里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

里山の万年青と藪柑子

2023年01月31日 | 野山

我が家の近くの里山には万年青(オモト)と藪柑子(ヤブコウジ)が小さいながら自然に群生化した所があります。
この栗の木の下にあるのが万年青。


落ち葉に覆われていたので少し払い、笹竹も切ってやりました。


古来、万年青は縁起物とされます。
数が少し増えているようです。数十株あります。


自然のものなので見栄えはイマイチですが、一目、今年は実が大きい。


ここにオモトがあることに気づいたのは大分前ですが、記憶に定かではありません。
人為的に植えたわけではないので、自然のものであることは間違いありません。
何故ここにと、色々思い巡らしましたが、鳥が種を運んだのだろうと考えています。
よほど栗の木が気に入ったものと見えます。


何分自然のオモトなので、実も少なく小さいのですが、今年は結構沢山着いており大きいと感じます。やはり天候によるものでしょうか。


オモトの赤い実とリュウノヒゲの群青の実がコラボし楽しめます。

離れたところにもあります。今年初めて気付きました。


こちらはヤブコウジ。


群生とまでは言えませんが、まとまって生えている所が何カ所かあります。


ヤブコウジは赤い実を着けていなければ気にも留められない存在でしょう。


小生も昔は何の感慨も持ちませんでした。
歳を重ねて悪くないと思えるようになってきました。


杉の木の根元に生えたヤブコウジ。




1株に着ける実の数も1、2個と言った程度ですから、実に楚々としたものです。


赤い実を着ける縁起物と言えば万両(マンリョウ)、千両(センリョウ)、そして百両(カラタチバナ)。
ヤブコウジはずっと一両と思い違いをしていました。
実はヤブコウジは十両、一両はアリドオシなのでした。もっとも小生アリドオシを見たことがありません。
十両も纏まれ百両以上に成りそう。


オモトもヤブコウジも採って庭に植えたり、鉢植えにすることも可能ですが、自然に置いておきます。
我が家の庭にはいつの間にかオモトもヤブコウジも自然に生えています。



原木シイタケの仮伏せ

2023年01月30日 | 山菜

前日植菌した原木シイタケの仮伏せをしました。
仮伏せとは保温、保湿をして菌を伸ばすための作業のことです。
植菌した原木にはコモを掛けて置きました。


原木は僅かなので一輪車で運びます。


仮伏せする場所は自宅のすぐ側です。
仮伏せ中に灌水の必要が生じることもあるため灌水できる所でないとまずい。
ここは、近くに水道があるので、その点は便利です。
但し、下がコンクリートたたきになっており、直射が当たります。
以前は、家裏の日陰の場所を選んで仮伏せしていました。
2年ほど、ここに仮伏せしたところ問題なさそうなので、今年も同じ場所に仮伏せすることにしました。
一番下に栗の木2本を置き台にします。


原木は何時もは縦横に積み上げていました。
今年は原木の本数が少ないので、一方向に薪積みにしました。


本来、これが普通と聞いています。


明らかに乾燥しているので、ここで、軽く散水しました。


例年、仮伏せを始めてほどなく散水することになってしまうことが多い。
昨年初めて、当初に散水してみたところ、問題なさそうです。
直射を防ぐため、コモで周りに覆いをしました。


ここは日が射すのでこれは絶対必要でしょう。
コモは仮伏せが終われば処分してしまうので相当なボロを使用。
最後に、全体を古ビニールで覆います。


コモとビニールで保温と保湿を期待。3週間後くらいに菌の出具合を確認します。
シイタケの植菌は何度もやっていますが、未だ自信が持てません。




原木シイタケの植菌

2023年01月29日 | 山菜

原木シイタケの植菌をしました。
原木のナラの木は、先日切り出し、作業場の下屋に運び込んでいました。
直射に当たらないようコモを掛けていましたが、切り口には僅かにひび割れが見えてきました。


種駒はなじみの農業資材店から購入しています。
品種は日本農林種菌の「すその360」という品種で、これだけしか取り扱っていません。


今回は500個入り2袋を使い切ったら打止めです。


作業前に簡単なマニュアルを確認し、最初の1本を計測しながら植え込みました。


電動ドリルで穴を開けます。穴の直径は8.5㎜、深さ20数㎜。


穴の数の標準は、長さ1mの原木の場合で太さの直径の4倍となっています。
我が家の原木は長さ90㎝なので換算すると直径の3.6倍。
この原木は直径12、3㎝なので45穴くらいになります。


穴の間隔は15~18㎝、


列の間隔は3~4㎝で千鳥に植え込みます。


切り口近くは数㎝のところに穴を開けます。
少し纏めて穴を開けたところに種駒を入れ、ハンマーで打ち込みます。


原木1本打ち込み終わりました。


太さから換算すると若干多めに打ち込まれたので、この後少し調整します。
最初の1本を計測すれば、あとは目測というか、感覚です。
まず原木1本まるごと穴を開け、その後ある程度種駒を差し込み並べてからハンマーで打ち込みました。


節の所や枝切りした周辺は多めに種駒を打ち込みます。


シイタケ原木は直径10~15㎝が理想と言います。大部分はその範囲ですが、細いものもあります。
最後の数本は、齣数を調整しながら打ったので、標準より少なくなってしまいました。
全部で27本になり、4本ばかり余しました。
スタートが遅くなったこともあって、ここで薄暮となりました。


打った種駒は1本当たりにすると37個と言うことになります。
1袋500個丁度だとすると、標準より若干少なめの打ち込みになったかもしれません。

ピートモスと木炭を利用した土作り

2023年01月28日 | 畑:根菜類

当地、数㎝積もった雪も一昨日中にはほとんど消えました。
我が家ではピートモスと木炭を利用して畑の土作りを行っています。
我が家の畑は強粘土質土壌で、土が固まりやすく湿害を起こしやすいのです。
そのため、切りわらや落ち葉などを使って土壌改良に努めています。
ピートモスの利用もその対策の一つで、最も効果が持続すると感じています。
一挙には無理なので、毎年畑を変えながら順繰りに利用しています。
難点は経費が掛かること。特に今年は値上がりしており厳しい。
これまで継続的に225ℓ入り3袋を購入してきましたが、今年は2袋に。
作業するのは畑が空く冬期間、畑の状態を見ながら行います。
ダイコン、ニンジン、秋キャベツなどを穫り終えた後、直ちに作業しました。
これがピートモス。


欧州産のピートモスは長持ちするといわれているようです。
産地による差は不明ですが、ピートモス自体の効果が高いことは間違いありません。


ピートモスを全面に散らします。


大きな袋で重いため扱いにくい。
しかし、20ℓ入りの袋よりははるかに割安なので、我慢です。


次にくずの木炭。


これを全面に散らします。


これは、昔、父が作った木炭で在庫として残っているもの。
木炭は活性炭と同様の効果で湿害防止に有効とされます。
ピートモスは酸性なので、アルカリ性の木炭を組み合わせ矯正することも期待しています。


最低速度で出来るだけ深くロータリー耕耘。
重複して耕耘し、均一に混じるようにします。


最後に、仕上げの耕耘をして終了。


今回、耕耘する前にロータリー爪を新品に交換。
前の爪が大分減っていたので手応えの違いを実感しました。


長期貯蔵のカボチャが美味い

2023年01月27日 | 畑:果菜類

「冬至カボチャ」用に保存しておいたカボチャがまだ残っています。
これが作業場の中に保管しているカボチャ。寒くて暗く冷蔵状態でフラッシュ焚き。


近年は冬至カボチャにする貯蔵用の遅穫りカボチャが思うように出来ていませんでした。
昨年はそれなりの姿になり、比較的揃った果実になりました。
これが10月11日の収穫時のもので「雪化粧」5個、「白爵」1個を確保しました。


その後、冬至までに「雪化粧」2個を消費し、評価も上々。
冬至の時点で残っていたのが「雪化粧」3個と「白爵」1個。


冬至カボチャには助っ人が「白爵」を、小振りな「雪化粧」を我が家で1個使い、何れも上々の評価でした。
そこで、さらに1ヵ月以上保存してみることにしました。
3年前にも2個ほど残っており、悪くなかったからです。
その時はたまたま残っていただけで、品種も「白爵」でした。
今回は「雪化粧」を意識的に残してみたのです。


外観は収穫時から冬至、現在と色が結構変化しています。
全体的に色は白っぽくなった感じがします。軸は当然劣化していますが、皮はなめらかです。


若干ピンクがかってきたのは低温によるアントシアニンの発色でしょうか。


お尻の方も綺麗でかびや腐れも全く見られません。


冬至以降はほとんど冷蔵庫と変らない環境ですから保存に問題はないようです。
大きい方のカボチャを半分に切ってみました。


綺麗なオレンジ色で、劣化した感じはなくしっかりしています。
冬至の時とあまり変わらないように見えます。助っ人と分けて食してみることにしました。
一部をシンプルなカボチャ煮に。


ピーク時のホクホクとまではいかないまでも十分に美味しく食べられます。
「雪化粧」と言う品種は極粉質で貯蔵性が極めて高いため、しっかりさえ作れば長期に保存できることがよく分りました。


水墨画「葱と椎茸」

2023年01月26日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙   

我が家の長ネギと原木シイタケをモチーフに水墨で描いてみました。
少々変わった組み合わせですが、ともに今穫れています。
ネギは今が一番美味しく、ごく普通に穫れる時期です。
しかし、当地でシイタケがこの時期穫れることは稀。過去に暖冬の時にわずか穫った程度です。
実はこの二つに加え、シュンギクも一緒に描こうかと思ったのですが、さすがにうるさくなるので止めました。
今年はシュンギクもこの時期になっても穫れているのです。
小生、ネギ、シイタケ、シュンギクを三種の神器と呼んでいます。すき焼きには欠かせぬ青果三種です。
すき焼きの具は個々人でオリジナルがあるとは思いますが、まず外すことのないのがこの三種。
我が家では厳寒期でもネギが無くなることはまずありませんが、シイタケ、シュンギクのいずれかはすでに終りを告げているのが普通。
この時期まで揃うことは滅多にないことです。
しかし、さすがに大寒波襲来で我が家のすき焼きも夕べが今冬最後でしょう。





ニンジンを全て収穫し取り込む

2023年01月25日 | 畑:根菜類

畑のニンジンを全て収穫し、取り込みました。
大寒波が襲来していますが、当地、昨日は気温も比較的高く時折晴れ間が見える一日でした。


ニンジンは2回に播いています。
1回目が秋ニンジンで7月7日、2回目が冬ニンジンで8月9日。
品種は何れもトーホク種苗の「黒田5寸陽彩」。
1回目に播いた秋ニンジンは10月初めから穫り始め、ようやく穫り終えたところです。
2回目に播いた冬ニンジンは12月中には全く手つかずで、2/3くらいを囲いにしました
それがこちら。


まだ全く手を付けていません。葉が少し変色してきました。このくらいならごく軽い方です。


取り出すのは大分先になるでしょう。
ニンジンは根が土中に入っているため凍害を受けにくいのですが、当地では降雪などあっても取り出しやすいように大概は囲います。
今年はまだ畑には100本くらいは残っていると思います。


こちらは葉の変色なども殆どありません。


穫ってみました。まずまずです。但し、裂根が出てきました。


冬季とはいえ畑にあれば自然に生長するので、何時までも放置すれば裂根は避けられません。
たまたま助っ人が来訪、応援を得て急遽一斉収穫し、取り込むことにしました。
当面必要なニンジン以外はビニール袋に入れ運び込みました。


葉付き、泥付きのままです。


作業場の中に取り込みました。


厳寒期で冷蔵庫と同様なので、このままでも1ヵ月くらいは問題ないでしょう。
隣の紙で覆いをしてあるのはハクサイの囲い。
今年はニンジンも想定よりかなり多い。豊作です。


大寒波を前にレタス3種を穫る

2023年01月24日 | 畑:葉菜類

今冬はここまでレタス類3種を穫っています。
大寒波が来襲するというので、これが最後の収穫となるのでしょう。
覆いもせず、自然のままです。
おそらく我が家ではこれまでで最も遅い。あくまで自家用ですが。
老朽化したパイプハウスを解体した後、露地で大寒まで穫ることは考えたことがありません。年内中穫れば十分です。
レタス類はサニーレタス、グリーンリーフレタス、玉レタスの3種。
何れも芽出しした種を8月30日に直播きしたもの。
リーフレタス2種は10月10日頃から間引きを兼ね収穫を開始、100日経過しました。
サニーレタス。


さすがにかなり凍害を受けています。


1月22日の朝はー5℃を下回りました。
凍害に遭うと葉がシンナリと萎れ変色してきます。
茎が伸びたものはしっかりしているのが上部だけです。この部分は食味も悪くなっていません。


茎が伸びていない株は全体がほぼしっかりしています。
穫ってみました。ボリュームも十分です。


グリーンリーフレタス。


こちらも大分黄ばみは多くなってきましたが、はっきり凍害と言うほどの症状にはなっていません。


おそらく3種の中では一番水分が少ないからなのでしょう。


大株です。1株で篭がみえないほどです。


一株を食べきるのが容易でありません。さすがに本来の滑らかな葉とはいきませんが、問題なく食べられます。
玉レタス。


品種はシスコ。残っているのはごく僅か。
このレタスは失敗作で、畝がすっかりとは埋まらないでしまいました。
ですが思いがけず結果オーライ。この時期まで残っているとは望外です。
玉レタスは一番凍害を受けやすい。水分が多いので凍結します。
表面は変色し、腐ってきました。


数枚剥いてこの状態。食べるのに支障はありません。


当地、今冬は明らかな暖冬とは言えないまでも、極端な低温がありませんでした。
一番ダメージが大きいのはプラス圏だった気温が急に-5℃以下になるような気温変化です。
耐寒性が付いていないので、まともに凍害を受けやすい。
もともと凍害には弱いレタス類も、徐々に低温になることで耐寒性が増すようです。
今冬は過去にないほどレタス類を食しました。


冬キャベツ「寒玉キャベツ」を穫り始める

2023年01月23日 | 畑:葉菜類

冬キャベツを穫り始めました。
何時でも収穫できる状態だったのですが、まだ秋キャベツが残っていました。
早生の秋キャベツ「あまいキャベツ愛心」を穫り始めたのは10月10日頃から。
11月中には穫り終え、それが今こんな姿に。わき芽が生長し結球しています。大きな芽キャベツと言ったところ。十分に食べられるのですが、処分です。


これがまだ少し残っています。


気温が高いこともあって、さしたる凍害も受けず穫れ続けてきました。
穫ってみます。2、3枚剥げば何の問題もなく美味しく食べられます。


この後、ようやく冬キャベツに手を付けます。


種播きは8月7日、8月26日植付け、9月21日に追肥土寄せ。
品種はトーホク種苗の「寒玉キャベツ」。
当地では冬キャベツのことを通称「寒玉」。品種名が通称と一緒という何とも分りやすい名称です。雪中甘藍としても使えます。
これまで冬キャベツは幾つかの品種を作ってきましたが、ここ数年はこの品種です。
秋の天候が総じて好天だったため生育は順調、年内にはほぼ完全結球していました。
冬キャベツは、低温に晒されるとアントシアニンの色素が出て葉が紫がかってきます。
中でもこの品種は強く出るようで、厳冬だった昨年は紫キャベツのごとくになっていました。
今年はそれほど強い紫色にはなっていません。やはり気温が高いと言うことなのでしょう。


この品種の特徴は生育旺盛で、大玉で揃いが良いこと。
但し、外葉が大きく垂れ下がる傾向にあります。今年はそれほど気になるほどではありません
一目、豊作で、とにかく大玉が多い。


今年は厳寒期に入っても肥大を続けています。
畝端の株はデカくなりすぎて手を出しにくい。


玉はパンパンになるまで結球してきたので、春気温が上がってくれば割れるかもしれません。極端に冷え込めば凍害の心配も多少あるかも。
このくらいの大きさなら穫りやすい。厳寒期に入り、甘味が強く味が乗っているはずです。


紫色のやや強い、中くらいのこの株を穫ってみました。


収穫する時はこのくらいの外葉を付けて穫り、使うときに外します。
これで2.5㎏ありました。


寒玉キャベツは耐寒性が強いだけに葉は硬い。それでもこの品種はそれほどでもなく、その分凍害を受けやすいのかもしれません。
寒玉は軟らかいサラダ好みの人向きではありません。一方、煮崩れしないので炒め物や煮物には最適、味が濃厚で旨い。
こちらは春キャベツ。


品種は「金系201」。
生育は順調で揃いも良好です。


若干生育が進んでいますが、トウ立ちするほどではないでしょう。
但し、外葉にべと病が出ているのが気になります。
これまで、今どきにべと病が出たような記憶はないので少々心配ではあります。
10月から6月に入るまで長期のキャベツ収穫を目指していますが、どうでしょう。


今年の「寒咲花菜」は元気で頗る美味い

2023年01月22日 | 畑:花菜類

ナバナ類の一つ「寒咲花菜」。
今年は厳寒期でも元気です。


11月20日頃から穫り始め、12月半ばからはわき芽(側枝)の収穫が始まって最盛期に。
他の冬野菜と同様、厳寒期になると糖分を蓄え、体内濃度を高めて耐寒性が増します。
そうすると美味しさも倍増。正に旬と言っていいでしょう。
昨年の今頃は厳しい低温で外葉がかなり垂れていました。
今年は外葉が殆ど垂れていません。


最低気温が高いことが一番の要因でしょうが、今年は株がしっかりしていることもあると思います。今の時期でこれほど茂っているのは珍しい気がします。
普通の花菜は春になって花が咲きます。真冬に咲くのがこの「寒咲花菜」。
はじめは外葉が大きく茂って一見花芽が見えませんでしたが、今はわき芽(側枝)が旺盛に伸びて花芽が沢山見えます。


一部発芽不良で追い播きしたものや生育遅れの株もありました。しかし、それらも主枝(親茎)の収穫は全て終り、側枝が出てきました。
主枝は数芽で切るようにしているものの、下位の節が詰まっているため結局のところ10芽くらい残っています。
この株のように一面に側枝が伸びている株が見られます。


側枝の伸びがよく花芽がしっかりしています。


さすがに少し黄ばんできましたが、例年に比べ程度は軽い。やはりこれまでの気温が高いからでしょう。
このような姿になるといかにも軟らかく、美味しい。


収穫出来る側枝が多数ありますが、気温が低いので穫り急がなくても花が咲くようなことがありません。必要なくらい収穫すれば良い。
この側枝(子茎)を収穫してみます。


脇から覗くと、すでにわき芽が出ているのが分ります。


側枝はわき芽を2、3芽残して切ります。


今回は、側枝の伸びが良いので若干多めに残してみました。


数株穫るだけで十分な量が穫れます。


今の花菜は軟らかく風味が増し、茎から新葉まで余すところなく美味しく食べられます。
穫り残されて置き去りにされる野菜もある中で、この花菜は我が家の一番人気。小生もこれの卵とじに目がありません。


土作りに落ち葉をすき込み、繰り返し耕耘

2023年01月21日 | 畑:土物類

半月ほど前に、畑の土作りのため落ち葉をすき込み、昨日、再び耕耘しました。
我が家の周囲の山には落ち葉が豊富にあります。その気になればいくらでも集めることができます。
両親健在の頃は、大量に集めて踏み床温床の材料にしたり、腐葉土を作ったりしていました。
しかし、今となっては運び出しは容易ならず、実践するのは困難となりました。
そこで畑にごく近いところの落ち葉だけを集め、すき込みを行っています。
本来なら、落ち葉は腐らせ腐葉土にしてから畑に入れるのが理想です。しかし、腐葉土にするには大量の落ち葉が必要です。
そこで落ち葉を直接畑にすき込む方法を実践するに至りました。
我が家の畑は粘土質が強いので、落ち葉をすき込むことで改良に役立つと考えたのです。
これは半月ほど前のもの。小さな畑ですが、このくらい運び込むのもなかなか大変です。


落ち葉は主にケヤキやコナラなど広葉樹の落ち葉です。
厚さ数㎝に均一に散らします。土は全く見えません。踏みしめればふかふか状態です。


落ち葉は葉中の炭素と窒素の成分バランスが良いため自然に土の中で腐って行きます。
他の畑では切りわらのすき込みも行っていますが、稲わらの場合は炭素の割合が多いため窒素分を添加してやらないといけません。そうしないと土の窒素が欠乏してしまいます。その点、落ち葉はそのままで理想的な有機物なのです。
作業中、日没が近づき西日が当たるようになってきました。


ゆっくりと最低速度で深く耕耘し、すき込みます。


重複して耕耘し、均一に混じるようにします。


大量に見えた落ち葉もすっかり土の中に入りました。


まだ均しが不十分ですが、ここで一旦終了。


昨日、再び耕耘しました。


若干水分が多かったものの、日をおいて繰り返し耕耘することで土に馴染みます。


より均平になりました。


これで春までに土に馴染ませ、作付け前には再度耕耘します。
この畑は、毎年継続して落ち葉をすき込んでいるので、粘土質土壌の改良にはかなり役立っていると思っています。


ホウレンソウは切れ目なく穫り続ける

2023年01月20日 | 畑:葉菜類

ホウレンソウは11月早々から穫り始め、途切れることなく穫り続けています。
秋冬ホウレンソウは4回に播いています。
1回目のホウレンソウは 9月20日播きで11月にはほぼ穫り終えました。
2回目のホウレンソウがメインで、10月5日に播き11月末から穫り始めました。まだ穫っています。

品種はソロモン。気温が高く経過したため、かなり伸びました。


生育は順調で想定よりも進みました。多くは助っ人が収穫しています。
一方からの収穫だと徒長するところが出るため、畝全体を間引くように一度収穫し、その後、株間が広がったところで再び収穫しています。


例年なら厳寒期になると生育は抑えられ伸びが疎くなるのですが、今年は違います。
昨年は厳冬で、今頃はどのホウレンソウも地に這うようになっていました。
株間が広くなっただけに葉が大きく広がっています。


もう少し2回目のホウレンソウの収穫が続きます。あと1週間ほどでしょうか。
これが、ほぼ採り頃になっている3回目のホウレンソウ。


品種は同じくソロモン。
10月18日の種播きで寒締めホウレンソウとして収穫するよう作っています。
ですから厳寒期でも覆いはしません。


間もなく収穫を開始します。
昨年なら今頃は葉が寝て縮みもかなり出ていましたが、今年は立っており、縮みも少ない。
それだけ冷え込みが緩いということでしょう。


まだ寒締めホウレンソウのイメージではないかもしれません。
そうは言っても今日は大寒、さすがに冷え込んできました。肉厚で味の濃いホウレンソウになっているはずです。
こちらが最終4回目のホウレンソウ。
10月28日の種播きで12月半ばから不織布をべた掛けしました。


べた掛けを少し開いてみました。
品種はこれがソロモン。

葉の縮みは少し出ています。


これがクロノス。こちらの方が色が濃いので違いが分ります。


想定より少し進んでいます。


昨年は厳冬で不織布下でも縮みが多く、葉が寝ていました。今年は今のところ程度がずっと軽い。
これからはそんなに伸びることもないと思いますが、適当なところで不織布を外すつもりです。
少なくとも3月いっぱい収穫が途切れることはないでしょう。



久しぶりにクヌギの林を歩く

2023年01月19日 | 野山

年が改まりここまで雪も降らず、好天が続いています。
久しぶりにクヌギの林へ行ってみました。
竹林を過ぎたところでクヌギの多い山に出ます。


間もなくクヌギの大木が出迎えてくれます。


ここは傾斜が緩いので山というよりは林と表現した方がしっくりきます。
余裕があれば森林浴にも最適ですが、ゆっくり歩けるのは大概今の時期、それも今年のように好天に恵まれればです。
両親健在の頃、ここは冬期間に落ち葉を集める場所にしていました。
昔、小生も手伝いをしたものです。半端でない量の落ち葉を集めるので持ち出しするのは楽でない作業でした。
運び出した落ち葉は温床の熱源の主な材料となるのです。
踏み込み温床と言われるもので、温床で利用された後は良好な腐葉土となります。
そもそも、クヌギやナラのような広葉樹は2、30年ごとに伐採し、薪、木炭、ほだ木等として利用するのが普通です。
しかし、ここのクヌギの林だけは落ち葉を容易に集められるよう、伐採せず落ち葉収集専用にしていたのでした。
木が大きくなれば落ち葉の量も多くなり、次第に下草も少なくなるので集めるのも運び出すのも楽にできるというわけです。もっとも、運ぶ先はずっと遠い。
当時からすでに数十年経過していますから、クヌギの樹齢も相当なものです。
当地で最も多い広葉樹はナラ(コナラ)ですが、ここはクヌギが多い。大木になっている殆どはクヌギの木です。
この木は2本立てになっていますが、根周りは3mくらいはありそう。


全体を撮るのは困難です。

昔、父は木炭も作っていました。クヌギは木炭の原料に最適で、堅く火持ちが良いため高く評価されていたのです。
その在庫が未だにかなり残っており皆に重宝されています。くずの木炭は土壌改良に利用しています。
下草が少ないため落ち葉の絨毯と言ったところ。

踏みしめて歩くのは気持ちが良い。


クヌギの木も大木が一段と多くなっています。
樹齢100年級のものもあるでしょう。少なくとも小生より年上のものがあることは確実です。
多分これが1本立てでは一番の大木か。正確には調べていないので、何れ記録したいもの。


少々ショックだったのは倒木が多くなっていたことです。


寿命になっているクヌギが多くなったということなのでしょう。


立ち枯れのものもあります。


落ち葉の厚みは凄い。


落ち葉をかき分ければ、下は腐葉土化した土です。しかし、腐葉土といえる部分は薄い。


やはり腐葉土は落ち葉を集めて腐らせる必要があります。今や実践するのは難しくなりましたが。

しばらくぶりでクヌギの林を歩いて清々しい気分になりました。出来れば年に何度か歩く余裕を持ちたいもの。




今冬の長ネギは近年では一番

2023年01月18日 | 畑:葉菜類

ネギは真冬の今どきが最も旨い。
今冬の長ネギは近年では一番です。


10月早々から本格的に穫り始めたので3ヵ月半ほど。
11月の時点で、近年では一番出来が良さそうと期待していましたが、厳寒期に入りその通りになっています。
品種はホワイトスター。


当地、今年の秋冬期はここまで総じて気温が高く乾燥傾向。雪のみならず雨も甚だ少ない。
強粘土質土壌の我が家の畑は雨が多いと湿害を受けやすい。とりわけ長ネギは弱いので幸いしました。
昔は白根(軟白部分)40㎝の長ネギを穫ることを目指しました。
そのため深い溝を作って植付け、しっかり土寄せする栽培法でした。
ところが、しばしば大雨で湿害を受けたことから、今は湿害防止を最優先に。
植え溝は浅くし、ほどほどの長さで良しとすることにしたのです。
低温期でも、日を追うごとに丈も太さも少しずつ生長しています。今年は揃いも良い。


厳寒期ですから外葉は垂れ下がっていますが、枯れ上がっているわけではないので気にしません。


新葉はピンとして色艶も良い。外葉を上げて見れば、太りも良好。


但し、土寄せは限界で十分には出来なくなっています。これは残念ですが、しょうがありません。
植え溝を深くしていれば、満足できるくらい土寄せできていたでしょう。
ですが、それでは何のため湿害防止を優先にしたのかと言うものです。結果論で考えるのは女々しい。
これは11月末に曲がりネギ風にヤトイをしたもの。


1ヵ月ほど遅植えになった1畝をしっかり軟白するために斜めに寝かせて植え替えました。
1ヵ月半ほどの間に新葉がすっかり立ってきました。すでにかなりの曲がりが出ているはずです。


手前側が寝かせた方、軟白が容易に完全に出来ます。


もう収穫可能ですが、まずは長ネギの収穫を進めるのが先決。曲がりネギの収穫は大分先になるでしょう。
長ネギを数本穫ってみました。何れも一本太ネギらしい姿になっています。


調製してみました。


分岐までの丈は40㎝あります。太りも十分。
残念ながら土寄せが限界で軟白は不十分、軟白は30㎝といったところでしょうか。
ですが、これで満足です。


水墨画「山茶花」

2023年01月17日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙    

我が家の庭で12月半ばから満開だったサザンカも、さすがに多くが散ってきました。
今年は沢山咲いてくれたので楽しめました。
裏山ではヤブツバキが少しずつ花数を増やしてはいるものの、まだまだです。
ツバキとサザンカでは明らかに違うところが幾つかありますが、水墨で描くと似通ってきます。
はっきりと違うのが雄しべです。
ツバキは根元が筒状、サザンカは根元からばらばらになっていることで、違いが表現できます。
葉はサザンカの方がツバキよりはっきり小さく細身です。しかし、水墨で描くと違いを出すのは難しい。やはり雄しべの違いを際立たせることになります。
我が家のサザンカは花びらが二重の10枚なので、描くときは何時も10枚になってしまいます。サザンカの一重5弁もあるようですが、見たことがないのです。
サザンカと寒椿の違いとなると、小生にはお手上げです。よって、水墨で寒椿を描いたことはまだありません。