くもり空の下で……

アルコールとギャンブル。依存症からの回復と成長を目指しながらの日々の雑感を発信。趣味の渓流釣りなども公開しています。

EXC510ULベイト 復活!

2021-06-27 18:50:39 | 釣行記
先月、自分の不注意で折ってしまったEXC(エキスパートカスタム)が修理を終えて帰ってきました。
修理費用¥24000
(><)痛い(自業自得)




休日、久しぶりの釣り。




帰宅して、痛んだフックの交換。偏向グラスの手入れ。次の釣行の準備。







釣りしか取り柄のない男の日常なんて、こんなもんです( ̄▽ ̄;)







★タックル
■ロッド: イトウクラフト エキスパートカスタムEXC510ULベイト
■リール: シマノ 12アルデバランBFS-XG
■ライン: ラパラ PE0.8号+フロロリーダー5lb
■ルアー: イトウクラフト 蝦夷50S 1st typeⅡ、蝦夷50S typeⅡ、Bowie50S












アル中

2021-06-07 18:28:53 | 日記
『あなたは、アルコール依存症です。』


そう医師に告げられてから今年で5年と数ヵ月。

医師にそう告げられてから、彼は断酒の日々を3年と8ヶ月、淡々と続けてきた。
当時(5年前)、生活保護を受けていた彼は一念発起し、就職活動をして社会復帰を成し遂げた。
生活保護では車を廃車する以外なかった。。。
だが就職し、給料を少しずつ貯めて、車も再び購入する事ができた。
彼の生活も軌道に乗ってきた。



しかしある日、浜辺でふとした妄想が脳裏に浮かび上がってくる。





『もう、オレ、人並みに飲めるんじゃね?』


妄想はどんどんと膨れ上がり、暴発。
一度の、
たった一度の冒険が、翌日にはとてつもない後悔を生んだ。



再び彼は断酒を決意し、AAへと通い始めた。

だが、その一度きりの過ちは、彼の今ままでの自信、断酒への自身のプライド。仲間、友人、そして家族に対しての信用を一気に打ち砕いた。




彼は再び、1年あまり酒に浸る生活へと戻ってしまう。
日常の生活は、ほぼ普通の人たちと同じように振る舞えるものの、毎晩の飲酒は彼の身体を徐々に、確実に蝕んでいった。






ある日、
彼は再び断酒を決意する。

遠ざかっていたAA。そこへ足を踏み入れるには彼なりの勇気が必要だった。
再びAAを訪ねてきてくれた彼を、仲間たちは温かく迎え入れてくれた。
彼は安堵し、仲間たちに再び断酒を誓いたい!という意思を話した。
仲間たちは喜んでくれた。


◆◆◆◆◆




それから4日が経過した土曜日。
休日だった彼は、趣味である釣りに出掛けた。
しかし、自分が想い描いていたような釣果には恵まれず、悶々とした午後を過ごしていた。


『くっそー。
帰ってビールでも飲むか!!』



もちろん、
彼はこの前、ほんの数日前に仲間たちと交わした約束を忘れた訳ではなかった。


しかし、
その1時間後…………
帰宅した彼は、グラスに並々とビールを注いでいた。





『なぜだ!!??』




「再び、仲間たちに断酒の誓いを立てたはずの彼が。
今まで、3年以上もの間、断ち切ってこれたはずの酒を。何故そこまでして彼には酒が必要だったのだ!?」








「アルチュウだからさ。」



…………。



経験と、力と、希望

2021-06-02 19:41:45 | 日記
6月1日
今日は火曜日……………か。







昨夜、
ある場所へ向かっている途中、人には分かるはずもない、言えないような葛藤が頭の中でぐるぐると回っていた。


このまま、
体調と相談しながら飲酒をつづけようか………



それとも、
再び、断酒を始めてみようか…………
先週、精神科主治医を元を訪ねた時に、キッパリと言ったはずだろ、オレ。


「また、断酒してみようと思います。」と。






◆◆◆◆◆◆



5.26先週の水曜日、
主治医、先生は薄く笑みを浮かべながら、こう言った。
「まぁ、断酒が一番だと思いますけどね、はい。
でも、○○さんのように、この1年間、毎日決めた量のアルコール、ビール2本程でしたら、量を減らしながら、飲んでもそれほど問題ないようにも感じますけどね。

ま、
でも、
断酒しますか。
なら、是非しましょう。」




◆◆◆◆◆◆




ふと、そんな思いを抱えながら、ある駐車場に到着した。
そこは、かつて私が毎週火曜日の夜に通っていた場所。

通い慣れていたはずの道、この古い旧校舎。けれどその建物に入るのを一瞬躊躇った。




扉をノックし、開けた。
そこにはマスクはしていたものの、見慣れた顔の四人が椅子に座っていた。



そう、
私は再びAAミーティング会場に足を踏み入れた。
言い方が大袈裟かもしれないけれど、私にとっては、これは一大事な出来事。
なぜなら、
ここへ来たからには、断酒を誓い、再び飲んでしまうことがないように、仲間の話を聞き、仲間に自らの経験と、力と、希望を語る場所だからです。

でも、今の私には力と希望は無く、仲間の話を黙って聞くことと、これまでの自らの経験を話すことしかできなかった。


分かち合いで、3人の仲間たちは、ほぼ1年前と同じような話をしていた。
失礼かもしれないけれど、
「その話、もう20回以上聞いてますよ○○さん。」
……とツッコミの一つでも入れたくなるような話だった。

途中からもう一人、以前から顔馴染みの、昔だいぶお世話になっていた仲間が会場に入ってきた。私に向けてグータッチ👊👊を交わした。
嬉しかった。


3人が話終えたところで、私の番が廻ってきた。
私は、この1年間の自分の飲酒について仲間たちに話した。

・ほぼ毎晩、晩酌をしていたこと。
・健康診断の結果。
・まだ酒に対して未練もあること。

・そして、ここへ再び足を踏み入れるまでの葛藤、今までとは違った覚悟。

などを。



みんな、沈黙して聞いてくれてはいたけれど、かなりショックを受けていたようだった。
ミーティングは一時間半ほどで普段通り、昔と同じように終了した。

ミーティングも終わったので帰ろうとしたけれど、この前ショートメールを送った仲間たちにアフターミーティング(サイゼリア)に誘われたので参加してきました。
会場でのミーティングでは「言いっぱなし、聞きっぱなし」というルールがありますが、このアフターではそんなものはありません。
なので、仲間たちにこの1年間の出来事などをイロイロ聞いたり、逆にイロイロと聞かれたり、有意義な楽しい時間を過ごさせてもらいました。


仲間:
「来週、またちゃんと来たら、1DAYメダル渡すわ。」


私:
「すんません。でも、オレ1DAYもう4枚も持ってるんスけどね。緑のプラスチックの軽いヤツ。」


仲間:
「じゃー、もーダメだな。
ちぃ~暴にゃ、もうあれだ、今度は紙でメダルを印刷したヤツだな。
それなら安上がりだし、何枚も作っておかなきゃいけねーな。」





全員:
「爆笑」






◆◆◆◆◆


今日で断酒二日目。



そんな仲間たちの期待を裏切らないように、来週はちゃんと行ってきたいと思います。






そのあとは…………





まだ、分かりませんけど。






米を食え

2021-06-01 17:38:32 | 日記
毎日、習慣的にビールを飲むようになってから1年半ぐらいになる。
一昨年の秋にスリップして以来、ビールの味を「旨い!!」と心の底から感じた日は、未だに1日もないように思う。


けれど、
ビールを1本、2本と空け、徐々に陶酔してゆく感覚はいつでも変わらない。
その心地いい陶酔した感覚を味わう為だけに、スリップしてから今まで呑んできた。

その酔いが、気持ち悪さに変わる寸前に眠りにつく毎日。
アルコールのお陰で眠りにつく習慣が身に付いてしまっているせいなのか、眠りは浅く、夜中に何度も目が覚めたりする。
そんな日々をずっと、1年ぐらい送ってきた。


でも、
ここでこれから、一切アルコール抜きの生活を送ってゆくには、私的にはかなりの不安(恐れ)がある。
もちろん、酒を一切断ち切り、それでも今まで通り、通常通りの生活を送れるのであるならば、それが一番良いに決まっているし、当たり前のこと。
そんなことはアルコール依存症者でなくとも、猿でも分かること。
その"当たり前"のことすら、今の私には困難な状況だった。。。

自分でも、知らず知らずのうちに、「断酒」というものに対するハードルを、かなり高いところまで上げてしまったように思う。
不安がよぎる。



そういえば………
病院、主治医のところにも全然行っていないよな。病院にも行かなくなってから、すでに1年ぐらい。
眠れない時に飲んでいた眠剤も、とっくの昔に切れて無くなっていた。





「眠れない。ビールがなくては。」





これから、もし断酒をするとしたなら、私にはアルコール無しでも眠れるようになる為の眠剤が必要不可欠だった。
眠れない毎日はきっと過酷だろう。
どうする?
医者へ行くか?



いや、
これは行かなきゃならんだろ!!

私は焦っていた。






翌日………
会社の常務に仕事を早退する旨を伝えてみた。
社長、常務共に私よりも若く、まだ40代前半、常務は社長の奥さん。日々の実務予定などを組んでいる。




◆◆◆◆◆◆



私:
「おはようございます常務。
申し訳ありませんが、今日チョット医者へ行ってきたいので、仕事を早退させてもらえませんか?」



常務:
「早退???
いいですよ。
いいですけど……………?
もしかして、また○○町のお医者ですか?」


(-_-)💧なんでこの人はこんなにいつも鋭いんだろう…………




私:
「あ、はい、そうです。
もう、1年ぐらい顔を出してないし、前に処方してもらっていた薬がもう全然無いので、薬を貰いに行ってきたいんです。」





常務:
「でも、何故わざわざあんなに遠い○○町まで行かれるんですか?
それって、何の薬です?」





私:
「(え!?」
心の声(そ、それ聞くかなぁ…………)





【そんな話を常務としているうちに、
なんだかもう…………
今更嘘をついたり、隠したりすることが面倒というか、キツくなってきたので、ありのままを伝えてみることにした。】





私:
「実はですね、
昨日、オレが常務や社長と一緒に仕事をしていた3時頃、オレに電話がかかってきていたじゃないですか。
あれって、この前健康診断を受けた○○病院からの電話でしてね。
肝臓の数値があまりにも悪いので精密検査に来てください、という電話だったんですよ。」




常務:
「そうだったの?」




私:
「はい。
実は、この会社に入ってからもずっと断酒してきていましたけれど、去年辺りから、また晩酌するようになっちゃいまして……………
毎晩、ビールを飲まないと眠れないような状態が続いていました。
肝臓の数値が悪くなってしまったのも、その毎日の晩酌が原因だと思います。
因みに、病院からの報告によると、Γ-GDPが370らしいです。
ですので、この際だからまた断酒しようかと考えてます。
薬はそのための眠剤です。」




常務:
「そうだったの。なんだ。
だったら、言ってくれれば良かったのに。
1日にどれぐらい飲むんですか?ビール。」





私:
「大体、500mlのビール、2本ぐらいですかね。」





常務:
「私たちも毎晩そのぐらいは飲みますよ。○○ちゃん(社長)も。」





私:
「は?、はい!?


え、えぇ!!
ま、マジですか!?」






常務:
「はい(* ̄ー ̄)飲んでます!キッパリ
ビールだったら大体、毎晩一リットルぐらいは。」





私にとっては衝撃の事実だった。
二人とも(社長と常務)かなり呑むことは知ってはいたけれど、毎晩約1リットルも飲んでいたとは思いもしなかった。






更に、
常務はこうも話してくれた。






常務:
「私たちも何年か前までは健康診断の度に肝臓の数値が悪くなったりしてましたよ。その度に先生から『お酒を辞めなさい』ってずっと言われてきたんたけど、『ムリです!!お酒は辞められない!』とハッキリ言ったんですよね。

そしたら先生が『じゃ、米を食え!!飲んだ後に必ず米を食え!!』って教えてくれたんですよ。
それをずーっと実践してきたら、不思議と今ではΓ-GDPとか普通に戻ってきたんだよね。
不思議だよね。」






これも又々、衝撃的な話だった。





常務:
「○○さんも、ビールの後には米を食べてみたら?
もしかしたら良くなるかもよ。」




その常務の言葉にぐらぐらと揺れる断酒への想い。
それと……
こんなんだったなら、「もっと早くに話しておけば良かった……」
という自分に対しての自責が込み上げてきた。



私:
「いや、
せっかくなので、今日は○○町の病院へ久しぶりに行って薬を処方してもらってきます。
オレは社長や常務のように器用じゃないと思うので、また断酒するしか方法がないでしょう。
節酒してみるとかは、多分ムリな気がしますし。」



常務:
「そう。
じゃーしょうがないですよね。
チョット勿体ないような気もするけど。
じゃ、まぁ、がんばって断酒してくださいよ。」






◆◆◆◆◆◆





ウチの会社は呑む人がほとんど。

でも、
そのなかで、今回の検査で肝臓が引っ掛かったのは私一人だけ。



他の人たちと何が違うんだろう。。。



「米を食え!!」………か。







1度は決めた断酒への想いが、グラグラと再び揺れて始めている。