くもり空の下で……

アルコールとギャンブル。依存症からの回復と成長を目指しながらの日々の雑感を発信。趣味の渓流釣りなども公開しています。

2021 春のソロキャンプ

2021-04-11 12:49:54 | キャンプ
数日前、電話で母と大喧嘩をした。


もうあと数日で母は七十七歳の喜寿を迎える。
そんな母に、細やかながら家族みんなで御祝いでもしようかと弟と話していた矢先………

発端は、身内にありがちな痴話喧嘩からだった。
幾つになっても母親は母親。バカ息子はバカ息子。
こちらが"カチン💢"とくるようなことをズケズケと言ってくる。でもそれはきっと、だらしのない息子のことを心配してからのこと………
「ちゃんと生活してるよ。あんまり心配しないで。」とか言っておいて、自分はぐっと堪えれば良かったのかもしれないけれど、私と母は昔から「犬と猿」
ついつい頭にきて、母から"ぐうの音"も出なくなるような嫌味のような事を言ってしまい、母との通話ははそこでガチャ!っと途切れた。


自分が(悪い事をしてしまった…………)と内心は反省していても、そこは犬と猿の親子。なかなか「ゴメン」の一言が出てこない。
そんな自分自身にもモヤモヤしていた。

又、他にも、今のコロナ禍。なんとなく稀薄でうわべばかりの薄っぺらい人間関係、自分勝手なヤツ(自己虫なヤツ)の行動ばかりが目につくようになってしまっている自分……………
そういった諸々なイライラ感が蓄積されていた。


「一人になりたい。」


ふと、そう思った。




◆◆◆◆◆

重いリュックを背負い、片手にはクーラーbox。枯れ葉とガレ場が入り交じっている源流をひたすら歩いた。
かなりの重労働。
けれど、そんな思いをしてでも、野性動物と渓魚しかいない、そんな場所でゆっくりと過ごしたかった。
携帯も繋がらない。なにか起きたとしてもすべてが自己責任。


そういったリスクも承知。
でも、一人の時間、自分と向き合う時間が欲しかった。






釣り道具は一応背負ってきた。少し竿を出してみたけれど、あまりの水の少なさに苦戦。今日は源流渓魚の姿を拝むことはできなかった。。。




ステーキ、鯖、どちらも近所のスーパーで安売りされていたもの。でも、この環境が味を変えるのか、普段自宅で調理した時より断然美味しい。
プライスレス。




夕暮れ………時々鳴き声を発する鹿の視線を感じる。けれど、コチラに寄ってくる様子はない。

あまりの静寂に包まれていると、なんだか人の声を聞きたくなる。
簡単に言えばチョット寂しくなり、ラジオを取り出した。
FMは聞き取りづらいけれど、AMならばクリアーに電波も入った。野球中継が放送されていたけれど、私は野球にはほとんど興味がない。けれど、なんとなく騒がしい感じの中継放送に癒された。
人の声を聞いて安心する……………
おや?
オレは一人ぼっちの空間に浸りたくてここへ来たんじゃなかったっけ…………



山の長い夜の始まり。
長い夜といっても、することと言えば、薪を探してきては火を絶やさないことぐらい。後はワインをチビチビ呑みながらラジオに耳を傾けることだけ。
「自分と向き合う時間」とか格好つけて言ってみたけれど、とくに向き合ってなどはいなかった。
ただ、一人きりで、こうしている時間って大事な気がした。




◆◆◆◆◆
真夜中、あまりの寒さで目が覚めた。
時刻はAM:1:00ぐらい。

ここは標高800m。
日中は暖かいけれど、陽が落ちるとグッと冷える。気温は0℃
ライトダウンを着こみシュラフには入っていたけれど、やはりコンフォート温度5℃前後のシュラフではキツい夜となった。失敗した(T-T)
少しでも寒さから身を守ろうと持参してきたネオプレンソックスとマグマに救われた夜。



◆◆◆◆◆


朝 AM5:30
テントにはうっすらと霜が降りていた。野鳥たちが一斉に会話を始める。この時期にしては寒い朝だった。

呑みすぎて二日酔い気味の身体をなんとか奮い起たせ、撤収準備を始める。
毎度のことだけど、この時ほど「あんなに呑むんじゃなかった………」といつも後悔する(-_-)



今日はこれから会社で二時間ほどの仕事が待っている。
社会へ戻る時間。

ソロキャンプをしたからといっても、コレといって自分自身が変わったわけではありません。これから先も社会へ戻ればイライラとすること、イライラするヤツ、いっぱいあることでしょう。
そういった物事、人たちを変えることなどできません。
唯一、変えることができることとしたら、そういった時の自分の考え方、自分自身の行動しかありませんよね。
分かってるつもりなんだけど、コレが難しくてね、ハハ。








はぁーあ。。。
オフクロに詫び、入れなきゃなぁ…………………





ホントはイヤだけど💧






























息子と、男二人。

2020-10-07 18:52:07 | キャンプ
📞「父ちゃん?
僕、キャンプに行きたいんだけど。」




突然の電話だった。



息子と前回会ったのは今年の1月。
4月には息子の誕生日だった。
元嫁に電話をして息子と会えるように計画を立てようとした。
だが、4月はコロナ禍真っ只中だった。仕方なく会うのは延期することとなった…………





………そして今、あれから半年が経った。




1泊2日、男二人だけのキャンプを決行。
私の場合、キャンプ………というよりも"野宿"

水道もトイレもない。
辺りには野性動物しか居ないような場所でのキャンプ。






そのキャンプ(野宿)はテントを張り、その日過ごせるだけの薪を集めることから始まる。



「おい!
そんなんじゃいつになっても飯にできねーぞ!!
もっとたくさん薪(枝)を集めてこい!」




そんな私の罵声を受けながら、少しふてくされた様子を浮かべながら、息子は"仕方なく"私の命令通り"に動いて、薪を集めていた。





「こんなはずじゃなかったなかったのに………」





息子はそう思っていたのかもしれない。





◆◆◆◆◆◆









一応、薪がある程度集まったところで火を起こす。







私は身体の内側に火を灯す。









◆◆◆◆◆◆










石を焼きステーキ
レトルトカレー

骨付き鶏モモ肉










◆◆◆◆◆






PM:6:30
辺りが薄暗くなってゆく………










早めの晩飯はアヒージョで。




辛さは少し控えめにしたけれど、初めて味わうエスニックな料理に息子は感動していたようだった。





「旨い!!
コレ、ウチに帰ったら作ってみる。」



と息子は言っていた。








◆◆◆◆◆◆




森の夜は長い。



息子とあれこれ、積もる話をしたかったところだったけれど、
腹もいっぱいになり、辺りは真っ暗。







「父ちゃん、眠くなってきた……………」






「そうか、
じゃ、寝袋入って、ゆっくり寝ろ。
寒かったらダウンジャケットあるからな。

おやすみ。」





まだ7時半だったが、息子はぐっすりと夢の中へ入っていった。







私は一人、携帯ラジオを聴きながら、長い夜を満喫した。









◆◆◆◆◆◆






翌朝




源流の岩清水で顔を洗い、二人で下山の準備。





少しだけダム湖で釣りをしてから山を下りた。








カメラを息子に預けておいたら、いつの間にか盗撮されていた。







大悟、
約1年ぶりに会ったが、
また少し、デカくなったな。


言うことも生意気になってきた。







こんな親父だけど、まだ「父ちゃん」と呼んでくれてありがとう。





オマエの人生はまだまだこれからだ。



頑張れよ!!
























長い夜

2020-05-24 17:14:18 | キャンプ
新型コロナウイルスが蔓延し、全国で外出自粛が呼び掛けられている。



そんな自粛中である中でも、常に心の平安を保っていられる人々はスゴいと思う。
私のような豆腐メンタルな人間は、毎日ウチに閉じ籠ってテレビやネットを観ていたりするだけの生活などをしていたら精神が崩壊してしていまうタイプ。

今回のコロナ禍の中において、私の生活、特に仕事に関しては大きな影響もなく、今のところは毎日出社すれば仕事はある状況。ありがたい。



変わったことといったら、趣味である渓流釣りはなるべく自粛していることぐらい。
わざわざ県外まで遠征して行くような釣りを私はあまりしないけれど、今は人の目のほうが怖い。
いくら緊急事態宣言が解除されたとはいえ、見慣れない県外ナンバーのジムニーが停めてあったりしたら、その地元の人たちはきっと好くは思ってはくれないだろう。


その代わり……
このコロナ禍の中、私には新しい趣味を見つけた。







"ソロキャン"






前々からソロキャンには興味はあったけれど、どうしても週末は"釣り優先"のスタイルだったので、キャンプは後回しにしてきた。
キャンプと言ってもテント、シュラフにマット、焚き火台やクッカー、イロイロ揃えるとなるとそれなりにお金もかかる。経済的にも痛い。
だから今回のキャンプの目的は、


『なるべくお金をかけず、人と会わずに、楽しく過ごす。』

道具に関しては、それほど高額な物はあまり持ってはいない。この趣味を続けていくうちに、いづれは良いものが欲しくなってくるのかもしれないけれど、まぁ、基本貧乏ですから(-_-;)

食材などはもちろん前日に準備をしておき、当日スーパーやコンビニなどには立ち寄らなくともいい態勢で山奥へ入る。













午後からは雨の予報、チョット心配…………




うぐいすの鳴き声が心地いい。






テント場所は以前に釣行した時に見つけておいた場所をチョイス。
この前友人と二人でキャンプした時とは違い、今回は車止めから5分ほど歩いた場所なので、クーラーBOXも持参した。




キャンプ……と言えば、焚き火。
私のキャンプに焚き火は絶対欠かせない。
今回の為にウチでシーズニングを施し、育ててきたニトリのスキレット『ニトスキ』


その焚き火を使って作る調理も至福の時。


スーパーで買った20%offのステーキ、鶏肉。
けれど、どれも最高に旨かった。





そして
夕暮れ…………


静かな、長い夜が始まる。


ランプに灯りを入れる。






火を見つめ、薪をくべ、火吹き棒で空気を送る。
そんな時間を何時間も過ごす。










コロナ禍、自分の生き方、これからの事、仕事、健康、家族、友人、ets…………





不安な事を考えたら、きりがない。
とめどなく、いくらでも出てくる。




でも、
きっとなんとかなるよ。



だって、






今もこうして生きていられるんだから。









1day camp

2020-04-12 19:11:45 | キャンプ
新型コロナウイルス。





国内に緊急事態宣言発令。











毎日、毎日、
メディアは「今日の感染者数は昨日より増え………」などと伝えている。





"新型コロナウイルス感染症"












耳にタコができるぐらい、その単語が毎日、毎日、繰り返される。
ある意味、その言葉が次々と耳に入ってくることのほうが私にとっては脅威となっている。



















そんな中ではありますが、








友としばし現実逃避の旅へ出発












約25kgのリュックを背負い、男二人が黙々と歩く。








標高 約1000m。
圏外の奥地へ。










ここはかつて、原種のヤマメたちがたくさん暮らしていた谷。

しかし、昨年の台風19号の影響だろうか………
地形、渓相も大きく変わり、
そこに住む住人もいつの間にか変わっていた。













本日の野営地を見つけ、各々に野宿の準備をする。




PM4:00

少し早めの夕食は、スーパーで買っておいたステーキを石焼きに。
そして、鯖を網焼きに。




シンプルな食事ながら味は格別だった。














PM::6:00







ゆっくりと日が落ちてゆく。












雑踏など一切ない静寂。











携帯ラジオは一応持参していたものの、
久しぶりに「新型コロナウイルス」というワードから解放された夜。















………真夜中………






気温は0℃前後。

春とはいえ、霜が降りるほどの気温。
寒さで目が覚めたので、薪をくべながら夜明けを待った。







AM5:00

うっすらと夜が開けてゆく。









私にとっての現実逃避の旅。









明日への活力を生むための旅が、終わりを迎えようとしている。












さて、






現実に帰ろうか。











今、自分に出来ることを、
淡々とやることしかできないけれど………








★タックル★
■ロッド: パームス エゲリアネイティブパフォーマンスERNS-53UL/T5
■リール: Abu カーディナル3BP

■ライン: スーパートラウトアドバンスMAXパワーPE0.6号+フロロリーダー5lb

■ルアー: イトウクラフト 蝦夷50S typeⅡ