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きいろいゾウ 

2012-11-06 11:12:01 | 劇場&試写★6以上

 

 

 

 西加奈子氏が2006年に発表したロングセラー小説を、

「ヴァイブレータ」「余命1ヶ月の花嫁」「雷桜」の廣木隆一監督のメガホンで映画化。

以前から告知してますが、弟 片岡翔がもともと西加奈子さんの本のファンだったんだけど

本作で偶然脚本のお話を頂き、「キャタピラー」の脚本家でもある黒沢久子さんと脚本を担当 


それで、珍しく 公開前に原作を読もうと夏頃から翔に借りて読んでいた。

ラストは知らないでおこうと残り20頁くらい残したとこでやめておいた状態で

来年2月の公開を前に、一足早くマスコミ試写にてみせていただいた

 

 

 

ツマ、こと、妻利愛子(つまりあいこ)は ときおり動物や植物の声を聞き、話す事が出来る。

この原作のファンという宮崎あおいちゃん、この役を切望してただけあって

うまい、 素朴で ほぼすっぴんでの演技、ハマり役。

童顔で子供っぽい、前髪をわざと短く切ったようだけどツマってこんなイメージ。

 

背中に大きな鳥のタトゥーを入れた、しがない小説家の夫・無辜歩(むこあゆむ)と出会ってすぐに結婚した。

原作読んでる時からふたりをイメージして読んでたし、向井理くんもぴったり。 

雑誌で原作をオススメしていたほど、この本のファン。

 

お互いのことを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う夫婦

ふたりは、結婚してからお互いの大切さに気付く。

これは、シンプルな愛の物語

 

 

田舎でのんびり暮らし始めるが、ムコ宛に届いた1通の手紙をきっかけに、ふたりの気持ちは大きく揺らぎ始める。

それでも分かり合おうと思い悩むふたりは、実は幼少期に読んだ“きいろいゾウ”という絵本が結びつけた運命の関係にあった。

田舎のおばあちゃんのところに遊びにきていた、ツマに淡い恋心を抱く不登校の少年・大地に

濱田龍臣くん。

本作でデビューを飾る姫香ちゃん は、大地に積極的なアプローチをかける自称ジェニーこと、洋子。

「家政婦のミタ」の望結ちゃんは、心臓の病気で入院していた幼少期のツマに。

 

ベテラン陣では、ズボンのチャックを常に開けぱなしのアレチさん役に柄本明、

その妻・セイカさん役を松原智恵子。

ムコが背中に鳥の絵を入れるキッカケをつくった夏目緑を緒川たまき、その夫をリリーフランキーが演じる。

 ほか、大杉漣、柄本佑、安藤サクラ、高良健吾が動物の声で参加。

 

 

ネタバレありレビュー

 

 原作を先に読んでると、イメージが出来上がっちゃっててそこを壊されてしまうってなる場合もあるけど、

その逆で新しい発見や、印象がより鮮明に膨らむ場合もある。

 

けっこうわたしの場合、映画の方がいいことも多いんだけど、

このシーンはこんな風になったんだぁっていう喜びや思いがあったり、

わたしはそこまでこの原作に思い入れなくとくに感動するってほどもなく普通に読んでたんだけど、

頭のなかでイメージしながら創り上げてた、家の中や田舎の風景、

食卓のシーン、庭の様子、ご近所のアレチさんやセイカさん、大地君とのやりとり、

2人の会話、、、、、

 

実際映画化すると、読んでる時はモノクロだったそれぞれのシーンに、綺麗な色が着けられて

色彩を放って輝き出すような そんな印象をもった。

 

劇中、ふたりが子供のころに読んでた「きいろいゾウ」は、

西加奈子さんのイラストが実際に絵本となって発売されてるんだけど、

そのゾウに乗って子供のころのツマが旅するところや大きなお月様のシーンなんて

CGだったらしらけちゃうなって思ってたら、ちゃんと西さんの絵が入ってうまく

素敵に描かれてた

 絵本の内容は、お月様の光の粉を浴びた黄色い体で、 いつも気ままに空を飛んでいるゾウがいた。

女の子と遊んであげるため、一晩だけ、 地上に下りてきた黄色いゾウ。

夜が明けると、灰色の、空をとべない 普通のゾウに戻ってしまう。

 

日記ばかりで、自分とは会話も上の空になっているムコさんをみて

寂しくなり、どこか遠くにいってしまうんじゃないかという不安を抱き出し

精神的にもろくなるツマ。

つらい過去に目をそむけてなにげない生活に満足して生きて来たムコ。

ある手紙が来たことで、過去に向き合って自分の中のなにかと決着をつける。

 

 

原作の小説の中では、日記の部分が食べ物の詳細までかかれていたり、

やっぱり描写が細かいんだけど、そういう箇所はうまく省き、

大事なセリフには、翔が原作にラインをひいていた部分そのまま残してあり

忠実に描いていた。

セリフは大事。とくに2人は舞台が三重県で撮影もし、関西弁を喋る。

 

後半、ムコが2週間、東京へ行くことになり

嫌でたまらない不安と複雑な心境を抱えたツマが、台所の蛇口を出しっぱなしにし、

それをムコが閉める。そして強く、かたくにぎられたムコの蛇口の上にかぶさった手に

がつんがつんとガラスのコップや食器をぶつけるツマ。

血が出て痛がっているのに。

 

このシーンはとくに2人の気持ちを現していた。

 

ムコさんの背中の鳥が羽ばたいて、その羽が、

カラフルな羽が、遠く離れたツマのもとに舞落ちる。

なんか、感動っていうんじゃないんだけど じんわりラスト近くでうるうるした。

 

妻のセイカさんを想うアレチさんの泣き顔、

愛した娘が忘れられないせいで自分を見失っていく女性と、その妻を支え、心から愛する夫。

小学生の大地君と、その大地君を一途に好きな洋子。

 

いろんな愛のかたち。

 

 

過去にとらわれていたことから解放されて、一番大事なものに気付くムコさん。

大事なものは、そう。そばにおいていつも大事だよって伝えなくちゃね。

ほんとにツマが大好きだっていうムコさんの思いが、こちらまで届いた

 

ゴスペラーズがこのために書き下ろした「氷の花」もさりげない名曲

 

 

 8/10(85点)

 

めちゃくちゃ泣けるとか、感動!とかいうんじゃないけど

ほっこりしたあったかい愛。

原作を先に読むもよし、映画を観てから読むもよし

 

 

まだ朝は肌寒い4月に、早朝6時青山に集合でエキストラ出演してきた。

青山通りのカフェにて。お弁当とお茶が支給されて。

 20人くらいはいたけど、わたしと一緒に座った設定の猫目衣装担当の香織ちゃんだけが

エキストラとしてはちゃんとほんの数秒映っただけでその2時間かけたシーンは終わっちゃった。

ホイチョイ当時に参加した「メッセンジャー」でのエキストラもちょこっとだったし 

今回も想像はしてたけど

まぁそんなもんです★かなり後半の方のシーン。

しかしあのシーン、ムコさんのセリフもけっこうあったけどだいぶ省かれちゃったのね。

非売品のきいろいゾウのエコトートバックいただいて。いい思い出

 

公開日は、2月2日ってことで夫婦の日。

ぜひ公開したら、大事なひとと、もちろんお一人でも。劇場で観てください~

劇場で前売り券購入すると、可愛い きいろいゾウストラップもらえるよ♡

公開したらもう一度観に行きます♪

 

 公式サイト 

きいろいゾウ   2013年   日本     131min

2013年2月2日より、新宿ピカデリー、渋谷シネクイントほかにてロードショー


『きいろいゾウ』特報

 劇場にて発売中☆お早めに。可愛いよ