里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

夏秋キュウリ蔓上げ時の姿は良し

2022年05月31日 | 畑:果菜類

キュウリの蔓上げをしました。
蔓上げとは、この辺りの通称でネットや支柱への最初の誘引のことです。
植付けから約2週間。予定より少し遅れました。
本来なら、今頃が当地の植え付け適期です。
それよりも早い植付けだったので、周りを不織布で覆いました。


品種は初めて作る「OS交配ニーナ」。
苗は、本葉3枚半程度で葉色も良くしっかりした苗でした。
不織布はどちらかというと強風対策ですが、効果は十分あったと思います。
先週末は強風が吹き荒れ、トマトの枝葉が折れるなど酷いものでした。
それで、キュウリの蔓上げを見合わせていました。ようやく落ち着いたので不織布を外しました。


この時期になればキュウリにとってもほぼ適温期。
今のキュウリの大きさは本葉7枚くらいで、揃っています。


キュウリを植付けたままにすると、このように地べたを這うものが出てきます。


蔓上げは蔓が立っているうちにやるのが原則。
遅くなると樹勢に影響してきます。それからすると、少々遅めとなりました。
植付け時からみると本葉4枚が展開しており、悪くありません。
不織布で囲わないときは、風で折られないよう植付けてすぐ脇に割り箸を刺して誘引していました。
今のところ生育は順調。葉色も良くがっちりと放射形に伸び充実した姿に見えます。


今回はネットに直接誘引します。


全て蔓上げしました。


夏から秋にかけネット栽培される、いわゆる夏秋キュウリでは株間との関係で仕立て方は様々。
我が家では、株間75㎝で親蔓と子蔓1本を伸ばす2本仕立てです。


これから生長に合わせ整枝をしていきます。


すでにわき芽が伸び雌花も見えます。

下位2、3節までの伸びているわき芽や見える雌花は搔きました。


初めて作る品種「ニーナ」。
今見る限りでは、葉はやや小型で全体的に締まった姿のように見えます。


ときわ交配かOS交配が希望だったので購入しましたが、後で確認すると周年とは言えハウス用品種でした。
雨除けにも適するとは言うものの何分露地。作ってみないことには分らず不安ではあります。


水墨画「コデマリ」

2022年05月30日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3 

我が家の庭の一角で5月に大きな存在感を放っているのがオオデマリ。
いかにもこれを小さくしたような名前のコデマリ。
庭木としてはむしろコデマリの方が馴染みがあるように思います。ただ我が家にはありません。
と言うわけでもありませんが、敢えてコデマリを水墨画で描いてみました。
オオデマリは完全な立木の姿ですが、コデマリは株元から沢山の枝を伸ばす花木。
雰囲気としてはユキヤナギに似ています。ユキヤナギは我が家にもあります。
もっともコデマリはユキヤナギと同じシモツケ属と言うので、当然と言えば当然。
この花は実に表現が難しい。
白い小さな多数の花が一つの丸い塊になり、それが節ごとに沢山付いて花を咲かせます。
純白で綺麗ですが、水墨には向かない花と言うのが実感です。


今どきは紫と白の花で清々しい気分に

2022年05月29日 | 

今どき、我が家で目立つ色は紫と白。
清々しい気分になる色です。
まずはシラン。


今一番多いのは、庭とは言えない育苗ハウスの前。
ほぼ満開になっています。


次第に群生化しましたが、昨年はどういう訳か花が非常に少なくなりました。
今になって思うのは、強い霜の影響だったのではないかと言うことです。
今年はかなり咲いています。これからさらに咲いてくるでしょう。
ここは別のところ。咲いているのはまだ一部です。


こちらは庭の一角。日当たりの関係か、こちらも満開にはなっていません。


紫といってもシランの色合いは赤紫。絵になります。


もともとはここに多くありましたが、今は少なくなりました。
ほとんど手を掛けていないので、植物間で繁殖の競合があるのでしょう。
紫のアヤメ。


育苗ハウスの前でシランの脇に群生化しています。


ここは日当たりが良いのですでに満開になっています。
草丈数十センチくらいの小型のアヤメです。
花びらの付け根には黄色と紫の網目模様。紫と言っても色合いは青紫といったところ。


アゲハとのコラボが撮れました。


ここは別の場所、日当たりの関係で満開になるのはこれから。


白のアヤメが混じっています。


この白のアヤメは植えたわけではなく、変異したものか。
青紫のアヤメより咲くのが遅く、まだ蕾のものが多い。
この白い花は西洋シャクナゲ。


玄関前にあり、助っ人が植えたもの。
この場所には数年前に枯れたアズマシャクナゲの大株がありました。
イメージは大分変わってしまいましたが、白い洋シャクも悪くありません。


晩生のようで満開はこれからです。


クレマチス。


普段はテッセンと言っています。
普通なら支柱に這わせますが、我が家は自由奔放。側の植木に絡まっています。
これは南天に、


これはツツジに。

好きなように蔓を伸ばしている。と言えば聞こえはいいが。


これは椿の木に。しっかりと主張しています。


テッセンというと青紫のイメージですが、我が家には白しかありません。
オオデマリ。


今は残り花です。満開時に撮っていました。


我が家の入り口真正面にあり、目立ちます。


今、あらゆるところで目立っているのがこの花。


庭には生えていません。周囲にほほ雑草化しています。


かつてはマーガレットが雑草化したものと思っていました。
それがあまりに増えすぎたので、少々調べ、一旦はシャスターデージーと結論づけていました。
しかし、さらに調べ直しフランスギクという結論に。


今や至る所で雑草化しており、それはフランスギクという記載が多くみられます。
繁殖力が強いので放置は出来ませんが、邪魔にならないところは手を掛けていません。



水墨画「アスパラガス」

2022年05月28日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙  

アスパラガスは畑作物の中でも春の息吹を感じさせる作物です。
地中からニョキニョキと伸び出す姿は、いかにも陽春をイメージさせます。
我が家でもアスパラガスを作っていました。過去形ですが。
10数年の長期にわたり沢山収穫し、老化もしたので別な場所に新植しました。
本来ならこれから最盛期になるはずの数年経ったところで駄目になりました。
畑を変え再度植えてみたものの結果は同じ。原因は茎枯れ病です。
粘土質の排水が悪い畑では多発するようで、その後暫く中断しています。
そんな訳で、これは助っ人が大型の鉢植えにしたもの。ポット播きし植え替えて3年目。


しかし、鉢植えでは根が制限されるため太くて充実したアスパラガスを穫ることは難しい。
場所を考えながら再挑戦してみようかと思案しているところです。




春キャベツの収穫を急がないと

2022年05月27日 | 畑:葉菜類

今年は4月20日過ぎから穫れ始まった春キャベツ
ほぼ例年並と言っていいのですが、昨年と比べると10日以上遅れました。
品種は、「金系201」。
80~90%結球から穫り始めましたが、まだ大分残っています。


1ヵ月余り経過し、パンクするものが出てきました。


今年の春キャベツは昨年より大分遅れたので、少々の油断がありました。
今年は揃いが良く、5月の気温が高いため今ではギンギンに結球したものが多い。
この辺りはちょうどよい姿になっています。


このくらいなら穫り頃。


春キャベツを鎮守様の春の祭典にお供えするつもりでしたが、コロナ禍で今年も中止。
良い出来だっただけに残念至極。
穫り始めは1㎏そこそこくらいでしたが、今はずっしりと重い。
3㎏近くのもありそう。


これは完全に裂球しました。


これは裂球前ギリギリと言ったところか。


さらに雨が降れば裂球が助長されます。
今年は揃いが良いだけに割れ始めると次々に割れる可能性が高い。
このくらいならまだ余裕がありそう。


このような時には生育に多少のバラツキがあった方が良いと思ってしまいます。
気温が高いため、腐れも若干出ています。


「金系201」は昔ながらの品種。しかし春キャベツらしい姿で美味しい。変える理由があまりありません。


もっとも、パンクするようになっても自家用になら大丈夫。
敢えて裂球したものを穫ってみました。重みが凄い。パンクするのもやむなし。


食するになんら問題ありません。
春キャベツでは何れ裂球が出るのは覚悟の上。とは言え、収穫を急がないといけません。


直播き蔓なしサヤインゲンの間引きと土入れ

2022年05月26日 | 畑:豆類

直播きした蔓なしサヤインゲンの間引きをし、土入れもしました。
4月28日にトウモロコシと同様の我流省力直播きです。
種播き直後に気温が下がって発芽までの日数が長くなり、トウモロコシよりも数日遅い。
ここはもともと風当たりの強い畑で、連日の強風で生育も遅れ気味となりました。
さらに、5月は降水量が平年の1/3以下で乾燥しています。


1カ所4粒播き。
鳥にいたずらされたようで、マルチが破れ発芽不良もあります。追い播きは余裕がなくしませんでした。


それでも、この程度なら許される範囲でしょう。
発芽後にマルチ穴を広げ外に出しました。不織布も掛けなかったので強風で葉が傷んでいます。


品種は昨年初めて作り、莢の揃いの良かったカネコ種苗の「スーパーショット」。
残り種のあった「さつきみどり2号」が若干あります。
発芽が良いところは3、4本発芽しています。


これは4本発芽。2本立てに間引きします。


引き抜かずに根元から鋏でちょん切ります。

このくらいになると生育に優劣差がつくので、茎の細いものを間引きます。


この後、土入れ。
細身の移植ベラで根元に周りの土を寄せてやります。


根張りを良くし倒れにくくなることを期待していますが、効果の確証はありません。


間引きと土入れは終了です。


それにしても例年に比べ、何か物足りない。
ここで、大いなる間違いに気付きました。
この畝は蔓ありインゲンの畝に合わせているので畝間が150㎝と広い。
そこで、一昨年は株間30㎝の2条にしました。
しかし、作業がやりにくいので、昨年は株間20㎝の1条に変えました。
今年も昨年と同様にするつもりが失念。株間30㎝の1条にしてしまいました。
歳せいか、最近ケアレスミスが多い。自戒しないといけません。


2回目に播いた春ホウレンソウを穫り始める

2022年05月25日 | 畑:葉菜類

2回目に播いた春ホウレンソウを穫り始めました。
我流の早播きをした3月初め播きの春ホウレンソウはほぼ穫り終わります。
今年は例年に比べても揃いがよく、上手くいったと思います。
5月早々から穫り始め、間もなく1ヵ月。残りは少々。
これは「ボーカル」


少し葉が黄化してきました。
日数が経ち、土が酸性化してきたようです。
我が家の畑は粘土質が強い酸性土壌です。1作ごとに苦土石灰で矯正していますが、生育後半にこのようになることがあります。
やはりほうれんそうは敏感です。
これが2回目に播いた春ホウレンソウ。
品種は早播きと同じくトーホク種苗の2品種で、こちらが「ボーカル」。


4月8日の種播き。若干早めながら、ほぼこの辺りの春播き標準です。
1ヵ月ほど不織布をべた掛けしていました。
穫り頃になってきました。


ほどほどの密度で、間引きはしていません。
「ボーカル」は、やはりこの作型でも春ホウレンソウとしてはがっちりタイプ。


葉色が濃緑色で、肉厚です。


よく揃っています。ハコベが目立つのはご愛敬。
適温環境の栽培とは言え、このくらいなら小生としては上々です。


こちらが「スプリング」。


少し密なところがありましたが、間引きはなし。


「ボーカル」と比べ葉色ははっきり明緑色。


春ホウレンソウのイメージらしく軟らかく伸び伸びした感じです。


やや軟弱そうですが、これも小生としては満足な出来。


冬ほうれんそうから春ホウレンソウに切り替わる時に若干のブランクが生じましたが、以後は途切れず収穫が出来ます。
こちらは3回目に播いた春ホウレンソウ。
やはり同じ2品種を播いています。


4月中には播くつもりでしたが、余裕がなく田植え後の種播きとなりました。
当地、5月は雨が極端に少なく、灌水したものの発芽がやや不揃いになりそう。
不織布を一寸めくってみます。これはスプリング。


さすがに収穫の間が空くことになりそうです。



直播きトウモロコシの間引きと土入れ

2022年05月24日 | 畑:豆類

早くに直播きしたトウモロコシを間引きし、土入れを行いました。
このトウモロコシは4月28日に我流の省力直播きをしたもの。
種播きについては記録するのを逸しました。
当地の直播きは地温が確保できる5月半ば以降です。
昔は、早穫り用にハウスで苗を育て5月半ば以降に植付けていました。
そこで、育苗せずに早播きしようと始めたのが我流の直播き法です。
先日お盆用にも同様にして播きました。これはその時のもの。


通常のマルチ栽培では、播き穴を丸形にカットして播きます。
我流直播き法では、指で強引にマルチに穴を開け、種をそのまま土に押し込みます。


注意する点としては、穴は小さく、種は少し離して、適度な覆土の3点。
発芽で大事なのは温度と水分なので、土が出来るだけ見えないようにすることを心がけます。


品種は「ゴールドラッシュ」。
畝間1m、株間30㎝。
発芽した後にマルチ穴を広げ、葉を外に出してやります。
今年は発芽に日数がかかり、その後の生育も遅れ気味です。どちらかと言うと水分不足。


この辺りは前年の残り種で、しかも小粒なため4粒播きとしました。


結果は発芽良好で、3、4本発芽が多い。
今、本葉5、6枚になっています。これを2本に間引きます。
普通は1本立てにし大きな穂を穫ることを目指します。
我が家では畝間を広くしての2本立て。これで中型の穂になります。
周囲の皆が穂は小振りで本数希望だからです。高齢者や子供にはほどほどが良いようです。
これは4本発芽。


引き抜かず、鋏で根元からちょん切ります。
2本立てになりました。


この辺りは今年の種で粒も比較的大きかったので3粒播きにしました。


ところが、逆に発芽が悪く1本発芽が複数。欠株も1株。皮肉に出来ています。
しかし、全体としては殆どが2本立てです。


間引いた後は土入れ。


土入れとは、細身の移植ベラで根元に周りの土を寄せる作業のことを言っています。


本来なら、もう少し後にマルチを剥いでしっかり土寄せすべきところです。
最後までマルチを剥がないので、少しでも不定根を増やそうとやっています。


土入れの効果のほどは分りません。
7月25日くらいからの収穫を目安にしていますが、どうなりますか。


これはお盆用に2回目の種播きをしたもの。こちらが本命。


品種は同じく「ゴールドラッシュ」。やり方は1回目と同様です。
5月20日に播きましたが、発芽はまだ。播くのが若干遅かったかもしれません。



サヤエンドウが収穫盛り

2022年05月23日 | 畑:豆類

サヤエンドウが収穫盛りになっています。
連休明けが花盛りでした。
ちょうど田植えの時期。花があまりに見事だったので撮っていました。


エンドウには白花と赤花があります。どちらも綺麗ですが、赤花はとりわけ絵になります。


この頃から早いものは莢が着き、穫れ始めました。
ほぼ平年並で昨年よりは若干早くなりました。これがその時の莢着きの様子。


そして、10日ほど前から本格的に穫れるようになり、先週から今週に掛け収穫のピークとなっています。


すでに人の背丈を越すくらいに茂っているので、一見蔓ぼけ気味と見えるでしょう。


「蔓ぼけ」とは旺盛に茂り過ぎると花の咲くのが遅れ着果が悪く実の太りも良くない状態のことです。
今年のサヤエンドウは欠株ゼロ、すべて2本立てにしているので、このくらいは想定していました。


しかし、このくらいの姿の方が安心できます。
経験上、生育旺盛なサヤエンドウの方が穫り始めは若干遅くなるものの沢山穫れるからです。
スマートなサヤエンドウは早くから穫れますが、衰えるのが早く量が穫れません。
篠竹を利用した支柱は横竹を2段挟み、さらに上部は2段のテープで支えています。


今、正に鈴なりの状態です。


今咲いている花の後は、花がぐんと少なくなるでしょう。


今月いっぱいが収穫最盛期です。
昔、色んなエンドウを作ってみました。
サヤエンドウ各品種のほかオランダ大莢、実取エンドウ、スナップエンドウなど。
用途も違いますが、とどめはやはり絹さや、このサヤエンドウです。
繊細で品のある香りと滑らかな舌触り、絹さやとは誰が名付けたものか。
サヤエンドウのピーク時には穫るのがなかなか大変です。
田んぼなど他の作業と重なるので、ここは助っ人が頼り。
助っ人が、我が家の分にと半分を残していきました。


サヤエンドウは日持ちしません。
穫ったらすぐポリ袋に入れ冷蔵することです。そうすれば、多少置いても大丈夫。
大量に収穫し、消費できない時には直ちに茹でて冷凍するのが良い。
穫りがけとあまり変わらない味と姿が長期間保てます。
店に鮮度が落ちた姿で置かれた状態では本来の味と香りは失われます。絹さやが可哀想というもの。
小生の一番好きな野菜が、このサヤエンドウ。
香り大好き人間の小生ですが、絹さやの香りは別格。
この時期にしか味わえない、穫りがけを心ゆくまで食べるのが無上の喜び。


水墨画「シャクナゲ」

2022年05月22日 | 水墨画:草花
画仙紙 F12  

過日、国営みちのく森の湖畔公園を訪れ、多くの満開のシャクナゲを楽しんできました。
昨年は4月下旬に行き、その時はまだピークには達していませんでした。
今年は一番のピークだったような気がします。
シャクナゲは種類によって早晩があるので、早いものは終わっています。
代表的な和シャクのアズマシャクナゲはすでに終わっていました。
我が家にはアズマシャクナゲの大株があったのですが、枯らしてしまいました。
花数も非常に多く、春一番の楽しみでした。
大概4月の半ばから20日頃に満開になり4月中にはほぼ終わります。
枯らしたのは痛恨ですが、小生がシャクナゲを好むのはそのせいがあるからかもしれません。
たびたび画にもしています。
昨年今頃にやはりシャクナゲの水墨画を記録しています。それがこちら
これは大きなミスを犯したためお蔵入りにしましたが、自らを戒めるため記録に留めたもの。
今回の画も、それと同じような構図です。
拙ブログをご覧になった方は、昨年の画のどこが致命的だったかお分かりになるでしょう。スマホでは分かりにくいかもしれませんが。


今どきに咲く庭の野草を楽しむ

2022年05月21日 | 

今どきに庭に咲くいくつかの野草の花。
5月はいわゆる農繁期。多忙の中で一服の安らぎを与えてくれます。
今、一番目立っているのはクリンソウ。


元々は、こんなに多くなかったのですが、自然に増殖しました。後の大きな葉はハラン。


クリンソウの由来は、花の付き方が仏塔の屋根にある九輪に似ているからと言います。
それほどの段数はありませんが、頷けます。


このように殖えてきたのは、この南側にあるコウヤマキをがっちりと切り詰めた時期と一致します。
この辺りは日陰だったのが、日が当たるようになりました。
これでクリンソウが殖えることとなったようです。
一方、アズマシャクナゲ大株二つが枯れてしまいました。これはかなりのショック。
ダイモンジソウも大分薄くなり、自然の植物は環境の変化に敏感だと身をもって体験しました。
クリンソウとほぼ同時に咲いているのがエビネ。


エビネは少しピークを過ぎました。
1週間前くらいが一番の見頃で、これがその時のもの。


ごく普通のジエビネです。これも徐々に殖えてきました。
これは別の場所のエビネ。


元々はこちらがより多く生えていましたが、一昨年イノシシが侵入して荒らされ、なかなか回復しません。
少し前にはサクラソウも同時に咲いていました。
ピークは微妙にずれていますが、サクラソウとクリンソウ、エビネのコラボが楽しめました。
これはその時のもので、見にくいながら後方の小さなピンクの花がサクラソウ。


サクラソウでもこれは西洋サクラソウ(プリムラ・マラコイデス)のようです。
これも自然に殖えました。これはピーク時のもの。実に可愛らしくていい。

数カ所に咲いています。


4月中から咲いて未だ日陰の花が咲いています。


こちらの方がニホンサクラソウ。半月前くらいがピークで、その時のもの。


これも4月中から咲いています。


3カ所にあります。手入れらしいことはしていません。自然のままです。


家裏のシャガもまだ咲いています。


群生化しており多くは終わりましたが、日陰が遅くまで咲いています。

これは番外のユキノシタとドクダミ。

至る所に生えています。
至る所といってもユキノシタは限られており、邪魔にもならず花も可憐で悪くありません。
困っているのはドクダミ。
これから咲いてくる純白の花はなかなか良く、画にも描いています。
しかし、これだけ多いと始末が悪い。
ドクダミは地下茎で殖える多年草なので、ちょっと引き抜いたくらいではどうしようもありません。


ジャガイモの芽かきと追肥、土寄せ

2022年05月20日 | 畑:土物類

ジャガイモの芽かきをし、追肥、土寄せをしました。
今年も省力植え付けをしているジャガイモ。生育は順調です。
品種は男爵一品種。
昨年から自家種は止め、全て購入種芋にしているため生育は揃っています。


今年も4月下旬に強い霜がありましたが、この畑は霜の降りることがほとんどありません。
周りにあるケヤキの大木などが防霜の役目を果たしているからです。
しかし、そのため午後の日当たりが悪く、芋の生長に悪影響を与えている可能性が高い。
今の姿は悪くありません。
まず芽かき。3本仕立てにします。
株の根元を押さえ、株を傷めないように強い茎3本を残し、他をかき取ります。
自家種は芽の数が多く、7、8本あるのがざらですが 購入種は少ない。
せいぜい4、5本と言ったところ。芽かきの必要ない株もあります。
比較的芽の多い3株で芽かきはこの程度。


これで全て3本仕立てになりました。


自家種の場合は芽かきは必須ですが、購入種では必要ないかもしれません。
芽かきをすると、このように茎が乱れるものが出ます。


次に追肥。
畝の肩の部分に速効性肥料を両側に施します。


次に土寄せ。
昔は花が見え始める頃に大きく寄せると教えられました。この辺りでは6月初め頃。 
畝間は1mと広くしているものの、機械作業をスムーズにするには早めに済ませたい。
やはり芽かき直後にやるようになります。
管理機の畝立てロータの2連の爪を外向きにして逆転で土をはねあげます。


両サイドは片側だけの逆転ロータではね上げます。


これで機械作業が終了。


機械作業だけだとこの程度。


鍬で少々手直しをします。


根元までしっかりと土寄せしました。


近年不作のことが多くなっています。今年はどうか。
この畑は日照条件が悪いハンディはありますが、山砂を客土したため肌の綺麗な芋が出来ます。


満開のシャクナゲを存分に楽しむ

2022年05月19日 | 小旅

宮城県川崎町の国営みちのく杜の湖畔公園を訪れました。
毎年のように行っていますが、5月は初めて。
当園は平成元年に一部を開園、全て開園したのが平成26年。
総面積は600数十haと広大。
4つのゾーンからなり、通常一般の人が訪れるのは「文化と水のゾーン」。


ここの敷地面積は約90ha。
広場では思い思いにゆったりと過ごしている風景が見られます。


平日でもそれなりに車は止まっていますが、敷地が広大なため人影はまばらといった感じ。
コロナ禍でも安心できます。
正面のゾーンではパンジーが一番の見頃。


シバザクラも見事。


ツツジ類も見頃になってきました。


諸々楽しめますが割愛し、今回目当てのシャクナゲ。
いつもは4月に来ていますが、敢えて遅らせたのもそのためです。
昨年もシャクナゲ目的で4月下旬に来ました。
その時もかなり咲いており十分楽しめましたが、ピークはさらに遅いと感じました。
園内にはシャクナゲの広いブロックが設けられています。
多くの種類が植えられており、早晩があるため全てを一度に見るのは無理と言うもの。
当然終わっているシャクナゲがあろうことは承知の上です。
当地は標高が高いので、我が家周辺より開花が遅いとは言え、和シャクの代表格アズマシャクナゲなどは終わっているはず。
ただ、一番多く咲いている時期に見たいとは思います。
今年は入り口から満開のシャクナゲの歓迎を受けました。
綺麗な純白のシャクナゲです。


次々と満開のシャクナゲを楽しむことが出来ました。
和シャク、洋シャク入り交じっています。
以下、類似のものはありますが、すべて別種で重複はありません。






































改良種も多いので、和風シャクナゲという表示もあります。純粋な和シャクではないと言うことか。
昨年も感じましたが、表示をさらに充実してもらえれば有り難い。
花弁が大きく豪華なシャクナゲ、珍しい色合いのシャクナゲ、密集して咲くシャクナゲなど様々。
小生はシャクナゲが好きなので、今年は大いに満足しました。
その年の天候にも左右されるものの、一番多くのシャクナゲが満開になるのは5月中頃と分りました。
このブロックは一番遠くにあるため、ここまで足を延ばす人が少ないのはもったいない。
この側には古民家を移築したふるさと村もあるので、必ずそちらにも寄ります。
こちらも訪れる人は僅か。関心のある人が少ないと言うことでしょう。残念な気がします。



夏秋キュウリを不織布で覆い植付け

2022年05月18日 | 畑:果菜類

キュウリを植付けました。
キュウリを夏から秋にかけてネット栽培するのが、いわゆる夏秋キュウリ。
目標は100日以上の長期収穫。
しかし、近年は目標を達成できていません。
要因は色々あると思いますが、今年は畝作りを変えてみました
すでにネット張りまで準備は出来ています。


この辺りのキュウリの植付け適期は最低気温が安定して12、3℃になる5月下旬。
ですから、今時分の植付けでは少々早い。
苗は購入苗。他の果菜とは購入先が違います。


品種は「OS交配ニーナ」。
キュウリの苗はときわ交配かOS交配の苗が希望でした。
しばらく苗が出回っていなかったのですが、今年は2カ所にありました。
苗の姿が良かったこちらを選択。本葉3枚半程度で葉色も良くしっかりしています。


まず植え穴を開けます。ホーラーを使用。


害虫予防の粒剤を施用。


畝間160㎝、株間75㎝。1畝に8本。2本仕立てにします。



植付けました。


ネットの内側に植付け、ネットをくぐらせて蔓上げします。
植付け時の姿としては悪くありません。


不織布で覆いをします。植付け適期よりも早いので保温強風対策です。


上部を中段の横パイプにパッカー止めし、下はマルチ止めで抑えます。


被覆期間も短いのでかなり大雑把な止め方です。少々揺れても気にしません。
どちらかというと強風対策ですが、これまでの結果をみると効果は十分ありそう。
ナス類に比べるとキュウリは弱い。はじめが良くないと尾を引きます。
昔、畑作農家だった我が家には不織布の在庫が豊富にあります。問題はやる気。
ところで、今年植えた「OS交配ニーナ」は埼玉原種育成会の新品種です。
埼玉原種育成会はときわ研究場と並ぶキュウリ専門の種苗会社。
改めて調べてみると、「ニーナ」は周年とは言えハウス用の品種でした。
今となってはどうしようもありませんが、雨除けにも適すると言うことなので何とかなるでしょう。
いつものことながら、新品種には期待半分、不安半分といったところ。
キュウリを植えたので購入苗の植え付けは、これで終了です。
この時期、自ら果菜の苗を作らなくなったので、苗の購入が重要な仕事になりました。
果菜の苗は良い苗でさえあれば安いものですが、満足できる苗を探すのは容易ではありません。


ナスを不織布トンネル掛けで植付け

2022年05月17日 | 畑:果菜類

ナスを不織布トンネル掛けで植付けました。
畝作りは半月以上前に終わっています。


ピーマンと同時の畝作りです。 
苗は購入苗ですが、ピーマンとは購入先が違います。
この辺りのナスの植付け適期は最低気温が12、3℃になる5月下旬から。
昨年は「千両2号」と「くろべえ」の2品種で、それぞれ違う購入先でした。
結果、中長なす「くろべえ」の品質、収量が安定していることから、今年は「くろべえ」一品種に。
この品種は当県にある種苗会社渡辺採種場の品種。
但し、「くろべえ」の苗を扱っているのは1カ所だけだったので、選択の余地はありません。


本来なら、大きなポットで一番花が咲く直前くらいの苗が理想。
とても、そんな苗は購入できるわけがありません。
この苗は花芽が辛うじて確認できる程度。花芽が見えない苗もあります。


葉色も少し落ちています。即刻、植えるしかありません。
まず植え穴を開けます。ホーラーを使用。


畝間120センチ、株間55㎝。いつもは60㎝ですが、今年は少し狭め。


植え穴に害虫予防の粒剤を施用。


一時、雨がぱらつき、気温も低い。


1畝に9株で2畝。


当地の適期より早植えなので、不織布をトンネル掛けします。


保温対策というより強風対策の意味合いが強い。


最近も強風の吹くことが多い。
効果はあるようです。但し、支柱立てが後からになります。
ナスも年々減らしています。かつては米ナスや水ナスなども作りましたが。
この苗では7月初めから穫れ始めれば上々でしょう。