まるぞう備忘録

無題のドキュメント

何を肩代わりしてあげられるか?

2016-01-20 10:24:34 | まるぞう経営学

 まるぞう株式会社という小さい会社を経営して思いますことは、お金を稼ぐことの本質は、人が嫌がることを代わりにやってあげる。ということではないかと思うのです。
 私も若い頃はそうでありましたが、多くの人は自分の好きなことを仕事にしたいと考えます。しかし人様からお金を頂くということは、その人の嫌がることを代わりにやってあげたという対価であるのです。他の人にとって私が自分の好きなことをやっているかということは、全く関係ありません。その人の嫌なことを代わりにやってあげられるかどうかだけです。ということがお金を支払うことの本質であると思います。

 しかしながら私は会社を起こしたあとも、画期的なアイデアと技術があれば会社の売り上げは上がるもんだと思っていました。しかし世の中そんなに甘くはありません。やはり「人の嫌がることをどれだけ肩代わりできるか」が売り上げの本質でありました。画期的なアイデアとか技術とかはその上に乗っかるトッピングのようなものです。

 人によっては朝早く起きたり、夜遅くまで仕事をする人もいらっしゃるでしょう。冬寒く夏暑い場所での労働もあるでしょう。理不尽なお客の相手もあるでしょう。理不尽な上司やノルマもあるでしょう。ああ、こんな仕事は嫌だ。早くこんな環境は辞めてやりたい。そのように常日頃から思う方もいらっしゃるでしょう。しかしもし給料を稼ぐのであれば、自分はどの分野で「人の嫌がるところを肩代わりするのだろうか」という見方が助けになるかもしれません。また売り上げに悩む会社や自営業の方も、自分の会社やお店はどの分野で「人の嫌がるところを肩代わりするのだろうか」という視点が同じように経営のヒントになるかもしれません。

 自分がやりたいことや、自分の会社がやりたいことは、多くの場合「人の嫌がることの肩代わり」とは異なります。プロフェッショナルとは自分の経験肌感覚としてそのことを知っている人であります。



 もしお客さんからクレームが起きた場合、ほとんどの人は嫌だなあと思うことでしょう。しかし見方を変えればそれはお金儲けのヒントであります。クレームをつけられたそのポイントこそが、実は自分が肩代わりできるポイントのヒントであります。それを肩代わりしますというサービスを立ち上げ目玉にしたら、売り上げが伸びる可能性があります。商売のタネとは、人は何を肩代わりして欲しいかを嗅ぎ分けることで見つけることが出来るのです。それを見誤ると、価格競争となりジリ貧になるだけです。

 そして何より人が嫌がることを肩代わりすることは、自分の自我から目が醒めるための貴重な刺激ですもあります。心の奥底で自分の魂がこの人生で体験したかったことであります。



おひさま、ありがとうございます。
(太陽電子束が乱れていますね)



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