我想一個人映画美的blog

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ダークレイン/LOS PARECIDOS THE SIMILARS

2017-01-31 11:53:35 | 劇場&試写★6以上

 

 

 

未体験ゾーンの映画たち2017 にて鑑賞。

去年面白かった、「パラドクス」のイサーク・エスバン監督によるメキシコ産、密室系ダークスリラー!

 

RottenTomatoで満足度92%。シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀賞受賞!

 

これ、「パラドクス」の時のポスターも酷かったけど今回もひどい。

全然ないシーンの写真使うのやめてほしい!

書かれてることもおかしいし。まず、シネマトゥディはじめ各映画のサイトの解説文もおかしい。

観てもいない人が日本の配給会社が簡単に作った紹介文をそのまま載せてるのかもだけど

雨による感染する伝染病の恐怖!とか書いてるけど、全然そんなんじゃない。

 

ジャンルを書くとある意味ネタバレにもなるから、映画のジャンルは避けるけど

これはホラーじゃなくて、密室劇のスリラー。

 

っていうか、笑えた! 会場も結構笑いが起こってた。

わたし嫌いじゃない。

とにかく雰囲気勝ち

 

大雨の中 駅の待合室に閉じ込められた男女子供含め8人。

ドアはなぜか開かず、ラジオから流れる外は危険です。の声通り、異様の雰囲気の中

なすすべもなくお互いの素性を探り合う。

 

もうすぐ定年、待合室の受付のおじさん。

子供が生まれたばかりで早く妻の元に帰りたい男。

妊娠中の女性。

インディアン系の小柄なおばちゃん。

待合室で働いていた女性。

医学生(男)。

不思議な息子とその母親。

 

泡を吹きけいれんを起こして倒れ、その後 髭が生え、顔が変わるという異変が

しかもその顔とは、、、、

 

 

 

7/10(73点)

 

 

 

密室劇に(ほぼ)ハズレなし

好み分かれそうだけど面白かった〜 

本作は「パラドクス」監督なので期待してたんだけど

内容はシンプルだけど、独特な世界観を作るのがうまい監督だなーと改めて。

 

ただ、何度も言うけど日本の宣伝がおかしい!

「衝撃のラスト15分…。絶望の果てに待っている、映画史上かつてない驚愕の結末の行方とは」

って別にって感じですけど。

ラストも別に全然驚愕でもないし結末ってほどすごくもない。煽りすぎ。

 

 

ややネタバレあり

間違いなく古いホラー映画をイメージしてて、モノクロ風の映像。

大好きなサスペンススリラー「アイデンティティ」みたいな冒頭。

みんなが同じ誕生日とか、多重人格系じゃないでしょうね?と疑いつつ、

雨で伝染するというので、奇病が起きてる原因はそこかと思いきや

雨なんて関係なくて。

キーは、ちょっと様子がおかしく、母親が注射を首に刺している男の子。

 

こいつが曲者だった!

しかもこの子、顔も憎たらしいし、うまい。

 

子供が怖い系。特殊なパワーを持つ子供が起こす、幻想が本当になる悪夢。

 

笑ったのが、けいれんを起こした後、全員が髭生やした同じ顔になってしまう

しかもそれがCGで全く同じじゃなく、ちゃんと特殊メイクでやった感が出てて微妙に

その人本来の雰囲気出てるのが笑える。

 

どういうことになるのか読めない展開と、マルコヴィッチだらけになっちゃう「マルコヴィッチの穴

みたいな画が斬新で笑った。

こんなSFコメディでくるとは 笑!

だんだんと皆、そこにいるうちの一人の男の顔になってくる。

そこにある雑誌も、壁のマリリン・モンローのポスターも、全て同じ男になる 笑

 

母親が子供に読み聞かせた童話をベースに

男の子が作り上げた幻想が、本当になる。

個性がない世界の恐怖。

 

確かに個性が失われた世界って恐怖だし、面白い。

 

未体験ゾーン、一つの映画につき数回の上映しかないから

観てから10日くらい経つけどすでにDVDリリースが決まってて、4月5日に発売。

ヒューマントラストシネマでの上映は今日1/31 21時がラスト。

気になる人はオンライン上映が2/1と14のみ。ぜひ〜

 

予告

 

 未体験ゾーンの映画たち ダークレイン

 THE SIMILARS      2015年      メキシコ     90min