里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

酷暑に直播きしたレタス類は順調で間引きをする

2023年09月30日 | 畑:葉菜類

9月になっても異常な高温が続く酷暑の中で直播きしたレタス類
サニーレタス、グリーンリーフレタス、玉レタスの3種。
果たして、まともに生長できたのか。
例年8月末に播くところ、さすがに今年は数日遅らせました。
その後も高温は続き、レタス類にとっては厳しい環境です。まして直播きですからリスクは大。
真夏は高温のためレタス類はただ播いただけでは発芽が極めて不安定なので、芽出しをしています。
これはサニーレタス。


想定したような発芽になりました。
播く時点で芽出し率はほぼ100%。
最も隙間のあるところでも最終株間より狭い。
厚いところを間引きます。


間引き後です。


まだまだ狭いですが、この後は間引きを兼ねた収穫を行い間隔を広げていきます。


こちらはグリーンリーフレタス。


目で確認できる芽出し率は7、80%と言ったところでした。
しかし、発芽の態勢にはほぼ100%達していたと思われます。
こちらも想定したような発芽率になっています。
やはり最も隙間のあるところでも最終株間より狭い。
厚いところを間引きます。


間引き後です。


これも、この後は間引きを兼ねた収穫を行い間隔を広げていきます。


これが玉レタス。


品種は「シスコ」。
ハッキリ芽出しが確認できるのは半分くらいでした。しかし発芽の態勢には達していると判断し播きました。
そもそも玉レタスは高温では最も発芽しにくい。
しかし、まともに結球するギリギリのタイミングでの種播き時期です。
思った以上に発芽してくれました。
まばらに見えますが、もっと発芽は少ないと想定していました。玉レタスではこれで十分。
ごく狭いところだけ間引きます。


間引き後。


玉レタスはリーフレタスのように収穫を兼ねて間引きをすると言うわけにはいきません。
後は生育を見ながら間引いて行きます。


酷暑のレタス類の直播きは、上々の滑り出しとなりました。


トマト連続摘芯栽培'23~再びオオタバコガで間もなく強制終了

2023年09月29日 | トマト連続摘芯栽培

今年のトマトは9月初めまで収穫は順調。
出だしは最初の花房が本葉9枚から12枚とバラバラで、捻枝が2通りと変則になりました。
しかし、その後は気温が高いこともあって進度が早く、おまけの基本枝やおまけの花房も着けました。
9月初めには収穫も第8花房まで進みました。
ところが好事魔多し、ここでオオタバコガが果実に取り付いたことに気付きました。
第8花房までの被害は殆どありません。
赤くなったものには殆ど付いておらず、多数が青い小さな果実に侵入していたのです。
初めての経験でしたが、よく見て全て摘果し潰しました。数十個処分したでしょうか。
もちろん穫れ方は疎くなり、特に第9、第10花房はガクンと少なくなりました。
それでも虫の方は落ち着いたようなので、終盤に向け枯れ葉や下葉の整理をしました。


樹勢の維持のため整理は控えめにしていましたが、今回は少々手荒い整理になりました。
整理しながら残っている花房をよく見ると、再びオオタバコガの被害果。


やはり青い果実に付いています。摘果し潰しました。


これは成虫と思われます。雨除けの角に張り付いていました。


これが現在の姿。残っている果実はいくらもなくなりました。


反対側から見ると。


この辺りが本葉10枚までに第1花房が着いた株で、例年通り第2花房から連続摘芯しています。


今赤くなっているのが第4基本枝の第10花房が少しと第11花房。
第12花房とおまけの花房は虫のため多くを摘果してしまいました。
反対側。一番上から垂れているのはおまけの基本枝。正常なものもまだ残ってはいます。


この辺りが第1花房が本葉11、2枚で着いた株で、第1花房から連続摘芯を行っています。


こちらの方がむしろ進度が早く、虫の被害が確認された時には第8花房も収穫が済んでいました。
おまけの基本枝や花房も着けましたが、虫のため摘果し、残っているのは僅かです。


今年は害獣もやって来ずかなり良いところまで行くのではないかと期待しただけに残念。
今色付いている果実を穫った後に、強制終了させようと思います。


少々未熟の果実が残っていますが諦め、虫の退治を徹底させたい。
先週あたりからトマトの市況が異常に高くなっており、作柄が悪くなっていることが窺えます。



4年ぶりに旧交を温める

2023年09月28日 | 暮らし

昨日、かつての勤め人時代のOB達が集まりました。
あいにくの雨降りでしたが、18名ほどの参加がありました。
少数ながら気心の知れた方々ばかりです。
OB会は県レベルで組織されており、その下に支部があります。
その支部の総会でした。前回開催が2019年ですから実に4年ぶりです。
前回開催時まで小生が3年の任期で支部長を仰せつかっていました。
その後新しい支部長にバトンタッチしました。
ところが翌年からコロナ禍で3年間開催されず、ようやく今回開催の運びになったという訳です。
ここは、宮城県大河原町にある「おおがわら天然温泉いい湯」と言うところ。


市街地からはかなり離れたところにあり、送迎バスが利用できます。
小生が支部長時にも一度ここで催したことがあります。
源泉掛け流しの日帰り温泉で食事もでき、メニューも豊富。
「もちぶた館」が併設されています。


ここでは精肉や加工品、農産物が直売されています。


ここ3年の間には会員で鬼籍に入られた方もおられます。
総会の前に、亡くなられた方に黙祷を捧げ哀悼の意を表しました。
総会では現支部長からもう1年延長して引き受けると申し出があり、有り難くお願いすることになりました。
若干の相談事と情報交換をし、記念撮影。
後は、ゆっくりと懇親会。
そもそもここは祖業が養豚業。現在もメインが養豚業の株式会社です。
直営農場で育てたブランド「もち豚」を使ったメニューが特に美味しい。


4000円の飲み放題コースだそうで、サービスでデザートも付きました。十分にいただき満足です。
近況を報告し合いながら和やかに過ごし、散会となりました。


今年の栗は成りはまずまずイガグリが大きい

2023年09月27日 | 畑:果実類

今年の栗はまずまずの成りです。
昨年、一昨年と豊作でしたから、それから見るとやや少なく平年並でしょうか。
これがメインの栗の木で、中型の丹波系。


樹齢は40年以上。放任したため大木になってしまいました。
南傾斜になっているので畑まで転がってくるイガグリがあり少々始末が悪い。


今年は9月半ばから拾い始めました。
異常な高温続きでしたが、特に早まってはいません。例年並です。


ただ、今年はイガグリが大きいと感じます。


天候不良の年はイガグリが青いまま落果する年もあります。
今年はそのような異常落果は殆どなく、干天はあまり影響しなかったようです。


イガグリが大きく3個入っているものが多い。しかし、使えるのはほぼ2個だけです。


少ないながら1個だけのものは大きい。


年によっては殆ど1個だけと言うこともあるので、個数は多いのではないでしょうか。
その分1個1個は大きくありません。少し寄せてみました。


例年より虫食いが多い。やはり今年は全般的に害虫が多いようです
助っ人が拾った栗。今がほぼピークでしょうか。


この栗は中粒で大きくはないものの甘味が強くホクホクで評判が良い。
茹でて食べても栗ご飯にしても美味しい。
毎年期待している人が何人かおり、助っ人が配っています。
こちらが晩生の栗の木。


小生が10数年前に植えたもの。多分「筑波」だったと思うのですが、正確には覚えていません。
これは逆に大きいけれど味が落ちます。
結構成っていますが、未だにイガグリは青い。今穫っている栗が終わった頃に穫れ始めます。


今年のイネは収量若干プラスで品質良好

2023年09月26日 | 田んぼ

今年のイネは昨年より収量は若干プラスで、一昨年とぽぼ同じでした。
平年より僅かに良ですが、並の範疇です。
穂が垂れてきた頃は手応えがイマイチでしたが、最後は悪くないように見えていました。
豊作とまでは思っていなかったので、ほぼ想定した数値です。
過日刈り取りし、調製をお願いしている法人のライスセンターから玄米を搬入しました。
例年は法人のトラックで運んでいただいていますが、多忙そうなので自ら運搬しました。
出荷する玄米については、法人のライスセンターから直接出荷しています。
搬入したのは、我が家で処理する分です。


自家用、一族郎党用、知人から頼まれている分、贈答用少々と言ったところ。
今年一番気になっていたのは品質です。
すでに、玄米が透き通らない乳白米や充実度の悪い玄米が目立つと報道されていました。
等級格付けも1等米比率が下がっているとの報道がありました。
まだ出荷は始まったばかりで本格化するのはこれからですが、心配になるところです。
収量もさることながら、今年の酷暑では品質が一番懸念されました。
出荷する玄米の等級は水分含量と見かけの整粒で決定されます。
水分は15%以下、整粒は70%以上で1等米です。
玄米をカルトン皿に取って確認します。


一目見て安心しました。
白く濁ったような玄米は僅かです。
カメムシ被害粒もなく、整粒は90%くらいにはなっていると思います。
問題なく1等米と判定されるでしょう。


この夏は異常な高温ではあったものの日照も多かったことが幸いしたと考えられます。
水不足を回避できれば品質低下は免れたようです。
出荷の等級は見かけだけで判定されるので、味の善し悪しは関係ありません。
しかし、消費者にとっては味の方がより重要でしょう。
我が家の田んぼは強粘土質で、肥料持ちが良くミネラル豊富な土壌です。
また、里山で昼夜の気温差が大きいことから味には自信を持っています。
これまでも皆から美味い米と評価して貰っています。
しかし、他に配る前にまずは実際に食し確認してみることにしています。
精米し、少しだけ焚いてみました。


炊き上がる時の新米独特の香りは格別。粒もしっかり光沢良し。
まずは仏壇と神棚にお供えします。
茶碗によそってみました。


新米らしい光沢と香り、ほんのりとした甘味と旨味。
今年も安心して配ることが出来ます。
贈答用にいくつか作ります。
普通は10㎏袋。5㎏袋は味見用に差し上げるもの。


宅配で贈るものは箱入りにします。


ほかに30㎏玄米袋をそのまま贈答にするものも若干。
しかし、昔のように玄米1俵2万円以上していた時代から見ると有難味がなくなってしまいました。
消費者の方が食べるご飯茶碗1杯で生産者の玄米代金は20円以下。これが日本の主食です。


おやこささぎ~蔓ありサヤインゲンが僅かに復活

2023年09月25日 | 畑:豆類

「おやこささぎ」は「おやこうこうささぎ」とも言われます。
これは当地方の方言で、一言で言うと「丸莢の蔓ありサヤインゲン」のことです。
さらに言うと「おやこ」あるいは「おやこうこう」だけで「丸莢の蔓ありサヤインゲン」です。
ちなみに蔓なしサヤインゲンは「手なしささぎ」です。
これは8月上旬のもの。


過日、野菜の様々な料理をはじめ興味ある投稿をされている野菜ソムリエのume724さんが山形の「長ささぎ」について投稿されていました。
「ささぎ」と言う言葉を初めて聞き、調べてみると山形ではいんげん豆全般を「ささぎ」と呼んでいることが分ったと書かれています。
当地方でも類似のことがあり、以前から少々記しておこうと思っていました。
そもそも当地方では、昔からインゲンと言う言葉を使ってきませんでした。
インゲンのことを「ささぎ」としか言ってこなかったのです。
「ささぎ」はササゲの方言と考えられます。
植物学的にはインゲンとササゲは違うとされますが、実際場面で区別するのは難しい。
特に我々より上の世代の方は、当地ではインゲンもササゲも全てが「ささぎ」です。
しかし、東京に出荷するのに「ささぎ」では意味が通じないのでインゲンが一般化してきました。
若い方ほどインゲンという言葉が浸透してきたので、今は逆に「ささぎ」が分らない人もいるでしょう。
インゲンでも未成熟の莢を食するのがサヤインゲン、成熟した豆を食すればインゲン豆となるでしょうか。
当地方では未成熟でも成熟でも「ささぎ」なのでますます分りにくい。
ところが、丸莢の蔓ありサヤインゲンのことは別に「おやこ」あるいは「おやこうこう」と言ってきました。
これも8月上旬のもの。


「おやこ」「おやこうこう」 は美味しいサヤインゲンの代名詞みたいなものです。平莢には使いません。
大昔からそう言われてきたのですが、謂われは分りません。
すでに両親なく、近隣にも詳しそうな人はいないので、以下は小生の推測です。
「おやこ」「おやこうこう」は多分親子、親孝行でしょう。
小生は普段「おやこ」ですが、助っ人はむしろ「おやこうこう」。母はどちらも言っていたような記憶があります。
親孝行が詰まって親子になった可能性もあるかもしれません。
何故そのように言うのかです。
サヤインゲンの莢は通常1カ所に2個着きます。微妙ながら大きさが僅かにずれがあります。これが親子ではないか。
蔓ありサヤインゲンのケンタッキーワンダー(尺五寸)は少しオーバーに言うと無限に蔓を伸ばし莢を着け続けます。(育ての)親孝行の極みではないか。
かつて仙台市場では「おやこ」でごく普通に通っていました。セリ人も当たり前のように「ハイ、おやこナンボ」で競っていました。
しかし、丸莢のサヤインゲンも製品になると蔓ありか蔓なしかの判別は難しい。
蔓ありか蔓なしは関係なく丸莢のサヤインゲンを「おやこ」で競ることもあったのではないでしょうか。
さすがに今は市場も世代交代が進んだと思うので「おやこ」も死語になりつつあるかもしれません。

ところで肝腎の我が家の「おやこ」、蔓ありサヤインゲンはと言うと8月半ばから全く穫れなくなりました
品種はカネコ種苗の「いちず」。
蔓なしから蔓ありへとスムーズに移行。8月上旬に一気に成り込みました。
しかし、続く莢や花が見えなくなり、花が咲いても殆ど莢が留まりません。
異常な高温、そして乾燥が半端でなかったためです。
特に8月は平均気温が平年を4℃余りも上回り、雨も殆ど振らなかったため全て落花。
お盆中に降った雨でも結局駄目でした。
この品種を半蔓性に分類することもあるらしいのですが、今年は蔓の摘芯を全くしていません。
そもそもこの「いちず」は集中的に成り込む特徴があるため長期の収穫は難しいと思っていました。
しかし、莢が留まらなかったためか、茎葉は思いのほか長持ちしています。
9月になって一転雨が多くなり、気温も多少下がって、少し復活してきたようです。


通常ならこちらの畝は終わっている頃です。


少々役に立つ程度に成っています。


こちらが1ヵ月ほどずらして播いている畝。


7月10日に種播き。
本来なら今頃盛んに穫れているはずですが。勢いがありません。
これが「いちず」。


こちらの方は比較的ましな方でした。
殆ど莢が留まりませんでしたが、ようやく姿が見えます。
これが「ケンタッキーカンサス」。


従来は主にこちらを作っていました。
事前の予想ではこちらの方が強いと思っていましたが逆。発芽も生育もハッキリ悪い。
せめて今咲いている花は留まってほしいもの。
辛うじて役に立つ程度に穫れています。助っ人が半分置いていきました。


後はピンチすることもなく放任します。少しは穫れるでしょう。
「おやこささぎ」については、調べたことはないものの当地だけでなく東北南部では共通点があるかも知れません。






水墨画「白いリンドウ」

2023年09月24日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3   

リンドウは当地の野山にも自生しており、昔は彼岸の墓参り用に探しに行ったものです。
昨年、たまたま土手の刈り払い中に偶然見つけました。日当たりの悪いところで遅い時期です。
自然のものは花数は少なく丈も短いので見逃してしまうことが多い。
店に出回っているリンドウは花数が多く丈も長くて立派です。
栽培されているリンドウは品種も豊富で夏から晩秋まで出荷されています。
花の色は青紫が定番ですが、白や赤、ピンクなども見られます。
かつてリンドウの産地として有名な岩手県の安代(現在は八幡平市)を訪ねる機会がありました。
長く町ぐるみで品種開発まで行ってきたのですから素晴らしいの一語。
りんどうはエゾりんどうの系統と、ササりんどうの系統に大別されるらしい。
エゾりんどうは花の先端が蕾のまま開かず、ササりんどうは開くと言います。
我が家の土手で見たリンドウは花が開いているのでササりんどうと言うことでしょうか。
リンドウを描くときは大概青紫のリンドウですが、今回は白いリンドウを描いてみました。
店に出ていた白いリンドウは花が開かないのでエゾりんどうの系統なのでしょう。
白いリンドウもいいものです。



ピーマンは収穫最盛続き支柱を最大限まで上げる

2023年09月23日 | 畑:果菜類

ピーマンは6月20日過ぎから穫り始めたのでほぼ3ヵ月。
品種は「京みどり」。
毎年心配になるエソ系ウイルスの発生はなく、収穫最盛が続いています。


株による強弱は見られるものの気にするほどでもありません。
枝が伸び通路に被さってきました。


誘引は中央の1本の支柱と廃材を利用した横パイプを上げていくだけの簡易な方法です。
横パイプは縦のパイプ支柱にフックバンドで止めています。


横パイプに枝が密着すると、誘引止めしなくとも枝は動きません。
ナスほどではありませんが、今年は枝の伸びが早い。
今回支柱を一挙に最大限まで上げることにしました。
フックバンドを完全には止めていないので、下から上に軽く叩くだけです。
これで最大限まで上がりました。


フックバンドは最後まで完全には止めなくとも問題なく持っています。
反対側の横パイプも上げました。

枝が立ち通路は楽に歩けるようになりました。

次は整枝。簡単な「ふところ枝」の整理です。
「ふところ枝」とは株の内側に向かって伸びている枝のこと。
ピーマンは花芽が着くごとに分枝するので放置すれば著しく混んできます。
そこで中心が透けて見える程度に枝を間引きます。
まだ辛うじて株を上からのぞき込むことができます。かなり茂っています。

株元が見えるように「ふところ枝」を整理しました。


一株でこの程度の間引き量になりました。


全て終了。これで光線が中まで入るようになり、果実も見やすくなります。

着果数が非常に多くなってきたため一つ一つの果実の肥大が鈍くなってきました。
「ふところ枝」を整理したので肥大にはかなりプラスになるでしょう。
9月になって雨の量が多くなり干ばつは解消。一時目立っていた尻腐れ果も殆どなくなりました。
追肥も効いてきたようです。
しばらく安定した収穫が続くでしょう。


ピーマンは分枝が多いので多少の枝折れなどは気にしないようにしています。
しかし、このあと枝が伸びて困るようなら対応策を考えます。


モロヘイヤはまだ穫れる

2023年09月22日 | 畑:葉菜類

モロヘイヤは未だ元気で、よく穫れています。
さすが高温性の作物。酷暑でも衰えることはありません。
ナスの畝の端に5株の2条を2畝、計20株ほど直播きしたもの。


少し欠株は出たもののまずまずの生育。今年は全て1本立てにしました。
7月半ばから主枝を高さ5、60㎝で芯を摘み収穫を開始。
芯を摘めば、わき芽が伸びてくるので、それを摘めばまたわき芽が伸びてきます。
今年は1本立てにしたこともあってか初めのうちは例年より混み方が少ないように感じました。今はこのとおり。


さすがにモロヘイヤといえども今年の干天は多少影響したのかもしれません。
しかし、気温が高く盆中の雨と9月に入っての十分過ぎる降雨で旺盛です。


直播きのモロヘイヤは本葉5、6枚になるまでは弱いのですが、その後は丈夫。


病気や虫もほとんど付かず、専ら穫るだけです。
わき芽が次々と伸びてくるので、葉を数枚着け20㎝くらいで摘み取ります。


摘み取ればわき芽が出てさらに分枝するので茎数はどんどん増えていきます。
摘んだ跡が沢山見えます。


モロヘイヤは短日植物のため、日が短くなってくると成長点に花芽ができます。
そうすると生長は止まり、終りが見えてきます。
花芽は栄養が不足するとより出来やすくなるのですが、この畝は肥料がナスと同等に入っています。
そのため栄養は十分で花芽の出来が早まることはないはずです。
これは典型的な短日植物のシソ。畑の一角にあります。


もう花穂から穂ジソになっています。
モロヘイヤはシソの葉に似ていますが、シソ科ではありません。
同じ短日植物でも日長反応はかなり違うことが分ります。
ただ、モロヘイヤの終りも近づいていることは間違いありません。
花芽ができると次第に葉も硬くなり、茎の伸びも悪くなります。
それでも今年は気温が高く、10月初めまで大丈夫でしょう。
モロヘイヤはビタミン豊富で栄養価は抜群。


トロロにしてたっぷりとご飯に乗せて食べるのが小生の定番。


夏バテ対策に数え切れないくらい食べてきました。まだしばらく食べ続けます。
モロヘイヤの実は毒性が強く要注意とされますが、その時期まで食べる人間はいないでしょう。


今年の花ミョウガは早く干天の影響あり

2023年09月21日 | 畑:花菜類

今年の秋ミョウガは8月下旬から穫れ始めました。
全体的に例年より早まり、9月上旬がピークでした。
しかし、まだ穫れています。穫るのは専ら助っ人ですが。
ミョウガは4カ所にあり、自然に増殖しています。
これは1カ所だけある夏ミョウガ。


例年お盆頃がピークで、8月中には終わります。
しかし、今年はお盆頃では穫り遅れ、出方も少なく殆ど穫らずに終わってしまいました。
当地では夏ミョウガは少なく重宝されます。但し秋ミョウガに比べ小ぶりで品質は劣ります。
秋ミョウガは日当たりの関係なのか場所で早晩があります。
ここは、一番古くからあるところで面積も広い。


自然に増殖し、管理と言えばこれ以上増えないように刈り倒すくらい。
これでは混みすぎでもっと間引かないといけないのですが、手を掛けていません。
今年は8月末から穫れ始めました。
ミョウガは終りが近づくと葉が枯れてきますが、今年は初めから葉枯れがでています。


ここは日当たりが良く、7、8月が異常な干天だったためです。
もう終りで、花の咲くものが出ています。花ミョウガと言っても花が咲いてからでは完全な穫り遅れ。


こちらは、栗の木の陰になり、少し遅れて穫れ始めます。


ピークは過ぎたもののまだ穫れています。葉枯れも出ていません。


ここは、大分離れたところにあり、穫れるのも一番遅い。


穫り頃の花ミョウガがまだ多くあります。


ここもやや日陰になっており葉枯れは出ていません。
9月中は穫れそうです。
今年の夏の高温と乾燥は尋常ではなく、まともに日が当たるところは厳しかったと思われます。
と言っても、大量に消費するものでもないので不足する訳ではありません。


小生は花ミョウガの味と香りは大好きで、薬味として色んなものに入れて食します。
助っ人は塩漬けにもしていると言います。


播き直しのハクサイと中晩生ハクサイの管理

2023年09月20日 | 畑:葉菜類

壊滅した早生ハクサイの播き直しを試しています。
壊滅したのはシンクイムシによるもの。正確にはハイマダラノメイガ。
異常な高温による虫の発生とみられ、気付いた頃には時すでに遅し。初めての経験です、
全て抜き取り処分。同じところを管理機で耕耘し播き直しました。
当地の種播き晩限を越えているので、あくまで試行です。
播いたのは当初と同じ「錦秋60日」の残り種。
1カ所に7、8粒播き。強い雨に当りましたが、発芽はまずまず。
多く発芽したところは数本に間引きました。


株元に粒剤(オルトラン)を置くことで防止効果があるとの記事を見たので実践してみることにしました。


水に溶ければ吸収されて効果があり、ガス効果も多少期待できるのかもしれません。
本来なら今頃は葉が立ち上がって、結球の気配が感じられる頃でした。
神社の秋の祭典には早生のハクサイを供えるつもりでしたが、残念。
こちらは中晩生のハクサイ。


品種は「錦秋80日」
とうに1本立ちにしている時期ですが、敢えて少し様子を見ていました。


小生は無農薬栽培ではないので、被害が分った後、アオムシやコナガ用の手持ちの薬剤を散布しました。
他のアブラナ科野菜も同時に行っています。
シンクイムシに対する効果のほどは不明でしたが、効果はあったようです。
今のところその後の被害は確認していません。
ここで全て間引きし1本立てにします。


合わせて追肥と土寄せをします。
株の両肩に速効性の化成肥料を少量バラ撒きます。


土の水分が多いため管理機は用いず鍬のみで株元に土寄せしました。


取り敢えずは、それらしい姿になりました。


結球開始前に、再度追肥土寄せを考えています。
シンクイムシについても引き続き注意して見ていきたいと思います。





今年の稲刈りは無事終了

2023年09月19日 | 田んぼ

今年の稲刈りは無事終了しました。
今年のイネは田植え後から全般に好天、特に7、8月は異常な高温で成熟が2週間は早まりました。
おそらくこれまでで最も早く、9月5日頃にはほぼ成熟期に達していたと思われます。
しかし、今月2週目は一転雨続きで、当地方で刈り取りが始まったのは9月10日くらいからです。
例年のイネ刈り時期が習慣化しているためか近隣で本格化したのは先週末。
我が家のイネも一段と黄ばみ、すぐにも刈り取りしたいところでした。


一見したところ悪くなさそうに見えてきました。しかし、高温障害への懸念は拭いきれません。


強い雨で徐々に倒伏するイネが増えています。


幸い刈り取りに支障を来すほどの倒伏にはなっていません。
一番倒伏しているのがこの田んぼ。今のコンバインなら大丈夫でしょう。


それでも雨や風でこれ以上倒伏が進むのは心配です。
刈り遅れによる品質の低下も懸念されます。
かつては我が家も刈り取りから調製まで全て自前でやっていました。
しかし、作付面積も減少、我が家の規模では今の機械や施設は高額すぎ更新は困難と言うもの。とても採算に合いません。
そんな訳で、しばらく前から刈り取り調製の作業は懇意にしている農業法人に委託しています。
当法人は当地方では最も規模の大きい法人の一つ。ライスセンターは乾燥機大小6機を装備。


前代表が小生と同年代で、今は息子さんが代表になっています。
ご家族とは昔から公私ともにお付き合いをしている間柄なので安心して任せられます。
早く来てほしいと思うのが本心ながら、そちらの都合でいつ来てもらってもよいと話しています。
昨日ようやく暫くぶりで安定した好天になり、刈り取りしてもらえることになりました。
コンバインのオペレーターは当法人の前代表。未だバリバリの現役でテクニックはピカイチ。
今年は干天で落水後に田んぼはよく乾いため、その後の再三の雨にもかかわらず大勢には影響ありません。
コンバインは更新したばかりの最新型。冷暖房完備のキャビン付き高速6条刈りで価格は最高級外車並、いやそれ以上か。


スピードは凄まじく早い。


毎年、小生も法人の軽トラックで運搬の手伝いをします。
我が家の田んぼなどたちまち終了です。
刈り取った後の田んぼ。


何しろ大型機械の上タンクには10a分の籾が入るので、重量も半端でない。
例年ならキャタピラーのわだちが酷いのですが、今年は乾燥状態が良くずっと軽微。
それでもこの程度のところはあります。


毎年のことながら田んぼにイネがなくなると寂寥感が漂います。


まずは一安心と言ったところですが、結果はどんなものでしょう。



秋冬ニンジンの生育は順調で間引きをする

2023年09月18日 | 畑:根菜類

秋から冬に穫る夏播きのニンジンは2回に播いています。
いずれも簡単なバラ播きです。
品種はトーホク種苗の「黒田5寸陽彩」。
こちらが1回目に播いた秋ニンジン


種播きを失念しており、例年より10日以上遅い種播きとなりました。
昨年間引きが遅れてしまったので、今年は早めを心がけています。
これまで2回行っており、ほぼ最終の株間に近くなっています。
今回が最終間引きです。
気温が高く徒長気味ながら昨年のように絡みつく状態にはなっていません。
今年は元肥を控えめにしたのも良かったかもしれません。
これが間引き前。


最終間引きの目安は間隔10㎝強。少し狭めですが、間引きを兼ね収穫を早めに始めようと思います。
間引き後。


間引き終了です。


例年からみると最終間引きはずっと少なくて済みました。


かなりニンジンらしい姿になっているものもあり、少しもったいない気分にもなります。
ベビーキャロットとして利用出来そうなものもありますが、持ち帰りませんでした。
昨年はウスカワマイマイが異常繁殖。今年は干天でその心配はありません。
こちらが2回目に播いた冬ニンジン。冬囲い用にもします。


今年はあまりに気温が高いので遅めの種播きとなりました。
当地では8月上旬には播かないと低温で根の肥大が悪くなるので晩限に近い。
厚播きにならないよう気をつけたつもりです。
想定した程度の密度に発芽しました。このくらいなら間引きもやりやすい。
部分的には最終密度くらいのところもあります。最初の間引きなので目安は数㎝間隔。
ただし、次回の間引きが遅れがちになるので7、8㎝間隔を目指します。
比較的厚めになったところ。


これが間引き後。


この程度の間引き量でした。


これで1回目の間引きは終了。


こちらの収穫は12月以降。冬囲いにもするので、大部分は年を越すことになるでしょう。
ニンジンは虫もあまり付かないので気楽。セリ科に特異的に付くのがキアゲハで見つけ次第捕殺します。


秋ニンジン、冬ニンジンとも生育は概ね順調と言えそうです。

水墨画「蔵王の御釜」

2023年09月17日 | 水墨画:風景他
画仙紙 半切1/3  

7月山形を訪れた帰路、絶好の条件で「蔵王の御釜」を見ることができました。
当地方では蔵王は蔵王山(ざおうざん)と呼ばれることが多いのですが、蔵王山と言う単独峰はありません。
北東の山形県側から南西の宮城県側に多くの峰々が連なる連峰です。
最高峰の熊野岳は山形県側、蔵王のシンボル的存在の「御釜」は宮城県側にあります。
「御釜」一帯はカルデラで、外輪山の東側が崩壊しているため馬蹄形になっています。
この外輪山の内側に五色岳があり、西側中腹の爆裂火口の底に水が溜まってできたのが「御釜」です。
この独特の釜の形状とエメラルドグリーンの湖面が神秘的な雰囲気を醸し出しているのでしょう。
湖面の色は火山活動や水中の化学反応、太陽光線の当たり具合などで微妙に変化します。
そのため別名「五色湖」あるいは「五色沼」と呼ばれることもあります。
「御釜」の姿は見る位置により変わりますが、これは展望台から少し刈田岳に登った辺りから見たものです。


遅穫りのカボチャは少ないながらも着果、整枝は軽く

2023年09月16日 | 畑:果菜類

遅穫りのカボチャは少ないながらも辛うじて着果しました。
冬至カボチャにする貯蔵用です。
品種はサカタのタネの「雪化粧」。
7月1日に種播き。半分は古種で生育の悪い株があり、結局有効なのは数株でした。
しかも、尋常でない炎天下では容易に実が留まらないだろうと半分諦めムード。
それでも取り敢えずは親蔓と子蔓2、3本を適当な間隔に誘引しました。


主枝から出たわき芽は搔くのが本来のやり方です。
しかし、葉は小振りで色も淡く勢いがありません。
そこで半放任にして、実が留まるかどうか様子を見ることにしました。
もし実が留まればその枝を中心に整枝を考えることにしたのです。
適期の栽培なら1番果は10節から15節くらいに留まります。
しかし、もともとこの時期は北海道や高冷地でないとまともに雌花は咲きません。
どういう訳か1株だけ8月15日頃に15、6節目に着きました。これがその果実。


さらに8月20日頃、20節くらいに3株着きました。


比較的揃っています。


計4個がまずまず順調に肥大しています。


その後、2、3個着果したかに見えましたが、最後に留まったのはこの1個。


他はこのように全て落果、以降は雌花も見えません。


整枝については、葉が小さく殆ど放任でも良さそうでした、
出来るだけ多くの葉を活かすよう、このような混んだところだけ間引くように摘芯しました。


この程度の量です。


特に実の着いている節のわき芽は伸ばすようにしました。
結局のところ、実質1株1個の着果となりました。
「雪化粧」は貯蔵性の高い白皮系ですが、成熟するまでに色合いが少し変化します。
この時期ははほぼ純白に近い。
近3年の遅穫り用のカボチャの実績は0個、3個、6個。
今年の普通栽培の九重栗カボチャは3番果まで全て穫り終え、結果は上々。
残すはこの遅穫りのカボチャ。
酷暑の夏で半分諦めかけていましたが、冬至カボチャ数個は何とか確保できそうです。