木々が秋の色に染まり落ち葉の季節になると
もうすぐ、シロと私の大好きな季節がやってきます。
毎日暑くて、一日中シロが心配な夏を乗り越えて迎える冬は
喜びもひとしお。
積もる雪の中に顔をつっこみながら散歩するのが今から楽しみな
岩手に住む秋田犬のシロです。
心配なことと言えば 先日の出勤途中。
通勤路のコンビニで買い物をするため、併設のドラッグストア側
入口から車で進入すると、まだ開店前で車が1台も停まっていない
ドラッグストアの駐車場の真ん中あたりに
白杖・サングラスの、視覚障害者と思われる人が立っていました。
大丈夫かな…と気になりましたが、車の迎えを待っているのかも、
と思って通り過ぎ、そのままコンビニでお買い物。
買い物を済ませ外に出ると人の姿はなかったので
問題なかったとほっとして車に乗ろうとすると・・・
ドラッグストアとコンビニの間の死角になっている所に
額の上あたりに手をあて光を防ぐような仕草で白杖の人が
立っていました。
これは、 大丈夫じゃないんじゃないか?・・・と思い、
声をかけることにしました。
「お困りではないですかー?」と聞くと、
「おこまりです・・・」という返事が。
あぁ、声かけてよかった。助けを必要としていたんだ。
どんなに心細かったことか。
どうしましたかと聞くと「コンビニに行きたいのです」とのこと。
「10メートルほどですから、では私の肩につかまってください」
と言うとその人は迷うことなく左の手を私の肩に置いてくれました。
・・・拒否されなくてよかった。
そのままふたりでスムーズに歩きだすことができました。
歩いて30秒ほどの距離の間、その人に聞いてみると、
いつも来ているのだけれど、今日は光が眩しくて方向もわから
なかった のだそうです。
店内は大丈夫なのかと聞くと、大丈夫と言うので あとは、
さっきレジではぶっきらぼうだった店員さんがどうかこの人には
優しく接してくれますようにと祈りつつ、
外ドアを開けて一緒に一歩入り、内ドアの「自動ドアが開きましたからね」
と伝えて、中に入ったことを確認し、見送って戻ってきたのですが・・・。
買い物をした後、あの眩しさの中無事に家に帰れたかなぁと
心配な1日でした。
視覚障害者向けの音訳ボランティアをしている私は
ボランティアの会から目の不自由な人の誘導について書かれた
リーフレットを渡されています。
声をかけるのは勇気がいりましたがそのようなボランティアの
会の一員として見過ごすことはできませんでした。
が、一員でない私だったなら、声をかけれていたのかな
ちょうど「赤い羽根募金」のテレビCMで
「ホームに白い杖の人 声さえかけれなかった」と流れていました。
やっぱり声をかけるのって勇気がいるものですね。
声をかけてもしも拒絶されたら…声をかけたことを後悔して
しまうかもしれませんが
断られたって全く気にすることなんてない、そこは
心配しなくたっていい。
手助けを必要としていることもあるのだから
そう思うようにしてこれからも声をかけれる自分でいたいと思います。
声をかけずにいたなら、
あの人はどうしただろうって、そっちの方が心配なのだから