警察の検視が行われ、ミチコ叔母さん(仮名)は自殺であると断定された。
オフクロ:
「兄ちゃん。なんで一人にしたのよ!!
バカじゃないの💢」
私の母は、兄であるヒロ叔父さんを罵倒した。
◆◆◆◆◆
自殺してしまったミチコ叔母さん。
葬儀、埋葬などを済ませた。
ノリちゃんが暮らしている和菓子屋。
そこには……婆ちゃん、ヒロ叔父さん、ノリちゃん。3人だけとなってしまった。
暫くは親戚一同で見守ったりもするが、その後はそこで暮らす人たちだけとなる。
すると………
今度は、「悪者(犯人)探し」が始まってしまう。
これは、いつまでたっても「人の常」なんだろうか。。。
◆◆◆◆◆
「ババ!!
アンタがミチコを殺したんだよ!!!」
普段は物静かだったヒロ叔父さんが、そんな事を言い出した。
ノリちゃんは沈黙する。。。
いつの間にか、怒りの矛先は婆ちゃんに向けられるようになっていた。
しかし、
そんなことを許すはずがないセツ叔母さん、マート叔父さん、オフクロ、三人はは激しくヒロ叔父さんを責めた。
そんな中、ノリちゃんは、ずっと沈黙を続けたままだった。
「このままでは、婆ちゃんがあまりにも可哀想。。。」
そう思った私のオフクロ。
このまま、ヒロ叔父さんに自分の母(婆ちゃん)を任せておけなくなっていた。自分の身動きすら満足にできない婆ちゃん。
しかも、自分の長男であるヒロ叔父さんからの激しい叱責。
居たたまれなくなり、婆ちゃんの面倒(介護)することをオフクロは決意した。
◆◆◆◆◆
それから、
数年に渡って婆ちゃんの介護は続いた。
それは決して楽ではなかった。
婆ちゃんのオムツを替えるオフクロ。
オフクロ:
「これがホントのクソババァ……ってヤツだわ(笑)」
苦笑しながら、婆ちゃんのオムツを替えているオフクロの姿。
当時、オフクロと一緒に暮らしていた私は、そんな光景を目の当たりにしてきた。
「スゲーな、この人。
オレには、できねーな。
実の母であったとしても。」
そう思いながら、オフクロがしてきたことを私は見てきました。
◆◆◆◆◆
その頃…
同時期。
ヒロ叔父さんと、ノリちゃん。
二人だけとなってしまった和菓子屋。
ヒロ叔父さんには、末期の癌が医師から宣告されていた。
つづく………
※:セツ叔母さん(仮名)が婆ちゃんの介護をしていた事も一時期ありましたが、割愛しました。