「つひに行く
道とはかねて
聞きしかと
きのふけふとは
思はざりしを」
(伊勢物語・在原業平)
死というものは誰でも最後に行かねばならない道であるとは前から聞いていたが、昨日今日にさしせまっていたこととは思いもしなかったなあ。
私は駿河路にある高草山(1000m)の麓に住んでいた時に、雪が降る前にと登山道ではない道なき道を登ってしまった。
昼なお暗く完全に道に迷ってしまった。
その時、雅楽の笛の音が聞こえてきました。
その人に道を聞こうと歩きましたがいっこうに縮まらない。
美しい笛の音は急坂なのに乱れない?
すると山道に出たのでした。
そこにあった碑が在原業平の句でした。
江戸に赴任となり残した妻に京都に行く知り合いの僧に出会った場所。
僧に妻への手紙を託したのでした。
あの笛の人は在原業平に違いないと手を合わせてお礼しました。
道とはかねて
聞きしかと
きのふけふとは
思はざりしを」
(伊勢物語・在原業平)
死というものは誰でも最後に行かねばならない道であるとは前から聞いていたが、昨日今日にさしせまっていたこととは思いもしなかったなあ。
私は駿河路にある高草山(1000m)の麓に住んでいた時に、雪が降る前にと登山道ではない道なき道を登ってしまった。
昼なお暗く完全に道に迷ってしまった。
その時、雅楽の笛の音が聞こえてきました。
その人に道を聞こうと歩きましたがいっこうに縮まらない。
美しい笛の音は急坂なのに乱れない?
すると山道に出たのでした。
そこにあった碑が在原業平の句でした。
江戸に赴任となり残した妻に京都に行く知り合いの僧に出会った場所。
僧に妻への手紙を託したのでした。
あの笛の人は在原業平に違いないと手を合わせてお礼しました。