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華氏119/FAHRENHEIT 11/9

2018-11-15 00:10:53 | 劇場&試写★6以上

 

2016年の11月9日、大統領の当選を知った瞬間、わたしは信じられなかった。

いやわたしだけじゃない、まさに世界中が震撼した(支持者と隠れトランプ派以外は)。

アメリカは、世界は、これからどうなっちゃうの??!

もうこの先不安しかない。(日本だってそうだけど

アメリカの大統領が、あのトランプだなんて。ゾッとする。

 

ドキュメンタリー映画「華氏911」で、同時多発テロ事件に対応したブッシュ政権の内実を暴き、

批判した突撃マイケル・ムーア監督の次なるターゲットは現在のアメリカのトップであり悪夢、トランプ

ドキュメンタリー「華氏119」

119の意味はもちろん、トランプが大統領になってしまった日。

マイケル・ムーア監督は言う。「トランプは大統領に成るべくしてなった」

その背景を、この映画では紐解いていく。

トランプは前半にこそ顔が(映像が)いっぱい出てきて、トランプ嫌いのわたしなんかは

顔見てるだけで、あの喋り見てるだけで相当ムカムカしてくるし気持ち悪くなってくるんだけど

トランプがいかに悪人か、これまで何をやってきたか、大統領になるためにどんな悪事を働いたのか、

一連のことを暴くとか悪口を並べて批判するとような映画ではない。(ざんねーん

 

トランプが大統領選で勝利したアメリカの政治と社会の仕組み、そのものの問題に迫る。

 

6/10(67点)

前半は主にトランプの馬鹿さ加減、言動の浅はかさがネタになっていてドキュメンタリーでありつつも

リアルなコメディとして呆れながらも興味深く見られる。

トランプの、異常なまでの実の娘、イヴァンカへの愛にはとりあえず笑える。けどめっちゃ気持ち悪い。

やっぱり頭おかしいほんとこいつ、としか言えない。笑

話はだんだんとリアルな問題にクローズしていく。

監督が、自分の故郷であるミシガン州フリント市で起きた水質汚染問題で、

共和党系の州知事による対応を批判すべく事実を取材していく過程で見えてきたのは

オバマ前大統領や民主党政権の裏切りなど予想もしていなかったことで、このオバマ氏の一件についてはフリント市民は汚染問題のあと、

オバマさんがくると言うことで まるでヒーローがやってくる、きっと彼はやってくれる。みんなのために。と思っていたにも関わらず、

汚染された水道水を飲む、と言うパフォーマンスのみ。誰が見ても飲んでいない。口をグラスにつけて舐めただけ。

これはオバマ氏支持のわたしもちょっとびっくりというか、

なぜこんなことをしたんだろう。そんなパフォーマンスなんでできるんだろう。

汚染された水によって亡くなった人や、今も苦しんでいる子供達がいるとわかっているその状況で。

 

マイケル・ムーアの過去ドキュメンタリー「ボーリングフォーコロンバイン」では

高校の銃乱射事件を足がかりにアメリカ銃社会の矛盾を強烈に斬りまくったムーアだったけど

今回も、無差別銃乱射事件の当事者だった若者たちの姿も追いながら、銃規制に関することにも言及。

 

これら映像には、全て真実のみが映されている。

水が汚染された経緯や実際の国民の声、ここでは省くけれど、わたしたち一人一人が

自分の住む国をもっと大事に、重要に考えていかなければ何も変わらない。

あらゆることがバラバラにガタガタに崩れていって、失望した国民からの信頼も失っていって

いろいろな条件が重なって、積み重なって、この最悪なアメリカの大統領が誕生した。

 

日々、トランプの口から吐き出される言葉は、自身のツイッターでも毎日確認することができるけど

あの男のアカウントのフォローなんて絶対したくないのでスルーしているのだけど、

それでもCNNや国外のニュースをCSで見てるとすぐに毎日ニュースとして、放った言葉が、行動が知れるため

いかに低脳で、自分のことしか考えていない愚かな男だと世界にアピールし続ける。

日々自らの顔に泥を塗り続けてる。

それだけではなく、あらゆる人を差別や責任の押し付けで傷つけ貶める。

いつまでもつのか?大統領が変わったからと言ってアメリカが、世界がすぐに変わるとは思っていないけど

少なくともこのままじゃだめだし、変えていくのは一人一人の行動しかない。

と、みんなが意識していくしかない。黙っていたって何も変わらない。

そして日本だって、日本の政治だってそれは同じ。

だから、行動していかなきゃ。どうなっていくの?って言ってるだけじゃダメなんだ。

 

2016年11月9日、アメリカ大統領選でドナルド・トランプが勝利を宣言した。誰も予想できなかった驚きの結果だったが、マイケル・ムーア監督は数ヵ月も前にその可能性に言及、警鐘を鳴らしていた。そんなマイケル・ムーア監督が、なぜ支持率でも総得票数でもヒラリー・クリントンを下回ったトランプが当選できたのか、そのからくりをアメリカの特殊な選挙制度を通して明らかにするとともに、民主党に対してもその欺瞞を暴き出す一方、民主主義を再び市民の手に取り戻そうと立ち上がった人々が巻き起こす新たなムーブメントを追い、自分たちの未来のために何が必要かを訴えていく。

 

 公式サイト

FAHRENHEIT 11/9      2018年    128min

11月2日より、公開中〜