里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

古木の紅梅白梅が満開

2020年03月31日 | 古木管理

 庭の梅が満開です。
 といっても、残念ながら溢れんばかりに咲いているというわけではありません。
 紅梅と白梅が並んでいます。


 この梅は古木で、樹齢は百数十年と推測しています。正確なことは不明ですが、少なくとも築130年の我が家と同年数以上の樹齢だろうと思います。
 老木のため弱っており、花数も多くありません。


 これは紅梅ですが、昨年とほぼ同じで、例年よりは数日~1週間程度早いでしょうか。


白梅より1週間~10日遅れて咲き出し、今がほぼ満開になっています。ソメイヨシノが咲き始まっていますから、この紅梅は桜より少し早いだけです。


 花びらが八重です。


 紅梅の中でも紅色が濃い方ではないかと思います。


 沢山咲くと見応えがありますが、昔より大分少なくなりました。

 一時、非常に弱り、花数も極端に少なくなりましたが、剪定を抑えて若枝を伸ばしたためか、少し復活しました。


 こちらは白梅。


 白梅でも花梅なので、実はほとんど成りません。実取用の白梅よりも遅れて咲きます。


 白梅は1週間前にはすでに満開になっていました。少し散り始めのものが出てきました。

 昨年は沢山咲き、見応えがありましたが、今年は寂しい咲きぶりになっています。


 タマカタカイガラムシという害虫が付き、思い切った剪定をしたため花芽が大幅に少なくなりました。この害虫は家裏にある実取用の梅に最初に付き、次いでこの白梅に付いたようです。
 それでも頑張って花を咲かせていますが、弱ることが心配です。今年は害虫の発生が抑えられて、枯れるようなことがなければ良しと思っています。


 この紅梅白梅は空洞や枯れ枝も目立つ老木です。


 庭の古木をどう維持するかは大きな問題なのです。


冬囲いの白菜の残りは少し

2020年03月30日 | 畑:葉菜類

 冬囲いの白菜の残りはあと少しです。
品種はトーホク種苗の中晩生種「郷秋80日」で、8月27日に播いたもの。半数は畑に置いたまま、半数は作業場の中に取り込み囲いました。
 畑で囲ったハクサイの方は、結球部分を外葉でくるみ、藁で縛って不織布で覆いました。3月上旬まで畑に置いたままにし、その後、中に取り込みました。しかし、結球の中でトウが伸び一部は割れ始めたので、こちらを先にすべて消費しました。みずみずしさでは畑に置いたままの方が勝りますが、次第に成長するので春が近づくとトウが伸び出します。
 今残っているのは、年内の12月23日に中に取り込んで囲ったハクサイの方です。


 台風19号では大分傷められたものの回復著しく、いい状態で冬囲い出来ました。どうしてもギンギンに結球して外葉が少なくなることが多いですが、ほどよい結球状態で元気な外葉も多く確保できました。
 外葉を少し残して新聞紙で包み、逆さまにして寄せ、防寒用の段ボールなどを掛けて囲います。この辺りでによく行われている方法です。以前は全てこの方法で囲っていました。
 まだ数個残っています。開いてみました。


 こちらは助っ人任せにしていますが、一度外葉を整理し、再度新聞紙で包み直したようです。
 開いてみると結構綺麗な状態です


 一つ取り出しました。ずっしりとした重みがあります。


 結球の中を見るため、半分に切ってみました。


 結球の中でもトウは伸びていませんでした。

 畑に残したままだとこうはいきません。今頃になると中からトウが伸び出し割れてしまいます。水分は少し減少しますが、外葉をとると十分美味しく食べられます。

貯蔵しているタマネギは

2020年03月29日 | 畑:土物類

 貯蔵しているタマネギです。
 大分芽が出てきました。
 例年より残っている数も多いですが、この品種としては、芽の伸びた玉もこれまでで一番多いかもしれません。


 例年3月半ばくらいから少しずつ芽が出てきますが、今年は少し早いようです。
 このタマネギは6月に収穫した後、吊して茎を完全に乾燥させてから、かご形のコンテナに入れ、中に取り込んで貯蔵しました。(その時の様子
 昨年は不作間違いなしと思ったところが、近年にない大豊作となりました。500gを超える特大玉が沢山穫れたため、それはかご形のコンテナに並べて乾燥し、中に取り込んだ後は、この特大玉から消費するようにしました。大玉の方が貯蔵性が良くないと言われるからですが、年内中にはほとんど消費し、腐れるようなものもありませでした。


 品種は「ネオアース」一品種のみです。 かつては他の品種も作っていましたが、数年前からこの品種一本に絞っています。味良し姿良し、そして貯蔵性が抜群です。
こちらのコンテナは少ししか芽が出ていません。


芽の出にくさでは一番だろうと思います。いつも3月いっぱいは大丈夫です。芽が伸びたものはダメですが、少し出たくらいなら自家用には問題ないので、4月に入ってからも十分食べられます。
 よさそうな玉を並べてみると綺麗です。


しかし、今年は2月中にほんの僅かながら芽の出たものがありました。3月10日くらいから芽の出る玉が目立ち始め、こちらのコンテナはこのようになっています。


 消費し切れていないとも言えますが、やはり暖冬の影響もあるでしょうか。来年は取り込む場所を少し検討したいと思っています。腐敗したものはないので、この品種に対する信頼は揺るぎません。
 今の時期、全てがこのようなタマネギなら言うことはありませんが、それは高望みと言うものでしょう。


原木シイタケの収穫が順調

2020年03月28日 | 山菜

 原木シイタケの収穫が順調です。


 年明けから、今まで穫れたことがない冬場にも収穫があり、その後も僅かずつながらあまり途切れることなく穫れ続けています。


ハウス栽培でもないのに、寒冷地のこの辺りでも冬期間を通してシイタケが穫れるという初めての経験をしました。


とうとう今年は山にもほとんど積雪がないまま終わりそうです。この辺りは山でも根雪になるようなことはまずありませんが、これほど雪がないのも初めてではないでしょうか。それだけにシイタケにとっては少し水分不足かと思います。しかし、1月末にドカ雪と紙一重の100ミリの雨が降り、最近はまとまった雨ではないものの、適度な雨が降っています。
 色々な条件が揃って、例年なら大きくならないでしまうシイタケが今年は育っているのではないかと思います。


 今は週1、2回のペースで見に来て、自家用にはちょうどいい程度に穫れています。


 この後、どのような穫れ具合になるのか、知識不足で分っていません。


 こちらは昨年2月に植菌した原木。


 3月早々に初めてシイタケが出ているのを見つけ、これが二つ目です。


さすがに次々とは出ません。そもそも今年の秋に初収穫を目指していたので、楽しみではあります。

やぶ椿を水墨画で描く

2020年03月27日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3


 やぶ椿を水墨画で描きました。
 我が家の裏山には沢山のやぶ椿が自生しています。椿には多くの種類があり、我が家の庭にもいくつか園芸種があります。しかし、自然のやぶ椿が最も椿らしい姿で、画に描く時にもモチーフはやはりやぶ椿が一番だろうと思います。
 赤いツバキを水墨画で描くとき迷うのは、花と葉の濃淡の表現をどうするかです。墨彩画なら花の色を赤で表現するので迷うことはありません。
 これは花を薄めに葉を濃く濃淡を用いて描いてみました。


今年のやぶ椿は花の揃いが悪い

2020年03月26日 | 野山

 我が家の裏山にはやぶツバキが沢山自生しています。
 かなり花が咲いてきましたが、今年は花がなかなか揃いません。
 この木は前年は最も早く年内中から咲き始めたのですが、今年は逆に遅れています。


 周りの木もだらだらと咲いてきました。もともとやぶ椿は梅や桜のようにたちまち咲き揃うということはなく、先に咲いた花が落ちた後もまだ蕾があるというのがごく普通です。それにしても今年のやぶ椿の花は揃いが悪い。暖かかった今冬の気象と関係があるのか、常緑樹の椿にとっては普通のことなのか、調べたことがないので分りません。
 この木は一番の大木です。最も古い木だろうと思われます。


周りの多くのやぶ椿もこの木から殖えていったのではないかと想像しています。幹周りもかなり太くなりました。椿の幹は硬く太るのに時間がかかります。


 やぶ椿は沢山の実を着けるので至る所に自然に殖えていきます。大きな木から芽が出て間もないものまで様々です。


 これは家の前の道路そばに生えているもの。植えたわけではありません。


実生で自然に生え、条件がいいのかたちまち大きくなりました。今では剪定せずにはおけず、少々持て余し気味です。


今年はこの椿が一番早く2月早々から咲き始めました。早く咲いた花はすでに落ちています。


やぶ椿は花びらが枯れると汚くなるので、満開前の方が見頃なのかもしれません。


 このやぶ椿は間もなく見頃になりそうです。

画にするのも蕾が沢山付いているうちの方がいいようです。


様々な茎立ち菜

2020年03月25日 | 畑:花菜類

 今、アブラナ科野菜の色んな茎立ち菜(トウ立ち菜)が見られます。
 昨年、9月初め最初に播かれたのが「寒咲花菜」。


11月下旬から穫っているので4ヵ月も収穫が続いています。まだ沢山出ていますが細く短く、色も大分淡くなりました。もともと遅れ気味の株もあるので来月上旬くらいまでは収穫します。


 本当は、この前にアスパラ菜があるのですが、先日片付けてもうありません。

 こちらが次に播かれたチンゲンサイ。


収穫されずに残った株にトウが立ったものです。例年あまり穫られることなく終わってしまうことが多いですが、今年は結構収穫されました。
 主枝を早く穫った株はわき芽が出ています。


 ほぼ同時に播かれたターサイ。


これも収穫されずに残った株にトウが立ったもの。トウを穫るのが目的ではありませんが美味しいので、例年ほぼ収穫されます。
 主枝を早く穫った株はやはりわき芽が伸びています。間もなく終了します。


 これは水菜のトウ立ち。


初めて食べてみました。癖がなく何の問題もありませんが、細くボリュームに欠けます。
 ターサイなどの茎立ちは、穫るのも2、3週間といったところで、トウを食べるのはおまけです。

 こちらは収穫が始まって間もない仙台雪菜。茎立ち菜として作っています。


 これも収穫が始まったばかりのかき菜。


 仙台雪菜とかき菜はこれからが本番です。アスパラ菜や寒咲花菜と入れ替わって、ナバナの主役となります。
 6種類の茎立ち菜を穫って並べてみました。
左から、水菜、チンゲンサイ、ターサイ、寒咲花菜、かき菜、仙台雪菜。


反対側から。同じアブラナ科の茎立ちながら姿形も特徴があって面白いものです。


 

ジャガイモの省力植付け法

2020年03月24日 | 畑:土物類
 ジャガイモの植え付けをしました
 この辺りのジャガイモの植え付け適期は3月下旬から4月初めです。
 品種は男爵。かつては何品種か作りましたが、今は貯蔵が利き何にでも使いやすいこの品種だけにしています。面積も1アールほど。畝幅も広くとっているので利用率はさらに落ちます。昔から見たら何分の1ですが、今はこれで来年の春先まで老若男女10人ほどを賄います。消費量が少なくなりました。
 購入した種芋は5キロ。


 不足分は自家種を6、7キロ使います。前年の購入種から収穫したものを取っておきます。自家種は生育が進みますし、経費が節減できます。


 購入の種は3週間ほど浴光しましたが、芽はあまり伸びていません。


 自家種の頂芽はすごく伸びました。貯蔵中に最初出た芽を搔いたものも取ってみましたが、今ではどちらもあまり変わりません。


 購入の種芋はM玉なので、大きな芋はなく全て2分割です。
 芋は縦切りにします。


 種芋切りは、早朝に済ませておきました。
植付けるときに切り口が乾いていれば問題ありません。昔は、切ったところに必ず木灰を塗ったものでした。傷口を塞ぐのと肥料効果も期待したのかもしれませんが、おまじないのようなものだったのでしょう。


 この畑には落ち葉を全面にすき込んでいます。
 2週間ほど前に、畝間1メートルになるよう植え付け位置に目印線を付け、その線に沿って4、50センチ幅に元肥を散布しました。帯状の全層施肥です。


 そして、最低速度でロータリー耕耘しておきました。


 植え付けは、まず、元肥をやった位置に再度目印線を付けます。


そこに種芋を少し押し込むように置いていきます。


 株間は畝間を広くしているので30センチ弱です。


 土をかけるのに管理機を使います。
 畝立てロータ1連の爪で左側を外向き、右側を内向きにセットし、はね上げは最低にします。


 これで、種芋の植え付け位置が中心になるよう両側を逆転ロータで往復し畝を盛ると、土が細かくできて適度な覆土になります。
往き、


復り、


往復後。


 あとは、軽く鍬でならして手直しすると覆土5~6センチとなり、終了です。


 昔は縄を張り、鍬で溝を作って肥料をやり、また土を戻して種芋を植え付け、さらに覆土をしていました。できるだけ疲れない省力植付け法を考え、このやり方に至っています。
 この畑は、午後の日当たりが少し悪くなるのですが、霜の落ちる心配がなく、山砂を客土したため肌がきれいに仕上がります。

種もみの消毒と水漬け開始

2020年03月23日 | 田んぼ
 今年の米作りのスタートです。
 塩水選をした後、種籾消毒を1昼夜行いました。
 種籾はよく精選されており、塩水選をしても浮く籾はわずかです。種籾を網袋4つに分けて入れます。


 消毒はごく一般的なテクリードCという化学農薬を使います。
 一度微生物農薬のタフブロックという消毒剤を使ったことがありますが、処理法が難しく馬鹿苗病が完全に防げないので止めました。近隣に馬鹿苗病が発生しているのを見かけますが、多分この薬剤を使っていると思います。
 200倍液で24時間処理します。 


1昼夜経った状態です。これで処理完了です。


 引き上げた後、薬液が滴らなくなるまで、このようにしておきます。


 薬剤仕様では直ちに水漬けを開始してもいいのですが、一輪車に乗せたまま陰干し、数時間風乾しています。


 水漬け開始です。期間は2週間が目安。


 品種は「ひとめぼれ」。かつては3~4品種作っていましたが、今は刈り取り作業を委託しているため1品種のみです。複数品種作ってみたい気持ちはありますが、作業を繁雑にさせてしまいます。我が家の規模ではしょうがありません。
 「ひとめぼれ」は発芽しにくいので水漬け期間は長めにします。種籾消毒の効果を確実にするため、最初の3~4日は水交換しません。


 わずかばかりとはいえ、今年最初に種籾に手を付け、米作りが始まると思うと一種独特の感覚になります。やはり、米は他の作物とは何か違うものがあるのでしょう。失敗は出来ないという緊張感もあるかもしれません。
 しかし、今や米は国民一人当たり1俵も消費されず、米を作らない水田が大幅に増え、農家でも米を作らないのが何ら珍しくない時代になりました。

水稲育苗ハウスにビニール張り

2020年03月22日 | 田んぼ

 補修しながら30年以上使い続けているパイプハウス。補強しているとはいえ老朽化しているので水稲の育苗専用にしています。間もなく育苗が始まるのでビニールを張りました。

 
 ビニール張りは風が強い日は無理です。予定を立てていてもその通りに出来るとは限りません。助っ人も2、3人いれば楽勝ですが、そう上手くいきません。
 昨日は少し風もあり、助っ人も一人だけでしたが、決行しました。
 まず、肩部から下のサイドビニールは前もって付けておいたので、下ろします。


屋根ビニールは二枚組の加工した梨地のビニールてす。順調に進み、所々をマイカー線で仮止めし、まずは一安心。
 ここまでくれば多少風が出ても大丈夫です。


スムーズに出来ました。ビニールを固定する全てのマイカー線を張り、一応完成てす。


今やこのタイプのパイプハウスはほとんど見かけなくなりました。このハウスはマイカー線が特に大事なので、再度締め直します。
 さらに、遮光用のシートを張ります。  


これは、中で作業する時の日除け用です。風の強い時に掛ければ強風対策にもなります。上げ下ろしが簡単にできるようにセットしたら、遮光シートを掛けたままだと降雪時に雪が落ちなくなるので、普段は外しておきます。


最後に、大雪の対策に支柱を立てます。


 奥行き10間に1間半ごと7本です。ほとんどの場合は無駄になりますが、それでいいのです。これまでも想定外と言われることを何度も経験しています。過去には3月末に30㎝の重い大雪が降り大変な思いをしたことがあります。これで家を空けても安心。無駄になってこそ幸いです。
 水稲育苗ハウスのビニール張りは無事終了しました。

かき菜の収穫を始める

2020年03月21日 | 畑:花菜類

 ナバナ類の一種「かき菜」を穫り始めました。
 例年、仙台雪菜の茎立ちより少しだけ遅れて収穫が始まります。例年よりは少し早まっているかもしれませんが、数日程度だと思います。


 「かき菜」は北関東の在来アブラナの一種で、花芽が伸びてくる茎葉を掻き取って収穫します。この辺りでは「つぼみ菜」の方が一般的です。「三重ナバナ」など姿形の似ているアブラナは全国各地にあるようです。何れも他のナバナ類と大きく違うのは、トウの花ではなく若い茎葉を食べる点です。
 トウが立っても花芽がなかなか見えてきませんが、他のナバナ類のように蕾が見えないと思って収穫しないでいると穫り遅れてしまいます。


 花が咲くようになるころには完全に手遅れで、硬くてまずくなります。蕾が見えるくらいが限界です。花芽が見えないうちに食べるのにナバナ類というので紛らわしいですが、かき菜という呼び名は、なるほどという気がします
 仙台雪菜と同じように追肥と土寄せくらいしかしていませんが、仙台雪菜に比べると明らかに強く、台風による欠株も外葉の枯れもほとんどありませんでした。
 生育も甚だ旺盛です。わき芽もたくさん出ています。かき菜も通常より早めに播いて大株にして冬越しさせます。その方がわき芽も多く収穫量が多くなります。


 わき芽も沢山伸びているので、一見主枝とわき芽の区別がつきませんが、いかにも硬そうな大きな葉の付いているのが中央の主枝です。この新葉から掻き取ります。


 雪菜より食味では少し劣りますが、丈夫で作りやすく、沢山採れるのが最大の利点です。
 収穫が遅れないようにするのがなかなか大変です。中央の主枝の新葉を穫ってみましたが、わき芽が沢山伸びているので分らないかもしれません。 


数株収穫してみました。

花芽は全く見えません。知らないとただの葉物としか思わないでしょう。


 穫ったときは葉色が薄いように見えますが、湯がくと濃い緑になります。

白梅を水墨画で描く

2020年03月20日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙

 白梅を水墨画で描きました。
 今、我が家で満開になっている梅は実取用の梅です。庭の花梅も咲いてきました。花だけ見ても実取用か鑑賞用か区別はつきません。
 梅は水墨で最も描かれる題材の一つですが、ほとんどが古木の梅が描かれるのではないでしょうか。
 我が家には、いわれの不明な実取用の雑梅ながら、かなりの古木があります。それをモチーフに、勢いに任せ、省略を効かせて描いてみましたが、どうでしたか。

実取用の梅の花が満開

2020年03月19日 | 畑:果実類

 実取用の梅の花が満開になっています。
 暖冬と言われるわりには、梅の開花はそれほど早いわけではありません。昨年とほぼ同じくらいです。


 この辺りでも、早い年は2月中に咲きます。実取用の梅は開花が早すぎると、寒冷地では霜にやられて実が着かなくなり、かえってよくありません。
 これは古木です。


雑梅で由来は分かりません。満開です。


花はきれいに沢山咲いています。


 小さな梅ながら沢山成ります。熟すると酸味が少なく、ちょうど手頃な梅干しになるのですが、少し収穫される程度で、採られず落ちてしまう方が多い。


 これは、家裏にある梅。


 甚だ寂しい咲きぶりです。大粒なので多分白加賀だと思うのですが、正確なところは分りません。


昨年、初めてタマカタカイガラムシという害虫が発生し、思いきって剪定しました。助っ人がこれで梅酒を作っていましたが、今年は全く期待できません。
 画にするにはちょうどいいかもしれませんが。


 まず害虫を止めることができて、枯れなければしょうがないと思っています。見る影もないくらい思いきって切ったので、相当弱ると思います。
 こちらの梅は少し日当たりが悪いため他よりも遅れています。


虫が付き枝が枯れ、切りました。少し復活したようです。


ここにはメインの白加賀があったのですが、枯らしてしまいました。

早まきの春ほうれんそうが発芽

2020年03月18日 | 畑:葉菜類

 3月2日に播いた春ほうれんそう。無事発芽したようです。
 自己流で早まきしたほうれんそうなので、少々不安でした。
 この辺りの露地の春ほうれんそうの種まきは、4月になってからが普通です。ほうれんそうは年中作られていますが、寒い時期に播くときは、今はほとんどハウスだと思います。
 ここ2、3年、独自のやり方で早まきを試しています。
 今年は、昨年上手くいったので、さらに数日の早まきに挑戦してみました。(その時の種まきの様子
 少しばかりなのでダメ元とはいえ、いざとなると上手くいってほしいと思うのが人情というもの。
 播いて覆土し、くん炭をかけ、不織布をべた掛けした後、さらに透明マルチを張るところがオリジナルかと。


 普通は、ビニールトンネルを掛けるところですが、少々面倒なので、発芽するまでポリマルチで補おうという算段です。


 数日前にはポツポツと発芽しているのが分っていました。そこでマルチを剥げば無難ですが、全体に発芽が揃い、少し伸びるまで我慢していました。透明マルチだと高温になって焼けてしまうのが心配です。しかし、下に不織布が掛かっているのと水分が十分にあれば、意外に焼けないようです。


 ポリマルチの外からでもはっきりと伸びているのが分るようになったので、ここでマルチを剥ぐことにしました。


 全体に不織布が掛かっているため、マルチを剥いでもちょっと見では分りません


 近づくと見えます。まずまずのようです。


端の方の不織布をちょっとめくってみました。


うまく発芽しているようです。


 あとしばらくは、不織布をべた掛けして様子を見ます。 
 品種はトーホク種苗のスプリングとボーカルいう二つの品種を播いてみましたが、いまのところ違いは分りません。

仙台雪菜の茎立ち菜を初収穫

2020年03月17日 | 畑:花菜類

 仙台雪菜のトウが伸びてきました。先日蕾が見え始めていた株です。
 「仙台雪菜」は、当地方の伝統野菜で、そのままでもおいしく食べられますが、トウが大変おいしいので、茎立ち菜、ナバナとして作っています。 
 播種直後に台風19号が襲来したため欠株が出たり、生育も不揃いとなりましたが、ここまで挽回しました。たいがいの株は青々として旺盛に茂っています。追肥と土寄せをするくらいで防寒対策もしていませんが、越冬中の下葉の枯れも僅かでした。


一般の方より早まきし、冬越しする段階で通常よりも大株にするのが私流です。その方が明らかに花芽の数が増え、収穫量も多くなります。


こちらは欠株となって後で追い播きした株ですが、大きくなっていません。これではさして穫れません。


  「仙台雪菜」は同様に作っている「かき菜」より弱く、作りにくいですが、少し早くから穫れ、肉厚、濃緑で軟らかく、食味が優れます。
 穫れ始めは、昨年とほぼ同じです。昨年も暖冬でしたから2年続きで少し早まっています。ただ、例年より数日程度早いだけで、極端に早まっているわけではありません。
 「仙台雪菜」の茎立ちは「かき菜」と違い、花が咲いても問題ありませんが、蕾で穫るのがベストです。


こちらは中心の花芽がまだ中に潜っています。


 中心の主枝のトウは丈があまり伸びないので、少し短めで穫ります。
 穫った跡ですが、このようにすでにわき芽が多く出ているので、沢山穫れると思います。


 数株初収穫しました。

チラッと黄色い花が咲きかけているのが見えます。