我想一個人映画美的blog

新作映画レビュー&温泉&ゴシップ+コスメ+旅行記&日記。
blog開設から18年!ありがとうございます✨

パフューム ある人殺しの物語 /Perfume The Story of a Murderer

2007-02-16 10:42:00 | 劇場&試写★6以上


わたしの嗅覚、犬並み
ナンテいつも豪語?してたけど、犬の嗅覚は人間の1億倍!なんだってー。
猫は人間の10倍らしいから猫並みにしておこ☆
でも鼻が良くてもいいことなんてほとんどない(笑)
自分のつけた香水が、ほんのりいつまでも香ってたり、たまにふら~と
焼肉の匂いやさんまを焼く匂いや芳しい香りが漂ってきたりに敏感っていうのはいいけど(?)
イヤな匂いにも敏感だから困る。嗅覚の検査って何でないのかなー。
この鼻の良さを生かすにはやっぱり調香師なのよねー
なんてこっそり思っていたのだけど、、、、、、

この人、生まれながらに驚異的嗅覚を持つ男!



。。。。完全に負けましたわ!。。。。

昨年秋の東京シネシティフェスティバルでも上映され、評判の良かったこの作品、
いかにも自分で好きそーな話だなぁって思ってたので かなり期待してた♪
おすぎがまたCMで叫んでたのも耳をふさいでいつも以上に予備知識ナシに、挑んできました☆

期待通り、面白かった~!

原作は今から22年前の1985年、ドイツで発売された パトリック・ジェースキント作
「香水 ある人殺しの物語」 世界45か国で発売、1500万部の売り上げを誇るベストセラー。

スコセッシはおろかスピルバーグまで映画化権を競ったというけど
スピルバーグにやらせなくて良かったぁー。

"ニルヴァーナ"のカート・コバーンもこよなく愛した物語で、カートコバーンは
この物語ににインスパイアされ、楽曲を描き下ろしているほどだとか!
(アルバム「イン・ユーテロ」収録の「SCENTLESS APPRENTICE」)

ネタバレ部分は最後で!  というか、チラシ見ちゃダメ!!
注目のところも写真で既にバラしすぎ!!

サスペンスということを煽りすぎのように感じるし。。。。
官能的な"香り"はするけどエロティックさとは違うのでそっちを期待するのも違うし、
苦手だという人が多い、ビジュアル的に痛いとかグロいというのはない。
だから皆に観てほしい☆(ラスト近くの光景で意見割れそうだけど)

監督は『ラン・ローラ・ラン』のトム・ティクヴァ。
よほど赤毛ちゃんが好きなのか、この作品でもキーとなる二人の女優が赤毛
(追記*原作も赤毛でした!)


芳しい香り(体臭=フェロモン)を放つ女性に惹かれ。。。。


ブルーの瞳に赤唇が魅力的


キャストは皆ハマってる。


香水の作り方教えます  ダスティン・ホフマン
この人、かなりいい味彼ならではのコミカル演技が楽しい♪


大量の花びらから抽出する僅かで貴重なオイル 薔薇の値段だけで既に高そう。
部屋中このバラの花びらで埋め尽くしたい


主演は、ベン・ウィショー。
ダニエルクレイグ主演の『レイヤーケーキ』や『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』にちょっと出ただけの新鋭イギリス人俳優。
あやしい雰囲気を持ちながら、カリスマ性オーラを放つ


そして、最近では『ハリポタ』でのスネイプ先生イメージが定着のアラン・リックマンもいい


そして音楽がいい!


カメラワークも楽しかったけど、特筆すべきなのは
見事、香りを映像化したという点。
クラッシック界最高峰といわれる、サイモン・ラトル率いるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏!
ベルリン・フィルが長編劇映画のサントラで参加したのはもちろん初めてのこと。

音楽と香りの構成は似てるといわれるらしいけど、そのハーモニーに酔う


18世紀のパリ。悪臭が立ち籠める魚市場で生み捨てられた子供。
親からの愛は一切受けなかった彼に備わっていたのは
その天才的ともいえる脅威の嗅覚!
あらゆる匂いをかぎわけられた彼は、ある時街で偶然芳しい香りを放つ女性に出会い
そして取り憑かれる。 何としてでも彼女の匂いを手に入れるために
調香師に弟子入りするのだった。。。。。


公式サイト
Perfume The Story of a Murderer  2006年  ドイツ  147min  PG-12 
3月3日よりロードショー




8/10

約2時間半というのに長さを感じさせないというか、一切退屈もなく見入ってしまった☆
重要視されてる驚愕の結末については
賛否両論ありそうだけどわたしはなかなか好き
というか途中までは読めるけど、まさかああくるのってびっくり。
なるほど、"衝撃の"結末、ではなくほんとに"驚愕の"だわ (笑)


だってあんなこと、想像つくだろうか??
以前『マグノリア』であんなモノが降ってきたときには何じゃコレ~!!って
それはそれはぶっとんだけど、その時の感覚にかなり近い。
普通じゃありえないので、好き嫌いはあるとしても 最初はけっこう引いちゃったけど
かなりブラックビターなユーモア(?)とも受け取れた
でも結末や途中のびっくり光景だけでなく、
映画としての見せ方、面白さが凝縮している作品だった★満足♪




観た人が読む、ちょこっとネタバレ


自らが体臭がないという設定が興味深く、かなりの意味を持っていた。
あんな髭もじゃになっても体臭ないの?なんてくだらないことつっこみたくなっちゃった。

男の犯行がなかなかバレずに犯行を重ねられるのがすごいなーまずと思った。
12種類の崇高な香りを集めるために少女たちの命を奪う時、
その辺の女の子のでもいいんだーなんてちょっと思ったりもした(笑)
それにしても、あんな風な展開は全く読めなかったし意表つかれたなぁ。
あんなシーン撮ってるとこ想像するだに笑える
お見事!という感じ。
「だまされんゾ!」と駆け寄ったスネイクパパすらひれ伏しちゃう姿には笑いたくても笑えず
あのシーンで終わりかと思ったらまだ続いたところが良かったな。
ラストシーンはあっさりだったけど、結局誰からも愛されずに存在価値も受け入れられなかった
悲しみが伝わるラストだった。。。。



珍しく、原作本の方も読みたくなったので早速今日買ってみよう~っと。
香水 パトリック・ジェースキント/著

まだまだ書きたかったこと、漏れてる気もするけどこの辺にしておきます(笑)
見た人と語りたいなぁ~。
コメント欄ではネタバレなしで話すつもりなので、知りたくない方は見ないでね♪