里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

年越しに神棚と輪通しの飾り付け

2023年12月31日 | 暮らし

暖かい年越しとなりました。
年越しにやらなければならないことは多々あります。
昔は準備から始まって全てを大晦日に行うので大変でした。
父健在の頃には小生と手分けしてやっていましたが、それでも朝から遅くまでかかったものです。
早いもので父が亡くなって29回目の年越しとなります。
今は簡素化もしましたし、準備はできるだけ前日までに終えるようにしています。
まずは神棚の飾り付け。
古い飾り付けを外し、掃除をして新しい飾り付けに変えます。
お札も替えのきかないお札以外は全て取り外します。


これはお幣束(へいそく、御幣)。鯛のきりこもあります。


過日、我が家も氏子になっている神社の宮司がお出でになり、ご祈祷して置いて行かれたもの。
この宮司には鎮守様の宮司をお願いしており、同時に講中の一員にもなって頂いています。
これは神社庁から出されている通称お歳徳神(としとくじん)さん。


これを神棚に飾り付けます。
我が家の神棚では篠竹を使って仕掛けをします。昔からやられてきた習わしに則って飾り付けをします。
神棚中央にはお札を奉ります。
真ん中にお伊勢様のお札とお幣束、右に鎮守様、氏神様のお札、左に崇敬する神様などのお札。


神棚右側に恵比寿様などのお歳徳神さん。ここに鯛のきりこも飾り付けます。


神棚左側に大黒様。両側にはお幣束。


台所にある小さな神棚には五穀豊穣の神様とかまどの神様、そして火伏せのお札を重ねて奉ります。


次は輪通しの飾り付け。
神棚の前は松の枝に輪通しを掛けて奉ります。


玄関。


近隣でも大概のお宅は市販の綺麗なしめ飾りをしており、手作りの輪通しを飾っているのは我が家くらいでしょう。
そして作業場。そのほかトラクター、管理機、車は輪通しのみ。


次は床の間。


掛け軸は天照皇大神の掛軸。
生け花は、庭の紅白の梅と南天のみで生けます。
花器は父が太い孟宗竹の根元で自作したもの。
父が生前生けていたので小生が引き継ぎました。全くの自己流です。
鏡餅は数年前に自前のものから市販の小さなパッケージものに変えました。
古いお札やお飾りは、小さな祠の山の神様に納めるのが習わし。


お幣束と御散供(おさご)を捧げてお参りします。御散供とは米が入っているおひねりのことです。
例年のごとく、ここまででお昼となりました。
午後は、鎮守様の鳥居にしめ縄を掛け、お参りします。
その後、水の神様など数カ所にもお幣束と御散供を捧げてお参りします。
今は日差しもありますが、夕方から雨の予報も出ているので少し心配です。
なお、現在当ブログは主に前日のことを翌朝に記事にしています。
しかし、これだと正月行事は多少の違和感があり、大晦日と元旦くらいは当日の投稿とします。


年越しのための輪通しとしめ縄

2023年12月30日 | 暮らし

年越しのための輪通しとしめ縄を作りました。
昔、年越しの神事は大晦日に早朝から取りかかり飾り付けまでの全てをやるものとされていました。
父が亡くなってからは準備はできるだけ事前にやるようになり、簡素化したものもあります。
まずは若干手間の掛かる輪通し。
輪通しは、しめ縄を簡素化したものとされています。今、近隣で手作りしているお宅はないと思います。
父の作っていたものの真似で、改まって教わったわけではありません。
3本の藁を1回継ぎ足して綯い、このような輪を作ります。



この輪に五葉松、昆布そして干し柿の3種を挟み込みます。


五葉松は御用待つ昆布は喜こんぶだと思いますが、干し柿は分りません。
この時期我が家の重要な1品だったことから豊作祈願の印にしたのかもしれません。
そう言えば、正月に干し柿はかき入れるで商売では縁起が良いとテレビで報じていたのを思い出しました。
五葉松、昆布、干し柿を挟む位置は定めてはいません。
下げる紙を作ります。しめ縄に付ける紙垂(しで)を簡素化したものと思います。
昔は障子紙を切っていましたが、今は普通のA4版用紙を使っています。
1/4に切ります。


このように切り込みを入れます。


これが出来あがり。


これを6つ作ります。


この輪通しを大晦日に主要な所に飾ります。
次にしめ縄。
鎮守の神社の鳥居に付けるものです。これは講中代表をしている小生の役割です。
以前は、自分で綯っていました。
それが、祭典に用いる縄を購入することになったことから、合わせて年越しの縄も同じものに変えました。
縄綯いが下手なので、これは有り難かった。
安い細縄ですが、祭典用の手綯い風左より縄と言うもの。
小正月には取り外すのでそんなに立派なものでなくて良いのです
縄に下げる紙垂(しで)は5枚作ります。
以前はやはり障子紙を切っていましたが、今は普通のA4版用紙を半分に切ったものを用います。
宮司がA4版用紙を使っていると聞いたので、そうしています。これもずっと楽になりました。


これを二つ折りにし、このように切ります。


これを織り込み。


出来上り。


切り込みの幅と深さを調整すると趣が少し異なったものが出来ます。
これを5枚作り、縄に挟み込めばしめ縄の出来上がりです。


このしめ縄を大晦日に神社の鳥居に取り付けます。

レタス類3種はまだまだいける

2023年12月29日 | 畑:葉菜類

レタス類は3種作っています。サニーレタス、グリーンリーフレタスそして玉レタス。
何れも9月早々に芽出しした種を直播きしたもの。今年は発芽、生育とも良好。
凍害を防止するため12月10日過ぎから不織布をべた掛けしています。


今のところ凍害は全く受けていません。
これがサニーレタス。

10月半ばから間引きを兼ねた収穫を開始し、穫り続けてきました。
一時、かなり強い霜が降りましたが、全く問題なし。
凍害に遭うと葉が変色してシンナリしてきます。
収穫すればすぐ隙間が埋まってくるため、未だ土は見えません。


大株になり、さすがに茎が少し伸び出しました。
これからさらに茎が伸びた時は下方を切り上部を利用するようにします。
1株でこのボリュームです。


グリーンリーフレタス。


こちらも凍害は全く受けていません。
強い低温に遭うと葉が黄ばんできます。しかし、寒さには一番強い。


やはり穫ると隙間がすぐ埋まってくるため、一見1ヵ月前と変わらないように見えます。
サニーレタスのようには茎がそれほど伸びません。
しかし、さすがに葉が少し硬い感じにはなってきました。


穫ってみれば葉が広がり大株になっています。


玉レタス。


品種はシスコ。
11月末から穫り始めました。
現時点でも完全結球したものから半結球のものまであり、未だ混んでいます。


まだ結球していないものが完全結球するかは微妙。
それでも今年は発芽が非常に良かったので個数は十分なくらいあります。
穫り頃の玉レタスが多くなってきました。


レタス類3種の中では玉レタスは葉の水分が多いので凍害を受けやすい。
しかし、今年はまだ凍害の症状は見えません。
十分大きな結球になりました。


気温の高い傾向が続いていますが、何時まで凍害を回避することが出来るか。
郎党の中には寒い時期にレタスはあまり食したくないと言う人間もいます。
小生は熱々の焼き肉をリーフレタスで包みバリバリ食べるのが好きなのですが。


イチジク「蓬莱柿」の剪定

2023年12月28日 | 畑:果実類

今年はイチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」がよく穫れました。
気温が高かったためでしょう。例年より早く10月早々から穫れ始め11月上旬いっぱい。
10月中下旬が最盛期でした。
遅い年なら10月下旬から半月くらいで終わってしまうこともあります。
未熟の果実を沢山残したまま終了することも多い。
今年はこれまでで一番。着果した殆どの果実が穫れた稀な年です。
11月も気温が高く、例年より遅い黄葉や落葉でした。


この「蓬莱柿」と言う品種は昔からあった在来種が枯れてしまったため新植したもの。
10年になりますが、未だ手探りです。
当地で昔から作られている在来種は「ブルンスウィック」という品種と明らかになっています。
近隣で「蓬莱柿」を作っている方はいないので、見る機会に恵まれません。
この品種は在来種より1ヵ月ほど遅い晩生の秋果専用種。その年に伸びた枝に実が着きます。
在来種と異なり、春から短期間のうちに新しい枝がもの凄く伸びます。
今年も8月初めには枝を間引きし、強く摘芯しましたが、それでもこのくらい伸びています。
以前作っていた在来種はほぼ半放任でした。この品種を放任したら手が付けられなくなるでしょう。
このイチジクから剪定します。


今年伸びた枝の大部分は切ることになりますが、自己流ながらルール化しています。
まず、地べたに付きそうな下枝は元から切ります。
主要な枝はこのように2、3芽を残して切り戻します。


必要な枝は20数本確保できればいいのですが、剪定時の見極めは難しい。
翌年伸びた後に間引きするようにしています。
これが剪定後。


このくらいの剪定量です。


このイチジクは樹勢が強すぎるためか熟すのが遅れます。
植付け時に有機物を入れすぎたのかもしれません。お礼肥などはしないようにしています。
別のイチジク。


同様に剪定しました。


困っているのはカミキリムシ。イチジクの幹や枝に特異的に侵入します。
すでに1本枯らしました。
これが幹に食い込んだ跡。


剪定しながらも針金を差し込んだり薬剤を注入したりしていますが、いたちごっこです。
剪定が全て終わりました。


毎年のことながら一挙に丸坊主になってしまうので、新芽が出るまでは未だ不安になってしまいます。


年越しを前に鎮守の神社を清掃する

2023年12月27日 | 暮らし
年越しが迫ってきました。
当集落には小さな鎮守の神社があります。
小生が講中の代表を仰せつかっているのです。
年末の恒例行事となった清掃を行いました。黙々と一人作業です。
コロナ禍で祭典を中止したり直会を取りやめたりしていましたが、今年秋の祭典は本来の姿で挙行しました。
秋の祭典の時に世話人と当番者で境内の清掃はしています。しかし、その後の汚れが酷い。
とりわけ参道の石段です。


参道両側に立っている杉の木などから沢山の枯れ葉が落ちるのです。
この時期、強風が吹くことが多く半端な量ではありません。


中段脇の杉の木は腐れが入り何本か伐採しましたが、それでもこの量です。


年末年始に向け放置は出来ません。
この時期早朝の作業というわけにもいかず、日程の調整が煩わしいので一人でやることにしています。
それでも、石段を何度も上り下りしながら作業しなければならないので容易ではありません。
支障ない程度に綺麗になれば良しとします。
参道登り口付近。このくらいになれば問題ないでしょう。


落ち葉の甚だしかった中段も十分綺麗になりました。


もっとも、作業している間にも落ち葉は飛んできます。
この程度で最難関の石段は終りにします。


石段の途中にある出羽三山の石碑の周りも綺麗にしました。


拝殿周りは大きな汚れはなく、箒で掃いた程度で終わりました。


本殿周りも大したことがありませんでした。


数年前、懸案だった境内周囲にあった樅の大木を伐採したので良くなりました。
その前は枯れ枝なども落ち大変でした。屋根に上がって取り除いたこともあります。
拝殿の中も掃除。


少々伸びていた鳥居周辺の雑木も伐採し、片付けました。


伐採作業中にバラのトゲが刺さり痛い目に遭いました。
朝から取りかかり遅いお昼となりました。穏やかな日だったのは幸い。
正月まで若干日がありますが、この後の多少の落ち葉は勘弁願います。
この次は、大晦日に鳥居のしめ縄を取り付けるのが小生の役割です。

冬季に切りわらのすき込みと木炭で土作り

2023年12月26日 | 畑:土物類

翌年に向け、冬季に空いた畑の土作りを行っています。
この畑はインゲン、エダマメ、サトイモ、カボチャ、オクラなどを作った畑。
今年は11月半ばにはすべて片付けました。
我が家の畑は殆ど粘土質土壌。とりわけこの畑は強粘土質で扱いにくく湿害を起こしやすい。
そこで、冬季は栽培はせず、専ら土作りの期間に充てます。
1ヵ月ほど前に切りわらのすき込み作業を行い、昨日再び耕耘作業を行いました。
次のような手順です。
今年畝だった所は翌年は畝間(通路)、今年畝間だった所を翌年畝になるよう毎年交互に繰り返します。


一度に全体をやるのは大変なので隔年で畝になるところを重点的に土作りするようにしています。
尚且つ同じ所を畝にしないことで連作障害の回避も期待しています。
まず、今年畝間(通路)だったところに切りわらを入れます。ここが来年は畝になります。


切りわらは田んぼの収穫後に近くに運び堆積して置いたもの。
通路が埋まるくらいたっぷりと入れます。


次にクズの木炭を散布します。


木炭は活性炭と同様で、湿害を抑え根張りをよくする効果があると言われています。


実際どの程度の効果があるのか分かりませんが、少なくとも悪くないことだけは確か。
この木炭は30年以上前、父が健在の頃に焼かれたもの。
クズの木炭の在庫が未だ残っているから出来ることなのです。
次に石灰窒素を散布します。


これはわらを腐らせるのを促進させるためのものです。
大量の切りわらを畑に入れると腐るのに土の窒素分を取り込みます。
そのため、窒素を補給しないと作物が窒素不足に陥る心配があるのです。
数ヶ月の間にじっくりと切りわらが腐れて、強粘土質土壌が改良されることを期待しています。


次いでトラクターでゆっくりと深く耕耘します。夕日を浴びながらの作業となりました。


耕耘は重複するように行います。切りわらの量が多いため一度の耕耘では無理です。


最後にもう一度仕上げの耕耘。最後はすっかり薄暮となりました。


しかし、これでもまだ均平にはほど遠い。
それから何度か雨にも当ったので、ほぼ1ヵ月経った昨日再び耕耘しました。


切りわらもかなり土に馴染み均平度も増してきました。やはり薄暮の耕耘です。


冬を越した後、春には作付け前に再度耕耘します。


水墨画「シクラメン」

2023年12月25日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙    

今日はクリスマス。当たり前のことながら昨日はイブ。
今や特段変わりのないごく普通の日常として過ぎていきます。
せめてもと画を描いてみました。
クリスマスの花と言えばポインセチアのイメージですが、今回はシクラメンを。
12月に花屋さんの店先に並ぶ鉢物で一番多いのがシクラメンではないでしょうか。
昔からみると今は花の色も形も非常にバラエティに富んでいます。
そして、シクラメンで多くの人が連想すると思われる小椋佳作詞作曲の「シクラメンのかほり」。
当時、小椋佳とは何者と話題になりましたが、バンカーでシンガーソングライターの二刀流だったのでした。
二刀流それぞれで功成り名を遂げたのですから、その才能に脱帽。素晴らしいの一語です。
「シクラメンのかほり」で紡がれる言葉が新鮮で印象的だったことは間違いないでしょう。
この中に出てくるシクラメンは真綿色したシクラメン、薄紅色のシクラメン、そして薄紫のシクラメン。
ここは薄紅色のシクラメンをイメージして描いてみることにしました。
描き出しの思いとは裏腹に花びらを線描きで補筆することになりました。


シュンギクは不織布のトンネル掛けで穫り続ける

2023年12月24日 | 畑:葉菜類

日本海側は大雪に見舞われたところもあるようですが、当地は薄ら白くなったものの積雪量カウントはゼロでした。
しかし、かなり冷え込んではいます。
そんな中シュンギクは不織布をトンネル掛けし、穫り続けています。
品種は「中葉春菊」。
種播きは9月21日。10月20日過ぎから抜き取り収穫を開始。
気温が高く経過したため11月早々から摘み取り栽培に移行、11月下旬からは側枝(わき芽)の摘み取りとなりました。
側枝(わき芽)の摘み取りが始めれば最盛期入りです。
気温が高く経過したこともあって生育は旺盛。
しかし、葉物の中ではシュンギクは低温に弱い。強い霜が降りると凍害を起こしてしまいます。
そこで今年は少し早めに12月10日頃から不織布をトンネンル掛けしました。
かなり収穫しているのですが、すぐに伸びてくるので未だ畝全体に茂っています。


主枝(親茎)は極力2、3芽で切るようにしているのですが、数芽残しになっている株が結構あるようです。
それでもしっかりした茎が多く、徒長はしていません。
主枝(親茎)を摘み取ると、側枝(わき芽)が伸びてきます。
側枝は初め横に伸びた後、次第に立ってくるので茎葉やや湾曲します。
側枝は長さが20~25㎝くらいになったところから順次摘み取ります。
沢山茂って伸びているこの辺りを収穫してみます。


この株の伸びている側枝(わき芽)を2芽くらい残して3本切ってみます。


1本目


2本目


3本目


切り跡です。


周辺を纏めて数株摘んでみました。


軟弱徒長した細いシュンギクは品質がよくありません。
茎のしっかりしたシュンギクが穫れました。


1本でも十分なボリュームです。


早く切った側枝(わき芽)からは孫のわき芽が大分伸びてきました。


当地の露地栽培ではこの孫茎まで穫るのは容易でありません。
これから厳寒期に向かいますが、不織布のトンネル掛けでどのくらい持つでしょうか。


干し柿づくり'23~贈答品にする

2023年12月23日 | 干し柿づくり

干し柿を贈答品にしました。
今年は順調に乾燥が進み、輸送時に傷む心配もなくなりました。
近年はあんぽ柿の状態で早めに贈るようにしています。
少々負担に感じるようにもなっていますが、この時期相手方もその気になっているので止められません。
近くの親しい方には縄付きをそのまま届けます。
箱詰めにして贈るのは、遠方の親戚、知人あてのものです。
昔は、縄付きで数十個贈ることも珍しくありませんでしたが、今は20個程度にさせて貰っています。
但し、姿の良いものを選別し、贈答らしい体裁を整えて箱詰めにしています。
贈答にするのは主に横吊りにしている方で、現在はこのように覆いをしています。


横吊りにしている片方の覆いを外し、姿の良いものを選びます。


こちらは縦吊りですが、今年は特大玉はないので横吊りとの違いはあまり感じません。


昨年と比べると全体に小さく、ボリューム感では見劣りします。
色上がりはまずまず。見栄えは白粉が少し吹いてきた頃の方が良いとは思いますが。
昨年は大玉のためまだ軟らかく潰れる心配がありました。今年はその心配はありません。
まず一つ作ってみます。


昨年は少し盛り上がり押し潰されそうになった記憶があります。
それから見ると今年は大玉が少なく物足りなさは感じます。
それでも比較的大玉のものを選び20個詰めにしてみました。


結構ボリューム感が出て、それなりの姿になりました。


もう一つ作ってみます。


こちらはサイズが一回り小さいので25個詰めに増量しました。


ボリューム不足は個数で勘弁願うことにします。
さすがにこちらは少し盛り上がる感じになりました。


今はあんぽ柿の状態で贈っていますが、昔はもう少し白粉が回ってから贈っていました。
小生的にはそのくらいに進んだ方が好きです。しかし、贈る時期が遅くなってしまいます。
今、当地方では殆どあんぽ柿の状態で店に出回るので、むしろ白粉の回らないのが一般的かもしれません。
贈る側も早めに贈った方が管理の期間が短く気楽ではあります。
白粉が吹いた硬めの干し柿が好みの人は受け取ってから少し置いて食べてもらえばいいと思います。
何はともあれ贈答が済めば一安心と言ったところ。


冬至に「雪化粧」カボチャ

2023年12月22日 | 畑:果菜類

今日は冬至です。
冬至と言えばカボチャ。
何とか冬至カボチャを確保できました。
冬至カボチャ用に作っている品種はサカタのタネの「雪化粧」。
7月1日に直播きしたものの初期の生育が思わしくなく、最後に残したのが5株。
9月の姿がこんな感じでした。


気温が高すぎ干天続きで、着果には悲観的でしたが、このような白い果実数個が辛うじて着果。


そもそも厳しい作型ですが、今年の酷暑ではなおさらでした。
これは収穫時。茎葉も大分傷んでいました。


サカタのタネでは、「雪化粧」は開花後50日で最高の品質になるとしています。
今年の気温を積算すると45日くらいで同等に達しましたが、遅い開花のものに合わせたので完熟は間違いありません。


10月9日に小さい果実1個を含め5個を一斉収穫しました。これが収穫直後のもの。


過去には収穫ゼロの年もあったので、今思えばあの猛暑でよく実が着いたものだという気がします。
「雪化粧」は極粉質の貯蔵性が極めて高い品種です。
サカタのタネでは、1カ月程度の貯蔵で甘みが増し食味が最高になるとしています。
冬至カボチャへの利用が目的ですが、最も美味しいところで食してみようと2個はすでに消費済みです。
確かにホクホク感抜群で美味しい。助っ人の評判も頗る上々。
今残っているのは小さい果実含めて3個です。


九重栗カボチャの3番果もまだ残っています。


こちらは9月13日に一斉収穫。沢山穫れましたが、ここまで置けばかなり劣化しているはず。
冬至カボチャの確保のため取り敢えずはここまで取っておきました。
外観上の傷みは見られないので利用するのは十分可能でしょう。
これまでに何度か作っている同じ白皮系のカボチャに渡辺採種場の「白爵」があります。
「白爵」はほぼ純白ですが、「雪化粧」はやや青みがかった灰色。
収穫当初に比べると色合いが少し変化しています。


「雪化粧」を切ってみました。綺麗で良さそうに見えます。


見た目では11月に食した「雪化粧」と変わりないようです。
「九重栗」など黒皮カボチャと比べ黄色味がやや薄いのが白皮カボチャの特徴です。特に皮に近いところ。
冬至にカボチャを食べる風習は全国各地にあると思います。
当地方でも昔からの習わしで、カボチャを食べると風邪をひかないと言われます。
当地方の冬至カボチャは小豆と一緒に煮込むのが一般的。我が家ではシンプルなかぼちゃ煮です。
冬至にカボチャを食べ、先日頂いたユズで柚子湯に浸かれば某かの御利益はありや。


ダイコンとニンジンの冬囲いをする

2023年12月21日 | 畑:根菜類

ダイコンとニンジンの冬囲いをしました。
今年、ダイコンは最初の種播きが8月20日で、その後ほぼ1週間おきに2度播きました
品種は何れも「耐病総太り」。
しかし、最初のダイコンはシンクイムシ(ハイマダラノメイガ)で壊滅。
9月11日に播き直し、結局それが最後の種播きとなりました。
実質は8月27日が最初の種播きとなり、10月末から穫り始めすでに全て穫り終えました。
今、穫っているのは2回目に播いたダイコンで、これは大半残っており一部は冬囲いに回ります。
播き直しのダイコンも好天で順調に生育、揃いも良い。これは全て冬囲いにします。


根の肥大も極めて良好、大きくなっています。


ダイコンが大きくなると問題になるのはス入りです。
しかし、「耐病総太り」は味や姿の良さもさることながら、ス入りにはダントツに強い。
但し、根が地上部に半分くらい出るので次第に凍害を受け傷んできます。
これは今穫っているダイコンですが、葉が大きく根を覆うように被さっています。


ですから多少の氷点下になっても当分は大丈夫。ですが連日厳しく冷え込むと放置できません。
1月上旬くらいまで穫れる分を残し囲いに回します。
抜いてみました。長く伸びたダイコンを強引に抜こうとして折ってしまいました。


冬囲いするのは30本くらい。
作業を助っ人がやってくれるというので頼みました。何度か一緒にやっているので任せて大丈夫です。
冬囲いは二つの方法があります。
一つはダイコンの葉を付けたまま囲います。


土を掘りあげ、間に稲わらを挟みながらダイコンを斜めにして埋めていきます。


葉が付いているため鮮度が良い状態が長く保たれます。


約2/3はこの方法で囲います。
難点は嵩張ること。さらに稲わらや場所も多く必要です。
もう一つはダイコンの葉をすっかり落とし土中に埋め込みます。
土を掘りあげ、葉を切ったダイコンを埋め稲わらを掛けてから土を戻します。
稲わらは埋めた目印しに外に出したもの。


この方法は一番簡便。但し、水はけの良いところを選ばないといけません
こうして春先まで貯蔵しますが、少々肌は傷んでくるのはやむを得ません。
先に消費するのは葉付きのダイコンの方です。
ニンジンは2回に播いています。
1回目が7月19日播きの秋ニンジン、2回目が8月9日播きの冬ニンジン。


秋ニンジンは10月半ばから穫り始めました。
今年は価格が高いというので小さくとも構わず穫るようにしましたが、まだ残っています。
2回目に播いた冬ニンジンは全く手つかずで、これが冬囲いに回ります。
ただ、ニンジンは根が土中のため凍害の影響は少ない。
とは言え葉は傷み根は割れやすくなります。また、冬囲いした方が天候に左右されず穫りやすいのです。
現在、残っているのはざっと200本くらいでしょうか。
数十本分は畑にそのまま残します。


畑にそのまま残すニンジン以外は引き抜き、良いものを冬囲いします。
2回目に播いたものが丁度5寸ニンジンらしい手頃な大きさになっています。


冬囲いは葉付きのダイコンと同じ要領。


土を掘り上げ、葉を付けたまま稲わらを挟みながら土を戻します。


助っ人によるとほぼ10本ずつ束ね100本くらいと言うことでした。
束ねて埋めると取り出すときに容易です。


形の悪いものや小さいものは葉を取り泥付きのまま袋に入れて作業場の中に取り込みます。


厳寒期はこれで結構長く持ちます。
これでも大小数十本ありそう。良いニンジンもあるので、助っ人は囲うのを100本で止めたようです。
まずはこの袋に入れたものと畑に残したものから消費します。
冬囲いしたニンジンを穫るのは2、3月でしょう。
秋冬のダイコンとニンジンは出だしはイマイチでしたが、春先まで自給するには十分な量です。


ハクサイの冬囲いをする

2023年12月20日 | 畑:葉菜類

ハクサイの冬囲いをしました。
今年のハクサイの冬囲いは少々変則です。
通常なら中晩生種を冬囲いするのですが、今年は早生種が大半残っています。
本来なら10月から収穫しているはずが、シンクイムシ(ハイマダラノメイガ)で壊滅。
9月11日に播き直しを試すこととなり、それが12月になって完全結球。


品種は「郷秋60日」。今年はこれの冬囲いが必要になりました。


中晩生種のハクサイの生育は順調で揃いも良い。


品種は「郷秋80日」。すでに殆どが完全結球しています。


11月半ばから収穫し、収穫の進度は1/3と言ったところ。まだ相当数残っています。
したがって、今年の冬囲いは昨年より株数が多く50株余り。
助っ人二人がやってくれると言うので頼みました。これまでも経験があるので任せて大丈夫です。
やり方は当地でごく一般的に行われている2通りの方法です。
一つは外葉を縛って畑に置いたままにする簡易な方法。


外葉が大きい中晩生種の半分くらいをするつもりでしたが、考えを変えて早生種をすることにしました。


この方法は酷寒の年だとやはり凍害のリスクがあります。
その点では早生種は外葉が小さいので凍害を受けやすく少々不利。
逆に暖冬だと結球内では花芽が生長しやすく、遅くまで放置すると割れてきます。
2月には中に取り込まないといけません。
中晩生種は4㎏級の巨大な株もあり縛るのもなかなか大変です。
播き直しの早生種は2~2.5㎏と言ったところなので縛るのは容易。


外葉が小さい分凍害を受けやすいのは不織布のべた掛けで多少の緩和を図ります。


こちらから先に穫ることにするので、それほど実害はなくて済むのではないでしょうか。
もう一つの方法は新聞紙に包み中に取り込んで貯蔵する方法。
この方法は天候の影響を受けないため最も確実な方法で、昔から行われています。
気温が高いうちはよくありません。最高気温が10℃を確実に割り込むようになってから。
取り込む室内も気温の上がりにくいところ。
少し乾かした後、外葉を数枚付けて新聞紙で包みます。
外葉を全部剥かず数枚付けて包むことが大事です。


大球は2枚の新聞紙をずらして重ね、全体を完全に包みます。


使うときに外葉を外せば鮮度は穫ったときと殆ど変わらない状態が保たれます。
我が家では作業場の空きスペースに取り込んで貯蔵します。
逆さにして立てます。こうすると中の芯が生長しにくいと言われます。


きっちりと寄せて並べます。


周りは少々雑然としているものの気温が上がる心配はありません。
これで完了です。


少々手間が掛かりスペースが必要ですが、一旦取り込めば後顧の憂いがありません。
当面使うものは何もせずそのままにしています。


気温の高い傾向が続いていましたが、ここに来て本格的な冷え込み。
積雪0カウントながら降雪もありました。冬囲いのタイミングのようです。


干し柿づくり'23~あんぽ柿が出来上がる

2023年12月19日 | 干し柿づくり

あんぽ柿が出来上がりました。
干し柿は、干し始めてから4週間。
今年は順調に干し上がりました。
気温は総じて高かったものの風が吹き比較的湿度が低く経過したためです。
柿自体も大玉が少なく乾きやすかった。
数は29連で490個余りとほぼ例年並です。今年は昨年のような特大玉はありません。
すでに1週間ほど前から食べており、甘味は十分です。
想定より乾きが進んだため、吊したまま空気に晒し続けると硬くなってしまう恐れがあります。
そこで、3日ほど前から直接空気に晒さないよう紙袋で覆いをしました。
こちらが横吊りにした干し柿。


比較的大きい方で主に贈答用にします。
紙袋は30キロ入りの米袋を利用しています。3層になっている内側の1枚を外すと綺麗な状態で使えます。
片方の紙袋を外してみます。


プロ生産者の大半は横吊りで、縄の跡が付かないので玉回しの必要がありません。
風の通りが良いため乾きも安定しています。


色上がりもまずまずですが、大きさは昨年からみるとかなり小さい。


表面はよく乾き、しわも出てきました。白粉はまだ見られません。


こちらは従来からの縦吊り。


こちらは縄を少し寄せて、同じように紙袋で覆いをしています。
片方の紙袋を外してみます。


今年は乾燥の進み具合は横吊りと全く変わりませんでした。


こちらは玉回しを数回行っています。
当地では「芯切り」と言っている柿の腹を揉む作業はどちらの吊し方でも行っています。
小振りなものを縦吊りにしていますが、あまりに小さいものもありません。


特大玉がない代わり大小あまり違いがないのが今年の特徴です。
今は甘味だけでなく干し柿らしい旨味も出てきました。
中身は予想以上に固まってきました。これであんぽ柿の出来上がりとします。
1週間後くらいにはうっすらと白粉が見えるものも出てくるのではないでしょうか。
我が家ではあんぽ柿からさらにころ柿へと進めていきます。
あんぽ柿、ころ柿と言っても連続している訳で甚だ主観的なものです。
ただ「あんぽ柿」は白粉が吹かないもの、「ころ柿」は白粉が吹いたものと区別するのは分りやすい。
現在、当地方の干し柿は殆どが白粉を出さないあんぽ柿として出荷されます。
大産地の福島県伊達地方も同様です。
蜂屋柿が大不作だった昨年は別として、我が家では例年春先までころ柿を食します。
表面に真っ白に白粉が吹き、中身がヨウカン状に硬くなるまでです。
この後、干し柿の状態を観察しながら、室内に取り込み白粉を吹かせます。
比較的大きな1個を取ってみました。
白粉が吹いていない典型的なあんぽ柿。


中身はゼリー状ですが、トロトロと流れるようなことは全くなく見かけより固まっています。


甘味だけでなく干し柿らしい旨味も乗ってきました。
これから白粉で真っ白になるまでその時々の味が楽しめます。
人によって軟らかいあんぽ柿から硬めのころ柿まで好みは様々。
好みの時にタッパーに入れて冷蔵するなり冷凍して長期保存すれば、その時々の状態が保たれます。


今年はアスパラ菜の孫茎の伸びが良い

2023年12月18日 | 畑:花菜類

今年のアスパラ菜は9月14日と少し遅めの直播き。
11月早々から主枝(親茎)を穫り始め、11月半ばからはわき芽(子茎)が盛んに穫れるようになりました。
わき芽(子茎)が穫れるようになれば最盛期入りです。
そして、今は子茎から出る孫茎が穫れるようになっています。


なお、一般用語としては子茎は1次側枝、孫茎は2次側枝と呼ぶようです。
小生は子茎、孫茎が分りやすいので、そう呼んでいます。
まだ若干子茎もありますが、伸びているトウの殆どは孫茎です。
気温が高かったため想定したよりは進んでいます。


孫茎になると伸びは悪くなり丈は次第に短くなってきます。
気温が下がってくるのと、株の力が落ちてくるためです。
しかし、今年の孫茎は伸びが良い。


この花が咲いて長く伸びたのも孫茎。


気温が高く株の勢いを保っているからでしょう。
この株は10本くらいの孫茎が出ています。


子茎は2、3芽で切るようにしていますが、孫茎も同じく2、3芽で切ります。


切り跡です。孫茎は3本切りました。


少し変色した切り跡が子茎で、新しい切り跡が孫茎。
これから切り跡がどんどん増えていきます。
孫茎の葉の付け根には、ひ孫の芽が見えています。
この株はまだ蕾ばかりで、これから次々と伸びてきます。


アスパラ菜は蕾から花の咲き始めが穫り頃ですが、多少花が咲いても大丈夫。
数株穫ってみました。


長さや太さは子茎ほどではないものの、孫茎でこのくらいなら上々。
これから厳寒期に向かうので、心配なのは凍害です。
アスパラ菜も徐々に気温が下がると耐寒性が増してきます。
しかし、今年は気温が高く経過しているので、急に強い霜に見舞われるのが一番困ります。
こちらは寒咲花菜。


アスパラ菜に比べると穫れ始めからの進度が意外に遅く、まだ主枝のトウの収穫が続いています。


墨彩画「柚子」

2023年12月17日 | 水墨画:菜果
画仙紙 半切1/3   

ユズを頂いたので墨彩画で描いてみました。
実にはごく小さなくぼみがありお尻にも特徴があります。葉は長めで肉厚、光沢があります。
そして、鋭いとげ。収穫するには邪魔な存在かもしれません
少々単調な画になってしまいました。一工夫足りなかったようです。
ユズは本当に香り豊かで、この季節の料理には脇役としての存在感が際立ちます。
特に小生はユズ香る漬物に目がありません。
残念ながら我が家にユズの木はないので、この時期に頂くのは大変有り難い。
冬至には柚子湯に入る風習もあり、柚子湯に入ると風邪をひかずに冬を越せると言われます。
もったいない気がするので、少量だけ使って柚子湯に入るつもりです。