なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

生態園の黄色い花・白い花~京都府立植物園2024/5上旬(1)

2024-05-18 05:36:37 | 植物

下鴨神社の参拝を済ませ、京都府立植物園に向かいました。
幹線道路沿いを歩いて2km弱です。
お気づきのように、この時点で出発点の京都御苑からはかなりの移動距離。
しかも、この日は快晴で、気温は28℃。
時間はまだ11時前でしたが、どこかのお店に休憩と早めの昼食を兼ねて入ろうかとキョロキョロ。
・・・甘かったですね。
この日はGW真っ只中の子供の日。普段はこの時間はガラガラのレストランなどにも何と長蛇の列です。
仕方がないので、京都府立植物園の中の森のカフェに行くと、そこにも列が。
ありえーん!!!
外出制限なしのGWをなめていました。
仕方がないので、塩レモンい〇はすを飲みながら、大好きな植物生態園に向かいました。

新緑の美しい生態園、でも一見花は何も見えません。
その時、地面に沢山の黄色い花が落ちているのを発見しました。



地面に花や実が落ちていたら見上げる原則に従い、上を向くと・・・


お~なんと、なんとジャケツイバラ(マメ科ジャケツイバラ属)が満開でした!
この木はツル性なのですが、特徴的なのがその棘。


こちらは下の方の堅い幹ですが、この棘の恐ろしげなこと。
一度、写真を撮ろうとうっかりツルに足を踏み入れてしまい、大変な目にあいました。
カメラやバッグ、服も引っかかり、にっちもさっちもいかずまるでマンガみたいな状態に。
一人だったので、脱出するのにえらい時間がかかりました。
ここは植物園なので、近づけないのが幸い。

別の場所から見ると・・・


正面上の方に見えている黄色いのがジャケツイバラ。
ズームで見ると・・・ものすごい量の花!


さらにズームで。


ここまで沢山の花が咲いているのは初めて見ました。
ちなみに花をアップで見るとこんな感じです。
マメ科ですが、比較的対称の五弁花。
赤い雄蕊が目立ち、雌蕊は10本の雄蕊に囲まれてよく分かりません。


京都ではちょっと山間部をドライブするとジャケツイバラの黄色い花をあちこちで見かけます。
一方、新潟、宮城、福島、千葉ではレッドリストに入っているそうです。

ということで、ジャケツイバラに度肝を抜かれた後、他の花を探しに行きました。
お~この花の季節でしたか。


マルバウツギ(アジサイ科ウツギ属)です。
花の中心部に、オレンジ色の輪っかのような花盤が目立つことから、見分けるのは簡単。
生態園で一番沢山咲いていました。




ヒメウツギは終わり、ザ・ウツギのウツギはまだ蕾。
その他に咲いていたのが・・・


陽射しが極端すぎて写真が撮れない・・・
全然何ウツギが分かりませんでしたが、さすがは植物園。
ちゃんと「ウラジロウツギ」の名札がありました。


ヒメウラナミジャノメが来ていました。

そして、ほんのわずか残っていたウツギの仲間がこちら。


少しくすんだ色の花盤があります。樹名板をみると「アオコウツギ」と。
雄蕊の翼がいかり肩になっているタイプです。

そしてもう一種類、少し趣の違う可愛いウツギです。


バイカウツギ(アジサイ科バイカウツギ属)です。
上の3種類はウツギ属ですが、こちらはバイカウツギ属。
「梅花」という名前で一瞬バラ科かと思いましたが、アジサイ科でした。


色々ウツギの仲間を見られて幸せ~
でもほかの花はほとんどありません。
無理やり探し出した木の花がこちら。


細長くて鋭い棘があるこちらの植物はオオアリドオシ。
花の中を覗いてみました。


あ、あちらにも。と思ったら、こちらはアリドオシ、別名一両です。
この時期に咲くんですね~


オオアリとアリ、どこが違うのでしょう??
ということで、生態園の木の花はたったこれだけ。
青々繁った落ちないくんのヤマコウバシを見ながらため息をつきました。


明日は草花の方です。
こちらも期待しないでお待ちくださいね。

【撮影:2024/5/5  京都府立植物園】






コメント (3)
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下鴨神社 糺の森の新緑を行く

2024-05-17 05:21:19 | 自然

京都御苑を出発し、今出川通を東へ。
高野川左岸を北上して出町柳駅を横目に見ながら河合橋を渡りました。
私のいい加減な記憶では、この辺りから下鴨神社っぽくなるはずなのですが・・・
神社の塀かと思ったら、家庭裁判所。
右往左往してようやく御蔭通りの標識を見つけ、右折。
やっとたどり着いたのがこちらです。



やったー、鳥居がありました!
新緑に朱塗りの鳥居、定番の美しさです。


趣のある手水で手を清めて


入ってすぐのところにあった河合神社に参拝することにしました。
河合神社は下鴨神社の摂社で、女性守護としての信仰を集めるお社です。
女性にご加護があるということで多くの老若女性の参拝客を集めていました。


珍しいのが手鏡型の絵馬。自由に顔や髪を書くことができるので大人気でした。
(シンプルな目と口だけは最初から描かれています)


続いていよいよ糺の森。
こちらのだだっ広い参道は、5月3日に行われた流鏑馬神事で馬場となったところです。
両側から大木が覆うように伸びています。


こちらは瀬見の小川。


そして、こちらが表参道です。


この辺り一帯が糺の森。
面積は12万4000平方メートル(東京ドームの約3倍)、清らかな小川が流れ、原野の姿をとどめています。
主に生えているのはケヤキやエノキなどの落葉樹林で、40種4700本の樹木が生育しているそうです。
森を流れる小川は4本あり、瀬見の小川は賀茂川の支流なんだそう。
これはすごい!
木好きなつみかんとしては、もっともっと通わないといけない場所だったようです。

個々の木については後々じっくり見るとして、この日はほぼ通過したのみ。
大きなご神木がありました。


摂社・末社が沢山並ぶ森の中の参道を進みます。
上左から、
 

 

瀬見の小川を渡る小さい橋にこんな看板がありました。


この橋は平安時代の文書にも記されており、この橋を渡ることで身を浄め、神域に入ったそうです。
詳しくはこちら⇒ (クリックしたら大きくなります)

そしてここに書かれた通り、渡った左手に大きな朱塗りの鳥居。南口の鳥居です。


この奥に綺麗な朱塗りの楼門。


さらに入ると舞殿。ここにはまだ本殿はありません。

さらに奥に、本殿へと続く中門がありました。


まえにもご紹介しましたが、ここのご神紋はフタバアオイです。
一昨日行われた葵祭で斎王代が髪につけていた植物ですね。


こちら飾られていた生の葉は何でしょうか。木の枝なので、フタバアオイではありません。


残念ながら本殿は撮影禁止。ご参拝し、横手の御手洗川にかかる朱塗りの反り橋をパチリ。
ここでも新緑が綺麗です。


な~んて、知ってるふりして書いていますが、参拝しているときはなんにも知識がありません。
この頃にはもうかなり疲れてきて、この奥にあった御手洗池をスルーしてしまいました。
(葵祭の斎王代が手を浄める池です)

それに限らず、あとから境内マップを見ると見逃したところが続々。
これはもう一度リベンジに行くしかありません。
今度はもう少し早朝を狙っていきたいと思いました。

ということで、何にも見てくださってる方の役に立たない記事を終わります。
最後に見たのがこちらの氷室。


そして満開のカナメモチでした~


ここから京都府立植物園まで歩いて移動します。
それにしてもすごく暑いです・・・
氷室を見たら、またかき氷が食べたくなりました~

【撮影:2024/5/5  下鴨神社】

コメント (15)
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京都御苑の三つ巴の木

2024-05-16 05:31:02 | 植物

GW後半、一日フリーの日があったので京都府立植物園にいってみることにしました。
せっかくなので色々寄り道してから行くことにし、北山の3つ手前の今出川駅で下車。
最初は新緑の京都御苑から。
今出川御門を入ったところです。



右手の背の高い木、前に実を拾ったムクロジです。
ムクロジ科ムクロジ属で、偶数羽状複葉が特徴。
実は石鹸代わりになり、種は羽根つきの羽根の玉に。


隣の小さい木はカナメモチ。
可愛い花が咲き始めていました。
赤い葉がアクセントになりますね!



イロハモミジの新緑が今の時期が最高。
ついつい写真を撮ってしまいます。京都御所の塀がいい背景になってますね。
左下に写っている監視カメラには要注意。少しでもこの内側に入ると大音量で注意されます。


バードバスに行くために木々が生い茂る御苑内を横切っていきます。
そこで不思議な木を見つけました。


見上げると・・・


3本の木が絡み合って大きな樹冠を作っています。
それにしてもこの3本の木は何なんでしょうか。
中央の1本の上の方、葉の写真を撮ってみると・・・


イチョウでした~
そして、右側の木はと言うと・・


この葉脈はエノキですね。樹皮が比較的すべすべしているのも頷けます。

そして、もう一本のすべすべの木はなんでしょうか。
同じように葉を見てみましたが、全縁で常緑。


一つだけ小さい赤い実が残り、蕾も見えました。


モチノキ科っぽいですが、決め手がありません。
ソヨゴならもう少し葉が波打っているはず。
クロガネモチの名残の実だとしてもちょっと高木すぎです。
ナナミノキはゆるい鋸歯があるので、こちらも違う・・・

こちらは将来の宿題として、このモチノキ科の木、イチョウに抱きついていました。


前にも一度ブログで紹介したことがありましたが、京都御苑にはこのような木が沢山あります。
前に見たときは、アカマツと〇〇でしたが、今回はイチョウと〇〇が色々。
こちらもイチョウとエノキです。


木の観察にはもってこいの場所ですね!
そして下草はといえば・・・


キンポウゲや・・・



ヨツバムグラですね。



下の方に色々な花が可愛いお花畑を作っていました。
シロツメクサ、キンポウゲ、レンゲなどなど

都会の公園なのに、まるで森。


お目当てのバードバスですが、人は沢山集まっていましたが、鳥はいません。
近くの人の話では、昨日も一日何もあらわれず、今日もいないとのこと。
やはりGW中は人が多いので鳥も避けているのでしょうか。
その話を聞いて、先を急ぐことにしました。

近くに咲いていたこちらの花。


ツクバネウツギの花が満開でした!


植物園にもありますが、ここまで花付きのいい木は初めて見ました(左)
萼が羽根つきの羽根のような形なので、ツクバネウツギの名が(右)
 

ということで、京都御苑を通り抜け、今度は下鴨神社糺の森を通っていくことに・・・
途中、賀茂大橋から鴨川デルタを見たところです。
連休中にしては、人出は少なかったですね。


【撮影:2024/5/5  京都御苑】

コメント (8)
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宇治川の黄色い花4種と鷺山の今

2024-05-15 05:26:56 | 自然

今日もいつものお散歩の光景です。

冬の間に綺麗に清掃された三面コンクリの水路。
そこには沢山の花が咲いていましたが、それらも一掃。
でもそんなことで植物は負けません。
久しぶりに見に行くと、これこの通りペラペラヨメナの紅白の花が!


気分も明るくなり、いつもの田んぼ経由の散歩道に向かいます。
遠くからケリッ、ケリッと大きな声。
ケリです。あ、やっぱり!


屋根の上で威嚇の鳴き声を発していました。
この写真を撮ったのは5月4日。
去年初めて雛鳥の姿を見たのが4月下旬でしたので、おそらくもう雛が誕生し、警戒しているのでしょう。
そう思って探しましたが雛の姿は分かりませんでした。

そこから宇治川方向に移動。
大きなセンダンの木に花が咲き始めていました。


この道を歩くのは久しぶりです。


両側に緑の草が沢山生えていますが、よく見るとそのほとんどがこんな感じ。


ひえ~と思うほど沢山のコバンソウ。
本物の小判だったら億万長者です。
隙間に小さい粒が見えていますが、こちらはヒメコバンソウ。入り混じって咲いていました。
アカツメグサと黄色い花がアクセントになっています。

ここで今日の本題の一つ。黄色い花です。
この黄色い花、ピントが合っている写真がこちらです。


ブタナ(キク科エゾコウゾリナ属)です。
ヨーロッパ原産の外来種で、この季節どこででも見ることができます。
明るい黄色で、一面に咲くと見事ですが、こちら要注意外来生物に指定されています。
それにしても可哀そうな名前ですが、原産地でも豚のサラダと呼ばれており、そのまま和訳されたようです。
ブタだけでなく、人様も食べられるそうですよ。

続いて咲いていたのがこちら。


言わずと知れた、キンポウゲ(キンポウゲ科キンポウゲ属)、標準和名はウマノアシガタです。
キンポウゲ属は、英名でラナンキュラス属。
独特の光沢のある花が特徴のラナンキュラスと同じ仲間だったんですね。
ちなみに、イチリンソウ属はアネモネ属。
よく一緒に植えられているので、同じ属かと思っていたら、違いました。

続いてこちらの黄色い花。


地元ではあまり咲いている場所がないので、堤防で見つけてちょっと意外。
ニガナ(キク科ニガナ属)です。

そして黄色い花のラストがこちら。


え、何これ?と思われたかも。ちょっと意地悪しちゃいました。
実はこの写真、花(花穂)を真上から見たものです。
ちょっと難しいですよね。では横からの写真をどうぞ。


こちらセイヨウヒキヨモギ(ハマウツボ科セイヨウヒキヨモギ属)です。
もしご存知なくても、ハマウツボ科と聞いてピンときた方もおられるのでは。
そう、こちらはマメ科やイネ科に寄生する、半寄生植物です。
周りにイネ科のコバンソウの大群がいるので、ウハウハかもですね。
でもちゃんと自分でも光合成しているんですよ。

黄色い花が目立ちましたが、ちゃんとこちらの花も咲いていました。


ナヨクサフジです。もう終盤で、コバンソウに埋もれていました。
その他には、花満開のこちら。


・・・満開というか、なんだか蕊もしゃもしゃですが、こちらはチガヤです。
そう、綿毛がふわふわのチガヤの花なんです。

ということで、この辺でUターンして戻りました。


ここからは、別の日の朝、サギ山の様子を見に行った時の写真になります。
サギ山のすぐ近くからでは全体の様子が分からないので、宇治川の対岸に車で行きました。
正面に見えるこんもりした森がサギ山です。


少しズームで


点々と白い粒が見えます。サギがいるようですね。
もうすこしズームで見ると・・・


ほ~、結構いますね!
(後ろにはシイのモコモコも見えています)
もうちょっと・・・限界までズームで見てみました。
中央のくぼんた部分の左側には・・


かなり巣が出来ていました。
ざっと見たところ、アオサギ優勢でした。
去年はほとんどアオサギが手前には見えなかったのですが、今年は変わったようです。
白いサギも結構います。

右側も見てみました。


こちらには、左側よりも白いサギが多いようでした。
拡大して調べてみましたが、アオサギ、ダイサギ以外にはゴイサギが一羽確認できただけでした。
非常に背が高いクスノキメインなので、観察には不向き、その分鳥は安心して子育てできるようです。

先週末は見に行けなかったので、今週末には近い方から観察しに行ってみます。

【撮影:2024/5上旬 宇治市】

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新緑の池の光景~まだいたキンクロハジロ

2024-05-14 05:40:41 | 自然

ゴールデンウィークはのんびりお散歩~
新緑をバックにサギが三羽。



分かりにくいですが、目元が赤いので繁殖羽のコサギです。


ダイサギがバシャッ


餌ゲット~


美味しいな~
目元が青というより緑になったダイサギです。


もう一羽はというと・・・


アオサギでした!
ドアップで・・・くちばしが赤いのでこちらも婚姻色ですね。


たまたまいた三羽がどれも違う種類なのが面白いですね。
暑いくらいの日だったので、池のミシシッピアカミミガメが沢山甲羅干し。


青空に新緑。あ、センダンの花が咲き始めていました!




木々の額縁にキショウブが沢山。


要注意外来生物になっているようですが、綺麗なので嫌いになりません。


その時、池の向こうにカモ発見。
望遠で撮っても遠い・・・でもあれって、キンクロハジロ!?


ちょっとちょっと、もうちょっと近い場所はないかな。


わ~、まだキンクロハジロがいました。
9羽いました。
こちらは、マガモのメス一羽。池の波紋が綺麗です。


この写真を撮ったのは5月3日。
その後はキンクロハジロは見ていません。
さすがに帰ってしまったのでしょうね。

【撮影:2024/5/3  宇治市】

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