まるぞう備忘録

無題のドキュメント

マイナス金利。

2016-01-30 13:49:22 | まるぞう経営学

 日銀がマイナス金利を行うと発表しました。これは驚きです。専門家にはこれを疑問視する人も多いようですが、私はこれで経済が活性化する可能性があると思います。景気とは人の人気のことであるますから。

 日銀とは銀行の銀行です。私達は銀行にお金を預けます。同様に銀行は日銀にお金を預けます。この日銀の金利がマイナスになるということです。つまり日銀にお金を預けると利子がつくのではなく、逆に手数料がとられるということになります。
 であれば銀行は自分の余剰の資金をどうすればいいのか。手数料をとられるぐらいなら、民間に貸出をして利息を稼ぐとか、株を購入して運用することになります。

 実は私達庶民は全然ピンと来ていませんが、日本は今お金がだぶついて余り気味であると言われ始めています。日銀の金融緩和政策の結果であろうと思います。個人事業主や中小企業の経営者であれば銀行の空気が変わりはじめていることを感じられるかもしれません。事業拡大するための必要資金であるならば、金融機関からずっとお金が借りやすくなっているのは事実であると思います。



 もしマイナス金利政策が実行されれば、さらに企業向けの融資や投資にお金が振り向けられることになるでしょう。どの金融機関もおそらく「優良融資案件」や「優良投資案件」を獲得するノルマが担当者に課せらることと思います。
 もちろんかつてのバブル期のように返すあてがないようないい加減な事業計画であっても、金融機関がこぞってお金を出すほど過熱することはないと思いますが、お金が必要な人のところに回りやすくはなると思います。



 私達の多くは、今現在の仕事がきつくて嫌だなあという悩みを持っていることと思います。もっとラクしてたくさんの給料を貰いたい。という悩みがある人が多いでしょう。しかしそれは贅沢な悩みであると言えます。
 本当のお金の悩みとは、いくら仕事をしたくても、収入になる仕事がない。という悩みです。個人でいえば失業している方です。事業主であれば売上がジリ貧の商売の方です。いくら努力してもお客がさっぱり来ないお店です。資金繰りが大変で頭を抱えている方です。もしお金になる仕事があるのなら、どれほど大変でも受けたい。と思いますが、仕事もお客もないのです。そういう人から見たら、働いた分だけお金を貰える人はどれだけ幸せで恵まれているだろうと思うことでしょう。
 そして日本はまだ恵まれておりますが、海外は失業率が高いと言われております。その人達もみなそう思っております。世界的に見れば、働いた分だけお金を貰える環境とは、たとえそれがどんなに大変な仕事であっても「職」があるだけ本当に幸せなのです。



 マイナス金利政策とは、事業にお金を回しやすくする政策ですから、そのような人たちに職を与えるチャンスが増えます。今職がある人がラクになることはないかもしれません。しかし何とか仕事を得たいと努力する人たちには大きなチャンスとなると思います。



 日本はまだテロもなく安全な社会です。治安が不安定であれば経済政策どころではありません。欧州は失業率が高いだけでなく、治安が悪化しているところが最大の問題です。
 また中国は、ここ10年以上の粉飾のつけをバブル崩壊というかたちで尻拭いをしなければならない時期に突入しています。経済を復興させるというのは、まだまだ先の話で、まず隠されていた不良債権を出しきってマイナスのスタート地点に立たなければなりません。ゆっくりバブルを崩壊させるのなら、スタート地点にたてる時期もずっと後になります。



 これらのことを考えるとアメリカと日本は今世界でも非常に恵まれた環境におります。特に日本はマイナス金利政策を打ち出してでも、国内の景気にテコ入れできるという底力があるということは本当に幸運なことです。
 なぜなら普通の国でマイナス金利を行うと、国債が一気に買い手がつかなくなりますが、日本ではそういうことは起きないと日銀は自信があるのでしょう。苦労してでも仕事を作り出したいという人にはお金を回しますよ。という政策になります。世界中の莫大な失業者からみたら、本当に日本は恵まれていると思います。苦労する覚悟ならお金を融資してもらえるのですから。



 このように今回の政策は、キツイ仕事がラクになりたい。という人にはあまり関係はありませんが、キツイ仕事でも仕事が欲しい。という人には朗報になると思います。


おひさま、ありがとうございます。
(今日は月の最遠日で中潮ですね)



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