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オールド・ボーイ /OLD BOY

2013-02-08 14:35:08 | Recommend Movie

 

 

 

本国、韓国での公開から10年。リメイクも今年公開予定。(いらない)

日本公開から9年。 タランティーノ審査員のカンヌ映画祭でグランプリ受賞

タラちゃんを「グレイト素晴らしい本当はパルムドールをあげたかった」

と唸らせた1本

当時、劇場で観て そうくるかぁ~!とオチに驚愕。

 

そのオチを忘れた頃にまたDVDで観ようと、ずっとあたためて?きたこの作品。

しかしあまりにも内容が強烈すぎて、忘れるにもずっと覚えててーーー。笑

 

ここのレコメンドに入れたく、オチを知ってての状態で9年振りで観た。

当時は2004年のベスト4位で8にしてたけど

今観直しても更に楽しめてもっとポイント上がっちゃった。

 

監督/脚本は大好きな、パク・チャヌクで 前年の「復讐者に憐れみを」「親切なクムジャさん

共に、復讐三部作の2作目となる。(話は全部別もの)

原作は土屋ガロンの 日本の漫画。

 

これは読んでないけどあとからこの原作との違いを比べたら、

ラストの方がもう全く違うのね。

ラストがまた恐ろしい復讐へと繋げてるところがパクチャヌクの脚本の凄いところ。

 

 妻と一人娘を持つ平凡なサラリーマン、オ・デス。

ある日突然何者かに誘拐され、小さな部屋に監禁されてしまう。

まさかそれが15年間もだとは、はじめは知る由もなかった、、、。

 

何のため、誰かの復讐なのか?

毎日同じ食事。出される中華料理のギョーザだけを食べ、

散髪や部屋の掃除は定期的に誰かが入って来てやってくれる。

7,5畳の狭い一室でTVを見るしかない。

ある時、自分の妻が殺され自分が犯人として指名手配されていることを知る。

怒りがこみあげるも、死ぬ事も許されない。

いつかの復讐のため、身体を鍛え、脱出するため数年かけて金属の箸で部屋の壁を掘り続けた、、、、

 

 まさに穴が外に繋がった時、何者かによって外に解放される。

それは拉致されて15年後のことだった。

 

道を歩いていると突然知らない男が、携帯と金の入った財布を渡して来た。

そこにある日本料理屋に入ったオ・デスは、そこで美しい女ミドと出逢い

家に住まわせてもらいながら、監禁時飽きる程食べたギョーザの中から出て来た

店名「青龍」の文字を手がかりに、その中華料理屋を探しー

ついに監禁されていた場所を突き止める。

そこは何と、監禁がビジネスになっていた。

 

ついに対面した時。男が死のゲームを提案する。

監禁された理由を5日以内に明らかにすれば自分が死ぬ。

出来なければその時はお前とミドを殺す。と。

 

なぜ15年も監禁したのか?

なぜ、15年経って解放したのか?

 

 

主演の監禁される男、オ・デスを演じるのは、名優 チェ・ミンシク。

 

 「シュリ」で有名になったけど

セシリア・チャンとの「パイラン」も良かったし、その後も「親切なクムジャさん」にも出演、

イ・ビョンホンとの「悪魔を見た」では強烈な悪人を熱演した。

 

監禁した相手、ウジンには最近では監督業もしている ユ・ジテ。

 悪人役のイメージはないけど、勝手な恨みを抱えて苦悩し

陰湿に復讐する姿、ハマってます。

 

謎の娘、ミドにはこれがデビュー作のカン・へジョン

当時はオファー殺到とか言われ「南極日誌」や「親切なクムジャさん」など

その後いくつか出てるけど最近はあまりパッとしないのかな、清楚な魅力の可愛い子。

 

監禁ビジネスの元締め、暴力団のボスには オ・ダルス。

こんなとこに出てたんかぁ~って思ったらこれがデビュー作だったのね。

青い塩」で、映画ブロガー仲間のまっつあんさんにそっくりご本人含め皆でいってたけど

これほんとウリふたつでびっくり。写真、右。 笑った~

 

 

10/10

 

 

改めて観てやっぱりこりゃ傑作だな。

いやぁ~もう9年後観直しても映像も覚えてるところ多いくらい

衝撃で強烈だったけど それでもやっぱり楽しめた。

こんな残酷物語を面白いというとマゾかと思われそうですが

120分、まったくぐいぐい惹き込まれるし

途中までの予測つかない展開に目が離せない!

 

あと、何がいいって音楽!!サントラも出てる。

 

 

壮絶な復讐の仕掛けのための伏線、謎の催眠術師、

気付かぬうちに恨まれていたこの恐怖。

近親相姦。

 

目には目を、じゃないけど

何十年も前にやられたことを恨み、思いもしなかった方法で仕返しする。

あっと言う間にいいなり。

自分が知ってしまった事実よりも、それを知らせたくない。

世間にも、愛するあの娘にも。

次第に謎が解けていく面白さ。

生タコの踊り食いシーンスゴいよ!

 

ちょこっとネタバレ感想 

もうこの映画観てる人だけドウゾ☆

 

漫画の原作との違いは

ウジンが主人公を監禁した理由は、

  • 映画:学生時代、首謀者の姉が主人公の流した「姉弟に男女の関係があった」という噂によって自殺してしまったため。
  • 漫画:学生時代、同級生である主人公に自分の内に秘めていた寂しさを感じ取られたことを、ウジンは屈辱と感じた。大人になってからも孤独から抜け出ることができず、平凡に暮らしている主人公を逆恨みしたため。

 

ということで、原作だとなまぬるい理由になっててそれで恨むのはおかしいけど

パク・チャヌクの脚本の映画版は遥かに映画の方が衝撃度が高く、面白い設定になってる。

 

しかし近親相姦だけは気持ち悪くてムリ、、、という衝撃だったのだけど、

ウジンは学生時代、姉との近親相姦シーンを覗かれ、それを周りに言いふらされて

姉が死んだ事を根に持っていた。

姉が死ぬ間際、弟であるウジンは手を握り、「起こった事は後悔していない」と姉が言ったのを

ずっと胸に秘めながら綿密な計画をして事を進めて来た。

憎むべき相手を拉致して15年もお金払って監禁、いろいろと金持ちだからこそ

出来た復讐ともいえる。

顔が知られていないとき途中、自らが現れて肩を貸したり、

愛し合って寝てる2人の横にガスマスク着けて横たわり、ミドの身体を触ったりと

ギリギリなシーンも面白い。

 

 

ウジンのペントハウスでの最終決着で回想シーンが入り

徐々に全ては明らかに。

紫の箱を開けた時のショックは「セブン」のラストで箱を開けた時の衝撃に近いものがある。

そこには娘との記憶が記された写真。愛したミドは実の娘だった。

 

 

同じ様に、ミドの元にもその箱があり、今にも開ける状況になっている。

どうしても知られたくないオ・デスはウジンに許してくれと懇願する。

15年監禁され妻を殺された恨みも全て吹っ飛び、

自分は犬になり今後一生何でもして仕える、と犬の真似をし靴を舐める

そして最終的には、噂を広めた悪い口、自分の舌にハサミを、、、、!!

犬のシーンはやり過ぎだとか笑えるだとか当時言われたみたいだけど私は違和感なく観れた。

それほどにミドに知られたくなかったのだから。

 

それにしてもこの催眠術師の技は凄い。 

そして仕組まれて出逢い、愛し合ってしまった父娘。

娘だと知った途端にその愛情は 娘へとしての愛に変わるのか。

本当に一人の女として愛し続けるのは出来ないんじゃないかな。

最後の願いで記憶を消して欲しいと催眠術師に頼み

雪の中 現れたミド。抱きしめ合って囁いた言葉は「おじさん、愛してる。」

 

映像も素晴らしいし、ただし暴力的な痛いシーンもありなので

そういうのがダメな人にはキツイかもだけど

まだ観てない人にはぜひ観て欲しい1本

 

 オールド・ボーイ 日本語予告

2003年    韓国     120min

 

 

ハリウッドリメイク

だいぶ前からハリウッドリメイクも決定していて

色々監督が変更したりしながら、最終的に去年の秋発表によると

監督はスパイク・リー。(ピンとこないなぁ、、、)

主演はジョシュ・ブローリン、

共演はサミュエル・Lジャクソン(←えーーー?暴力団のボス役だな)

ウジン役には「第9地区のシャールト・コプリー。

 

へぇ。

そしてヒロインは「マーサ、あるいはマーシー・メイ」で主演で話題のオルセン姉妹の妹、

エリザベス・オルセンで、今年の10/11からの全米公開が決定。

 

はじめ、リメイク決まったときウィルとか候補にあがってたらしいけど

ぜったいナイな これだけは  

怖いどころか笑っちゃうよ。

 

 

 

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