里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年も無事ネジバナが咲く

2020年07月31日 | 野山

 今年も無事ネジバナが可憐な姿を見せてくれました。

 この場所は田んぼの畦で、下は大きな土手になっています。この土手の一部が昨年10月の台風19号の豪雨で崩落しました。このネジバナが咲く付近は無事だったのですが、補修で通る際、数え切れないくらい踏みつけたので、どうなるかと思っていました。その時は補修が最優先で、ネジバナのことを考える余裕はありませんでしたが、落ち着いてからは、内心生き残っていてくれと思っていました。

 先日、畦の刈り払いをしながら、気をつけて見ると咲き出していました。例年、大概が草刈りの時期に咲くため、刈り倒さないよう注意します。普通に刈り倒しても雑草と同じに再生するでしょうが、残してやるのが人情というもの。そして、ほっと一息和みの時が得られます。


 先日は咲き始めでしたが、すっかり咲き揃ったようです。

 ネジバナを避けながら刈り払うため周りに草が残っています。辺りは野芝とともにチガヤが多い。
 ここは日当たりがよく、周りはが野芝が中心で、年に何回か刈り払いをするため雑草に埋もれないことで絶えないのではないかと思います。


 小さな花がらせん状に綺麗に並んでいます。ネジバナとは誠にもって姿通りの名前です。この辺りではネジリバナと言うのが一般的です。
 よく見るとなかなか面白い。確かに右巻きと左巻きがあります。これからも自然のままにして、この時期、一時の安らぎを得たい。

 
 ネジバナは、昔はもっと方々にありましたが、見えなくなりました。と思いきや、偶然こんなところに見つけました。


注意すれば、もっとあるのかもしれません。


トマト連続摘芯栽培'20~第1、2花房収穫

2020年07月30日 | トマト連続摘芯栽培

 連続摘芯栽培をしているトマトは1週間ほど前から穫り始めました。
 通常の第1花房が飛んだ状態で花芽がよく見えない苗を植えた今年のトマト。7月中に初収穫が出来るかどうかと思いましたが、さすがにそこまでは遅くなりませんでした。それでも例年より10日は遅い。ズイムシが入り危ない株があります。


 1回目の捻枝から約4週間。捻枝した第1基本枝はすっかり下に垂れて、上に位置する第1花房は収穫が進みました。この株の色付いているのは第2花房で、間もなく穫れます。


 近年は第1花房は灰かびが付いて半分くらい駄目にすることが多いですが、今年は悪天候の割には少ないです。樹の勢いを保つためにも第1花房は3個くらいの着果でよく、結果オーライとなりました。
 第2花房はほぼ4個着いています。捻枝されて下葉はマルチに着いていますが、そのままにしています。


下の赤くなっているのは第1基本枝の第2花房で、上から垂れているのが第2基本枝の第3花房と第4花房。


 この第2基本枝は2週間前に捻枝。完全に下に垂れてきました。


 第2基本枝の第3花房、第4花房も順調に大きくなっています。


 第5花房は完全に着果しました。捻枝されたところから出るわき芽は葉が4枚で花房が着くのが普通ですが、今年は葉が5枚で花房が着いているものが多く、その分丈が伸びています。
 第6花房は花が咲いているところです。これが捻枝されると第3基本枝になります。


 支柱の高さは残り少ないので、第4基本枝がやっと作れるかといったところです。それで、第3基本枝にはさらに花房を増やし、花房を3つ着けようかと考えています。
 天候が悪い割には着果は悪くないですが、樹は弱りやすい。早く天候が回復して欲しいところです。


 収穫は完熟したものだけを穫っています。悪天候続きながら味はよく乗っています。

トウモロコシを水墨画で描く

2020年07月29日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

 トウモロコシを水墨画で描きました。
 我が家でもトウモロコシを穫り始めました。悪天候の割にはいいものが穫れています。
 収穫した皮付きのトウモロコシと皮を少し剥いたトウモロコシを並べました。今回は線描きを主体にしてみましたが、やや滑稽な姿になったのはご愛敬。
 収穫のメインは2回目に播いたトウモロコシで、8月10日頃からお盆に掛けてです。やはりトウモロコシを食べるのは暑い時期が似合います。こんな天候では困ったもの。昨日は土砂災害警戒情報が発令される大雨でした。
 昔は暑い時期に茹でたてのトウモロコシをフウフウ言いながら食べるのが夏の風物詩でした。幼少の頃、大きな鍋で山のように茹でたトウモロコシをガツガツと食べたものです。
 今のトウモロコシは品種改良が進み、味や形も素晴らしく、種類もバラエティに富んでいます。昔食べたトウモロコシは今時のトウモロコシに比べたら味も形もはるかに悪く、虫食いもあったのに格別に旨かったような。今や一笑に付されます。


トウモロコシ「ゴールドラッシュ」を収穫

2020年07月28日 | 畑:豆類

 トウモロコシを収穫しました。
 4月末に、黒マルチの上から指で種を土に押し込む省力直播きしたトウモロコシです。


 発芽や生育に少しバラつきがあったため、綺麗には揃っていませんが、日数からいうと十分に収穫期に達しているので、まずもって試し穫りです。
 株間をやや広めにし、1カ所1本か2本立てにしています。大きなトウモロコシを作るには普通1本立てですが、自家用にはほどほどの大きさの実がいいようなので2本以上発芽したものは2本立てです。
 品種はゴールドラッシュ。安定して良いトウモロコシができるので、しばらくこの品種を作っています。


この品種は、播種後84日。絹糸が出てから20~24日で収穫適期になるとされています。今年でいうと順調なものは7月22~25日頃収穫期に達していることになりますが、この悪天候続きではあまり日数は当てになりません。確実に遅れるはずです。そこで昨日外観を見て試し穫りをしました。


 これで絹糸が出て25、6日と思われます。


 まずもって絹糸が黒くなっていないといけません。


 穂の頭のところの皮を少し剥いで確認します。しっかり実が入って色が黄ばんでいればオーケーです。大丈夫なようです。


 同様のものを5本穫りました。
 絵になるように少し皮を剥いて格好を付けてみました。


 ちょうど穫り頃です。


 大きさもいい案配です。高齢者や小さい子供にはあまり大きなものよりほどほどの大きさがいいようです。
 甘味も十分でした。収穫が遅れると食味が落ちてくるので、助っ人には早速収穫を始めるよう促します。
 こちらは2回目に播いたトウモロコシ。


8月のお盆前からお盆にかけて穫るように播いているものです。これは発芽も生育も揃いました。本数も多いので少し早めから穫り始める必要があるかもしれません。


長ネギに追肥と土寄せをしてみたが

2020年07月27日 | 畑:葉菜類

 春播きの長ネギに追肥と土寄せをしました。連日の雨、雨。7月はまともに晴れた日がありません。最近は終日降らなくとも1日1回は降っています。当地方は豪雨に見舞われていないのが救いでしょうか。畑の土を動かすのが困難な状況が続いています。当然、機械も入れません。
 春蒔きの長ネギは葉色が落ちて肥え切れの症状が見えてきました。土が相当湿っているので悪いと分っていながら、強引に追肥と土寄せを決行しました。


 この畑は粘土質が強く、昨年は大雨で根腐れをおこし、多くを駄目にしました。それで今年は深い溝を立てるのを止め浅い溝に植付けました。今のところ連日の雨にもかかわらず何とか持っています。
 この手前の1列は3月に早播きした苗を5月末に植えたもので、品種はホワイトスター。できれば9月中から穫りたいと思いましたが、少々無理のようです。


 速効性の肥料を散布しました。


 管理機を使用したいところですが、とても無理です。鍬で土寄せしました。それも土が土なのでさっと寄せただけです。ただ、植付けた時たっぷりと敷き藁をしたのが適度に腐れて、ほどよい状態になっていました。


 左の3列は6月19日に植付けた長ネギ。品種は右の2列がホワイトスター、左の1列が白扇。近年はホワイトスターのみでしたが今年は2品種作ってみました。
 これはホワイトスター。少し葉が黄ばんできました。肥え切れすると、雨ばかり降っているのでベト病やさび病が付きやすくなります。


 速効性の肥料を散布しました。


 こちらも鍬でさっと土寄せしました。 肥料が効いてくれると良いのですが。


 何とか完了したものの強引にやって良かったのかどうか。
 見るからに土がぬかるんでいるのが分ります。


昨年は水が抜けなかった後、照ってきて根腐れが酷くなった気がします。梅雨は当分明けそうにありません。


キュウリを水墨画で描く

2020年07月26日 | 水墨画:菜果
                       画仙紙 半切3/4
          

 キュウリを水墨画で描きました。
 数年前、墨画展に掛軸として出品したものです。作品名は「胡瓜」。
 キュウリが最盛期になってきたので、久しぶりに取り出して床の間に掛けてみました。

 
 掛軸の作品は、これが2度目でした。掛軸の作品を描くときは1度目は「豌豆」、そして2度目はこの「胡瓜」と決めていました。
 何れも、少々こだわりのある作物だからです。豌豆を水墨で掛軸に描く人は滅多に見ませんが、胡瓜はかなりいると思います。ですが自分なりの胡瓜が描ければ良いと思って臨みました。
 モチーフは1株のキュウリが竹支柱に巻き付きながら伸び、花から順次大きくなり収穫間際の実になるまで、とよくあるパターンですが頭の中ではほぼ出来上がっていました。
 自ら作っているので、細部にわたって十分に観察出来ます。しかし、いざ描いてみると、そう生やさしいものではありません。思い通りにいかないのは実力というもの。思い出深い作品ではあります。
 掛軸は長いので上下を拡大してみました。
 上部の方

 下部の方




夏秋きゅうりの整枝と摘葉、摘果

2020年07月25日 | 畑:果菜類

 今年の夏秋きゅうりは6月半ばから収穫が始まり、気温が高かったことから7月早々には2本仕立ての全ての主枝の摘芯が終り、最盛期に入りました。
 このようにペースが速いと樹も弱りやすい。合わせたように、今月に入り雨が多く日照不足で樹の衰える条件が揃っています。


 収穫は今がピークです。
 中段の側枝(子蔓)が盛んに穫れています。


 上段の側枝も穫れるようになっています。

 
 下の方は孫蔓が穫れてきました。


 枯れたり黄変した葉が出てきましたし、斑点が付いている葉も目立ってきました。褐斑病と思われます。
 まず整枝。
 子蔓の摘芯は大部分終わっています。このように中ほどの子蔓であまり伸びないものは無理に止めないようにしています。


天候の悪い時にあまりきっちり摘んでしまうと一層弱りやすいからです。例年だと7月中は摘芯しますが、今年は天候と樹の状態を考え、止めようと思います。


 孫蔓は摘芯せず伸ばすのが基本です。


 自然にネットに這うのが難しい孫蔓はネットに掛けてやり伸ばします。

 勢いが強く伸びる孫蔓は摘芯し、ひ孫蔓を出しますが、今年はやる場面があまりないと思います。
 地面に近く地べたに這うようものだけ摘芯するか切り戻します。


 次に摘葉。
 枯葉や黄変した葉は随時掻いていきます。
 キュウリの葉が働くのは展開してから50日くらいと言われます。このキュウリの主枝は7月初めにピンチされているので、主枝の全ての葉は8月いっぱいで寿命が尽きる計算になります。これからは子蔓や孫蔓の葉が働けるように、枯れ葉だけでなく邪魔をする古い親葉も少しずつ摘んでいきます。
 この親葉を摘みます。


これで、古い葉の陰になっていた新しい葉に日光が当たるようになります。


 摘むのは一度に1株1、2枚。


 次に摘果。


 形の悪いものはできるだけ小さいうちに摘果するようにします。本当は、沢山穫れる時ほど思い切って摘果し、樹が弱らないようにすべきなのでしょう。


 整枝、摘葉、摘果と一連の作業が終わりました。


 当地方でも今週になって気温が上がり、キュウリが成り込みました。


一度に1株から3、4本一気に穫れているので、確実に成り疲れするでしょう。目標収穫日数100日からするとまだ3分の1余り、先は長く厳しい。

カンパニュラ(風鈴草)を墨彩画で描く

2020年07月24日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3

 カンパニュラ(風鈴草)を墨彩画で描きました。
 我が家の庭には細々ながらも地植えのカンパニュラがあります。6月10日頃からかなり長期間咲いています。さすがにほとんど終わりましたが、日陰のところに僅かに残っています。
 我が家のカンパニュラは花弁の形がキキョウに似ていますが、よく見かけるのはホタルブクロの形に似ているカンパニュラです。
 キキョウ科ホタルブクロ属ですから当然といえば当然。色も鮮やかで花数も沢山付いています。我が家のカンパニュラをモチーフにするとキキョウに似た細々としたカンパニュラになりかねないので、ホタルブクロ形の花を沢山付けてみました。
 花を線描きし顔彩で色付けしました。少々不満の残る仕上がりとなりました。


庭にキキョウとカンパニュラ

2020年07月23日 | 

 キキョウがほぼ満開になっています。
 クリーンな青。青紫と言った方がいいでしょうか。
 濁ったところがない鮮やかな色なので清々しい気分になります。


 今月に入って間もなく咲き出しました。例年より少し早い感じがします。このキキョウは、20年以上前、母が一風変った手作りの大きな鉢に植えたもので、株立ちになり密集しています。よく毎年咲くものと感心します。


 早く咲いた花びらは、すでに枯れています。


 1本の茎に多くのわき芽が出て次々と咲いてきます。
 まだ蕾のものも多いのでしばらく咲き続けるでしょう。


 枯れた花は摘んでやれば見栄えもいいのですが。庭とは言っても外れにあるので何もせず放置しています。それでも日常的に通るところなので、暑いときには一服の涼が得られます。


 このキキョウは少し離れたところに地植えになっています。


自然に実生で殖えたものと思います。もっとあったはずですが、今年は少ししか見えません。
 こちらは、まだ咲き出してあまり経っていません。


 こちらにはカンパニュラがしぶとく残っていました。


 カンパニュラがあること自体、気付いて何年も経っていません。やはり母健在の頃に地植えしたものと思います。それから殖えたものと思われる株がいくつかあります。今咲き残っているのはこれだけで、他は終りました。この株は周りの植木で日陰になるため残っているのでしょう。


 風鈴草とも呼ばれるカンパニュラは、キキョウ科ホタルブクロ属ということで、よく見かけるカンパニュラは同属のホタルブクロの形によく似ていますが、このカンパニュラの形はキキョウの方が似ている感じです。


 近くの野山にはホタルブクロもありますが、もう花は終わりました。
 カンパニュラは様々な色があるようですが、我が家の庭にあるカンパニュラの花色は薄い青紫。やや弱々しく、花数も多くありません。


蔓なしインゲンと蔓ありインゲン

2020年07月22日 | 畑:豆類

 サヤインゲンは蔓なしと蔓ありの両方の種類を作っています。
 それぞれ長所短所があります。
 こちらが蔓なしのサヤインゲン。


 蔓なしインゲンは早くから集中して穫れるので、早播きし7月上中旬を中心に穫るように作っています。
 4月末に省力直播き、6月末から穫り始め、ここ2週間が収穫の最盛期でした。現在は収穫の終盤です。品種はさつきみどり2号。


 初めて畝間が150センチの2条植えとし、全て2粒播き、間引きなしの成り行き1~2本立てにしたため、株数が多くなり、ピーク時は沢山穫れました。


 収穫は助っ人にお任せですが、葉がいっぱいに覆い茂っため、葉搔きをしながら穫ったようです。それでも未だ葉が多い。


 発芽後の異常低温とその後の乾燥で生育が遅れた株はまだかなり実を着けています。
 今月いっぱいで終了です。


 こちらは蔓ありのサヤインゲン。蔓が伸びてきたので摘芯しました。


 蔓ありインゲンの長所は長く収穫できること。夏から秋まで出来るだけ長く穫りたいところですがどうなりますか。
 蔓なしインゲンの収穫が終わる頃から穫れるように播いています。例年は5月末に種を播いていますが、今年は蔓なしインゲンの収穫が少し遅れると思い、6月5日に直播きしました。
 蔓がネット支柱の頂点まで伸びてきました。ここで摘芯。


 畝間に飛び出している蔓もあります。


 これらも全て元から切り戻しました。


 播種後、数株ネキリムシの被害で追い播きしましたが、今では一見分らなくなりました。
 風当たりがいい畑なので、台風などには不安があります。
 品種は「ケンタッキーカンサス」と「いちず」で、何れもケンタッキーワンダー系の丸莢の品種。
 従来から使っている「ケンタッキーカンサス」に加え、初めてカネコ種苗の「いちず」という品種を試します。
 発芽時から違いがありました。
 これが「いちず」。


 発芽揃いが良く生育も早い。葉はケンタッキーカンサスに比べ色が淡く少し薄い感じがします。しかし旺盛に茂ります。2本立てにしましたが、これなら1本立てが良かったかもしれません。


開花も早く、すでに大分着莢しています。初期収量は「ケンタッキーカンサス」より多くなることは確実です。これで長持ちすれば大したものですがどうでしょう。


 こちらが「ケンタッキーカンサス」。


葉は色が濃く厚い。発芽や初期の生育では「いちず」に負けています。1本立てもあるので「いちず」のようには茂っていません。

花も「いちず」より遅く、今のところ数も少ない。


 一見したところ「いちず」の方がよく見えます。しかし、穫ったわけではなく、先は長いのでまだまだ分りません。
 今月末か8月早々の収穫始めとなりますが、蔓なしインゲンとのリレーは上手くいきそうです。

ピーマンの簡易な誘引と整枝

2020年07月21日 | 畑:果菜類

 ピーマンは6月末から収穫が始まりました。6月の気温が高かったため、小さい苗を植えたことを思えば早まりました。
 誘引は、中央の1本の支柱と、畝の両側に廃材を利用したパイプを立て、それに横の直管パイプをフックバンドで止めた簡易な方法で行っています。ナスの誘引とほぼ同じやり方です。


 枝を止めるのは中央の支柱にだけで直管パイプには縛りません。直管パイプに枝が密着すると枝はあまり動かず、垂れ下がらないようになります。


 枝が伸びるのに合せて、この横の直管パイプを上げていきます。フックバンドを完全には止めていないので、下から上に軽く叩くと簡単に上がります。

 ピーマンの枝は細いため、実が着くと枝が垂れ下がりやすい。今回一挙に20センチ位上げました。支柱はピーマンの枝が広がるのに合わせ上の方が少し広がっています。



 この反対側の横パイプも上げました。
 これからもパイプを上げるのでフックバンドを完全には止めません。


 これで、枝の垂れ下がりは防げます。時に枝折れしたり、パイプの下をすり抜けるものもありますが、ピーマンは分枝が多いので、それらは切ってしまいます。

 整枝は最も簡易な「ふところ枝」の整理を行っています。
 ピーマンは花芽が着くごとに2本に分枝し、ねずみ算式に枝が増えていくので放置するとどんどん枝が混んでいきます。
 「ふところ枝」とは株の内側の方に向かって伸びている枝の通称です。これを整理し、光線の通りをよくします。風通しが良くなることで病害虫予防にもなり、花芽も整理されて実の太りも良くなります。
 旺盛に茂っており、かなり混んできました。


 株を上からのぞき込むようにして、ふところ枝を整理します。
 株の中心に向かっている枝を間引きました。

 株の中央部が透けて見えるようになりました。


 ピーマンの簡易な誘引と整枝が終わりました。


 複数の分枝から穫れるようになり、これから収穫の最盛期に入ります。


 品種は「京みどり」。縦長で表面に筋が入ったスマートな形をしています。果肉がやや薄く軟らかなピーマンです。

古木の梅は危機を脱したか

2020年07月20日 | 古木管理

 我が家の庭にある古木の梅は、ザクロと同様樹齢は130年以上と推測されます。


 これが危機的状況に陥りました。そもそも老木がゆえに弱っているのに加えて、害虫が寄生したのです。
 カイガラムシの一種でタマカタカイガラムシという害虫です。調べて分りました。
 冬の剪定時に見ると、びっしりと付いている枝があり、かなりの重症でした。近年梅での被害が拡大している新たな害虫らしく、何らかの経路で我が家にも入ってきたものと思われます。はじめ家裏の実取用の梅に付きました。
 害虫の付いているのは白梅の方で紅梅はまだ付いていないようでした。
 近年は、剪定する時には老木であることを考え、徒長枝や枯れ枝の整理をする程度にして強い剪定はしていません。
 初めての経験で、対策に困りましたが、カイガラムシ退治を最優先させることにしました。害虫が付いている枝や高く伸びて防除しにくい枝は思い切って切り落としました。(剪定時
 手の届く軽いところはゴム手袋とタワシで擦り落としました。さらにマシン油乳剤を散布しましたが、これはなかなかやりにくい。
 思い切った剪定をしたので弱ってしまうのが心配でしたが、花は大分薄くなったものの、葉の方は思った以上に茂ってきました。


強剪定した分新葉が沢山吹き出したようです。何とか危機は脱したように見えます。


 しかし、よく見るとタマカタカイガラムシが付いている枝が残っていました。このくらい葉が出ていれば切っても支障はないと思い、切り落としました。


 一番左端の枝です。


 やはり付いています。気持ちのいいものではありません。遠くに持って行き処分しました。


 こちらは紅梅です。

 相変わらず空洞や腐れは目立つものの、新葉は伸びています。カイガラムシは付いていないように見えます。


 とりあえずは、悪化はせず済みました。思い切った剪定も悪くなかったようです。マシン油乳剤の効果は判然としませんがマイナスもありません。よく見ればまだ残っている可能性が十分あるので注意して見ていくつもりです。

アジサイを水墨画で描く

2020年07月19日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3

 アジサイを水墨画で描きました。
 少々変った構図にしてみました。花色は青のイメージですが、顔彩は使わず、水墨で描きました。
 梅雨時に似合う花にアジサイを挙げる方は多いかもしれません。今月に入り連日の雨で、いい加減にして欲しいという心境ですが、アジサイは素知らぬ顔。雨に濡れて花色は一段と冴えます。近年は青のみならず紫、ピンク、白と彩りも豊かになりました。
 一昨年の墨画会に出品した掛軸が墨彩画の「紫陽花」。
 青と紫の花を顔彩を用いて描きました。以前に記録していますが、再掲します。
           

 虫干しを兼ねて取り出し、床の間に掛けてみました。



鮮やかな色のアジサイ

2020年07月18日 | 暮らし

 今日も冷たい雨。当地方のヤマセは止まりません。それでもアジサイは鮮やかに咲いています。
 我が家のアジサイは色づきがイマイチのものが多いですが、過日、近くの集落に綺麗に管理されているアジサイがあるので撮らせていただきました。


 沢山のアジサイがよく手入れされています。


 青、ピンク、白、紫、種々並んでいます。

 所々にガクアジサイも。

 青のアジサイのすぐそばにピンクのアジサイ。

 白のアジサイでしょうか。

 鮮やかな青のアジサイ。

 ピンクの発色もいい。


 ガクアジサイは我が家にも似たものがあります。

 品種がいくつかあるのは確かですが、肥料などで土壌pHを調節しているかどうかは分りません。


 これは別集落のアジサイ。

 ガクアジサイが特に鮮やかです。


 青が良く発色しているものが多い。

 青のアジサイも綺麗です。

 綺麗に発色しています。

 ピンクのアジサイもよく色が出ています。

 いずれのアジサイも、よく発色しています。
 我が家のアジサイに発色が悪い株が多いのは土の問題なのかアジサイの種類によるものなのか。



不思議なアジサイの花の色

2020年07月17日 | 

 梅雨時の花といえば、やはりアジサイでしょうか。雨に濡れたアジサイは風情があります。連日の悪天候にうんざりした気持ちが和らぎます。
 今年は7月早々から見れるようになりました。それでも、我が家のアジサイは他より色づくのが遅い株が多いようです。
 これは、家裏にある大株のアジサイ。

 色づくのに非常に時間がかかっています。しかも微妙な色です。


 これはやや青味が強いか。

 これは別の株ですが、グラデーションがかかっているように見えます。


 これは畑のそばのアジサイ。

 一番早く色づきます。

 我が家では一番クリアな青のアジサイ。

 このアジサイは未だこの状態。


 ガクアジサイ。

 やはり色づきが遅い、というか悪い。

 微妙な色合いです。


中心の花の部分が青とピンク両方です。


 別のガクアジサイ。


 さらに遅い。

 一般に花といわれている部分は装飾花で、おしべとめしべが退化し、一見花びらに見えるものは萼(がく)。
 アジサイの花の色は土壌のpH(酸度)で変わり、「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」。これは、よく話題になるので私の頭の中にも刷り込まれました。
 しかし、どうなのでしょう。この辺りで特別なことをしなければ、中性やアルカリ性の土はまずありません。ほとんど酸性土壌と言って良いはずなので、地植えではみんな青のアジサイになるはずですが、実際はそうではありません。
 元々アジサイの持つアントシアンと酸性土壌のアルミニウムイオンが結合して青色を発色し、そうでなければ、元々のアントシアンのピンク色が発色するというのがメカニズムらしい。しかし、実際に植えているのを見るとそう単純ではありません。
 育苗ハウスの前のガクアジサイ。


 まずまずの色が出ていますが、やはりグラデーションがかかっています。


これはしっかりした青のようです。


 このアジサイはなかなか色が出てきません。
 しばらく白のアジサイかと思っていました。それでも少し経つとピンクがかってくるのは感じていました。


 今年、改めてよく見てみると、色が出ているようです。


 汚れた感じで相当に微妙ですが。

 白のアジサイは元々アントシアンを持たないため、土壌にかかわらず白色のままと言います。
 花色は開花から次第に変化し、花の老化によって赤味を帯びてくるらしく、これもそうなのかと思っていましたが、どうも違うようです。
 これは別のアジサイ。


汚れた感じながら何となく青っぽいような。


 元々青系とピンク系の品種があるのでしょうから品種によって酸性土壌、アルカリ土壌に反応する程度が相当違うのかもしれません。育種が発達し、最近は色んなアジサイが見られるようになってきました。昔はこの辺りのアジサイは青色だけだったような気がします。
 草花に疎い私にはアジサイの花の色は不思議です。