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ザ・ウーマン/ THE WOMAN

2012-10-22 09:28:53 | 劇場&試写★6以上

 

 

 

 

 「MAY-メイ-」「虫おんな」のラッキー・マッキー監督が、

隣の家の少女」などのホラー小説界の異才ジャック・ケッチャム原作に挑んだ最新作。

(スティーヴン・キングもお気に入り作家)

 

ケッチャムファンではなく、ラッキー・マッキー作品どれもブラックユーモアな演出が好きなので

今回も期待してました~☆早速初日鑑賞。

 

 

鬼畜オヤジVS食人女

 

あれ~~!?

よく知らずに観たけど食人女の話かと思いきや、

いやいやキチガイオヤジの話

つっこみどころありつつ惹き込まれる。

ケッチャムの デビュー作『オフシーズン』の続編を原作とした「襲撃者の夜」に登場した食人女が再登場し、

鬼畜親父と遭遇したことで辿る衝撃の顛末。

 

 

野生の女を演じるは「襲撃者の夜」のポリアンナ・マッキントッシュ

ミシェル・ロドリゲス似。

 

頭のおかしい親父に、ショーン・ブリジャース。

TVドラマ出身で調べたら色んなのに出てる。

すごいムカつく親父がハマりすぎ!

妻には、ラッキー・マッキー監督のお気に入り女優、アンジェラ・ベティス。

老けたわ~。ホリー・ハンターに似て来た。

 

 

野生女のハダカを目撃したことで性的興味でイタズラ目的で連れて帰ったオヤジ。

監禁するもいきなり指を食いちぎられる痛ッ

しかも指食われたのに普通に水道で洗って包帯し病院へもいかず。

それなりの体罰で怒りを鎮める。

そんな野生の女を飼ったつもりが反対に一家が食べられるんだろう、

 と思ってたら

そんな一筋縄でいかなかったこの映画。

 

表向きは有能な弁護士クリスは森にハンティングに出かけて野生の女を見つけ獲物として捕獲するとそのまま自宅の倉庫に手足を縛りつけて監禁する。それを妻や子どもたちにも自慢げに見せびらかすクリスは、手足を縛り

女を家畜のように飼育し、家族にも世話をさせるが…。

 

 

7/10(74点)

 

 

ネタバレあり

さすがラッキー・マッキー。変すぎるよこれ

川で胸ポロリで魚を素手取りしてガブついてるところを目撃され

そのまま網でひっかけるオヤジ。

なにしとんの

このあたりでもう既にただもんじゃないなこの映画という臭いが。

 

あっという間に家族に手かせ足かせを作らせ

倉庫に監禁。悪臭を放つ女。

家族をそこに連れて来た。

食いちぎられた父親の指へのリアクションは薄い。

 

普段は弁護士をしてるオヤジは実は頭がおかしい。

野生女を洗って手作りの服を着せ、調教しようと試みる。

夜、自分の性的目的のために妻とのベッドを抜け出し女のいる倉庫へ。

息子が後をつけ、それを盗み見。

長女ペギーは学校での様子がおかしく、レズ風の先生は心配し不思議なムード。

 

息子が父親を真似て倉庫で野生女をレイプ。

それを知った母親がもう限界だとぶち切れ出てくと言い出し

父親が襲いかかり気を失う母親。そこへ、

ペギーは妊娠してると確信した先生が自宅へやってくる。

 

というすごい展開になってくるのだけど

ラストにかけての勢いと爽快感がスゴい

こんなにスカッとするホラー、近年あったかな?

いきなり監禁され、自由を奪われた野生の女に同情し、

それでも食べちゃうんでしょ?という安易な結末だけに終わらず

なんと食人女の妹が先に監禁されていた!という意外な展開にびっくり。

その妹は本当に動物のような姿で、お猿のような野生児でこれまた人が演じてると思うと

絵的に面白くて思わずラストの方で笑っちゃった。

憎むべき鬼畜なオヤジを叩きのめしてやりたいと思わせながら憎たらしさは増し、

父親の狂ったDNAを受け継いだしょうもない息子もやられてしまえと思わせひっぱり、

最後の最後ではついに妻まで食べられるという。

でもその食べるという描写も、顔に食らいついたり、体に手をつっこんで臓器をわしずかみ

という感じなのでゾンビものみたいな感覚。笑

 

 

長女のペギーはどうなる?ちっちゃな妹は?

誰が生き残るのかは観てのお楽しみ

原作のケッチャム自身が脚本にも参加したらしいけど

これはやっぱり過激なだけじゃなくとぼけた感じの演出の監督の手腕によるところも大きいんじゃないかな。

「隣の家の少女」の方は本当にムカムカくるだけだったけど

こちらはラストで拍手したくなるほどすっきりする。笑

エンドロール後にちょこっとオマケあり。

あと、随所でまったく合わないと思われる音楽がかかる。「音楽とのミスマッチ加減」も本作の魅力のひとつ。

気になる人はシアターNのモーニングor レイトショーへ。

しかしこんなの朝から観たくないかも

レイトをオススメします~

 

実は色々と賞を受賞してるホラーでした★ ラッキー・マッキー監督作、次回も期待♪

 

 公式サイト

スウェーデン ルンド国際映画祭2011最優秀映画賞

フランス ストライブールヨーロピアンファンタスティック映画祭2011 金賞&観客賞受賞

カナダ モントリオールファンタジア映画祭2011 銀賞受賞

ブラジル リオファンタスティック映画祭2011ベストUS映画

 THE WOMAN        2011年   アメリカ   104min

10/20より、渋谷シアターNにてモーニング&レイトショー公開中~

 
   
   

しかしこういういかにもシアターNでやりそうな作品、

Nが閉館した来年からはどこでこーゆーマニアックホラー観たらいいの