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アメリカン・スナイパー/AMERICAN SNIPER

2015-02-11 23:58:12 | 劇場&試写★6以上

 

 

 

もうすぐ発表になる、アカデミー賞で作品賞ほか6部門でノミネート中の

クリント・イーストウッド監督×ブラッドリー・クーパー主演の期待作

 

伝説のスナイパー、クリス・カイルの真実とその半生。

原作は、13週に亘りニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー1位を果たした、

米海軍特殊部隊ネイビー・シールズの元隊員クリス・カイルの自伝「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」。

 

試写にて鑑賞。

 

カイル氏は、公認だけで160人と、米軍史上最も多くの敵を射殺したスナイパー。

イーストウッドが本作で焦点を当てたのは単に戦争映画ではなく、

戦争映画を通して描く、"争う事の無意味さ”や”哀しみ”ではなく

最強狙撃手の苦悩。

 

体重を増やして無精髭蓄え、カイル氏そっくりに近づいたブラッドリー・クーパーは

プロデューサーも兼ねる。

 

ご本人。

 

奥さん、タヤにシエナ・ミラー。

シエナ、最近見ないと思ってたらこないだの「フォックスキャッチャー」には

誰でもいいような妻役で今回は、イーストウッド作品に出演とは意外!

痩せ過ぎたのかロングになったせいか化粧が濃いのか

老けたのもあるけど、最初のバーでの出会いの登場シーンなんて

化粧濃く普通のただの美女のような別人みたいに見える 笑

 

 

 

子供と妻を愛する普通の父親でもある側面もしっかり捉えながら、

4回も、イラク戦争の現地に派遣され、素早い衣判断で敵の弾から米軍兵士を守るという重要な任務を

こなし続けることによる極度の緊張感、精神的負担、葛藤が描かれる。

 

9.11のシーンもテレビ画面に一瞬映し出され、

この国を自分が何としても守る、という愛国心、責任感

自分だけの判断で命が左右されるという半端ない緊張感が観ているこちらにも

張りつめた空気感によってじわじわと伝わってくる。

 

敵(イラク)側にももちろん、スゴ腕狙撃手はいて

無二の仲間がその男にやられたことにより、より復讐心が燃え上がる。

 

 

 7/10(75点)

 

戦争映画は昔からよくみていたけど

今回は上にも書いた通り、単に「戦争の悲惨さを描く"戦争映画”」ではなく

最強のスナイパーであった彼を通して描き出される様々な経験、苦悩までが描かれるため

みていてこれまた辛い。

普通の夫、一家の父親としての一面も映しだしながら

敵対し仲間を傷つける者に対しては、少年兵であろうと容赦なく撃ったと語っている通り

戦地へ赴けば、容赦ないスナイパーに変わる。

 

 

愛する者をおいて、それでも戦わなければならない、戦わずにはいられないという信念。

もっと敵を倒せればもっとたくさんの味方の命が救えた」と著書に記しているそうで

劇中にもその言葉が出てくる。


なにより驚いたのは、

映画の最後のほう。無事に帰還し、家族の元に戻って一安心したあと

 

愛するものを傷つけようとするもの、無関心なものに対し

突発的に怒りを覚えて攻撃するという精神的ストレスを抱えてしまい

どうなるのかと思いきや

克服しつつも、ダメージを受けて病院にいる元兵士たちの面倒をみていた。

その後のラストで知ることになった

カイル氏の死。それは2013年とたった一昨年の事。

 

映画化はそんなすぐに決定したわけじゃないだろうしと思ったら、

やはりブラッドリーやイーストウッド監督がカイル氏に、良い映画にすることを約束する

的なことで映画化の話を進めてた矢先の出来事だったらしい。

それは本当に、ショックな事件だ。

ここまで戦ってきた男が、これから という時にそこで、、、、、という怒り哀しみが

やるせなさ、無念さが残る作品、、、、。

ぜひ大きなスクリーンで。

 

 

ところで二番目の女の子が赤ちゃんの時、

赤ちゃんの顔全く見えず動きもないし

抱いてるのがどうしても人形に見えてかなり不自然だったんだけど

写真みてもやはり人形っぽい、 

って書いた後調べてたらやっぱりフェイクって書いてる写真見つけた!(下)

やっぱりね! こういうとこもちゃんとリアルにして欲しかったな。

細かいけど、ちょっとそこ残念。

 

 

舞台は9.11以降のイラク戦争。米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに所属するクリス・カイルが命じられた任務は、「どんな過酷な状況でも仲間を守ること」。国の正義を信じ、実直に任務を遂行し続けた男はやがて仲間からは“レジェンド”と崇められ、方やイラク側からは“悪魔”と恐れられ、彼の首には賞金 がかけられるほどの存在となる。愛する家族を国に残し、終わりのない戦争は幾度となく彼を戦場に向かわせるが、度重なる戦地への遠征は、クリスの心を徐々 に蝕んでいく…。


 

 映画『アメリカン・スナイパー』予告編

 

公式サイト

AMERICAN SNIPER               2014年    アメリカ     132min 

2月21日より、ロードショー

 

 

 

 

 

クリス・カイルは、2009年に除隊後、民間軍事会社を立ち上げ、代表として社員(傭兵)の養成に力を注いだほか、戦闘体験を綴った回想録「ネイビーシールズ最強の狙撃手」 はベストセラーになった。一方、こうして得た資金の一部を元に、PTSDに悩む帰還兵のためのNPO団体を設立。社会復帰に向けた支援活動に取り組んでいた。

が、2013年2月2日、PTSDを患う元海兵隊兵士の母親から依頼を受け、

テキサス州の射撃場で射撃訓練を行わせていたところ、元兵士が突然カイル氏に向け発砲。38歳で射殺された。

 

 

 

 

 

NYプレミアにて。

 イーストウッド、御年84歳。生涯現役!

 

 

 

ブラッドリーは素晴らしかったけど、これくらいじゃオスカーはムリかなぁ、

作品賞もどうでしょう。

でも、ブラッドリーはおデブでも何でもカッコイイわ