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私が、生きる肌 / La piel que habito / The Skin I Live In

2011-09-16 16:53:40 | 劇場&試写★6以上

 

 

 

楽しみにしていたペドロ・アルモドバル監督最新作

 

今年も9/15~19まで開催中(東京上映)のラテンビート映画祭にて鑑賞

 京都、横浜でも続いて開催☆

 

原作はティエリー・ジョンケ Thierry Jonquet 「蜘蛛の微笑」

アルモドバルが数年前から映画化の権利を買い、脚本も担当。

 

妻を事故で亡くした形成外科医にアントニオ・バンデラス

「アタメ」以来、20年ぶりにアルモドバル作品に出演

ハマり役!

 

軟禁されている謎の患者に「ルシアとSEX」、最近では「この愛のために撃て」エレナ・アナヤ 

アルモドバル作品は、2002年の『トーク・トゥ・ハー』以来の出演。

黒目がやたら大きいのはコンタクトじゃなく自前??ヘザー・グラハム似。

元々またペネロペが演じるという話もあったようだけど、この方で正解


 

すべて知ってる家政婦で○○に、

「ハイヒール」「オール・アバウト・マイ・マザー」などアルモドバル作品常連のマリサ・パレデス。

今回舞台挨拶があって終了後にQ&Aが儲けられた。

この二人の正体は徐々に明らかに、、、、。

 

 

 

形成外科医のロベルトは、交通事故で大やけどを負った妻ベラを再生させるため、新種の皮膚の開発に乗り出す。ロベルトは、皮膚の研究にのめり込むうちに、 生身の人間を実験台として使うことを決断。母親代わりのマリリアは、そんなロベルトに理解を示す。12年後、ロベルトは、強靭な皮膚の培養に成功するのだが…。

 

妻を失った哀しみと、娘の為の復讐がとんでもない方向へ

 

9/10(92点)

 

 

アルモドバル監督自身も傑作と言ってるらしいけど、

観る前すっごく眠かったのに目がどんどん冴えて来て入り込んじゃう

アルモドバルの世界 もちろん小説自体が面白いんだろうけど

映画としての見せ方も演出もキャストも最高で面白かった~

 

部屋に患者として監禁された美しい女性は、身体にフィットする無地のタイツのようなものをきせられて

なぜだか死にたがっている。

クローゼットにある洋服はすべてぼろぼろに切れている。

 

新しい皮膚の形成、移植に成功したバンちゃん演じる医師。

移植に関するミステリーだと思ったら大間違い、そこはやっぱりアルモドバル

サイコでアブノーマル

 ←写真だけ見るとものすごくあやしすぎ

時間軸を現在から半年前、1週間後(だったかな?)そしてまた現在に戻りながら

最初の謎が次第に、パズルが完成していくように明らかになっていく。

一筋縄じゃいかない世界観が展開していき目が離せない。

そして独特なユーモアもあるのでシリアスに傾きすぎない。

 

ここから ネタバレあり感想

途中、レイプ事件が起きて 犯人の男を捕まえて監禁。そっちにいっちゃうの??

と急に話の流れが変わってきたかと思ったら

突然、えええーそんなのアリ?!

 

と思わず言いたくなるびっくりな性転換手術による にっくき犯人の、まさかの変身

 ヨガ会得。

 


そもそもあの娘も最初に男と出会った時、クスリやってたんだし

ハイにお互いなっちゃっていい気分になっての庭でのsexはよくある若い男女の一時の夏の出来事

みたいに片付いちゃうんだと思うけど、なぜか急に意識が戻って拒否した娘。


レイプされた。ということになっちゃった。(実際途中嫌がってたしバイクで逃げたから男に非があるのか)

母親と同じく飛び降りという死を選んでしまった娘。

父、バンデラスはちょうどいいことに形成外科医。

これを利用した復讐なんて、なんとちょうどいい!(←違)


しかし、違法とされる遺伝子操作で声や仕草までどんどん女になってしまうのにはびっくり。

膣を造り、広げる為に様々なサイズの棒が(笑)

映画らしい面白さ。

元々顔は綺麗な男だったけど、目とかは違うでしょうにというツッコミはさておき、

復讐の対象を妻の顔に似せて作り出したから悲劇が起きる。


妻を忘れられないが故に同じ容姿にし、深みにハマっていく。

相手は自分に囚われ、逃げたがっている元男であることを忘れてしまい油断したことが大きな過ち。

そして、母親もさっさと殺さなかったから?こんな悲劇に。

 

あそこからきたか!とびっくりのオチの伏線には思わず くすっと笑っちゃう。

そして事実、 変わり果てた美しい女の姿で自宅に戻った男は母親と対面し、、、、


どういう風に終着するかと思ったら、そこで終わるんだ? 笑。

会場から思わず笑い声が出たラストはユーモアあって好き

これまで以上にアブノーマルでサスペンスフル。

やっぱり母親の愛が描かれてたりする部分はアルモドバル作品らしいのでした

 

 

 officialsite

La piel que habito / The Skin I Live In    スペイン   2011年   117min

日本公開未定

フランス 8/17~  スペイン9/2~  アメリカ 10/14~公開

日本で公開したらぜったいまた観ます♪

あ、そうそう なぜか字幕が 句読点が多すぎだったり 男なのに急に女言葉になってたり

どう考えてもおかしい文章と感じるのが数カ所あった、もちろん通常公開までには直すんだろうけど…頼みます!

 

【追記】

2012年5月26日 日本公開決定

 

また観ちゃうなー!

 

★公開後、2度目鑑賞済み★ やっぱり面白かった♪


9/15 マリサ・パレデスが舞台挨拶に登場当初一緒に予定だった主演のエレナ・アナヤは来られずザンネン。

上映9時からが押して上映、その後だったので終電ギリギリという感じでの客席からの質疑応答でした★

質問は、これまで出演した作品の中でどの役が好きか。

アルモドバル監督がこの映画化に着手した理由。

最初に台本を読んでの率直な感想は?

主人公は本当は愛していたのか、逃げたかったのか?等、5,6問で終了。

 当日は真っ赤なドレスで壇上

1946年マドリッド生まれ。60年代から舞台やテレビで活躍後、アルモドバル監督作品に数多く出演。アカデミー賞外国語映画賞等を受賞し、日本でも大 ヒットした『オール・アバウト・マイ・マザー』(1998年)では、多くの女性たちの悲しみを代弁する舞台女優を熱演し、高く評価される。『THE SKIN I LIVE IN』は13年ぶりのアルモドバル作品となる。
主な出演作品:『バチ当たり修道院の最期』(83)、『ハイヒール』 (91)、『パリ空港の人々』(93)、『私の秘密の花』(95)、『深紅の愛 DEEP CRIMSON』(96)、『ライフ・イズ・ビューティフル』(98)、『オール・アバウト・マイ・マザー』(98)、『デビルズ・バックボーン』 (01)

 

 

 

2011年カンヌ映画祭にて

主演の二人

 

重要な、男と、娘役

 

バンちゃん 前髪かわいい

 

てゆーか、 

 とぅりゃー

イエイ

すごいテンションだな(笑)

 

え 

 

 

 

それでは皆様、楽しい週末を~

 

 

 


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