くもり空の下で……

アルコールとギャンブル。依存症からの回復と成長を目指しながらの日々の雑感を発信。趣味の渓流釣りなども公開しています。

新作

2017-05-17 17:30:49 | ハンドメイドルアー
ウェイト位置、リップ形状、リップ角度を変更し、アップストリームに特化した仕様に仕上げてみました。



カラーはD-コンのTSレーザーをイメージして塗装


テストではほぼ水平フォールのシンキング





フックとスプリットリング込みで
45mm 3.0g
50mm 3.5g



蛍光イエローのアイが気に入っています



新たな課題

2017-05-08 22:16:16 | ハンドメイドルアー
先日の釣行の際、キャストを繰り返しながら、自分で作ったハンドメイドルアーの着水してからの立ち上がり、そしてヒラ打ちなどをチェックしてみたけれど、気になる点が幾つか出てきた。

この前はなんとか数匹キャッチはできたものの、新たな課題を投げつけられた。





それはキャスト時~着水までの飛行姿勢。





先日の釣行では私の作ったハンドメイドルアーの他にも、スミスのD-コンパクト、イトウクラフトのBowie50Sなども使ってみたが、やはり有名メーカーのものはキャストのしやすさが格別。
インジェクションのD-コンパクトは比重もあるのでキャストしやすいのは分かるけれど、素材にバルサを使っていながらも圧巻だったのはやはりイトウクラフトBowie50S。
ホントは分解して中身の構造を見てみたいが、とてももったいなくてできない(笑)


ハンドメイド、バルサを素材に使っていれば比重も軽く、センター近くにウェイトを配置することが多くなりがちで、どうしても飛行バランスが崩れがちになってしまう。

キャストを行う際には、
「弾道は速く、着水は静かに」を心掛けフェザリングを駆使してはいるものの、やはり一流メーカーの造るミノーの飛行バランスは素晴らしく、それほど神経質にならなくてもスッと飛んでくれる。

しかし私の作ったハンドメイドルアーでは、かなり意識しないと自分の思った通りのキャストが出来なかった。
今年はまだベイトフィネスでの釣りはしてはいないが、ベイトフィネスでの釣りにおける飛行姿勢の悪いルアーは、バックラッシュの原因にもなりうる。
いくら良い泳ぎ、ヒラ打ちをしてくれるルアーであったとしても、狙ったポイントにスッと着水、できれば一発でキャストが決まらなければ意中の魚は出てきてはくれない。
そこが渓流釣りの面白さの一つでもあるけれど。






"キャストフィーリングと、泳ぎのバランス"





うーん。難しいな。


形状、ウェイトなどを見直し、試行錯誤しながら、少しづつですがまた新たに製作中。










⑮ハンドメイドルアー:リップ取り付け~完成

2017-01-02 18:14:09 | ハンドメイドルアー
長らくお付き合い頂きましたハンドメイドルアー製作もいよいよ最終回です。


ここでは前回作っておいたルアーリップを本体へ接着していきます。

まずはモデルにしているルアー(ダリア45SS)の取り付け角度を検証してみました。


角度は40°でした。


リップの取り付け角度によって泳ぐ深度も変わってきますので、ここはしっかりとモデルの取り付け角度を調べておきたいですね。

因みに以前のモデルに使っていたスミスのD-コンタクトの角度は確か30°だったと思います。



次にリップを取り付ける際に本体内部の構造線ワイヤーなどに干渉しないよう、「逃げ」となる溝をつけていきます。
この溝をつけておくことで、本体との接着力が増すというメリットもあります。逃げるは恥でもなく役にたつ………です。

…………
…………
…………



失敬( ̄▽ ̄;)💧
いらんか、そうゆうの💧


…………気を取り直して………

電動の糸ノコギリなどがあると便利かと思いますが、にわかビルダーの私はそんな高価なものは持ってはいないのでここでもルーターを使用しております。

イロイロなサイズ、形のビットが付いていたので重宝してます。

今回はこの細いビットを使って溝を掘りました。

作業中は撮影できなかったので省かせて戴きましたが、このように溝をつけておきました。




次に本体へ取りかかります。

まず、取り付けたい位置にペンで印を書きておきます。
印に沿ってデザインカッターで切り込みを入れていくのですが、必ず印は入れておくことをオススメします。



印に沿ってデザインカッターで掘り進めていき、届かない部分は精密ハンドドリルなどで少しづつ掘っていきます。

この作業も結構集中力が必要です。

始めに調べておいたモデル(ダリア45SS)の角度を参考にしながら、デザインカッターの刃を慎重に入れていきます。


試しにリップを差し込んでみて良さそうなら一旦リップを外し、そこへ瞬間接着剤を流し込みます。
その前に私はどのルアーにどのリップを着けておいたのか分かるようにマジックで番号を書いておきました。
(完全に本体へ装着した後はもちろん消しておきます。)


何回もコーティングを重ねてきましたが、あくまでセルロースセメントでは外側をコーティングしてあるだけなので、今掘った穴はバルサ材が剥き出しになっていて、このままだと水も吸い込んでしまいます。
なので防水のために瞬間接着剤を塗って内部を固めておきます。

細かい場所への接着などにはこの極細ノズルなどがあると作業しやすいです。ホームセンターで購入しました。


瞬間接着剤を流し込んだら頭を上にしてしばらく乾燥させておきます。



………
………
………

半日経過。

………
………
………



そろそろ固まったので、最終のリップ接着です。
ここでは2液性のエポキシ接着剤を私は使っています。

100均には置いてあるのかわかりませんが、ホームセンターに行けば売っていると思います。

2液を均等に混ぜたら硬化してしまわないうちに本体へ塗り込みます。(垂らす感じで) 爪楊枝などを使うと作業しやすいと思います。

あ、大事なことを忘れていました!
必ず2液接着剤を本体へ塗り込む前にリップと本体がしっかりハマるか合わせておいて下さい。
エポキシ接着剤は約10分ぐらいで硬化してしまうので注意して下さい。

接着が完了したら、充分に硬化するまで頭を上の状態にして乾燥させます。


…………
…………
…………
乾燥後



どうしても浸水を恐れるあまりにエポキシを多目にしてしまい、見た目がイマイチになってしまいました。

まぁ販売する訳じゃなく、自分で使用するだけなので良しとしましょう(^o^)💧


リップに1番~4番まで書いておいたマジックを消します。ラッカー薄め液を綿棒などにつけて消してたら完成です。





気になるウェイトは…………







#12番フックとスプリットリングを足して3.2㌘。



目標は4.0㌘でしたが、やはり全長45mmのバルサでは厳しかったみたいです(^.^)💧
まだまだ修行が足りませんね。

フックを装着してみると………


こんな感じです。



あとはスイムテストをしてから、本番へ行くだけです。


BSM【ブラック・シルバー・メッシュ】

BS【ブラック・シルバー】

BG【ブラック・ゴールド】

虫系【チャート】


本番での結果はまた随時ブログ(渓流:カテゴリ)にて更新していけたら…………と思っております。
2017シーズン解禁が待ち遠しいですね。



なんとなく敷居が高そうなハンドメイドの世界ですが、このめんどくさがりな私でも出来ましたので、やってみればなんとかなるものです。(クオリティはともかく💦)
興味をお持ちの方は是非チャレンジしてみて下さい。


最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m



ハンドメイドルアー(完)




⑭ハンドメイドルアー:リップ作り

2016-12-30 14:31:56 | ハンドメイドルアー
いよいよ終盤です。

複雑な流れの中を安定して、キレのある泳ぎのルアーを作るためにはやはりリップが必要不可欠です。
この工程ではそんなルアーリップを作っていきます。

実は私はこのリップ作りがキライです(-_-)
私が思っていた以上に手間がかかるからです💦



以前はホームセンターや100均に売られている塩化ビニール板を切って作っていた事もありましたが、最近ではネット通販で売られていたリップボード(サーキットボード)を仕入れて製作しています。




厚みは0.6mmと0.8mmを使っていますが、今回は作っているルアーは かなり小さめなので0.6mm厚のものを使用しました。
渓流サイズのルアーでは一般的には0.8mm厚を使うことの方が多いようです。





プラスチック用のハサミなどでも簡単にジョキジョキとカットできるらしいのですが私は持ってはいないので、📏定規などをあてながらプラスチックカッターにて切っていきます。





次に作りたい形状のテンプレートをクリアファイルなどで作っておきます。


すでに作ってあるルアー本体へ差し込むことを考えて、少し長めに作っておいたほうが良いと思います。取り付け時に長すぎたら後でカットすればOK。


テンプレートをサーキットボードにあてながら下書きをします。



ヤスリで仕上げていくので、下書きよりも少し幅に余裕をもたせながら切っていきます。



角をニッパーなどで切ります。




次に両面テープを使い、今回作っている4枚を貼り合わせます。
貼り合わせたものを私は金ヤスリである程度まで整形しています。




貼り合わせることで4枚の面取りもしやすくなります。

金ヤスリである程度まで整形できたら
ここからは両面テープで止めてある4枚を剥がして1枚づつ耐水ペーパーで仕上げていきます。



左右対称にしていくのが結構大変です💦💦

削りすぎてしまわないように、ここは慎重に。




( ̄▽ ̄;)ハァ、やっと4枚なんとか終わりました。






(⑮最終回へつづく)









⑬ハンドメイドルアー:トップコーティング

2016-12-26 20:35:00 | ハンドメイドルアー
前回は目玉を入れる作業までようやく終わりました。

ここでは⑫で貼りつけた目玉シールが剥げたりしないようにするため、それとルアー強度を保つための最後のコーティング(ディッピング)を行います。


……………といっても、決して難しい作業ではありません。
今までディッピングしてきた工程と方法は一緒です。



私はこのトップコーティングを4回~5回ほどしています。

今までと同じく頭と尻尾を交互にディッピングを行っていきます。

セルロースセメント100%のビンへ漬けて上げるだけです。
ゆっくりと漬けて、ゆっくりと上げます。



そして乾燥を半日ほど。




頭と尻尾を交互にして4回~5回繰り返します。





湿気の多い季節、または雨、くもりの天候などはかぶり気味になってしまうので注意して下さい。
もしかぶってしまったらリターダーを使うか、もう一度ディッピングすれば簡単にくもりは取れます。

しかしあまりトップコーティングの回数を多くしてしまうと強度は上がると思いますが、せっかくのバルサ素材特有のキビキビした動きに影響が出てしまいます。


トップコーティングの回数は多すぎず、少なすぎず……………

この辺がビミョーに難しいところです。





私は今回4回のトップコーティング(ディッピング)を行いました。




コーティングが終わったらアイに溜まっている余分なセルロースセメントをデザインカッターなどで取り除いて下さい。



ようやくボディは終わりました。






残す工程はリップの作成と取り付けのみとなりました。



(⑭へつづく)