったのかもしれません。
最も大きくなった幼穂は約20㎝。今月中には穂が出るでしょう。
他の2本も10~13㎝。
いわゆる「穂ばらみ期」ですが、花粉の出来る減数分裂期は終りに近い。
通常の天候なら来月初めには大部分の穂が出る可能性が高い。
先日の予想より早まりそうです。
昨年ほどではないにしても、平年より早いくらい。
天候が良くないのに気温だけは高い傾向が続いているからでしょう。
葉色の薄いところに、追肥を急いで行いました。カメムシ防除の準備も早急にします。
当地方で何時も問題になる冷害の可能性はなくなりましたが、作柄は別問題。
とにかく雨が多く日照不足です。
気温、特に夜温が高く日照が少ないと、イネが消耗して作柄への影響が大きい。
作物も人間と同じです。


雨に濡れる野草

2022年07月25日 | 野山

今年の雑草の刈り払い作業は雨の中でもやっていました。
田んぼの害虫対策もあって、時期が限定されるため、今年のような雨続きではしょうがありません。
刈り払い作業をすると色んな野草に出会います。雨上がりの合間に少し撮っていました。
何時も気にしながら刈り払いするネジバナの咲くところ。
今年も咲いていました。実に可愛らしいものです、


この辺りではネジリバナと言っています。
大概この時期ですが、僅か遅いでしょうか。


この下は大きな土手になっており、一部が2019年の台風19号被害で崩落しました。
復旧作業で相当傷め付けられながらも、絶えはしませんでした。
今年は若干少ないような気はします。


右巻きと左巻きがあります。


ここの周辺の雑草は、主に野芝とチガヤ。
この場所は日当たりが良く、ネジバナにとって条件が良いのでしょう。
雨中にネジバナを避けながら刈り払いをするのは少々厄介。チガヤがどうしても残ります。
刈り倒しても、ネジバナは再生しますが、やはり残したくなる野草です。
昔はもっと方々にありましたが、今我が家の土手ではここだけになりました。


こちらはナデシコ。


正確にはカワラナデシコと言うべきか。
もっと他にもあるはずですが、近年はあまり見ません。
昨年同じ場所にあることを確認していたので、今年は注意して刈り払いしました。
この辺りは1週間ほど前に刈り払いを終えたところ。チガヤが少し再生してきました。


晴れた時ならスッキリした花が見られるところですが。
雨に濡れたナデシコも悪くないかもしれません。


ヤブカンゾウ。


刈り払いをしていると遠目にも目立ちます。
雑草の中に濃い黄色に一部オレンジ色。雨中でも存在感あり。


ネジバナやナデシコのピンクの小さい花とは対称的。
ヤブカンゾウは普通の雑草と同じに刈り払います。再生力が強いので来年また会えるでしょう。


雨中でも、合羽を着れば体は汗だく。濡れた野草に束の間の癒やしを得ます。


ピーマンの簡易な誘引と整枝

2022年07月24日 | 畑:果菜類

ピーマンは7月初めから小振りで穫り始め、現在は3番果も穫れ収穫最盛期に入ってきました。
品種は「京みどり」。


植付け時に花芽が殆ど見えない苗だったので、このくらいなら上々かもしれません。
心配していたエソ系のウイルス病も回避されたように見えます。
誘引は、ナスと同様、中央の1本の支柱と畝の両側に設けた廃材の横パイプを上げていく簡易な方法です。
横パイプは適当な間隔に立てたパイプ支柱にフックバンドで止めています
支柱は上の方を少し広げています。


横の直管パイプに枝が密着すると、枝が動かず垂れ下がりません。
枝が伸びてきたので、横パイプを上げます。
フックバンドを完全には止めていないので、下から上に軽く叩くだけで簡単に上がります。


20㎝くらい上がったでしょうか。


同様に反対側の横パイプも上げます。
全て上がりました。これで誘引は終りです。


枝は直管パイプに誘引止めしなくても大丈夫。
この後も横パイプを上げていくのでフックバンドは完全には止めません。
これで最後まで問題なく持っています。
たまに枝がパイプをすり抜けたり、折れたりすることもありますが、それらは切ります。ピーマンは分枝が多いので、問題になりません。
次は整枝。


簡易な「ふところ枝」の整理をします。
「ふところ枝」とは株の内側に向かって伸びている枝のこと。
ピーマンは花芽が着くごとに2本に分枝し、ねずみ算式に枝が増えていきます。
放置するとジャングル状態になり、手に負えなくなります。
「ふところ枝」を整理し、光線の透過を良くすることで実の太りが良くなります。
風通しが良くなるので病害虫対策としても有効。
株を上からのぞき込むようにすると混み具合が分ります。


「ふところ枝」を整理します。
中心が透けて見えるように枝を間引きます。


「ふところ枝」の整理が終わりました。


この程度の枝が整理されました。


これでピーマンの簡易な誘引と整枝は終了です。


一度に穫れる量も多くなってきました。


この「京みどり」と言う品種は縦長でスマート。果肉がやや薄く軟らかなピーマンです。
エースピーマンなど肩の張った獅子型ピーマンとはタイプが異なります。


水墨画「紅花」

2022年07月23日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3  

紅花と言えば山形が有名ですが、かつては当県南部でも栽培されていたと言います。
当県南部の村田町の商人は、その昔紅花や藍を買い集め、江戸や上方へ運ぶ商売で財をなしたのでした。
町の中心部には当時の栄華を伝える豪勢な店蔵が残っており、現在、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
山形県では紅花を県の花に制定し、紅花祭りを開催するなど熱心に栽培されているようですが、村田町でも小規模ながら栽培されており、しばしばニュースに取り上げられます。
紅花と言っても、紅色の花が咲くわけではなく、咲き始めは黄色、オレンジ色から赤へと変化します。花や萼がとてもユニーク。
江戸時代には口紅の原料として重宝されたわけです。今は加工だけでなく切り花やドライフラワーにも利用されます。
墨彩の方が分かりやすいですが、敢えて水墨で描いてみました。


今年はリーフレタスを穫り尽くす

2022年07月22日 | 畑:葉菜類

未だ直播きの非結球レタスを穫り続けています。
今、畑にある葉物は非結球レタスのみとなったので、貴重と言えば貴重。
今年は最後まで穫り尽くすつもりです。
もちろん、自家用だから残っているので、市場価値はありません。
非結球レタスはサニーレタス、グリーンリーフレタス、サラダ菜の3種。
何れも4月15日に直播きしたもの。簡単なバラ播きで、間引きを一度。
5月下旬から間引きを兼ね穫り始め1ヵ月後くらいが穫り頃、さらに1ヵ月近く経過。
サニーレタス。


まだ大分残っています。茎がかなり伸びてきました。


秋のリーフレタスは硬くなり食味が悪くなりますが、今のは硬くならないのが良いところ。
こちらは、さすがに高く伸び葉も開いてきました。それでも軟らかく、自家用には美味しく食べられます。


グリーンリーフレタス。


こちらも大分残っています。サニーレタスよりは茎の伸びは遅い。


サニーレタスに比べると、若干葉が硬いのは否めません。それでも何ら問題ありません。


サラダ菜。


残りは僅か。もともとこれだけが発芽が良くありませんでした。
茎は高く伸びました。それでも未だ軟らかく食味は良い。


例年なら、今どきのリーフレタスは畑にすき込まれている頃ですが、今年は雨続きで畑の条件が悪く、当分機械が入れません。
助っ人もせっせと穫っています。小生も焼き肉をリーフレタスで巻いて食べるのが大好き。
焼き肉と言えばサンチュですが、さして変わりません。
リーフレタスにとっても食べ尽くされれば本望でしょう。


イネは天候不良で心配も雨中の草刈り

2022年07月21日 | 田んぼ

今年のイネは6月半ばの時点では平年より数日の遅れと見られましたが、6月下旬から7月初めの好天で、ほぼ平年並に回復したようです。
目標の茎数も確保でき、珍しく中干しも順調に出来たと思います。
ところが、中干しを終え、水を田んぼに入れるようになった途端、連日の雨。
外見上、イネの姿に特段変わった様子は窺えません。病気などの症状も見えていません。


土砂災害警戒情報が発令される大雨が続けざまに2回。2019年の台風19号災害を想起しました。
今回、当地は大きな被害には至りませんでしたが、県北部は広範に被災しました。
完全に梅雨の様相、梅雨末期の豪雨と言えましょうか。
そんな中、畦や土手の刈り払い作業を黙々とやってきました。
これから穂が出る時期に問題になるのがカメムシです。
斑点米カメムシと言い、穂に取り付いて被害を与え品質を著しく低下させます。
周囲の雑草に潜み侵入するので、最も大事なのが雑草の刈り払いです。


穂が出る10日前までには作業を終える必要があるとされます。
遅れるとカメムシを田んぼの方に追い込んでしまい逆効果になるからです。
今年のような天候では、少々の雨の中でも刈り払い作業をしています。と言うか、雨中でできる作業は雑草の刈り払いくらいのものです。
残りは少しだけとなりました。
この幹線道路の法面は1回目の刈り払いに合わせ抑草剤(グラスショート)を散布したところ。


雑草の葉が少し変色しています。伸びが抑えられていることが分ります。
今回はここも刈り払います。


こちらの土手には方々にヤブカンゾウが生えています。


ヤブカンゾウには気の毒なれど綺麗に刈り払います。




ここが、毎度最後の刈り払いの場所。これで一通り作業は終了です。


ここに来ての不良天候の影響が如何ほどのものか心配になるところ。


ここから穂の出る時期は最も気象の影響を受けやすい重要な時期です。
試しに1本だけ茎を剥いて、幼穂を観察してみました。


幼穂は穂の元で、これが茎の中で生長していきます。
長さは1㎝ちょっと言ったところ。昨年は10㎝前後になっていました。
今年は1週間は遅れていますが、昨年が異常に早過ぎました。
生育自体は平年並か若干の遅れ程度でしょう。穂が出るのは8月5~7日くらいか。


間もなく花粉の出来る減数分裂期。低温の影響を最も受ける時期です。
一日の平均気温20℃以下又は最低気温17℃以下の日が数日続くと極めて危険とされます。
当地方では、この時期に繰り返しヤマセの影響を受けてきました。
今年のような不良天候なら、いの一番に心配になったはずです。
ところが、今年は様相が違います。気温が下がってはいないのです。
ヤマセの吹かない不良天候で、これは当地方では珍しいこと。
当面の予報でも、天候は悪くても気温は高い。不幸中の幸いと言えるかもしれません。
しかし、太陽が出ずして素質の良い穂が育つわけはなく、好天が待ち望まれます。


ナスの簡易な誘引と整枝

2022年07月20日 | 畑:果菜類

ナスは収穫が始まって2週間ほどです。昨年からみると半月は遅い。
土砂災害警戒情報が発令された大雨が二度。一番花は多くが落花し、実を着けたのは僅か。
樹勢も弱かったですが、大分盛り返してきました。


仕立て方は一般的な3本仕立て。
一番花の着いている親の枝と、そのすぐ下のわき芽2本の3本の主枝です。
品種は中長なすの「くろべえ」。
誘引は、中央の1本の支柱と畝の両側に設けた廃材の横パイプを上げていく簡易な方法です。
枝を誘引止めするのは中央の支柱にだけです。
横パイプは適当な間隔に立てたパイプ支柱にフックバンドで止めています
横の直管パイプに枝が密着すると、枝が動かず垂れ下がりません。


枝が伸びるのに合せて、この横パイプを上げていきます。
これまで一度少し上げているので、今回が2度目。
フックバンドを完全には止めていないので、下から軽く叩くだけで簡単に上がります。


横パイプはまた上げるため、フックバンドは完全には止めません。
大きな重量が掛かるわけではないので、これで問題なく持っています。
高さ5、60センチくらいまで上げました。


反対側も同様に上げました。


全ての横パイプが上がり、これで簡易な誘引は終りです。


整枝は簡易な「ふところ枝」の整理です。
「ふところ枝」とは、株の内側に向かって伸びた枝のこと。
「ふところ枝」を整理して光が株全体に入るようにします。
上からのぞき込むようにすると、混んでいるところが分ります。
まだあまり混んではいません。


今回はこの程度、少しだけ整理をしました。

主枝が見えるようにするのが目安。


この中長なすの「くろべえ」と言う品種は柔らかく美味しい品種です。


2番果、3番果と穫れるようになってきたので、これから収穫も本格化します。
当地方酷い天候が続き、ウスカワマイマイが繁殖しています。、

早く安定した天候が戻ってほしい。




トマト連続摘芯栽培'22~2回目の捻枝終了

2022年07月19日 | トマト連続摘芯栽培

トマト連続摘芯栽培は2回目の捻枝(ねんし)が終了しました。
今年のトマトは植付け時から花の着き方や進み具合にバラツキが大きく、解消するのは無理のようです。
捻枝も、一挙にするのは止め、進み具合に応じて順次やることにしました。
全体を撮影するのは大変難しくなっています。
この辺りはステージの進んでいるところ。
すでに2回目の捻枝は終えています。


雨続きで捻枝は少々やりづらく、軽く捻った程度で、あとは重みで自然に下がるのを待つようにしました。
今年は第2基本枝に第4、第5、第6花房と3花房着けます。


すでに、第6花房の開花は終わり、誘引した上部では第7花房が開花しています。
この株では、手前の花が第2基本枝第6花房、支柱右に小さく見える花が第7花房。


上から覗くと、一番下に見える果実が第1基本枝の花房、その上に見える果実が第2基本枝の花房、支柱の上の方で咲いているのが第7花房。


第1花房の収穫はほぼ終わりました。
この辺りがステージの一番遅れているところ。


今、第1花房の収穫中です。
株によって花房間の葉の枚数が一定でないため最初に捻枝した第一基本枝の向きが揃っていません。第2、第3花房は大きく肥大しています。


第4、第5、第6花房が着く第2基本枝は、最も遅いもので第6花房が開花するところ。
第4花房下からでるわき芽が支柱に誘引されているので、第2基本枝は自然に斜めを向いています。
雨が降り続き水分が多いため、捻枝は無理に強くやると折れやすいので軽く捻るだけにしました。


あとは果実の重みで自然に垂れてくるでしょう。
この株が最も遅れている株で、多くは次の基本枝になる第7花房の開花が始まっています。


第2基本枝には2花房を着けるのが基本ですが、今年は3花房着けています。
第1花房に灰かび、さらに窓空き果が出て摘果したので花数を確保しようとしました。
第7花房と競合するマイナスもあるので難しいところです。
第3花房くらいまでの奇形果は主に苗時代が原因なので如何ともしがたい。


尻腐れ果も出ています。


尻腐れ果は石灰欠乏ですが、6月半ばから異常な高温乾燥だったので多少はしょうがありません。
この萎れている株は、小生が足下のパイプに躓き倒れ折ってしまったもの。テープで縛り復活を試みたもののダメでした。


最近、頭と体の動きが伴わずケアレスミスが多い。老化現象を認めざるを得ないようです。
第1花房はあまり穫れていませんが、雨続きでも意外に味は乗っています。


光沢が少なくくすんだ赤でスター(放射線状の条)の見えるのが濃厚なトマトの印。
間もなく第2花房が穫れるので収穫も本格化するでしょう。
こちらは庭外れの一角におまけで作っている中玉トマトのフルティカ。それなりに役立っています。



水墨画「ブルーベリー」

2022年07月18日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙  

今年は2年ぶりにまともなブルーベリーが穫れました。
暑い夏には甘酸っぱいブルーベリーは心地よく感じられます。
たわわに成った枝はいかにも重たそうに垂れ下がります。
熟した実は全体が黒に近いほどの濃い青紫になるので完熟したかどうかの見極めは容易。
未熟な実は青色から次第に紫色へと変化していきます。
小さな実ながら、花落ちしたその先端は特徴的な形をしており、面白い。
ブルーベリーを水墨で描いてみました。
小さな実だけでは画になりませんが、枝葉とマッチングすると画になる作物と分ります。




ブルーベリーが2年ぶりに穫れる

2022年07月17日 | 畑:果実類

ブルーベリーが穫れました。


思いのほか沢山成っています。


昨年は霜害の影響か殆ど穫れなかったため、まともに穫れるのは2年ぶりです。


今年もあまり期待していなかったので、しばらく見ないでいました。
10日ほど前に、完熟して実が落ちているものがありました。
その後数日ごとに完熟したものを穫っています。


このブルーベリーは植えて16、7年くらいでしょうか。記憶が定かでありません。
ハイブッシュ種ですが、品種名は忘れてしまいました。


当初は3品種植えたのですが、2品種は枯れてしまいました。
自家受粉しないと言うことで、3年ほど前、隣に新しく苗を植え直しました。
こちらがそのブルーベリー。


育ちは今一つですが、実は少しだけ着けています。 
授粉樹としての役目を多少は果たしたでしょうか。


ブルーベリーは畑の一角の空きスペースに、あまり手が掛からないのではという不純な動機で植えたもの。
酸性土壌を好むというので、マニュアル通りピートモスをたっぷり入れ植付けました。
しかし、そう簡単なものではありませんでした。ブルーベリーも奥が深いようです。
小生の知識と実践力が足りません。
数日おきの収穫ですが、結構穫れるものです。


暑い時は、ブルーベリーの爽やかな甘酸っぱさが心地よい。