くもり空の下で……

アルコールとギャンブル。依存症からの回復と成長を目指しながらの日々の雑感を発信。趣味の渓流釣りなども公開しています。

依存症者と社会

2017-02-27 22:30:33 | 日記
ある方が久しぶりにブログを更新していた。

その方は私が昨年の今頃、アルコール依存症という診断を医師から受け入院していた時に「アルコール依存症」、「自助グループ」………ってなんぞや?と思い、スマホでアルコール依存症、自助グループなどと検索していて見つけたブロガーです。




私も含めて依存症関連のブログを書いている人はたくさんいますが、その方のブログはアルコール依存症、またAAという自助グループのことなどを誰にでも解りやすく説明されています。


私にとってその方は依存症からの回復書籍、AA.GAメンバーにとっての教科書であるビックブック。そのビックブックの参考書にあたるジョー・ マキューの解説本を読むことよりも、"12のステップ"についてスッと頭の中に入って来る感じだったので、入院中にはよくその方のブログを読み漁っておりました。





まだ直接お会いしたことはありませんが、その方は私のスポンサーのスポンサーをしておられた方(何故か過去形………)、私にとってはグランドスポンサーとも言える方です。(チョット分かりづらいかもしれませんが。)





私の親的存在であるスポンサー……そして私の祖父的存在のグランドスポンサー。
二人の過去なにがあったのか私には分かりませんが、二人は現在は疎遠になっているようです。





私は依存症からの回復にはどれが正しくて、どれが間違いなのか……または誰が正しくて、誰が間違っているのかなどという明確なものなどは無いと思っています。


自分を手助けしてくれるはずのスポンサーの考え方も人それぞれあると思いますし、自分のスポンサーの言うことが『絶対』などと言うこともありません。

私もたまにはスポンサーと意見が対立したりすることもあります。
近づきづらく、スポンサーとの距離を取ることだってあります。
でも私のことを考えてくれている、助けてくれている人………ということだけは常に忘れないようには心がけております。

時には対立することもありますが、ただ相手を否定するだけではなく、納得はせずともその人の考え方などを冷静に聞く姿勢だけは持ちたいものです。





その私のグランドスポンサーもきっとこの前私も見たマーシーのYouTube動画を見たのでしょう。
私の思っている依存症という病気、または依存症者に対する現在の社会の見方について触れておられました。






まったく同感です😌






…………ですが、そんな私でも自分自身が依存症という病気にもしもなっていなかったとしたら、世間と同じような見方しかできなかったのではないか思います。





現在私は就職活動中、気になった会社があったので履歴書を送ってみました。

一週間ほど経ってから履歴書は丁寧なお断りの文書と共に帰って参りました。

まぁ年齢的にも再就職には厳しくはなってきましたが、めげずに焦らず探そうと思っています。


最近何通か履歴書は書きましたが、いまだに私は健康状態の記載欄には「肝硬変」と書くことはできても、「アルコール依存症」とは書くことができません。。。
書類選考のある企業で、履歴書にアルコール依存症……などと記入してある人間ははたして面接をしてもらえるものでしょうか?

私の感覚からするとまずありえないのではないかと思います。
もし仮に、私が企業側の面接官の立場であれば間違いなくアウトでしょう。
。。
これから企業の戦力として雇おうとしている人間を選ぶ時に、履歴書を見て「病名:アルコール依存症」などと書いてあったらまず無理だろう………………


そういった「恐れ」が私の中にはあり、いまだに正直に書くことができません。
でも…もし面接までしてもらえたならば、隠さずにこのブログに書いているように、正直に自分の事実と気持ちを伝える勇気が持てたらいいな…とは思っています。


でなければまた、今までと同じ過ちを私は繰り返してしまうことでしょう。

仮に今までの事実を隠して採用され雇ってもらえたとしても、いづれは他人にはバレてしまうのではないか?………という自分の中に恐れが常につきまといます。
やがてそれは他人には嘘をつくことができていたとしても、自分に嘘をついている(自己欺瞞)………という現実からも逃れられなくなってしまうことでしょう。




私の身近な家族、友人は





『今更そんなバカ正直にならなくても良いわ。』



…………と言います。




まぁ、ただやみくもに「オレ…アル中なんです、実は。」………などと言って回る必要などはありませんが、もう少し自分に正直になる勇気と自信を持つことができたら………
またアルコールやギャンブルに限らず、依存症という病気に対する社会の認知と理解がほしい……と思う今日この頃です。

これからの時代IR法案も可決され、ますますギャンブル依存症者も増えることが予想されます。それ以外にも現代では様々な形で依存症は増えてきております。(アルコール、ギャンブル、薬物、セックス、買い物に至るまで。)
自分でも知らないうちに、いざやめようと思った時にやめられなくなっている。これが依存症の症状ですが、たとえ病院や専門の治療施設に一時的にお世話になったとしても、そこを出たからといって完治する病気ではありません。

医師もそのことを充分に分かっています。しかし現在の社会では医師のちからをもってしても、患者に永続的にやめ続けて生きていってもらうためには、とりあえず自助グループをススめてみる…………という以外に方法もなく、ある意味退院してからは自助グループに丸投げ…という印象すら受けます。
しかしそれは医師だけの責任ではなく、回復を目指している依存症者に対しての有効的な自立支援体制が未だに確立されてはいないこと。もっと言うならば、この国の社会全体が依存症という病気に対しての認識不足から起きていることなのではないかと感じます。

社会や政治家への愚痴のように聞こえるかもしれませんが、最近のニュースなどをみる限りでは、
IR法案の依存症対策として

『依存症?
………じゃぁ依存症者が増えたら、カジノの収益でもっと病院を作っておけばばいいじゃん。』

と言っているかのようにも聞こえます。

しかしこの病気はギャンブルを止める為に一時的に病院や施設などに入ってもらえばいい…………などという簡単な病ではありません。
依存性とは不治の病ですから、掛かってしまったら………を考えるより、そうなってしまう前に未然に防ぐ対策などを考えてほしいものです。(経験者ちぃ氏談)


そんな社会の構図を変えることはできなくとも、現代の依存症治療に対する現状を少しでも誰かに知っていただきたくて、微力ながら私もこうしてブログを更新している次第です。


………そして忘れてはならないことは
「自分は社会、他人に対しては無力であるということ………
とかく人は、(とくにアディクション体質の人は)頑固な自我を持っていて、自分の価値観を他人に対して押し付けてしまいがちです。
ですが、社会や他人を変えようと思うのではなく、自分自身が変わってゆくことができれば、おのずと自分の周りの見え方も変わってくる。」

…………という気持ちですかね。



終わりに…

今回の冒頭に紹介した私のグランドスポンサーのブログを本当はリンクしておきたかったのですが、アノニミティ違反になる可能性もあるので差し控えさせていただきました。

ご了承ください。



















三ヶ月山

2017-02-23 22:12:01 | 日記



これは私が入院中だった頃にお見舞いに来てくれた友達がプレゼントしてくれた本の中の一ページです。

その友達はガンという病を抱えていながらも、日々前向きに生きています。




『2回目の人生をもらったんだから』
…………と言っていました。



彼女にはいつも会うたびにパワーをもらいます。










こんにちは。




アルコール依存症。




ギャンブル依存症。





2つの依存症をもつ男。





『ち◯ぼー』




……………
……………
……………



ではなく、




ちぃ~暴と申します。




はじめましての方いらっしゃいましたらよろしくお願いしますm(__)m




このブログも興味本意で始めてみましたが、気がついたら三ヶ月山を越えていました。(某ブログ風に言ってみた。)



おかげさまで自分の気ままに感じたことを書いているだけにも関わらず、最近では通りすがりの方も含めて、一日に50人~多い時には100人以上の方が見てくれているようです。








べつにブログランキングに参加しているわけでもないのに、この数字には正直驚きましたよ
アボ~ンさん

ザーボンさん。

いつもご覧になってくれている、そこのアナタ。
ホントにありがとうございますm(__)m




このブログが私の心の支えになっている……………




などということはあまり感じてはいません。


ありのままに思い付いたことを日記のように書いてはおりますが、どこの誰が見ているのかは知りませんが、少しでもお役に立てているのであれば幸いです。

先日騙されたことをまだネチネチと引きずっているせいか若干やさぐれております。









が、しかし!




なんとまたまた明日、取引に出掛けます。
しかも、この前私たちを騙したヤツが出品していた物よりも、数段レベルアップしたいい品を譲っていただけるという方とのコンタクトに成功しました〜


いやー、……………アレですよ、アレ。

捨てる神ありゃ拾う神ありってヤツですよ。


………………
………………




『また騙されてんじゃねーのー?』





……………と思われているそこのアナタ。





今回は大丈夫です(キリッ




…………とは残念ながらまだ言い切れませんので、また後日報告させていただきます。ハイ。。。
今回は前回のような失敗を繰り返さないためにも、先方の出方をしっかりと見極めながら交渉をした………つもりです💧

上に載せた友達からの贈り物にも書いてあります。

『転んだときの光景は
転んだときにしかみえん光景
よく見とこ
ちゃんと見とこ
失敗を活かしていこ
立ち上がって
また夢に向かっていくために』


…………と。



でもぶっちゃけ言えばまだビビってます。







『またドタキャンかも?』

………みたいな。
やはりネット上での売買契約は苦手です。

もしまた騙されたりしたら、もともとスーパー鬱である私は更にプレミアム鬱にでもなるのかなぁ………

🍺じゃあるまいし( ̄▽ ̄;)。

そういえば明日はプレミアムなフライデーらしいですよ。
ま、あたくしにはあまり関係ありませんけど、明日はトラブルもなく無事に取引ができればそれだけでプレミアムな一日になるかと思ったりします。




あ、おかげさまでアルコール類も、またはスロットに関しても現在のところはそれほど欲求もなく過ごしております。
まぁ、まったく気にならない……などということはありませんが(笑)

『頑張って止めています!』

という訳でもなく、なんとなーくやめています………という感じですかね。





定期的に行われているAA、GAのミーティングにも
たまには

行っております。



まだお会いしたことはありませんが、私とは依存の対象物は違いますが、同じ依存症からの回復を目指している方で、今では日本ダルクのスタッフでもある田代まさしさんが語っていた動画を見ました。


私が思っていたよりも病人には見えず、しっかりと話をしていてチョットびっくり。以前にバラエティ番組で見せていたようなジョークも時折交えながら現在の近況を話されていました。
現在ではイロイロと依存症関連のセミナーなどでも活躍されているようですが、これから先どこかのセミナーでもしかしたらお会いすることがあるかもしれません。



私も早く立ち直り、少しでも生産性のあることをしたいなぁ〜
…………と思っております。





これからも気の向くままにブログは更新していくつもりです。





私が見たマーシーのYouTube動画をリンクしておきます。
興味のある方は是非⤵

"*[darc][drc]依存症をまなぶつどい・日本ダルクスタッフ 田代まさしさん" を YouTube で見る




騙す側 . 騙される側

2017-02-21 21:54:59 | 日記
先日ある取引に自宅から約70㎞ぐらい離れた場所まで出掛けた。




ネットでの取引であらかじめ日時と場所を決めておき、そこで落ち合い商品を確認し代引き…という形だった。

相手は自称19歳。その相手から現金30000円で原付バイクを買う予定。

なので弟の運転するワンボックスへ積載してもらうつもりで、二人で現地へ向かった。


待ち合わせ場所は相手が指定してきた高速を降りてすぐの家電量販店の駐車場だった。

途中パーキングで休憩を挟んだが、予定時刻ジャストに現地に到着した。





まだ相手は来ていないようだった。





お互いに見ず知らずの相手との取引にも関わらず、時間を守れないルーズなヤツだな💢と苛立ちを感じていた。





…………5分経過…………







まだ相手は現れない。


直アド交換などはしていないので、サイト内のメールにて相手に連絡を送ってみた。



…………10分経過…………







だんだんイライラと不安をかんじる。
………………
………………
………………






……………30分経過…………




……………
……………





相手は現れるどころか、一向に連絡一つ無し。。。





同行してくれていた弟が





『来ねーな、コリャ。』




…………と一言。




その後も相手が現れることはなかった。
取引は直前でキャンセルされたようだった。
ドタキャン。






仕方なく現場を後にして、また帰路へ向けて車を走らせた。





どこへぶつけたらいいのか分からない怒りがこみ上げてくる。






わざわざ同行してくれた弟に





『すまん。』


………と私が言うと、弟は





『ブログのネタになるじゃん、これ。(笑)』



と笑いながら一言。







私たち、というか私はまんまと騙された。



お詫びにこの日付き合ってくれた弟にガソリン代を渡し、帰りの道中に🍜ラーメンを二人で食べて帰ってきた。(当然私のおごりで)










それにしても…………


今回は商品と現金の代引きの取引だった。
私はちゃんと現金も用意していた。

出品者側も現金が欲しいからこそ、わざわざ商品となるバイクの写真を何枚も載せ、説明文までサイトに掲載したはずではないのだろうか?




しかし相手は現れなかった。







なにも騙し取られた物もなく




詐欺にすらなっていない。





今回あえて盗まれた物と言えば、高速料金と道中のガソリン代 。






……………そして、私と弟の今日一日という時間。









その後も相手からの連絡は一切なかったけれど、その日は帰宅してからもずっとイライラしていた。

日頃12ステップに取り組み、怒りを静める方法であるアンガーマネージメントには多少自信はあったのだが、この日だけは怒りがなかなか治まらなかった。

掲載しているサイト運営に詐欺被害、またはトラブルなどを通報するようなリンク先があったので、この日の出来事を通報しておいた。
すると翌日には掲載サイト運営側から
「心中御察し致します。事実を確認した上、出品者に対してアカウントの制限、停止を行います。」
……的なメールが届いた。

「事実を確認した上で」…………って💧
どうやって確認するの?
…………と思ったけれど、運営に八つ当たりしても仕方がない。。。



私だけではなくこのサイトでは一日に約20件~30件ぐらいの詐欺、誹謗中傷、または出会い目的などのトラブルが報告されていたが、もっとも多かったのはやはりドタキャンだった。




悔しいけれど、こんなトラブルでもなければ弟と二人で、ただドライブするなどということは、これから先もたぶん無かったことだろう、と思うことにした。

イヤな出来事をずるずると引きずっていてもいいことはない。
一日経った頃にようやく怒りも治まってきた







それにしても……………

今回の相手、自称19歳 とし。

きっと寂しい人だと思う。
取引の現場に向かう前までのネット上の会話(メール)では、素直な好青年のような印象をうけた。


なにが楽しくてそんなことをしているのか私にはさっぱり理解できない。
そして少なくとも私の周りには、そんなことをして騙したり、騙された側を見ながら嘲笑うような友人や知人はいない。




「ネットの中の自分と、リアルの自分。」



2つの顔と心を合わせ持たなければならない人は、きっとツラいのではないだろうか………
と、感じた。

これからますます普及するであろうネット社会。
SNSによるオークションや売買、そして今や趣味や仕事に至るまで「信用度」の判断材料がこれ。

☺良い 😠悪い

これがすべてではないけれど、こんなマークと数字に一喜一憂させられている自分自身が滑稽に思えてくる。


ネットの表と裏を垣間見たようだった。ある意味いい勉強にもなった。









次の日………
テレビを観ていたら、某番組で知人に22億円を騙し取られたという元プロ野球選手が

『よく騙されるより、騙すほうがツラいんだよ…とか言うけど、でもやっぱ騙されるほうがツラいよね〜。そりゃ〜(笑)』

…………と清々しい顔をして語っていた。








騙す側。







騙される側。









本当に可哀想なのは………






どっちなんでしょうね。



















オッサン

2017-02-17 17:04:07 | 日記
以前の記事でも少し紹介したけれど、
私には父親の代わりになってくれているような人がいる。




私の実の父親はすでに10年以上前に他界している。
実の父親もある意味スゴい人だったので、また機会があれば書こうと思っているけれど、今日は私にとって父親代わりであるこの
『オッサン』について少し書こうと思う。







このオッサンとの出会いは私が高校生だった頃………



私が高校生だった頃、父と母は離婚をした。
母は3人の息子たちを育ててゆくために生命保険のセールスの仕事をしていた。
またそれとは別に夜はカラオケスナックでアルバイトをしながら私たち兄弟3人を育ててくれていた。

そこで母はこのオッサンにナンパされ恋仲となり、付き合いはじめたようだった。
当時は名も知れたナンパ師だったオッサン。
カラオケの名手。

あだ名は
『日替わり定食』
毎日連れている女性が違うから……というのがあだ名の由来。

女性に優しい男はモテる………
そんな言葉を地で行くような人だった。




私はというと、その頃せっかく入学できた高校にもロクに行かず、毎日ゲームセンターやパチンコ屋などをウロウロしているヤンキー高校生だった。
ちょうどその当時に流行っていたビーバップハイスクールのトオルやヒロシに憧れながらも、なりきれていない中途半端なヤンキー高校生だった。

母とオッサンがいい仲なのは知ってはいたけれど、私はそんな二人のことを許してもいなかった。
いつも顔を合わせればイライラしていて敵対心丸出し。オッサンと顔を合わせることはあっても、口を利くことなどほとんどなかった。




オッサンにも家庭があり、母とは言わば「不倫」の関係……


世間的にも認めてなどもらえるはずない関係ではあるものの、二人の関係は続いていった。





そんな中…ある日私がバイクで事故を起こした。

400ccバイクに乗り、時速140㎞でダンプカーに激突。
かろうじて命に別状はなかったものの、救急車で運ばれ緊急入院。
左半身を強打。左腕は骨折。しかも割り箸のように折れた骨は皮膚を突き破り、剥き出しの状態になっていたようだった。
開放性骨折。



年末の寒い日だった。


通報を受けた母とオッサンが現場へ飛んできてくれた。
私は左腕を吊るされベッドから起き上がることすら出来ず、メシもトイレも寝たままの状態で済ませなくてはならなかった。

母はボロボロと泣いていた。

そしてオッサンはそんな母と身内以外は面会禁止になる時間を過ぎてもずーっと私に寄り添ってくれていたようだった。
そして母が面会に来れない日であっても、毎日オッサンは私の様子を診に面会にきてくれた。
私は約3ヶ月の入院を終え、無事に退院することができた。





そのころから私のオッサンに対する態度が変わってきたと母は言っていた。







………あの頃から30年近く経った………

現在母は72歳。

オッサンは84歳。




いままでに


『もう別れた💢』





…………などと、そんな言葉を母から飽きるほど聞いてはきたが、未だにそんな些細な喧嘩を繰返しながらも二人の仲は続いている。





30年以上の不倫の関係………





世間的にはもちろん認められるはずなどない関係であったとしても、なかなか30年以上続けて行ける人は稀ではないかと思う。

オッサンから金銭的な援助を受けたことはほとんど無い。
しかし母にとって、また私にとってもこのオッサンの存在が、今までどれ程私たちの精神的な支えになってもらっていたのかは計り知れない。




『オレの真似できるヤツはいねーよ。』



…………それがオッサンの口癖。








先日そんなオッサンが手術をした。






脳腫瘍……


幸い悪性のものではないらしいが、放っておけばどんどんと大きくなるらしく取ったほうが良いらしい。
しかし全身麻酔を施し、頭を切ることに対して年齢的にもリスクもある。
このままにしておいて寿命を迎えるか。
それともリスクを承知の上で手術をするのか。

オッサンは家族とも相談した結果、自ら手術をすることを決めた。

84歳………








手術から二日後………
母から電話があった。






『やっと集中治療室から一般病棟に移った。だからやっと電話くれたよ。良かった。心配で携帯ずっと握りしめていたけど、ご飯も喉を通らなかったよ。』






…………と、今にも泣きそうな声で私に報告してくれた。






母もいくら30年の付き合いとはいえオッサンとは家族ではない。

いくら心配していても、お見舞いにすら行くこともできない関係。。。


当然そんなことは二人が一番よく解っているはず。




いつまで続くのかは解らないけれど、二人とも長生きしてほしい。




この先も二人で一緒の墓に入ることなどは決してないだろう。




けれど、

母とオッサン…………
二人がそんなちっぽけな関係ではないことを私は知っている。
いつまでも、仲良く、喧嘩してください。




遠い記憶

2017-02-14 00:30:33 | 日記
最近はあまり夜のゴールデンタイムのテレビを見ることがめっきり少なくなった。

何故かというと、夜7時~9時、または11時頃まではどこのチャンネルを回してもバラエティー番組ばかり。

しかも出演者は常に同じような顔ぶればかりで、毎回同じようなことばかりを言っている。

だからといって、私はバラエティー番組が決して嫌いな訳ではない。
しかし民放は各局ありながらも、どこでも同じような内容ばかりで、ただ単にゲスト出演者の人気度だけで視聴率を競いあっているだけのようにも感じる。



飽きてくるのだ。



またコイツか……… みたいに。



そんな私だけど、珍しく今日は三時間のバラエティー番組………というか懐メロ総集編みたいな番組をやっていたので、初めはなんとなく眺めていただけだった。
しかしいつのまにかずっと引き付けられるように観ていた。



1960年代~2016年までのヒット曲オンパレードだった。



私は昭和生まれ。
昭和の時代は学生生活。
そして平成の時代は就職をし、何度か転職もした。

テレビから流れてくる曲の一つ一つに当時の思い出があり、懐かしさを感じた。






人間の記憶力は不思議だ………







今までまったく思い出すことなどもなく、遠い昔に忘れてしまっていた出来事などが、久しぶりに聴く音楽によって当時の出来事が鮮明に甦ってきたりもする。




「あー、この曲聴いていた頃にはあの会社にいて、あんなことしていたな。」


……………とか、




「そういえば、◯◯とよく酒を飲みながらこの曲カラオケで歌っていたな。」



………………とか。



ここ最近ではまったく思い出すことなどなかったけれど、10年、あるいは20年以上も前に付き合っていた人との思い出であったり、はたまた30年以上前………子供だった頃の出来事まで。

音楽は私の脳ミソの奥深くから遠い昔の記憶を引っ張り出してきた。






いい思い出。






そして、苦い思い出も。。。





……………
……………
……………








現在、私が実践している12のステップの中でのステップ④では

『恐れずに、徹底して、自分自身の棚卸しを行い、それを表に作った。』

………………とある。


これは私が去年の2月、入院中だったときにスポンサーからのススメで私自身の棚卸し表を書き出したことがあった。
自分自身の棚卸し表とは……

自分が過去、そして現在でも恨んでいる相手があったり、または恨んではいなくても傷つけてしまって悔いが残る人などがいれば、その記憶を辿りながら書き出していく作業だった。

これはただ名前だけを記入するだけではなく、その当時にあった出来事、なぜ恨んでいるのか? または なぜ傷つけてしまったのか?などの事柄も記入しておく。


棚卸し表の書き出しが終わったら次のステップ⑤へ続く

ステップ⑤:『神に対し、自分に対し、そしてもう一人の人に対して、自分の過ちの本質をありのままに認めた。』

ここでの『もう一人の人』とはスポンサーであり、スポンサーと共に棚卸し表を見ながら今まであった私自身の出来事について検証をしていく。


二人で話し合い、棚卸しを終えてみると 恨んでいた相手にも問題はあるけれど、結局は自分自身の行動にも問題があったことがわかってくる。






人の過ちはさておいて、私たちは自分自身の誤りだけを断固として厳しく見つめた。自分がどこで利己的で、不正直で、身勝手だったのか。何を恐れていたのか。何もかもが自分だけのせいでそうなったのではないにしても、他人をまったく抜きにして考えてみようとした。




自分一人だけでイロイロと考えているよりも、過去にあった出来事などを紙に書き出し、第三者となるスポンサーにも一緒に見てもらう。
そしてスポンサーに客観的な判断をしてもらうことにより、今まで気づかずにいた自分のことが見えてきたりする。
自分自身の心の中にある問題の本質が。

もちろんスポンサーになってくれそうな人を選ぶのには、自分が信用できる人に頼むのがベストである。
けれど、そんな信用できる適当な人が見つからないときはステップ④⑤を延期した方がよい場合もある。


その後…
ステップ⑨では

その人たちや他の人を傷つけない限り、機会あるたびに、そのひとたちに直接埋め合わせをした

………とある。

しかしこれはあくまでもその機会が訪れた時であるから、いつになるのかはわからない。
何ヵ月後か………
あるいは何年後かに……偶然その時は訪れるのかもしれない。
もし偶然にもその時が訪れたのであれば、きっとそれは偶然ではなく必然だったのであろうと思う。






……………
……………
……………


今日の歌番組を観ながら、

『あーそういえば、この時代にはあんな上司もいたよなぁ…………』

………とか



『この曲の頃はアイツと付き合っていたよなぁ………
あのときの別れはツラかったなぁ………』




……………などと久しぶりに思い出してしまった。








『そういえば、棚卸し表や埋め合わせ表には書いてはいなかったけど、追加しなくてはならんのかなぁ………あの人も?』


………などと考えたりもした。








しかし、






『ケッ、今更会えるかよ、あんなクソ上司に(-.-)💢。』





…………とかも、ぶっちゃけ言えば思ったりもする。







回復書籍にはこうも書いてある。



『我々は聖人ではない。』





はい、その通り( ̄ー ̄ゞ
私も1凡人ですから。






さて………

もっかいスマホで懐かしい曲でも聴いてみるとしますかね。










『どこまでも〜………………ラーララララ〜♪
…………………




………………
………………






………感傷中♪〜♪🎧🎶………



…………
…………
…………




うぉぉぉ。




懐かしくて泣けてくるわさ〜(T0T)ウルウル









遠い昔の記憶は 懐かしくもあり、またせつないものでもある。