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オールド・ボーイ(2013年)/OLDBOY

2014-07-03 00:11:33 | 劇場&試写★4 以下

 

 

土屋ガロンと嶺岸信明による日本のコミックをベースに、パク・チャヌク監督が映画化した「オールド・ボーイ」(03)

ハリウッドリメイクが決まったのは随分前で、当初予定の監督が何人か変わり

結局、スパイク・リー監督がオリジナルからちょうど10年後にリメイク

 

当初はスピルバーグ×ウィル・スミスという噂や、その後も色々人が変わった。

 

 

はじめに断っておくと、私、このオリジナル版が大好き!なので

当然、リメイクには厳しくなります

オリジナルは原作よりも強烈なラストになっていて、ちとやり過ぎ!!ではあるけど傑作。

2003年 オールド・ボーイ (パク・チャヌク監督)

主演はジョシュ・ブローリンと聞いて、なんだか合わないしそもそもリメイクいらないー。

と思っていたのだけど、、、、ついに日本公開

 

まず、キャスト。

韓国版では大好きなオッサン、チェ・ミンシク演じたオ・デスを

ジョーという名でジョシュ・ブローリンが。

髪型の変化だけでなく、劇中の体系の変化にも注目!

10日で13キロ増量、2日半で10キロ減量という凄まじい肉体改造を行った結果

中盤からはスーツ姿もビシッと決まり、見違えてる。

広告代理店重役の男。だらしない性格で、妻とは離婚し3歳の娘がいた。

 

ある時、いきなり何者かに監禁され、20年後に解放される。

 

この木箱、映画ではヴィトンでした

同じ餃子ばかりを食べさせられてその餃子屋の味を手がかりに監禁したヤツを探し出す。

 

謎の女にオルセン姉妹の妹で最近活躍のエリザベス・オルセン。

「マーサ、あるいはマーシーメイ」や今月公開の「ゴジラ」にも出演してる。

素性の知らない男、ジョーに惹かれていくソーシャルワーカー、マリー。

 

韓国版でオ・ダルスが演じた監禁ビジネスを仕切る男に

サミュエル・L・ジャクソン。

こんなとこにも出てたか。  今回はヘアと首に注目。

 

ジョーの旧友チャッキー役に、マイケル・インペリオリ。

他のスパイク・リー作品にも出てる常連。

 

 

そしてかなり重要な、全ての鍵を握る男、エイドリアン。に

第9地区の主演でスタッフから役者デビューしたシャールト・コプリー!

これにはびっくり!自分で以前、出演って書いてたのにすっかり忘れてたし

どっかでみたなって思ったけど全然変わっちゃってる。眉書いてるし

しかしオリジナル版ではこの役、ユ・ジテが物悲しく執拗に陰湿に演じてたのには到底敵わない!!

 

 

内容は、韓国のオリジナル版をそのままなぞるのもどうよ、だと思ったのか

ちょこちょこと少し変えてある。

 

オリジナルは観直ししてレビューもしたので記憶に新しいので比較することも可能で

どこを変えてあるか、細かく言えばいくつかあったのだけど、大まかに言うと。

 

ネタバレ込み。

成長した娘は最初にTVに姿が映し出される。

頼りの綱の友人はネットカフェ経営から、バーのオーナー。

催眠術師が出てこない。

タコの踊り食いシーンなし

箱に入れられた時から既に携帯(iPhone)を与えられてる。(監禁されてたのになぜかすぐ操作出来る)

共に、誰が監禁したのか探すのに協力する女がソーシャルワーカー

出されるのは餃子ばかりじゃなくカップラーメンとか食べてたしウォッカもでてきたぞ

監禁した年月はオリジナルの15年から20年に。

監禁ビジネスのボスに与える復讐の仕方。

復讐するに至った経緯のおおもと。

ラスト近くの復讐の見せ方。

記憶消すとかなく、別の人生をあっさりと歩んでいくようなラスト

 

全てにおいて、あっさりしすぎてた

 

なぜ、監禁したか?

ではなく

なぜ随分経って、あえて解放したか

 

が、オリジナル同様に重要なこの映画。

とてつもなく、入念な時間と金をかけて行われる、壮大な復讐劇

こちらもちょいちょいグロいシーンあり。

 

 

4/10(44点)

 

 

ネタバレあり感想

 

オリジナルを未見の人がみるならそれなりに驚くだろうし、ある程度楽しめると思うけど。

先に本家みたあとじゃ、どうしても薄っぺらい愛に感じるし、復讐にしても

あっさりしてるって印象。

上にも書いた通り、オリジナルが好きなので比べちゃう。

 

まず、おおもとの復讐に至るまでの原因(理由)が弱すぎ!

原作でもすごい弱かった理由だったところを、パク・チャヌク監督が変えていたので

学生時代に近親相姦を見られ、言いふらされて自殺した愛する姉。

それを根に持って長い復讐を企んでいたーというねちっこい話で

それを実際、相手にも同じ体験をさせて最後にわからせるという

そりゃもうすごい復讐になっていたのだけど

今回の理由は、自分の妹と実の父親が近親相姦で、本人もパパにやられてたのを

(家族の愛だと信じてた男、)が愛する父親がそれを知られまいと

母親や妹を撃ち殺したという過去の悪夢を背負って(自分も撃たれたがなぜか生きてた)

復讐に至ったという話。

 

それと、ラストを変えてある。というのが今回ウリのようだけど

これは早い段階で気づいちゃう。(とくにオリジナル観てる人は気づきやすい)

娘と近親相姦させないと復讐にならないのだから、そう考えると

明らかにエリザベス・オルセン演じる女性は娘であるという前提でみてしまう。

 

違うオチというのはそれまでジョーに見せていたTVは個人だけに作られてた番組で

娘を引き取った両親、娘そのものさえ、雇って演じてもらった俳優だった。

ということでラスト対決に現れたビルの上の階の部屋で、

監禁された娘が芝居である事を知ると同時に、自分が愛しかけている女性が誰なのか=娘

知り、驚愕し泣き叫び殺してくれと懇願するも

ピストルで打ち抜いたのはジョーではなく、自分=エイドリアンだった。

 

娘だとわかったあとは、巻き上げたダイアなどを渡し、もう会わない、優しい男に出会ってくれ的に

手紙を残し去る、、、、という何ともあっけないもの。

 

 韓国のオリジナルでは、チェ・ミンシクもいいけど

娘のミドを演じたカン・へジョンがまた良かったから エリザベス・オルセンじゃぜんぜん役不足に感じちゃった。

なんかふたりの関係もあっさりしていて、絆みたいなのが感じられなかったしな。

あとはシャールト・コプリー!

役者としてはいいけど、こちらもユ・ジテに比べちゃうと陰湿な感じがないのよね。

静かな喋りと佇まいで、暗ーい男を演じてたけど  金ありそーには見えるがなーんかフツウすぎる。

過去のフラッシュバックもアメリカ映画でやると、、、、ありきたりな学園もののシーンのようで

安っぽくて、韓国のエロチシズムとかじっとりした恨みの陰湿さが感じられず。

というわけで、長々書いたけど

やっぱりハリウッド版じゃだめ。

 

観るならぜひ、オリジナルを

 

1993年10月8日、広告代理店重役ジョー・ドーセットの人生は、はてしない悪夢にのみ込まれた。真夜中の街をさまよっていた彼は、泥酔して意識が混濁 するなか、安ホテルのような一室に閉じ込められてしまったのだ。何者かの監視下に置かれ、ひたすら単調に流れる時間に精神を蝕まれる絶望の日々。理由も分 からない監禁生活がついに20年目に突入したある日、ジョーは突然外界に解放された。監禁中に妻殺しの濡れ衣を着せられたジョーは、休む間も惜しんで猛然 と動き出す。愛娘ミナとの再会を果たす前に、何としても自分を陥れた男を捜し出し、復讐を成し遂げねばならないのだ。やがて彼の前に姿を現した犯人は、あらゆる人間の良心を捨てた冷酷非情な男だった…。
    

 

 公式サイト

OLDBOY            2013年     アメリカ     103min

6月28日より、公開中~

 

 

ちなみに、監禁される部屋の黒人男性のポスターは スパイク・リー監督の弟だって。

 

 

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