道元は1252年54歳で亡くなりました。
その数日前、京都東山にかかる中秋の名月を詠みました。
「また見んと
おもひし時の
秋だにも
今宵の月に
ねられやはする」
いよいよ死が迫る。
また見ようと思っても、もう二度とこの月は見られない。
道元はこの別れに、
京都の月を眺めながら、一睡もしなかったといいます。
また、弟子たちに
生きる指針となる言葉を残しました。
けっして忘れることのないようにと。
「八大人覚」を説きました。
1.小欲(しょうよく)
2.知足(ちそく)
3.楽寂静(ぎょうじゃくじょう)
4.勤精進(ごんしょうじん)
5.不忘念(ふもうねん)
6.修禅定(しゅぜんじょう)
7.修智恵(しゅうちえ)
8.不戯論(ふけろん)
小欲とは
「未来に対して」欲を持ちすぎると、苦しみや悩みがふえて、
かえってやすらかな生活ができなくなる。
欲こそが苦しみや悩みの種だから、
持ちすぎないことと、説いている。
知足とは、
「いままで得たこと」に満足して心安らかに生きることである。
こうして、ここまで生きられて、ありがたいことだ。
大好きな人と出会えて、まことに幸福だ。
どうにか三食無事に食べられ、健康で文句をいうことは一つもないと過去を振り返って満足して生きる。
これを知足の生活という。
欲を言えば限りがない。
ああ、これでよかったのだと
「足る」を知れば苦痛から解放されると説いています。
続きは次回に
合掌
その数日前、京都東山にかかる中秋の名月を詠みました。
「また見んと
おもひし時の
秋だにも
今宵の月に
ねられやはする」
いよいよ死が迫る。
また見ようと思っても、もう二度とこの月は見られない。
道元はこの別れに、
京都の月を眺めながら、一睡もしなかったといいます。
また、弟子たちに
生きる指針となる言葉を残しました。
けっして忘れることのないようにと。
「八大人覚」を説きました。
1.小欲(しょうよく)
2.知足(ちそく)
3.楽寂静(ぎょうじゃくじょう)
4.勤精進(ごんしょうじん)
5.不忘念(ふもうねん)
6.修禅定(しゅぜんじょう)
7.修智恵(しゅうちえ)
8.不戯論(ふけろん)
小欲とは
「未来に対して」欲を持ちすぎると、苦しみや悩みがふえて、
かえってやすらかな生活ができなくなる。
欲こそが苦しみや悩みの種だから、
持ちすぎないことと、説いている。
知足とは、
「いままで得たこと」に満足して心安らかに生きることである。
こうして、ここまで生きられて、ありがたいことだ。
大好きな人と出会えて、まことに幸福だ。
どうにか三食無事に食べられ、健康で文句をいうことは一つもないと過去を振り返って満足して生きる。
これを知足の生活という。
欲を言えば限りがない。
ああ、これでよかったのだと
「足る」を知れば苦痛から解放されると説いています。
続きは次回に
合掌
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