里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

夏秋キュウリの整枝、摘葉、摘果と追肥

2023年07月31日 | 畑:果菜類

夏秋キュウリは植付けてから約2ヵ月半、収穫開始から40日ほど。
品種は「OS交配ニーナ」。
2本仕立てにしていますが、主枝は30節余りで摘芯。多品種と比べ節間が短く節数が多い。
この品種は主枝、側枝ともほぼ100%の節成りで、着果数が頗る多い。
7月早々から最盛となり、1株1日数本の収穫がずっと続いています。
手前の2本の主枝が1株。上段から下段まで果実がぶら下がっています。


この品種は間違いなく多収品種です。但しこのようにべと病、褐斑病が出ます。
気温が高くなったので止まるかと思いきやなかなか止まってくれません。それでも成り続けています。


整枝は子蔓まで終わりました。
側枝(子蔓)は通常は1、2節で摘芯します。しかし、収穫量が多いため樹勢が弱らないよう中段の側枝は1、2本摘芯せず伸ばしています。


退化気味の側枝も摘芯しません。
孫蔓はできるだけ伸ばします。ただ、中には下に垂れ下がるのが出てきます。


そのような枝は、このようにできるだけネットに掛けて伸ばしてやります。


混みすぎになるようなところは摘芯します。
そして、この時期は摘葉。
枯れ葉になったものはできるだけ早めに摘み取ります。


そもそも葉には寿命があり、健全な葉でも展開して45日から50日とされます。
今ならすでに20節くらいまでは寿命が尽きています。
一度に何枚も摘むのは樹勢に良くないと言われますが、枯れたり黄化した葉はまとめて摘みました。


これからは子蔓や孫蔓を最大限に活かします。
そして摘果。
形の悪いものは小さいうちに見つけ次第摘果します。


着果数が頗る多い品種なので不足することはありません。ただ実践するのはなかなか難しい。
追肥は収穫始めから10日間隔くらいで行っています。
黒マルチの裾を少しまくり上げ、ベットの肩から通路の敷きわらの上に速効性肥料をバラまきます。


水に溶けないと効果が出ないのが問題。
当地は梅雨期も全般的に雨が少なく、高温乾燥続きであまり効いていないかもしれません。
畝作りに拘った効果が出てくれることを期待しています。
連日このくらいは収穫があります。


摘果すると言っても、さすがに次第に曲がりが出てきました。
キュウリの出荷規格は外観、主に曲がりの程度でA、B、C級が決まります。
A級は曲がりが1㎝までが普通。
さして味に変わりは無いはずですが、使い勝手などを考えるとやむを得ないのでしょう。
助っ人は今年も大量に塩漬けにしています。
何れそれが味噌漬けや奈良漬けになるので、それもまた良しです。
夏秋キュウリの目標収穫日数は100日ですから、まだ折り返しに達していません。

これからが本番と言ってもいい。
しかし、気温が異常に高く、このペースは穫れすぎで樹勢を維持するのは容易でありません。
長持ちさせるにはあまり穫れない方が良いという矛盾した側面があるのです。
こちらは7月12日に直播きした遅穫り用の夏秋キュウリ。


近年収穫が重複するケースが多いため、これまでで一番遅い種播きです。
殆どが発芽しましたが、高温乾燥で揃いが悪く、まだ全てを1本立てにしていません。
9、10月収穫用であくまで早植えのキュウリを補完するものです。さて今年はどうでしょう。


水墨画「那智の滝」

2023年07月30日 | 水墨画:風景他
画仙紙 半切1/3   

数年前、南紀を旅し、熊野三山をお参りしました。その一つが那智大社です。
すぐ側に落差が日本一とされる那智の滝があります。
滝は豪快と言うより優雅といった表現が合いそうです。
50年ほど前に訪ねた時は水量が少なくなっていましたが、その時よりは大分多くなったと感じました。
特徴的なのが周囲が杉の立木に囲まれていることです。
滝を描いても、何処の滝かは分からないものですが、滝のすぐ側まで杉の木が立っているのは他ではあまり見ません。
南紀を旅した折り、印象に残る風景の一つです。
過日、山形の最上から庄内まで足を伸ばしました。
通常、このルートを行くなら殆ど外さないのが羽黒山です。特に五重塔は素晴らしい。
これまで何度か訪ねているので敢えて今回は外しましたが、当地方で印象に残る第一は羽黒山五重塔です。
京都や奈良などでも五重塔は結構な数を見ていますが、小生はここが一番と思っています。
杉木立の中に佇む姿は孤高の塔と言うべきでしょうか。
これは、数年前に所属する社中の墨画展に出品したもの。題名は「羽黒山五重塔」
画仙紙 全紙2/5   

すでに投稿済みですが、このたび山形を訪ねたので再掲してみました。

蔓なしサヤインゲンから蔓ありサヤインゲンへ

2023年07月29日 | 畑:豆類

蔓なしサヤインゲンは7月早々から穫り始め、一挙に盛りとなりました。
4月28日に我流の省力直播きしたもの。
集中的に成り込むのが蔓なしサヤインゲンの特徴。7月半ばの10日間くらいが最盛でした。
すでに終盤です。
品種は2品種。
こちらがタキイ種苗の「さつきみどり2号」。


少し早く穫り始め、大きな収穫の山がありました。それでもまだ成っています。


こちらがカネコ種苗の「スーパーショット」。


「スーパーショット」はそれほどピークが極端でなく曲がりも少なく姿が良い。


まだ穫れているとは言っても終りは近い。
すでに蔓ありサヤインゲンが穫れ始めており、スムーズに移行できます。
これが蔓ありサヤインゲン。


品種は昨年と同じくカネコ種苗の「いちず」。
畝間150㎝、株間30㎝。
種播きは6月7日。
僅か欠株があるもののほぼ2本立てになっており、ネット全体に蔓が張っています。


蔓の先端が支柱の頂点付近まで達してきました。まだピンチはしていません。
収穫出来る莢から花まで一面に見られます。


中段に間もなく穫れる莢が多くなってきました。


莢数は非常に多い。


これまで3年ほどこの品種を作ってみましたが、かなり成り込むのがこの品種の特徴。
蔓ありサヤインゲンとしては、ケンタッキーワンダータイプと少々違います。
蔓がケンタッキーワンダーのように太くどこまでも伸びるという勢いではありません。
莢の着きが非常に多いことからみて、栄養生長が抑えられるのでしょう。
少々調べてみると、この「いちず」と言う品種を半蔓性に分類することもあるようです。
このくらい蔓が伸びているのに半蔓性と言うのも少々違和感があります。
ただイメージとしては分からないではありません。
莢の形はケンタッキーワンダータイプですが、若干スマートでしょうか。


食しては軟らかく美味しい。
気温が異常に高いので一気に成り込んでくる可能性が高い。
これまでの経験から「いちず」と言う品種は長期の収穫は難しいので、1畝は1ヵ月ほどずらして播いています。
7月10日に種播きしたもの。


「いちず」と従来作っていた「ケンタッキーカンサス」の2品種。
但し発芽が揃わず一部は追い播きし、それでも少々欠株があります。
何はともあれ早播きの蔓なしサヤインゲンから蔓ありサヤインゲンにはスムーズに繋がりました。


今年のオクラはやや密植程度にしてみる

2023年07月28日 | 畑:果菜類

1週間ほど前からオクラを穫り始めました。
5月17日に直播きしたもの。
今年はやや密植程度にして栽培してみます。


畝間150㎝と広めで黒マルチをしています。
株間30㎝で1カ所5粒播き。種を指で押し込みました。
水漬けはしませんでしたが、種播き後に灌水はしています。ほぼ100%発芽しました。
当初3本に間引き、そのまま密植栽培にしようかと思いました。
しかし、さすがに狭く作業がやりにくい。
誘引の効率的な方法が分からず、結局今年も通常の支柱に2条に誘引。
この畑は風当たりが強いので、支柱をしないと倒される心配があります。
まず、条間、株間とも20数㎝に支柱を立てました。
これが条間。


これが株間。


それに茎を適当に振り分け誘引しました。外れたものは根元から切り間引きました。


オクラの密植栽培は、オクラの欠点を改善しようとするものです。
オクラは莢の生長が早く、穫り遅れると硬くなってしまう。
背丈は2mを超すくらいに生長し、扱いにくい。
密植栽培することで欠点が抑えられ、増収の効果もあるとされます。
過去2年間密植栽培を試し、昨年は20㎝間隔でした。
これまではハッキリした効果があるかよく分からない。
但し、本数が多い分収穫量は多くなる、という結論でした。
作業はこの程度の密度ならあまり気になりません。
混んではいますが、20㎝間隔だった昨年からみると多少ゆとりがあるでしょうか。


今年の品種は比較的硬くなりにくいと思われる丸オクラの予定でした。
しかし、助っ人が自家で沢山消費するからと2品種持ってきたので、それを使うことに。
これが「五角オクラ」。


こちらの方が先に穫れ始めました。


これが「早どりオクラ」。


名前はこちらが早そうですが、逆に数日遅く穫れ始めました。草丈はこちらが低い。


今年は気温が高く。高温性のオクラにとっては好都合かもしれません。
オクラは葉かきをする程度の管理なので、問題はやはり収穫。
右が「五角オクラ」、左が「早どりオクラ」


果実は似ていますが、「早どりオクラ」の方が緑が濃いようです。
今年も達観で伸びや穫れ具合を観察してみます。


蔵王のシンボル「お釜」が綺麗に見えた

2023年07月27日 | 小旅

山形県二日目、霞城公園と山形美術館を見学後、帰途に。
2時半を回っていました。
帰路のルートは幾つかあります。
最短時間で帰るなら山形自動車道利用。事前に天候を想定し幾つか予定を立てていました。
好天に恵まれれば蔵王エコーラインを経由し、「お釜」を見るつもりでした。
気温は異常に高いものの絶好の日和、日も長いので問題なしと同ルートを選択。
蔵王エコーラインは山形県上山市と宮城県蔵王町を結ぶ蔵王連峰を東西に横断する山岳道路です。
昭和37年11月の開通で全長は約26km。
さらに蔵王エコーラインの最高地点刈田峠から分岐し蔵王ハイラインがあります。
蔵王ハイラインは宮城交通経営の有料山岳道路で全長2.5km、料金550円。
「お釜」まで僅かのところに駐車場と県営山頂レストハウスが整備されています。
レストハウスを出たところ。


蔵王は普段は蔵王山(ざおうざん)と呼ばれることが多いですが、単独峰ではありません。
「お釜」のある刈田岳を中心とし北東から南西に山形県と宮城県を跨ぐ多くの峰が連なる連峰です。
ちなみに「お釜」は宮城県側に位置します。
レストハウスを出ると間もなく「お釜」が見えてきます。
少々の霞はあるもののエメラルドグリーンが綺麗です。


「お釜」は蔵王のシンボル的存在で、観光写真と言えばまずはこちら。
但し、全容を撮るには天候に恵まれる必要があります。
その点、最高に近いコンディションだったと思います。
刈田岳の頂上を目指し、登っていきます。途中から振り返って見たところ。
遠くに見える手前の稜線が馬ノ背、その向こうが最高峰の熊野岳です。


レストハウスから10分ほどで刈田岳の頂上に着きます。


下界は猛暑でもここは25℃くらいで容易に登れます。標高は1758m。
ちなみに最高峰熊野岳の標高は1841mです。
刈田嶺神社奥宮。


山頂付近からも「お釜」が望めます。


山頂のやや下から眺めた「お釜」。





「お釜」を堪能し、蔵王エコーラインを下りはじめると間もなく駒草平があります。
高山植物「コマクサ」の群生地です。昔からみると少なくなりました。


それでも可憐な姿を見せてくれました。


「コマクサ」は高山植物の女王と呼ばれます。


このような荒涼たる環境でも健気に生育しています。


近くの不帰(かえらず)の滝。


さらに下ると滝見台があります。
性能の悪いカメラではうまく撮れませんが、これが三階の滝。


遠くに不動滝。


滝見台では5時半くらいになっていましたが、好天で日が長いため十分に愉しめました。
無事帰宅し、1泊2日の山形への小旅は終了です。


寒河江から山形へ

2023年07月26日 | 小旅

山形県二日目は、宿泊した湯野浜温泉のホテルから山形自動車道、月山新道を東に、寄り道をせず寒河江市の慈恩寺へ。
豪壮な山門です。


これまで何度か側を通りながら寄らずにおり、今回初めて訪ねます。
広い境内に多くの建造物。









天平18年(746年)聖武天皇の勅命によりインドの婆羅門僧正の開山という古刹。
平成26年度には約45haの広大な慈恩寺旧境内一帯が国史跡に指定されています。
当寺院は法相宗に始まり、天台宗・真言宗・時宗・禅宗等多様な宗派が入り混じっていたと言います。
その後、昭和27年に「天台真言両宗慈恩寺派」となり、昭和47年「慈恩宗大本山慈恩寺」として独立し現在に至っています。
建造物や仏像など国重文も多く、さすがの大寺院です。
本堂は改修工事中でした。


近くの道の駅「寒河江チェリーランド」へ。


おそらく山形県では一番知名度の高い道の駅でしょう。

これまでも度々立ち寄っています。
山形の特産品が揃う物産センターとして、道の駅になる前から多くの客で賑わっていました。


山形市へ。実はこれまであまり市内を見たことがありません。
霞城公園へ。
復元された二の丸の正門に当たる東大手門。



霞城公園は山形城跡を整備した都市公園で、国の史跡指定を受けています。


櫓門。

公園には第11代城主最上義光公の勇壮な像が建てられています。


最上家と当県伊達家は極めて縁が深く、最上義光公の妹義姫が伊達政宗の母親です。
時に敵対、時に同盟、かの最高視聴率を記録した大河「独眼竜政宗」で最上義光兄妹は少々ダーティなイメージで描かれています。
演じた原田芳雄と岩下志麻は強烈な印象を残しました。しかし、あれはあくまでドラマで真偽のほどは不明。
広い領地を治めた義光公は名君だったに違いありません。
しかし、最上家はお家騒動で義光公亡きあと改易の憂き目に遭い衰退しました。
すぐ側にある山形美術館。


以前から訪れたいと思っていました。立派な建物でびっくりしました。
地方で財団法人の運営は珍しい。
正面ロビーの中央にロダンのブロンズ像。


奥にピカソの絵とはいきなり度肝を抜かれます。


偶然、遠藤彰子特別展が開催されていました。珍しく撮影可です。
500号などの超大作が多数。但し、小生の好みとは異なります。


常設のコレクション(長谷川、吉野石膏、服部) 展示が凄い。こちらは撮影不可でした。
日本美術は重文の与謝蕪村「奥の細道図屏風」はじめ松尾芭蕉の俳句短冊、横山華山の屏風絵などが展示されており見応え十分。
英一蝶、池大雅、富岡鉄斎など知名度の高い名が並びます。
西洋近代絵画もユトリロ、シャガール、ミレー、マネ、モネ、ルノワール、マティス、ピカソなど誰もが知る名前がズラリ。
これが常設とは驚きです。寄った甲斐がありました。
入れ替えもあるでしょうからぜひ再訪したいもの。今回、博物館までは足を運べませんでした。
この後、蔵王に向かいましたが、それは明日にします。


銀山温泉から湯野浜温泉まで

2023年07月25日 | 小旅

1泊で山形県に来ています。刈り払い作業が一段落したところで息抜きです。
隣県なので大概日帰りが可能です。1泊となると少々遠い最上や庄内。
東北自動車道を北上、通常あまり通らない大崎市から加美町を抜ける国道347号線を西へ山脈越え。
銀山温泉はしばらくぶりです。
夜はガス灯に火がともり、郷愁漂う雰囲気が味わえますが、今回は泊まりはなし。
銀山川の両岸を散策。


木造の旅館が立ち並ぶ温泉街は昼間でもレトロな雰囲気が十分楽しめます。


銀山温泉はかのドラマ「おしん」で一躍有名になりました。


風光明媚な自然も楽しめます。
洗心峡。


銀山温泉からスイカが特産の尾花沢へ。
道の駅「尾花沢」。


寄るのは初めて。期待度が高かっただけに少々残念な気持ち。


当地に来ればお昼はやはり蕎麦。
近くでは知名度の高い次年子蕎麦がありますが、今回は新庄の手打ち蕎麦屋「さぶん」さんで。
美味しくいただきました。
近くの「新庄ふるさと歴史センター」。


新庄祭りの大きな山車が展示されています。


古い民具や農具がおびただしい数展示されています。


これほど多いのは見たことがありません。


今回は敢えて新庄から最上川を下らず、金山町の町並みを眺めながら真室川町へ。
良かったのが正源寺。


立派な山門です。
参道を歩くと山門の手前に何と線路と踏切があります。


この山門は湯殿山大日坊の総門であったものを昭和36年に移築したものだそうで、なるほどと納得。
本堂も大きい。


西に向かって酒田は何度か来ているので今回はパスし、湯野浜温泉へ。
海水浴場。


30年ほど前泳いだ記憶があります。
こちらのホテルで宿泊。部屋から夕日の沈むのが見えました。







墨彩画「ホオズキ」

2023年07月24日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3   

夏の風物詩的な植物にホオズキがあります。
我が家にも育苗ハウスの側に毎年自然に生えていたのですが、作業の邪魔になり処分してしまいました。
無くなれば無くなったで何か物足りなく感じるものです。
袋が緑色から次第に黄ばみ朱色に変わっていく姿は、なかなか風情があります。
ホオズキと言えば浅草寺の「ほおずき市」が有名で、毎年ニュースで流れます。
コロナ禍から解放され、多くの人が鉢植えのホオズキをぶら下げて歩く姿が映されていました。
ところで、このように早い時期に出回る色づいたホオズキはエスレルで処理されていると聞きました。
エスレルは植物ホルモンの1種エチレンとして作用する植物成長調整剤です。
植物に対し、熟期の促進や着色の促進などの効果を発揮します。
小生も低温期のトマトの着色促進に試したことがありました。
効果はそれなりにあるのですが、通常的に使うまでには至りませんでした。


未だ穫り続けるリーフレタス

2023年07月23日 | 畑:葉菜類

未だにリーフレタスを穫り続けています。
サニーレタスとグリーンリーフレタスの非結球レタス2種。
4月7日に直播きしたもの。
5月20日頃から間引きを兼ね穫り始め、6月中下旬が一番の穫り頃
それからさらに約1ヵ月経とうとしています。
サニーレタス。


まだこれほど残っています。大半はトウが立ち茎が伸びています。


もちろん自家用として残しているので、市場価値は全くありません。
食すのは我が家と助っ人宅だけです。
まだトウが伸びきっていないのは育ちの遅れたもの。


秋のサニーレタスだと生育日数が長くなり冬に向かうと食味が悪くなります。
今のサニーレタスも同様ですが、それほどではないと感じます。


実は今どきまでリーフレタスを残していたのは昨年が初めて。
たまたま昨年天候が悪く機械が入れずそのままにして置き、食してみたところ結構イケることが分りました。
以前はトウが伸び出した頃には畑にすき込まれる運命にありました。
但し苦みは少々増します。小生はあまり気になりませんが。
こちらはグリーンリーフレタス。


縮み雪菜との二重播きの失態を犯し、半分になったグリーンリーフレタスですが、結構残っています。


サニーレタスのようには茎は伸びません。


サニーレタスに比べると葉が硬くなります。
それでも秋の収穫遅れのものから比べるとずっと良い。十分食べられます。


小生は焼き肉をリーフレタスで巻いて食べるのが好きです。
焼き肉と言えばサンチュ、小生世代はパオ(包菜)ですが。和名は搔きチシャ。
リーフレタスでもさして変わらない気がします。茎の伸びたサニーの葉は大きさも手頃。


今年のカボチャは2本仕立てと3本仕立て

2023年07月22日 | 畑:果菜類

今年のカボチャは少々変則な2本仕立てと3本仕立てになりました。
種播きは5月早々、マルチに指で穴を開けそのまま1カ所1粒押し込む小生流の直播き法です。
品種は九重栗EX。
これはカボチャの仕立て方を確定させた7月6日時点。


カボチャの仕立て方には親蔓1本仕立て、親蔓と子蔓1本の2本仕立て、親蔓と子蔓2本の3本仕立て、親蔓をピンチし子蔓の2本又は3本仕立て、そして半放任と様々です。
目標とする収穫時期のこともありますが、結局は畝間、株間との関係で決まります。
我が家は我流の直播きなので発芽率70~80%と想定し、適当な間隔に間引き親蔓と子蔓1本の2本仕立てが基本です。
100%発芽した時は親蔓1本仕立てにしたこともあります。
今年は全て古種を用いたためか発芽率が悪く、初期の生育が良くないものもあって有効な株は半分でした。
一度蔓の整理をしただけでしばらく放置し、整枝も少々遅れてしまいました。
最終的には親蔓と子蔓1本か子蔓2本の2本仕立てと3本仕立てを組み合わせることにしました、
親蔓主枝と子蔓主枝を適当な間隔に配置して誘引しました。


長く伸びた蔓が親蔓主枝で短い蔓が子蔓主枝です。


各主枝から出るわき芽は全て搔きます。


本来なら仕立て方を決めて種を播くべきなので少々変則です。
これまでわき芽搔きを3度ほど行いました。
当初放置していたものをやや強引に誘引整枝したのでかなり乱れた状態になりました。
これが現在で、蔓先側から見たところ。また葉が一面に覆っています。 


株元から見ると。


今回、このくらいわき芽を整理しました。


蔓先側。


1番果は10~12節くらいで結構よく留まっています。


たまに雄花を採って人工授粉もしますが、蜂が飛んでいるのでたいがいは自然着果です。
軸が褐変してきました。6月20日くらいの開花なので8月初めの収穫見込みです。


例年、1番果を着けた後、蔓を伸ばし2番果、さらに3番果まで穫るのを目指しています。
これが2番果。


これが3番果。2、3番果の留まりはイマイチのようですが、どうでしょう。


今年もスペースは十分に確保してあります。
2番果、3番果も健全な葉が十分あって完熟していれば確実に美味しいカボチャが穫れます。
こちらは、遅穫り用のカボチャを直播きしたもの。


冬至カボチャにする貯蔵用です。
品種は「雪化粧」。
7月1日に種播き。これも半分は古種で生育の悪い株があります。
厳しい時期の栽培ですが、果たしてどうか。
近3年の実績は0個、3個、6個。昨年くらいになればまずまずですが。




イネの生育は進んでいるが草刈りは厳しい

2023年07月21日 | 田んぼ

今年の梅雨期は異常に暑い。
6月から一貫して気温の高い日が続いています。
当地方の梅雨期と言えば一度や二度はヤマセの気圧配置が現れるのが普通。
今年はまだ一度もありません。雨が降っても気温が高い。
このまま真夏に突入するなら極めて珍しい現象です。
中干し中は何度か雨もあり不十分なまま終了となりましたが、イネの生育そのものは順調と言って良いのでしょう。
茎数は若干少ない気がしていますが。


気温が高いので草丈は伸びています。


これは良いこととばかりは言えません。丈が伸びすぎると倒れやすくなります。
穂が出てからの台風や大雨での倒伏のリスクはより高まるのです。
今、茎の中では穂の基になる幼穂が生長しています。


低温に遭遇すると最も危険な時期です。今年はその心配がないのは幸い。
低温の心配があれば水を深くする必要があります。
今年は水が無くなったら、渇く前に水を入れる間断灌漑で十分です。


病害虫も見られません。
しかし、天候だけは分かりません。各地で豪雨災害が発生しています。
昨年今頃は当地方も繰り返し大雨がありました。
今どきの作業の主なものは何と言っても雑草の刈り払い。


7月10日頃から畦や土手の刈り払い作業始め、ようやく終了します。
これから穂が出る時期に問題になるのがカメムシ。
斑点米カメムシと言い、穂に取り付き米の品質を著しく低下させます。
田んぼ周囲の雑草に潜み侵入するため雑草の刈り払いが不可欠です。
特に牧草やイネ科雑草の穂を好むので穂の出る雑草は特に要注意です。
穂が出る10日前までには刈り払いの作業を終える必要があるとされます。
遅れるとカメムシを田んぼの方に追い込んでしまい逆効果になるからです。
と言って早過ぎると再生して草は伸びてしまうので、期間は7月中旬の10日間くらい。
刈り払いは今年二回目ですが、今回は田んぼの周囲全て刈り払う必要があります。
いつも自宅から遠くのやりにくいところから始めます。
このような傾斜が強くやりにくい土手。下から。

そして上から。


幹線道路の大きな法面。


1回目の刈り払いに合わせ抑草剤(グラスショート)を散布しています。雑草の伸びが抑えられておりよく効いています。
根元から綺麗に刈ると薬の効力が消えるので、今年は葉の上部を刈るようにしてみました。


傾斜のある法面は足にきます。
今、目立っているのはヤブカンゾウ。方々に生えています。


全て刈り払います。ヤブカンゾウは再生力が強いのでまた沢山生えてくるでしょう。


それにしても今年は連日暑く、若い時のような訳にはいきません。一日4時間が限度。
干天の日中は避けたい。小雨模様くらいが丁度です。
毎度、自宅に近いこの辺りが最後。


まだ畑や屋敷周りが残っていますが、田んぼの周りは終了です。
これから穂の出る時期は最も気象の影響を受ける時期です
中庸なところの茎を1本剥いて、幼穂を観察してみました。
これが穂の元になる幼穂で、長さは13㎝と言ったところ。


これが茎の中で生長しているわけです。予想以上に大きくなっていました。
いわゆる「穂ばらみ期」ですが、花粉の出来る減数分裂期は終りに近いかもしれません。
早いものは20㎝くらいになっている可能性があります。
異常な高温が続いたため当然と言えば当然か。
数日中にいわゆる走り穂が出るでしょう。今月中に穂が出揃ってもおかしくありません。
穂の出る時期が平年よりかなり早まりそう。カメムシ防除の準備も急ぐ必要があります。




春ニンジンの収穫と秋ニンジンの種播き

2023年07月20日 | 畑:根菜類

春ニンジンを収穫しています。
この暑さで春ニンジンは変かもしれません。春播きニンジンが正しいでしょうか。


種播きが4月7日。
品種はトーホク種苗の「時なし五寸紅彩」
畝幅約70㎝のバラ播きです。一度株間7、8㎝に間引きしました。
その後は、6月末くらいから間引きを兼ねて穫ってきました。
そもそも株間が狭い上、高温で草丈は伸びています。


初めにもっとしっかり間引きすべきでした。


当初ピッコロニンジンのごときでしたが、今はまずまずの姿になってきました。
種苗会社のカタログによると種播き後115日で収穫適期となっています。
まだ100日余りなのでこんなものかもしれません。


ただ、この暑さではこれからの肥大を期待するのは難しそう。
一方で、秋ニンジンの種播きをしました。
10~11月に収穫する予定のニンジンです。
例年、7月10日前に播いているので、大分遅れました。深い意味は無く、単なる失念です。
すでに半月以上前、帯状に元肥を散布し耕耘しています。
種播き前に再度ロータリーで耕耘。


畝になる中央に目印線を付け、管理機で畝立てします。


鍬でならして、畝幅約60㎝のかまぼこ形のベットを作ります。


品種はトーホク種苗の「黒田5寸陽彩」。
バラ播きです。
大概はすじ播きが多いと思いますが、小生は専らバラ播き。
ニンジンの種はとても小さい。


確かに播いていますが、よく分からないでしょう。


厚播きにならないように気をつけています。
しかし、どうしても多めに播いてしまいます。その方が安心感があるからでしょう。
鍬で薄く覆土し、軽く鎮圧。


切りわらを掛けます。


切りわらは乾燥と雨で叩かれて固まるのを少しでも抑えるためです。
さて発芽はどうでしょう。





今年のトウモロコシは熟すのが早い

2023年07月19日 | 畑:豆類

トウモロコシを今年初めて穫りました。
品種は「ゴールドラッシュ」。
4月27日に我流の省力直播きをしたもの。
我が家では例年畝間を広く、2本立てにしています。
そして、中型の扱いやすいトウモロコシを多く穫ることを目標にしています。
但し、今年は発芽率がよくありませんでした。
結果的には1本立てより2本立てが若干多い程度になりました。生育のバラツキもあります。


「ゴールドラッシュ」の収穫適期の標準は、播種後84日、絹糸が出て20~24日、積算温度で450℃となっています。
例年、当地のしかも我流の省力直播きではそのままは適用できないので、数日の遅れを見込んでいます。
今年は絹糸が早いものは6月末から出始め、7月早々が最盛でした。
当初7月22、3日からの収穫開始を見込んでいました。
梅雨時に各地で豪雨に見舞われているにもかかわらず、当地は連日の高温。
早いものは収穫適期に達している可能性が高い。
何分生育にバラツキがあるので、外観をチェックしながら穫ってみることにしました。
まず絹糸が黒くなっていることが第一条件。


これはかなり先です。


穂の全体の手応えを確かめ、頭のところの皮を僅か剥いで確認。
実が先まで入って色が黄ばんでいれば大丈夫。白っぽいのでは早い。


これは絹糸が早く出ているのが分かっていました。アブラムシが付いていますが。


昨年は雄蕊にアブラムシが沢山付きましたが今年は軽症です。
普通、トウモロコシは一番上の穂だけがものになります。
これはその下の穂の手応えもあるので試しに穫ってみました。
相当昔の話しですが、大きな穂を穫るため除房といって一番上の穂を残しその下の穂を搔いたものです。
しかし、搔くことで株を傷め手間も掛かるのでメリットはないと分かり、何もしないことになりました。
左が本来の上の穂、右が下の穂で珍しくそれなりに実っています。


今回は初めてなので試し穫りを兼ねています。
ちょうど穫り頃で、大きさも目標の中型でした。


高齢者や子供にはこのくらいが丁度手頃な大きさです。
収穫のベストは早朝ですが、あまり拘りはありません。
但し穫ったら直ちに茹でます。これで甘味は十分。常温で放置するのが最も悪い。
さっそく助っ人に穫るよう促します。
生育にバラツキがあるので、穂を確認しながら数回に分けて穫るようにします。
こちらがメインのお盆用。


2回目で5月19日に播いたトウモロコシ。品種は同じく「ゴールドラッシュ」。
若干遅かったかとも思いましたが、絹糸はすでに出ています。


十分間に合います。逆に早まる可能性もあるかもしれません。
今年は獣害がありません。ビワの被害がなかったのでこちらはどうかと思いましたが、まだ大丈夫。
侵入があれば直ちに囲うつもりではいます。


トマト連続摘芯栽培'23~収穫が始まり2回目の捻枝

2023年07月18日 | トマト連続摘芯栽培

トマトは連続摘芯栽培を行っています。3日ほど前から収穫が始まりました。


2回目の捻枝(ねんし)を行いました。
気温が異常に高いため生育が前倒しになっています。
品種はホーム桃太郎EX。
今年のトマトは最初の花房が本葉9枚から12枚とバラバラです。
そのため全ての株の誘引を同じようにするのは止めています。
この辺り、本葉10枚までに第1花房が着いた株は例年と同じように誘引し、連続摘芯しています。


第1花房が収穫期になっています。
反対側で、最初の捻枝をした第1基本枝の第2、第3花房も大きく肥大しています。
第4花房はピンポン球よりやや大きく、第5花房も着果しています。
その先に第6花房の開花も終わり、葉2枚を着けて摘芯しています。
これが第2基本枝で、すでに自然に横を向いています。


第4花房直下のわき芽は支柱に誘引しており、第7花房が開花中です。これが何れ第3基本枝になります。
第2基本枝を捻枝しました。ぐっと下を向きました。


別の株で。根元を押さえ捻枝します。

横に捻られたのがよく分かります。


すでに横を向いた状態になっており、少し捻っただけで下を向きます。
気温が高く水分が少なくなっているためやりやすい。
十分にはねじ曲げられなくとも横向きになれば果実の重みで次第に垂れてきます。
この辺り、第1花房が本葉11、2枚で着いた株は第1花房から連続摘芯を行っています。


すでに第1、第2花房を着けた枝を第1基本枝として最初の捻枝を行っています。
生育はかなり挽回し、すでに第1花房が赤くなっています。
第1花房直下のわき芽を支柱に誘引し、第3花房はすでにテニスボールくらいになりました。
第4、第5花房も着果しています。これが第2基本枝です。
第3花房直下のわき芽を支柱に誘引し第6花房が開花。
早いものは第7花房も咲き始まりました。これが何れ第3基本枝になります。
第2基本枝を捻枝しました。


捻枝のタイミングとしては少し遅く、枝が硬い。


無理に下を向けなくともこのくらい横になっていればあとは果実の重みで垂れてきます。
第2基本枝の捻枝が全て終わりました。


反対側。


今年はスタートから遅れていましたが、気温が高く思いのほか収穫が早まりました。


今年は第1花房の歩留まりが良く、例年発生の多い灰かびは僅かでした。
樹勢の強すぎる株には4果着けているので、多く穫れそう。
ただし、第3花房に尻腐れ果が少し出ています。


このくらい気温が高ければ多少はしょうがない。樹勢の維持のためよく見て早めに摘果しています。
こちらは庭外れ番外の中玉トマト、フルティカ。


6月末から穫れ始め、すでに第3、第4花房まで進んできました。ここで補完の役割は終りです。


水墨画「朝顔」

2023年07月17日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙   


夏の青紫の花と言えば、アサガオがあります。
玄関口に鉢植えにしているのをよく見かけます。涼しげでいいものです。
アサガオは蔓性の一年草で、よく見るのは鉢植えにしたあんどん仕立て。
何本かつるを長く伸ばしてカーテン状に仕立てているのも見かけます。
蔓が伸びない矮性の品種もあるようですが、やはり蔓がないとアサガオらしくありません。
花の色は白やピンクなども見られますが、青や紫に白筋のある昔ながらのアサガオが絵になります。
残念ながら我が家では作っていないので、水墨画で描いてみました。
花一輪です。
古来、アサガオの水墨画は名人達人も描いています。シンプルな姿だけに表現は難しく奥が深い。