ちびたの日常

のんびり息子と猫たち&イギリス人ハニスケと

電話

2014-03-18 | 私のお仕事(本業)

今日、仕事のお客さんから電話が来た。
病気でもう治らないと言われたらしく、死を覚悟しているようで私に「あなたのような人に会えてホントに私は幸せです。ありがとうございました。」と言われました。
泣きそうになるのをこらえ、「何を言ってるんです!」と笑い飛ばした。
彼は「もう生きたから」と言った。
私は「まだ早いじゃないですか。」それしか言えなかった。

電話を切ったあと震えがきた。後始末をちゃんとしようとする彼の覚悟が気の毒で泣かないようにいるのがしばらくやっとだった。

悲しくなるのはまだすべて終わっていないような気がするのに何もしていないからだ。

彼が信頼する人物に電話して、事情を話して彼の役目を果たさせて欲しいことと、周りが彼より落ち込まないようにして欲しいと頼んだ。
その人は「あなたに彼が話してくれてよかった。たぶんあなたにしか話していないよ。本当に電話してくれてありがとう」と言われた。
私はとうとう涙を流してしまった。

死ぬかもしれないと思うとき、彼は自分より周りの心配をしている。癌だと言われたことがある私はその気持ちがよくわかる。

そんな覚悟を私は自分だけで十分だと思うほど悲しい覚悟だった。
それほどの覚悟をした人に会えて幸せですと言われ、どんなに大きな意地を張っての発言かわかるだけ泣けてくる。

あきらめずみんなで彼を応援させて欲しい。

コメント (3)
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