愛と自由に満ちた幸福な生活は公平であるべし、人権・平等・平和が生きる人の権利

原理  愛 ・公平・自由
原則 人権・平等・平和
命をつなぎ、知識を伝へ発展した文化・科学
人々の想いを伝承

教育の一分(1) 高等教育無償化の加憲は羊頭狗肉。貧困は自己責任とすり替える差別意識、格差を正当化するアベ自民、マツイ維新の新自由主義

2017年07月17日 | 教育の一分

 教育格差が貧困の連鎖を生じさせている?
バカを言っちゃいけない。教育格差があっても国民は貧困で困らない、幸福に生きられるのが国家の勤めです
 国民ハ健康ニシテ文化的水準ノ生活ヲ営ム権利ヲ有ス 昭和20年の憲法草案要綱より

 国立大の授業料を値上げ、教育予算を削減し、独立法人化してきたのは自民党です。
教育とは何でしょうか?個人の成長は育った時代、地域の制約を受けます。
 6万年前アフリカを旅立ったと言われるホモサピエンス。1万年前の日本人、有史以前の石器時代、縄文弥生時代、魏志倭人伝に登場する卑弥呼は弥生時代、或いは有史以後の日本人にどれだけ人間としての差が有るのでしょうか?私達が縄文時代に生まれればその時代の人として成長して生活します。今を生きる私達にとって重要な現代人になるための教育です。

 もとより人間は人間として単純に生まれるものではありません。母親の胎内で受精卵が分裂増殖を繰り返しますが、脊椎動物への生命進化の過程を再現し、アポトーシスと変態によって順次、人間の形になって成長します。DNAが持つ進化の履歴です。受精から出産の激変を無事に生まれた赤ちゃんでも未成熟なままです。生後1年程の間は人間以外のほ乳類が食道と気管の未分化によって可能な、呼吸をしながら乳が飲めるほ乳類の身体特性があり、同時に人としての自我は幼児期になって発達します。人体の免疫を担うT細胞を産出す胸腺は10才代をピークに30才までには老衰して萎縮します。それ以降は獲得したT細胞の細胞分裂によって免疫が維持されます。
 乳児期から幼児期、児童期、青年期の各時期特徴のある驚異的な成長、「体・知・心」の発達、人格の成熟を経て成人となります。しかし、各時期の成長には個人差があり、又、何に関心を持つか持たされるかによって個人の個性が顕著な差となって成長します。もとより人格を体・知・心に分けることに違和感があります。この3つを分離した人格はあり得ません、一体のものです。
 夏目漱石の草枕で「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」人の精神活動では知情意という心の働き、知性・感情・意志の働きがあります。これも人格を表しています。

イマジン


 或いは、顔と面、パーソン。人はありたい自分、有るべき自分の仮面を創ります。作られた表情、化粧や整形。リンカーンはEvery man over forty is responsible for his face.と、人格は個人の理想、社会の規範によっても作られます。私達は表情によって言葉以上に相手を理解しようとします。一方で表情では理解できない、表情に出せない人もいます。極端には詐欺師の如く本心と逆転する人もいます。人格はその人の価値観ともいえます。それらを構成するに至る経験(記憶)があります。根源的には恐怖や欲、快、愛の体験によって創られてきた人格であり、日々起こる好悪の感情すら過去の蓄積によります。
  全人的な教育は文化そのもの社会そのものです。
「教育格差が幸不幸を決める、教育格差が貧富の差を決める。」と言う論調は貧富の格差の拡大を肯定しています。そして競争に負けた弱者は自己責任とする差別意識の増長です。教育の目的は幸福を追求する一人一人の国民、社会全員のためにあり、勝ち組負け組を作ることではありません。
 維新の憲法改正、教育機会均等、教育無償化案では (その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利)を(その適性に応じて、)に変えるらしい。教育を受ける権利が適性判断によってなされる?何をもって適性を判断するか?素質、性格、思想、人格?適性によって進路が決められる社会は個人の自由意思や尊厳、職業選択の自由が奪われた恐ろしい社会です。

 続く・・・ 2世代で出生人口を半減させる少子化問題が解決しない棄民問題 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする