ちびたの日常

のんびり息子と猫たち&イギリス人ハニスケと

こうやってできあがっていく大人

2013-06-12 | 子育て日記

あるとき中学で『保護者も校歌を歌う』ということがあったんですが、それがきっかけでよみがえってきた記憶があります。
私は自分が中学生のころ、高校生のころ、くだらん!!と思うことがよくあったんです。

例えば『履き物は靴とする』という校則。いつの時代の名残だよ・・・とか『襟巻きは首にする』とか・・・『両親の写真を持ち歩く』とか・・・昔、高校の文化祭の出し物で市内の高校の校則を調べてくだらんしリーズをピックアップしたことがあるんで知ってるんですけど、まあ大人って暇なのか?って思いましたね。

元々、私が管理されることに普通より抵抗がある性格なのかも知れないけど、大人になって思ったんです。
「自分の人生。もうやり直せないのに自分で切り開かないで流されてばかりじゃいかん」


そんなこんなで自分が嫌なことを後に残さないようにしたいと思うようになりました。


最近、息子のために千羽鶴を折っています。ある願掛けに。

当の息子はほとんど上手く折れないので私や母がメガネをかけて手伝っているんです。

そして昨夜、息子と話しました。

「千羽鶴を折ると決めても、夏休みの宿題といっしょで結局家族も手伝うでしょ。お前の友達も同じでほとんどお母さん達が折っているみたいだよ。それになんの意味がある?形だけ作って気が済んでいるんじゃ願掛けにはならない。
それならみんなで近くの神社へお参りにいくとかの方がずっといいのに。だからお母さんはもう折らない。自分で苦労しなさい。そしていくら慣習だからって目的や意味を成しているのかちゃんと考えて、3年になったときに自分がどう感じたか忘れていなければもう一度考えて行動してみなさい。」

そんな話しをしました。


そして息子やその友達からこんな話しも聞きました。

「先輩に会えばその都度こんにちは」

どういうことかというと、例えば同じ日に、同じ先輩と20回すれ違ったとします。
するとその都度「こんにちは」と言うのです。同じ教室の中にいたとしてもです。
言わなければお説教されるのです。


思わず「なにそれ・・・くだらん!!」と言ってしまいました。

子ども達は「そうでしょ!だけど規則なんだもん。言わないと怒られるんだもん」と口々に言います。


私は「規則は人間が作ったこと。そんな規則になんの意味があるの?大人の中でそんな規則があったら作った人が怒られるわ。そんなくだらない規則で自分の先輩としての威厳を保つことに酔いしれるようなそんな育ち方したらいかんよ。あんた達に考え直せるチャンスが来たらなんとかしたらいいじゃない。」


子ども達は「僕たちすごくいやなんだけど規則だから。」


と、よほど諦めているような感じでした。



「そうでしょ。自分たちが今、すごくいやなんでしょ。それがどうして必要なのか意味がわからないんでしょ。それはこれから入ってくる後輩達も同じなのよ。意味がわからないことはたくさんあるけど、この規則ほどあきれる内容はあんまりないと思うけどね。こんな感じのあきれる規則は高校も大学もサークル活動なんかであるんだと思う。それを良いこともおかしなことも引き継いでしまうのはメンバーだし、良いことを選んで増やしていけるのもメンバーでしょ。そのイヤだった気持ち、忘れて他の後輩に当たり前のようにやらせるようじゃダメよ」


「3年になったら絶対先生と話そうよ」とみんな言っていました。


管理するような仕事になると、なにか麻痺する瞬間が来るんですよね。だからこそ管理されていたころの自分がどう感じていたのか覚えていないといけないんですよね。

忘れてしまったら、自分も辛かったはずなのにまるでなかったことのようにまた同じ目に誰かを会わせてしまう。
そんな経験もないのにちゃんと人のことがわかる人は、こうやって小さい頃からいろんな気持ちと向き会う子どもだったということなんでしょうね。

この話を書こうか凄く悩んだんです。私が中学の頃にもそんな話を聞いたことがあったから。

息子たちを通して、あ~本当に大人って子供の延長線上にあるんだわ・・・と大人になってからと照らし合わせた時、すごく心当たりがありました。

子育てって正解もわからなければ難しいですね。

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相手が強いと思うな

2013-06-12 | 子育て日記

息子が学校でからかわれて落ち込んでいた。

私もその相手に一度会ったことがあるけれど、挨拶もしない横柄な子どもというイメージだ。

息子は泣いていた。


今朝「学校はいかんでいい。」と言った。


コンビニで息子が好きなおやつやジュースやマンガを買って「今日は猫たちとまったりパーティーをしててね」と言った。


息子は晴れ晴れとしたようすだった。


そして息子に言った。


「彼はね、お父さんやお母さんにかわいがられていないのよ。お前のように誰からも愛されて先輩や先生達にまでかわいがられて、成績も悪くない。幸せオーラが出ているような子を見ると彼は八つ当たりしたくなるよ。本当はかわいそうな子なのよ。小さい頃からそんな風に育って、自分が八つ当たりしていることすら気がつかないの。悪気はないの。お前を陥れようとして、悪い心があってそんなことをしているんじゃない。ただ、冗談が過ぎるだけなの。彼を本物のいじめっ子に育ててしまうのは彼の性格もあるけどお前の態度にも関係あるの。」

そういうと息子は穏やかな顔で「僕の友達にもちょっと嫌なことをいうよ」といった。


「そう。お前の友達はみんなまったり似たような子ども達で、可愛くて優しい子ばかり。彼には疎ましく見えるはずやね。自分の孤独感を棚に上げて、あんた達のことを見下すことで自分の寂しさを感じないようにしているだけなの。ほんとただの八つ当たり。まず、お前は彼に標準をあわせてはいかん。彼を意識しすぎてはいかん。」


息子は「そういえばいつも○○くんのことを気にしてた・・・」といった。


「自分が嫌いだと思うと、相手からも嫌われていることってあるよね。意識するということはつながりを作ることになる。お前が『ああまた近くに来たまたなにか言われたら嫌だな』と思うと彼もそれを感じて『なんてからかってやろうかな・・・』と企んでくる。まず、お前の仲良しの友達とうんと楽しく過ごすこと。お前のことを大事にしてくれる友達をうんと大事にすること。吹奏楽のコンクールもあるし、期末テストもあるし、友達もできたし、彼のことなどお呼びじゃないはず。相手している暇なんてないはず。彼のことを意識して、楽しい中学生活を無駄にするよりも 楽しい仲間達に標準をあわせて楽しく過ごす方がずっと価値があるでしょ」

そういうと笑いながら「説得力あるよなあ・・・」と言い始めた。

息子に「人の魂は眠るとどこへ行くと思う?」と聞くと

「天国」といった。


「そう、天国。そこで何があると思う?」


「わからない・・・」



「人は起きている間に誰かに怒られたり、誰かを傷つけて自分が落ち込んだり、後悔したりいろんな擦り傷や切り傷を魂につけてしまう。ほっといても自分の力で治ることもある。だけど眠って魂が天国へ行くと、そこには傷が癒える温泉のような人や場所があって傷は修復されてまた体へ戻ってくるの。だから目が覚めると『ま、いいか・・・』となっていることがあるでしょ。あれは天国で修復されてもらっているの。でも修復に時間がかかることがある。どうしてだと思う。」

「さあ・・・」


「夜更かしして天国に帰っていられる時間が少ないから。ちゃんとご飯を食べて、お風呂で肉体的な疲れをとって、お笑いを見たり友達と遊んだりしてちゃんと笑って、そしてたくさん寝ていると自然と心に免疫がやプロテクトができる。夜更かししていつも落ち込んで、お風呂も適当でそんなんじゃ心が癒される瞬間がどこにもない。そのうち傷口は膿んできて、大怪我になるの。いじめられっ子が最初は少ない人数にやられるのに最後にはたくさんの子からやられるのかわかる?」


「いじめっ子がいじめろっていうとか?」


「それだけじゃない。いじめられて心が修復されずに暗くなると、その傷は悪臭を放つの。ゆらゆらとドヨンとした変なオーラを放つようになる。そのオーラはまわりを不愉快にする。『なんだこいつ気持ち悪』とか『あっちいけ』とかそんな風にまわりに感じさせてしまうの。無意識にそのドヨンとした気持ち悪いオーラに拒絶反応を起こすからいじめっ子は自然と増えていくの。だからいつも明るく笑う、ちゃんと生活するということには意味があるの。」



「例えば、落ちているものを口でくわえろとか、荷物を無理矢理もたされるとか、ものを隠されたり壊されたりするのはいじめではない。犯罪なの。そんなのは我慢することじゃない。子ども同士のケンカに親が口を出すとかで言い込められるレベルじゃない。大人になりなさい。冷静に。コツコツと対処する。規模が小さいうちに。お母さんに話しなさい。その子のこともお前のことも、みんなで考えるんだから。どうしても嫌なら無理してその中学に行かなくてもいい。でもね、自分の人生を変える必要がある出来事なのか、そんな相手だったのか、たくさん自分と話しなさい。とにかく今はお前が来て嬉しくて仕方がない子猫とまったりパーティーで復活やね」


息子は「今日はベッドの上でごはん食べてもいい?マンガもならべてもいい??」と言った。


「こぼしたら掃除するって約束ね」


「やった!!とりあえず制服を脱ごう~!!」といった。



所詮、ただの子どもだ。相手もただのガキンチョだ。

そういうことだ。びびっちゃいけない。私から見ればただの子どもだ

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パパさん

2013-06-05 | 子育て日記
最近息子がダルダルとしていて、今日は「お腹が痛い」といいだした。

部活のお金を地区長へもって行かなきゃいけなくて、私だけ一人で行ってきた。


地区長は私と同じで一人で子供を育てている。


ただ、彼は父子家庭だ。私より家のことなど凄いなあと思う。


今朝、息子を病院へ連れて行くから部活も行けないと思うというと風邪なのかと聞かれてどう説明していいのか困ってしまった。

するとあっさり「ああ。精神的なやつね。」と言った。


「はい・・・」といいながらもみんなに迷惑をかけてすまないというと、

「うちの部活は女の世界でしょ。男の子の航史くんには大変なこともあるんだよ。オレにはわかるけどそんなに考えなくていいよ。疲れが出ただけなんだよ。」

そうなの???って感じで笑って言われた。


「いじめがあるとかじゃないやろ。頭では行こうと思っているのにちょうど今頃の時期に体に疲れが出てるんだよ。1学期が過ぎると安定してくるよ。オレの娘もお腹が痛いとか言うよ。」

そんなことを言われてさすが子育て父ちゃんだなあと思った。


私に「まじめな親子ほどそんな風に責任を感じて自分たちを追い詰めるんだぞ。オレなんかホール練習の度に仕事で送っていけなくてまわりにお願いしてばっかりなんだよ。みんなそんな感じなんだから気楽に考えやん」


人数が少ない上にパーカッションは一人で3種類も演奏しているので、コンクールに向けて頑張っているみんなに申し訳なかった。


でも地区長は「考えたってどうにもならないこともある。オレは男だからわかるけど、結構本人は気にしてないだろ。そうやって明るくまた部活に来ればまわりもむやみに責めたりしないから大丈夫」と言ってくれた。

「そうですね^^今日は休んで明日頑張ります」

というと「そう。たまに休息が必要だっただけと思って」と言われた。


ちゃんとお母さんもお父さんもやってる人なんだと思うと、私も頑張らんとなあと思った。


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