里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

風味豊かなコシアブラの芽

2020年04月30日 | 山菜

 コシアブラの芽を採りました。
 コシアブラの芽には香り豊かな独特の風味があります。タラノキと同じウコギ科の植物で、タラの芽を小さくスマートにしたような姿です。
 タラの芽と同様に木の新芽を食べます。


 タラノキは林の周りや土手などに生えますが、コシアブラは林の中に自生し、放置すれば10メートル以上の高木になります。


 コシアブラの由来は、樹脂を絞り、濾して漆のように塗料として使われていたかららしい。新芽には油がかった光沢があるのはそのためでしょうか。


 そもそも、この辺りではコシアブラの芽を食べる習慣はありませんでした。それよりも「削り花の木」として知られています。春の彼岸ごろは生花が少ないため、木質の柔らかいコシアブラの木を削って赤や黄の色付けをし、造花を作っていました。今でも作られ、販売もされています。隣集落の母の友人も削り花を作るため、毎年、我が家のコシアブラの木を採りに来ていたのを憶えています。

 この辺りで一般的にコシアブラと言われるようになり、食べられるようになったのはいつ頃からでしょうか。「メホ」などと呼んで食べていた方もいたようですが、普通に食べられるようになったのは、せいぜい20年前くらいからのような気がします。
 何といっても、隣県の山形で「山菜の女王」などと呼ばれ、珍重されていることを知り、見てみれば「削り花の木」か、となったのが大きい。


タラノキと同じように剪定すれば毎年採りやすく管理できるでしょうが、林の中にあり、剪定ばさみで切るというわけにもいきません。したがって、ごく近くの容易に採れるものを採るといった感じでしょうか。


 タラの芽は味にほとんど癖がありませんが、コシアブラの芽にははっきりとした独特の香りがあります。好まない方もいるかもしれません。


タラの芽とコシアブラの芽を並べてみました。右がタラの芽、左がコシアブラの芽。


 定番はやはり天ぷら。強い香りがあるものを好む私は好きで、独特の風味と食感が楽しめます。ただ、天然のタラの芽のようなボリューム感はありません。

春の山菜の主役はタラの芽か

2020年04月29日 | 山菜

 タラの芽を採りました。
 早いところから二度採っているので、例年より僅かに早い程度です。
 タラの芽は山菜の王様と言われるくらいですから、春の山菜の主役といったところでしょうか。


 タラの芽はタラノキから出る新芽のことです。タラノキはこの辺りの野山にはごく普通にありますが、採るのは家周りと、殆どは刈り払いなどの管理をして、群生化したところのタラの芽です。
 もともとタラノキは自生しているものですが、周りを綺麗に管理してやると、地下茎で自然に殖えていき、群生らしくなってきます。


 また、タラノキの枝は1年で長く伸びるため、放置しておくと木がどんどん大きくなり採るのが大変になってきます。そこで、収穫後に下の方のわき芽の出ているところで剪定してやると毎年適当な高さで採ることができます。これらのタラノキはみなそのようにして管理したものです。


 これは採り頃です。若干遅めかもしれませんが、これくらいの方が天然タラの芽の野趣とボリューム感が味わえます。


 さすがに、このくらいが限界でしょうか。


 これは、もう少しだけ大きくしてからの方が食べ応えが出ます。


 スーパーなどに出ているタラの芽は、ほとんど栽培したものです。ハウスの中に伏せ込んで3月から収穫されますが、枝の全ての芽を出させるので、大変に小さいです。天然のタラの芽は一番上の頂芽だけを採るので太く大きい。状態が良ければ2番目の芽くらいまで採ることはありますが、わずかです。
 ですから天然のタラの芽は栽培ものとは姿形が大きく異なります。別物と考えた方がよさそうです。


 タラの芽は癖がなく、ほとんど味らしいものを感じませんが、嫌う方もいないようです。独特の食感が好まれるのでしょうか。確かに太い充実した枝のボリューム満点の新芽は食べ応えが十分で、変るものがないかもしれません。
 定番は天ぷらですが、素材を味わうには素揚げもいいものです。


ヤマブキを水墨画で描く

2020年04月28日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3


 ヤマブキを水墨画で描きました。
 今、この辺りの里山の裾には山吹色が映え、遠目にも清々しい気分になります。
 自然のヤマブキは、群生化すると全体が山吹色になり華やかですが、一つ一つの花はしっかりとした姿をしています。花には敢えて色付けをせず、水墨のみで描いてみました。花びらを線描きした後、所々に淡墨をたらしています。
 また、ヤマブキの一つ一つの葉の縁にはごく小さなギザギザがあります。それは葉脈を少しはみ出させるように描いて表しました。
 ヤマブキの色鮮やかな中にも、気高く端正な姿を表現したかったのですが。


里山の裾に山吹色が映える

2020年04月27日 | 野山

 今、里山の裾に見事な山吹色が映えます。
 ヤマブキです。


 山吹色とは黄色よりさらに深い黄色、黄色とオレンジ色の中間の色といえるでしょうか。いや山吹色はやはりヤマブキの花の色と言うべきなのでしょう。


 実に鮮やかです。最も鮮やかだったのは先週くらいでしたが、まだまだ楽しめます。


 春の黄色と言えば、レンギョウ、スイセン、菜の花など多数ありますがヤマブキはかなり趣が異なります。


 少し比べてみます。
 レンギョウは4月早々から庭先や公園、道路脇などで目立ちます。これは我が家の今のレンギョウですが、ヤマブキの黄色はこれより濃く澄んでいます。


 これは、我が家のスイセンの一つ。今も綺麗に咲いていますが、どこかヤマブキの黄色とは違います。少し作られた感じがします。


 これは、みちのく杜の湖畔公園の菜の花で、スケールは凄いです。しかしながら、菜の花には悪いけれど、ヤマブキの方が気高さを感じるようです。


 ヤマブキは自然の中で、毅然とした姿を見せてくれるところがいい。そして、バラ科の花らしく一つ一つの花がしっかりとしていて、5弁の花びらとしべが端正です。

 
 その色と全体の姿がマッチして、高貴さを醸し出しています。


 渓流にある山吹。


 絵になります。


 竹林の中のヤマブキ。

 孟宗竹とのコラボも悪くない。


 古来、和歌などにも好んで詠まれたことからすると、桜に次ぐ春の代表的な花だったのでしょう。


 山吹と言えば、時代劇のドラマなどで悪代官と悪徳商人が出てきて、「お前も悪よのう」などと、小判の隠語に山吹と言うのを聞いた覚えがあります。なるほど小判の色というのが近い気がしてきました。しかし、ヤマブキの花の色はスッキリと澄んでいて、腹黒な色ではないのです。ヤマブキにとっては迷惑な話でした。

鎮守の神社にも新型コロナウイルス禍

2020年04月26日 | 暮らし

 我が集落にある鎮守の神社。小さな講中ですが、不肖私が代表世話人を仰せつかっています。いつの間にやら総代の名で呼ばれています。
 通常は4月の第3日曜日、時に第4日曜日に春の祭典が執り行われます。早朝に境内を掃除した後、旗を揚げ、9時からご祈祷、そして直会と続きます。準備することも多いので、抜かりがないよう結構緊張するものです。
 しかし、今年は協議の結果、中止となりました。新型コロナウイルス禍がここにも出現したのです。いかに空気清浄な里山とはいえ、一連の行事には密閉、密集、密接が付いて回ります。中止はやむを得ない、と言うより当然かもしれません。
 これまでも中止したことがなかったわけではありません。東日本大震災の折りや祭典直前に集落内で不幸があった時などです。
 境内、特に石段は大分汚れています。このまま放置はできません。


 いつもなら祭典日の早朝に世話人と旗揚げの班で掃除するのですが、今年は私がコツコツとやることにしました。強風が度々吹くので杉の枝葉が沢山落ちています。


 完璧とはいきませんが綺麗になりました。


 本殿周りも掃除しました。


 拝殿周りも綺麗になりました。


 境内の小さなしだれ桜には少しだけ花が咲きました。


 これは、一昨年、懸案だった境内のもみの木の大木を伐採整理した折り、講中の一人から苗木の寄贈の申し出があって植えたもの。3本あります。接ぎ木の苗木なので2年でも花が咲くようです。このしだれ桜は、日本三大桜の一つ、福島県三春の滝桜由来の苗木と言います。

 拝殿内はあまり汚れていません。
 早く新型コロナウイルスが鎮まり、秋の祭典が無事執り行われるよう祈願しました。




今年の玉ねぎは生育頗る良好

2020年04月25日 | 畑:土物類

 今年のタマネギの生育はすこぶる良好です。


 品種はタキイ種苗のネオアース1品種のみ。
 昨年収穫し貯蔵していたオアースはさすがにほとんど芽が出てきましたが、まだしぶとく食べています。
 昨年の台風19号では、準備していた畝が崩され、惨憺たる状況のなか、何とか取り繕って強引に植付けたのでした。改めて当時を振り返ってみると、酷い状況だったことがわかります。


 酷く埋まった所は植付けるのを諦めたので、植付け本数としては前年より2割くらい少なく、4条の黒マルチを3ベットで500本くらいの株数となりました。


 前年のタマネギは、苗から良くなく、植えてからも3月くらいまでは最悪の状況で、不作間違いなしと思っていたのでした。根張りも悪く欠株がかなり出たので、結局残ったのは今年とあまり変らない株数かもしれません。それが最後の最後に大挽回し、大玉が多く予想外の大豊作となったのですから分らないものです。
 今年のタマネギは根がしっかりと張っています。
 ネキリムシにやられて僅か植え替えたものがありますが、今、欠株になっているのは全くありません。


 3月の追肥の効果も十分とみえて緑が濃く、勢いがいい。少し肥料が効きすぎているくらいの株もあるかもしれません。病気の気配も全く見えません。


 大株で冬越ししたわけではないのでトウ立ちの心配もないと思います。タマネギは年内に大きくなりすぎると春にトウ立ちする危険が高まります。


 台風の大雨で畝が埋まってしまった所もそれなりに育ってきました。


 今の状態は、前年のタマネギからみるとはるかに良好ですが、こればかりは穫ってみないと分らないのが作物の難しいところ。昨年のタマネギに限らず、見立てが違っていたことは何度も経験しています。結果が分かるのは6月です。



カタクリの花を水墨画で描く

2020年04月24日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙

 カタクリの花を水墨画で描きました。
 カタクリの群生風に描いてみました。花も葉も実に独特。
 紙の調子がいつものと少し違い、強い滲みが出ました。
 先日、宮城県川崎町の「国営みちのく杜の湖畔公園」を訪れ、北地区の自然共生園まで足を伸ばし、野草を観ることができました。
 そこのコナラ林の一角にカタクリがありました。群生とまではいっていませんが、少しまとまったところで20株くらいあったでしょうか。
 昔は、我が家周辺の野山にもごく普通にあった野草ですが、いつの間にかすっかり姿を消してしまいました。我が家の庭には植木の隙間に細々と数株あります。
 今は花は終り、この写真は20日前くらいになるでしょうか。

 毎年健気にも花を咲かせてくれます。

 埋もれるように生えているので、気づかず踏んづけてしまいそうになります。


みちのく杜の湖畔公園自然共生園で野草を観る

2020年04月23日 | 小旅

 先日、宮城県川崎町の「国営みちのく杜の湖畔公園」を訪れた際、北地区の自然共生園まで足を伸ばしました。
 ここは、丘陵地の里山の自然を活かし、美しい環境と景観の再生への取り組みが行われているところです。
 実際に作物を育てながら農作業や加工、料理法の体験なども行われています。これまで、こちらまで足を伸ばすことは難しかったですが、今回園内を散策し、野草を楽しむことができました。
 入り口にはオキナグサが植えられていました。

 最初に見えるのが湿性花園。カキツバタでしょうか。

 ヤナギの湿地林。


 かなりの大木があります。


 エゾタンポポのコーナー。


実際にはセイヨウタンポポとの雑種が多くなっているようです。


 オキナグサ。


 かなり植栽したようで、今は再生し、群生といっていい状態になっています。
 
 かつては我が家の周辺にもありましたし、庭にもあった身近な野草ですが、今は姿を消してしまいました。

 カタクリ。
 さすがに群生とまではなっていませんでした。

 ピークは少し過ぎています。

 かつてはカタクリも我が家周辺の里山のごく普通の野草でしたが、もう見られません。僅かに庭に数株あり、今年も花を咲かせています。


 リュウキンカ。湿地に生えています。


 残念ながら、サクラソウはまだ咲いていませんでした。
 山羊や羊も飼われています。

 こちらは「ふるさと村」にあった木瓜。
 朱が濃い園芸種のようで、特有のトゲがごく少ない。


 こちらは白の木瓜。白はあまり見たことがありません。

 今回、自然共生園の散策を楽しむことができました。
 いずれ「ふるさと村」についても記したいと思います。
 

水稲プール育苗'20~追肥し2回目入水

2020年04月22日 | 水稲プール育苗

 種まきをして2週間です。
 ここまで比較的好天の日が多く、生育は悪くありません。最初の入水も例年より一日くらい早まりました。
 2日前に追肥を行いました。プールに水を入れて4日目です。
 全体的によく揃っていますが、南側ベットのサイドビニールに一番近いところの伸びが毎年少し遅れます。これは東西向きのハウスでは気温の関係でやむを得ません。
 最後にはほとんど分らなくなりますし、特に今年は気にしなくてもいいくらいですが、追肥の前に、この1列の箱を反転させました。こうすると生育差は全くなくなります。
 反転前。左の縁のところの丈が僅かに短い。


 反転後。丈の短い部分が右側になりました。


 この後、追肥をしました。
 通常より少し早めだと思います。床土を少なくしているので、肥料切れを起こさないよう早めにやるようにしています。
 ちょうどプールの水が少なくなって、追肥するにはいい具合に床土の表面が見えています。


 追肥には硫安を用います。一般には液肥が勧められており、硫安は濃度障害を起こしやすいので勧められていません。ただ、我が家には昔購入した硫安が大分残っているため、ごく薄くして使っています。
 使う量は硫安現物で1箱当たり1~1.5g。現物200gを100lの水に溶いてじょうろで散布します。昔、普通の育苗をしていた時の使用量は1箱当たり硫安現物で5gが標準でしたからプール育苗では数分の1ということになります。


 肥料を散布した後は軽く散水します。


 この後2日経ちました。天候もイマイチだったので入水はせず、肥料分を床土に定着させるようにしました。2日経っただけですが、はっきり伸びたのが分ります。
 今回が、実質2回目の入水になります。


 床土の上2センチくらいまで入水しました。水道の蛇口を目一杯開いて約25分間の入水時間でした。


 もう一方のベットにも入水して終了です。こちらも約25分の入水時間でした。

 この後は、常時床土の上まで水を保つように管理します。床土が完全に水に覆われた状態が病害予防に効果的と言われているからです。
 それでも、丈が伸びてくるので数日に一度の入水で間に合います。

純白の可憐な花が咲いたワサビを僅か採る

2020年04月21日 | 山菜

 ワサビの純白の可憐な花が咲いています。小さい可愛い花で実に清楚。


 このワサビは、自然にあったものではありません。大分昔のこと、知人に植えて頂いたもの。我が家から少し離れた山にありますが、北向きの立木に囲まれた日陰で、綺麗な湧き水が流れる細い沢のため、ワサビが育つ環境に適したようで、自然に増殖しました。辺りの除草をするくらいの管理しかしていないので、根ワサビとしてではなく、もっぱら葉ワサビとして利用します。


 結構な面積に広がり、この時期になると、小さな白い花を一面に咲かせてくれました。そして、この花の咲く時期が葉ワサビとしての旬です。


この時期は葉や茎が柔らかく、葉わさび漬けにして食べることが年中行事になっていました。多くの方に分けてあげ喜ばれたものです。


 それが、10年余り前からイノシシが出没するようになり、数年前には壊滅状態に荒らされてしまいました。わずかに残ったワサビが少し復活して、期待していたところ、昨年10月の台風19号の豪雨で、沢が大きくえぐられてしまいました。それでもこの程度の状態で残りました。


自然災害と有害動物の脅威が増す中、元の状態に戻るのは夢物語ですが、この時期の楽しみが少し味わえるくらいになって欲しい。
 本当は採れるような状況ではないのですが、根ごとは採らず、ちょっとだけ採ってみました。


 こちらは、しばらく前、沢の株を家の裏山に植えてみたワサビ。


 わずかに増えましたが、食するような状況になるのは難しいようです。


可憐な清楚な花は楽しめます。家の近くなので、花の咲く時期などを確認するには便利です。


 ほんのわずか採った葉ワサビを漬けてみました。葉、茎、花すべて使えます。細かく切って揉んだ後、熱湯を瞬時掛け、出汁醤油で瓶詰めにして、一晩置きました。
 

 少々辛みが物足りなかったです。揉みが足りず、手早さにも欠けたかもしれません。ただ、旬だけに軟らかさは格別です。


山菜の季節到来でまずはコゴミ

2020年04月20日 | 山菜

 山菜の季節が到来しました。
 我が家でまず収穫される山菜はコゴミです。例年より数日は早いようです。
 ただし、このコゴミは自然の山にあるものではありません。30余年前になるでしょうか。知人から株をもらい、空いている畑に植付けたものです。コゴミは日当たりのいいところを好みますが、条件が合ったらしく自然に増殖しました。


 コゴミという名は、芽が出てくる姿が、人が前かがみになっているように見えるからだと言います。こごんでいるのがだんだん伸びてくると言うわけです。想像してみると納得です。


 コゴミの正式名はクサソテツ。シダ植物の多年草です。これもソテツを小さくしたような姿から名付けられたものでしょう。頷けます。
 冬期間にシダ状の葉は完全に枯れ、春になると新芽が出てきます。前の年の葉が枯れたまま立って残っているものがあります。


 新芽は伸びるのが早く、知らぬ間に葉が開いてしまいます。ちょっと見ないでいるとこのようになります。


 食用になるのは、芽が渦巻状になっているうちなので、こまめに見ていないと採り逃がす方が多くなります。
 これでは、さすがに少々早い。

 このくらいがちょうど。


 このくらいが限界に近いといったところでしょうか。

 収穫してみました。 


 何の癖もなく、僅かにぬめりがあります。
 おひたし、サラダ、ゴマ和え、天ぷらなどで食べることが多いですが、オカカを掛けたおひたしが一番シンプルで、素材の良さを味わえる気がします。


 このあとタラの芽、コシアブラ、ウルイ、山ウドなどと続いていきます。

洋種の水仙を水墨画で描く

2020年04月19日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3

 洋種の水仙を水墨画で描きました。
 洋種の水仙はほぼラッパ水仙と思っていましたが、ラッパ咲きの水仙は1茎1花で、副花冠の長さが6枚の花片と同じかそれよりも長いもの、ということになると少々違うのかもしれません。
 モチーフは、花弁が白、副花冠が橙色であまり長くない水仙にしたので、そういうことからするとラッパ水仙ではなく、洋種の水仙と言えば問題ないでしょうか。




洋種の水仙が花盛り

2020年04月18日 | 

 今、あちこちの庭先や道端で水仙の花が目立ちます。
 我が家でも洋種の水仙が花盛りです。
 もっとも自分で植えたものはありません。母が生前植えたものに加え、近年は助っ人がせっせと植えています。品種名までは分りません。
 家前の庭の一角。
 これは八重なのか、副花冠がどれなのかちょっと見には分りません」。


 ミニのラッパ水仙。


 家裏。庭と言うより土手にあります。
 周りに福寿草の葉が見えます。


 典型的ばラッパ水仙。

 育苗ハウスの前。


 白の花弁に副花冠が黄色のラッパ水仙。


 洋種の水仙は日本水仙と比べると、色が鮮やかで大柄なものが多く、種類も豊富です。丈夫で、一度植えると毎年分球し殖えていきます。


  空きスペースに植えるには格好の花のようです。


 これはミニですが間もなく終りです。


 これは花弁も副花冠も白で、なかなかです。


 ほとんどがラッパ水仙だろうと思いますが、詳しく調べたことはありません。
 ラッパ咲きの水仙は1茎1花で、副花冠の長さが6枚の花片と同じかそれよりも長いものを言うようです。見ただけでラッパ水仙と分るものもありますが、これはどうなのかというものもないわけではありません。


 副花冠の長さが花片より短いようですが、どうなんでしょう。

 これは、日本水仙のような房咲きです。日本水仙の園芸種でしょうか。


 生けてもいいものです。

 いつの間にやら結構な数の品種になりました。
 色が黄色と白の組み合わせだけなので、同時期に咲く桜や椿のような派手さはありません。しかし、人の心を穏やかにさせてくれる草花です。もっとも、水仙の葉には毒性があり、しばしばニラと間違って食中毒の原因になると聞けば穏やかではありませんが。

みちのく杜の湖畔公園で春謳歌

2020年04月17日 | 小旅

 宮城県川崎町の「国営みちのく杜の湖畔公園」を訪れ、春を謳歌してきました。
 近年は毎年のように訪れています。
 開園当時からみると、充実の度合いが雲泥の差です。
 公園の総面積は600数十haに及びます。通常訪れる「文化と水のゾーン」の南地区だけで約90ha。広々とした広場は気分を爽快にしてくれます。


 新型コロナウイルス問題があるため、今回は少々躊躇しました。園内が広大なのでリスクはほぼないだろうと、マスクを着用し出かけてきました。それなりに駐車はされていましたが、園内で10メートル範囲に人が近づくようなことは殆どありません。しかし、土日は臨時休園の措置が執られていました。
 こちらを繰り返し訪れるのは、多くの情報や画の題材を収集できるからです。今回は、特にチューリップ、シャクナゲ、クリスマスローズ。そして、北地区の自然共生園まで足を伸ばすことです。
 もちろん、桜の花見も楽しみます。
 標高が高いので、平場よりも1週間位遅れてソメイヨシノが満開となります。
 中心部のソメイヨシノの大木。


 オオヤマザクラ。色が濃くほぼ満開で綺麗です。

 八重桜。


 ヤマザクラの表記がありましたが、どうなのでしょう。里山のヤマザクラはほんの咲き始めですが。


 ベニシダレでしょうか。

 これは独特の色合いの綺麗な桜ですが、分りません。樹種に少々興味があるものとしては、もう少し丁寧に表記してくれると有り難い。


 色とりどりのパンジーや芝桜などが見頃です。


 これまで訪れた時にはチューリップはほとんど開花していなかったですが、今回は多数咲いていました。周りのパンジーと競っています。品種も丁寧に表示されていました。










 西洋シャクナゲが多数植栽されています。まだ咲き始めですが、見頃のものも結構あり、良かったです。







 数少ないながら和シャクヤクもありました。やさしい感じがします。


 クリスマスローズの丘。


 見頃です。





 ほかにも多数の樹種があります。
 見事なユキヤナギ。


 ハナモモでしょうか。

 ハナカイドウは開花直前。

 菜の花畑は見頃。ここは秋にはコキアの見事な紅葉がみられます。


 この後、古民家を移築した「ふるさと村」を訪れ、さらに車で移動し、北地区の自然共生園まで足を運びましたが、それについては後日とします。


水稲プール育苗'20~最初の入水

2020年04月16日 | 水稲プール育苗

 種まき後8日目で、プールに最初の入水を行いました。
 種まき後、全体的に天候が良く、例年より1日ほど早めの入水となりました。
 3日前には発芽が揃ったところで薬剤の灌注をしました。これも1日くらい早くなりました。これはその時のもの。


 タチガレン液剤500倍液をじょうろで灌注した後、再び被覆しておきました。


 苗は全体に良く揃って、1枚目がほぼ展開しています
 前もって、サイドビニールを下げ、ハウス内の温度を下げておきます。
 シルバーポリトウを剥ぎ、直射が当たる南側に下げます。
 ラブシートはまだかぶせたままです。直射が強いので葉先焼けの防止のためです。


 覆土が発芽時に持ち上がっているところがあるので、ホースで灌水し落ち着かせてやりました。


 籾がむき出しになったところに覆土を追加し補正します。


 覆土の追加が終りました。綺麗に発芽が揃っています。


 次に、片側のベットごとに水をプールに入れます。
 灌水に使うホースの蓮口を外し、水を流し込みます。ホースの口に付けている金具は、ホースが動かないようにする重しです。


 水は全ての育苗箱の上に水がくるまで入れます。
 地面の均平はよくとれていますが、多少の高低はあるので、目安は水の最も深いところで草丈の短い苗が水没しないこと、そして、最も浅いところで苗箱の縁の上まで水がきていることです。
 一般的に最初の入水は最大床土の面までとなっていますが、病害予防のためには床土の上まで完全に水で覆った方がいいようです。
 ここが最も高いところ。箱の縁がまだ少しだけ水の上です。


 これで完全に箱の上まで水が来ました。


 これで片側のベットは終了です。


 もう一方のベットも同様に入水します。


 全て入水が完了しました。


 水道の蛇口を目一杯に開いて、両ベットとも約27分の入水時間でした。
 万が一の漏水に注意はしなければなりませんが、数日はこのまま追加の入水は必要ありません。
 水の保温効果で苗は伸びやすいので、ハウスのサイドビニールは大雨や暴風など悪天候以外は、昼夜解放します。