くもり空の下で……

アルコールとギャンブル。依存症からの回復と成長を目指しながらの日々の雑感を発信。趣味の渓流釣りなども公開しています。

"ヨンマル"の夢

2022-07-12 19:23:45 | 釣行記

寝つきの悪い夜。

 

普段はぐっすりと眠れるのに、なんだか今日はやたらと夜中に目が覚める。

その原因は分かっていた。

 

知人が最近、33cmの山女魚を釣り上げた。

ギンギラの遡上山女魚。

 

その川は、私の自宅から約30分ほど車を走らせれば行けるような場所だった。

 

 

AM4:00

また目が覚めてしまった。。。

 

 

「行ってみるか」

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

ご存知のように、私は週末アングラー。

土曜日。

土曜日には私以外のアングラーも数多く、週末でのチャンスは、ほぼ望めない。

 

 

AM5:30

今日は平日。

火曜日。

 

小雨がパラつく中、気になっていたポイントへ立ち込む。チャンスは仕事へと向かわなくてはならない7時がタイムリミット。

 

 

対岸はテトラ帯、木が覆い被さるオーバーハング。開きとなる緩やかな流れ。

 

「必ず居る。」

 

そう信じて蝦夷をオーバーハングの隙間に撃ち込む。

しかし、そんな私の願いも虚しく、何度も手元に帰ってくる蝦夷。

 

諦めずに何度も撃ち込む。

 

対岸までは約20m。

少し強め、ガンガンなトゥイッチをかけながらリトリーブ。

蝦夷がダウンストリームに差し掛かった時だった。

 

 

「ドスッ!!」

 

 

510(ゴーイチ)ULXが弓形に弧を描く、きつく設定しておいたカーディナルのドラグがズッ、ズズッと鈍い音を立て、リールからラインが出てゆく。

 

"ギュンギュン"と右往左往して魚はもがく。

一直線に走るわけでも、ジャンプするわけでもなく。

しかし、私がかつて経験した事のないような猛烈な暴れっぷり!

 

 

「間違いない!コイツは山女魚だ!!

 

 

なんとしても獲りたい。

冷静さが失われてゆく。

ランディングネットを準備しようと背に手を回す。

だが、その一瞬、私は躊躇して手を止めた。

なぜなら、内径31cm、このネットに収まるサイズの山女魚じゃない。

 

 

「ネットINをミスれば、確実にコイツはバレる!」

 

 

そう判断した。

 

フロロリーダーは5lb、

「バレないでくれ!!

頼む、切れないでくれ!!」

 

そう願いながら、なんとか山女魚を浅瀬へと導いた。

 

 

「よし、獲った!!」

 

岸に上がっても、バシャバシャ抵抗する山女魚。

(そりゃそうだ)

 

 

 

かろうじてトレブルフックの一本が刺さっていた。

 

 

フックを外し、ようやくネットの出番。

観念したのか、ネットの中では落ち着いてくれた山女魚。

遡上山女魚、獲ったり!!

ピンピンの鰭。そして精悍な顔。

 

 

それにしても………

 

「デカい💦もしかしたらヨンマル?」

 

 

 

そう思い、メジャーをあててみた。

 

 

 

残念………

40cmには僅かに届かず。。。

 

 

39cm。

 

 

しかし、自己新記録。

 

 

"ヨンマル"の夢は、次回へと持ち越しとなった。

 

 

 

手持ち撮影を1枚だけさせてもらって、ゆっくりリリース。

 

 

山女魚は自分の持ち場へとゆっくり帰っていった。

 

 

 

降り続く雨。

 

 

 

ズブ濡れの身体。

しかし車に戻っても、まだ冷めない興奮。

余韻に浸り、暫くボケーっとしてしまった。。。

 

 

 

 

「さてと……

仕事行かなきゃな。」

 

 

★タックル

■ロッド: ITOCRAFT エキスパートカスタムEXC510ULX

■リール: ABU カーディナル3

■ライン: SHIMANO ピットブル⑧0.6+リーダー5lb

■ルアー: ITOCRAFT 蝦夷50S typeⅡ

 

 

 

 

 

 

 

 



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