生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

空手(くうしゅ)の心

2017-12-09 17:33:01 | 日々の暮らし


そろそろ皆さんも、
家の大掃除をしていることでしょうね。

僕も机の上を整理して気づきました。


メガネが4つ、時計が4つ、文鎮が5つ、万年筆やボールペンが何10本、他に筆や本の山になっています。

まあいろんな物に囲まれて生活しているものだと感じました。

また、外出する時はバックに


スマフォや携帯、財布

、Suica、等々

持ち歩かないと不安になったりしませんか?

そこで、

『何も持たない贅沢』


という意味の言葉に


『空手(くうしゅ)』

があります。


手ぶらという意味です。


『空手で旅に出る』

これほど勇気があることはありません。

散歩が気持ちいいのは

空手だからでしょうか


身の回りを整理して、

空手の精神を改めて


考える年の瀬です。


手ぶらの贅沢


まだまだ未熟な僕には

分からない悟りですが。



合掌

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年の瀬

2017-12-09 17:33:01 | 日々の暮らし
今日は銭湯のあと福祉関連レストランで食事した。

100人くらいの満員だった。

あちこちのテーブルから聞こえてきたのが、


人の悪口か、自慢話しだった。


一人でいるとよく聞こえるものですね。

やだやだ。

さて、

年の瀬になると思う
言葉があります。

「方丈記」の一節に

『よどみにうかぶうた

かたはかつ消えかつ

結びて久しくとどまり

たるためしなし』

(この世に存在する

ものは一瞬一瞬にして

流転し変化していき、

何ひとつとして同じも

のはない)


すなわち、明日、明後

日、来年のことを頭で

考え悩んでも先の事な

ど分からない。

大事なことは一瞬一瞬

の今を生きる事が真実

と言っているのだろう




『而今(にこん)』


という禅語があります。


絶対の生命の真実は今

しかない、ゆえに


今を大切に生きなさい

という意味です。

先の不安や心配でつい悩んだりするものです。

ましてや体も弱くなって来るとなおさらです。

それが、当然です。

しかし、今日頑張っていれば明日はすぐ来ます。

一年の早いことを感じる時です。

だから今を大切に生きる事が一番です。

あれこれ悩まず

安心してお休みくださ
い。


合掌

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徹底の心

2017-12-09 09:07:54 | 日々の暮らし
900年前の禅寺の話。
お坊さんが
お寺に帰る途中、
提灯の灯りが消えてしまい真っ暗になってしまいました。

その時、つい遠くを見てしまいたいものですが、お坊さんは足下を見て歩いたそうです。

このことから、
看脚下(かんきゃっか)という言葉ができたといいます。

困ったことが起きた時は、足下を見よとの教えです。

ある話に、事業に失敗した社長さんが、死に場所を探していた時、
安い宿屋の壁に

「裸にて

生まれた来たに

何不足」

(一茶)

の句を見てハッと我に還り発奮して事業を再興したそうです。

これが、薬屋の老舗
「宝丹」です。

仏教用語に「徹底」があります。

インドのガンジス河に兎を放した所、短い足で水を引っ掻いて泳いでいました。

次に、馬を放した所、
長い脚で水を掻いて泳いでいました。

最後に象を放しました。
長い鼻を水面上に出して、太い足で川底を踏みつけて河を渡りました。

この時に、できた言葉が徹底でした。

自らの足で川底を踏みつけて渡った象の姿を表したそうです。


目的を達成するためには、ひとつのことに徹することが必要ですね。
コツコツと大地を踏みしめていけば、

明るい未来が来ると信じていきましょう。


最近、沢山の方から癒される話とか、ほっとするブログに出会えたとかのコメントを頂くようになりました。

携帯のない、何十年も前から書き綴っていました。

携帯初めてから、たまに1人、2人読んでくれている時がありましたが、


その為、未熟な自分を戒めたり、勇気づける為に書き綴ることにしました。

今でもそうです。


まだまだ

人生修行の身ですから。

一緒に悩み、励まし、元気になって、楽しく生きていけたら

嬉しいです。

仲間から昔から

自由人と言われていますが、そうでしょうか。
そうありたいと、生きているからでしょうか。

この世の人生いろいろ
体験して、あの世で待つ仲間たちに沢山の土産話を聴かせたいから。

しかし、彼らは私の

失敗談が大好きで、

いつも笑われていました。

失敗談なら百編すぐ書けます。


皆様の失敗談を

綴るのも生きる力に


なるかと思います。



失敗は成功の種

ですから

皆で失敗談の本を



出しましょう。







皆様に楽しい失敗が


ありますように。




合掌



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雪の精

2017-12-09 01:38:47 | 日々の暮らし
雪の夜には白い衣を着、白い顔した雪の精が出る。
これを雪女という。

若い女性の雪女が
旅の男をだまして命を奪う。

「雪女

旅人雪に

埋もれけり」

(正岡子規)



(古い私の作品より)

「雪女と石焼き芋」

年の瀬に強烈寒波が日本国中を襲い各地で雪の被害が出始めた。


箱根の温泉地も豪雪に見舞われていた。

旅人の私は旅館からスナックに出掛けいい気分になって歩いて帰ったが、

道に迷ってしまった。

すると着物姿の妖艶な女性が近づいて来て、案内すると腕をつかみ引っ張ってくれた。


道を大きく外れ山の奥深くに来てしまった。



不安になって顔見たら、怖い顔して

さようなら!


と言って、口から吹雪をはいて消えた。

雪女だった。

全身凍りついて

諦めかけていたところ、


『石焼き芋


熱々の焼きたて


石焼き~芋』



と屋台を引いたおじいさんがやって来た。


あんた雪女に連れてこられたんだね。

これ食べな!

と焼き芋を渡された。


熱くて中身がオレンジ色して、蜜がたれていてとても甘かった。


身体中がポカポカして来た。

種子島産のさつま芋だよと言った。

元気出たら送るから屋台押してくれと言われ汗だくで
雪道を押して歩いた。

旅館に着いたら、おじいさんは良かったね、さようならと言って消えた。


雪道に何故か足跡がなかった。


旅館の女将がよく無事に帰ったと喜んでくれた。


テレビから各地の遭難者が石焼き芋で助かったと放送していた。


そんな石焼き芋屋さんに


弟子入りしたいと

再会を待ちこがれていた。


その時が来た。


雪道にそれて、山奥に歩いていく二人連れを見つけ後をつけた。


着物姿の雪女が


男に口から吹雪を吹き掛けようとしていた。

やめろ!

声を発した。


雪女は私をにらみ

すごい形相で


飛んで来た。


私は荷台から

熱々の

石焼き芋を

取りだし

雪女の口に

差し込んだ。



雪女は暴れ苦しみ

溶けて消えた。


私は石焼き芋の


弟子になったのです。



それから、雪女は


石焼き芋を持った


旅人は襲わなく


なったという。


おしまい。


合掌

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