私はパソコンやタブレットなどを持ってはいないので、もっぱら人とのコミュニケーションを取る方法、また世の中の情報を得る、発信するツールとしてスマートフォンを使っている。
今や当たり前に普及しているものであるし、とくに珍しくもない話だが、
『もし、貴方のスマホやパソコンが突然壊れてしまったら、貴方ならどうしますか?』
………『まぁ大したことないでしょ。』
そう思える人は意外と少ないのではないかと思います。
『パニック』………とまではいかなくとも、『やべー、どうしよう………』
………ぐらいの感情は出るのではないかと思います。
先日私は現実にこの状態に陥りました。
夜八時半…………
スマホでソーシャルゲームを少しした後、スマホを充電器に差し、夕食を取っていました.
夕食後……
『さて、ゲームの続きをして、他の人のブログでも見てみよっかなぁ…』
とスマホを充電器から外してみるとフリーズしていました。
フリーズして何秒か固まってしまうことはたまに起こるので「またか。」………と思っていたけれど、今回はいつまで経っても、どこのボタンを押したりしてみても一向に固まったまま。。。
『おいおいおい。勘弁してよ。』
一度シャットダウンしてから再起動しようと思ってもシャットダウンすらできない状況📱
『うーん。』
そのあと湧いてきた私の中の感情↓
『おぃー。ふざけんなよなぁ、このまえ機種変更したばっかりだぞ!!なんでまた壊れるんだよ、このボケが💢』
『また今度は修理にいくらかかるんだよ、いったい。保証に入っていたからといっても💴かかるんだぞ!』
『もし誰かから電話やLINE来てたらどうするんだよ。』
…………という感情。
これは以前にも経験したことのある感情と似ていた。
それは以前に仕事中コンビニのトイレに立ち寄り、スマホを置き忘れて店を出てしまい、その後………ポケットの中にあるはずのスマホが見つからなかったあの時の感覚に似ていた。
スーッと血の気が引いたあとに襲ってくる怒りの感情。
誰が悪い訳でもないのに、物や人に当たりたくなる心境。
その時点で時刻は夜の9時を回っていた。
このとき外部との通信手段は壊れたスマホしか持っていなかったので、あとは公衆電話にいく他はなかった……
幸い近所にショップがあるのでダメ元で行ってはみたものの、やっぱり閉店していた。
『なんで閉店してんだよ、このアホが。携帯屋こそ24時間営業してろや!』
………という怒りの感情もプラスされた。
ウチに戻ってきてからもまったく反応しないスマホを見つめながらソワソワしてばかり。。。
『あー、もう。なんだこのモヤモヤ💢』
そうだ!!
こうゆうときこそ、怒りのコントロール。
12ステップの出番じゃねーの?
………と思い、この自分の怒りの感情を整理してみた。
これは私の通っているAAやGAでよく使われている自己分析の方法の1つ。
"12のステップ"の中のステップ④
「恐れずに、徹底して、自分自身の棚卸しを行い、それを表に作った。」
【第1欄】
怒り(恐れ)の対象
📱スマホ
ショップ店員
【第2欄】
その理由
ネットに繋がらない。
人との連絡が取れない。
オレのいつもの時間を奪われた。
また金がかかる
【第3欄】
本能への影響(おびやかされた部分)
「社会 、共存の本能 」
(自己評価)
(自尊心)⭕ オレの時間を奪われた
(対人関係)⭕ ネットやLINE、外部と遮断された孤立感
「安全、自己保存の本能」
(物質的なもの)⭕ また金がかかる
(感情的なもの)⭕ なにかを誰かに取られるのか?
「性の本能」
(公認の関係)
(秘密の関係)⭕ ひみつ
【第4欄】
自分の誤り(弱点、短所)の正確な本質はなにか?
(利己的・自己中)⭕
(不正直)
(身勝手と恐れ)⭕
(配慮・関心の欠如)⭕
では、かわりにどうすればよかったのか?
人の過ちはさておいて、私たちは自分自身の誤りだけを断固として厳しく見つめた。(回復書籍P98)
なのでここでの検証は【第4欄】だけに絞られる。
なぜなら、すでに起こってしまったことは変えることができないからである。
これから変えることのできるのは自分自身のことだけ……
『自分に変えられないものを受け入れる落ち着きを、変えられるものは変えていく勇気を、そして二つのものを見わける賢さを。』
答
📱: スマホに依存しすぎていた。ネットだけではなく、もっと他のことに集中する、他のことができると考える(本を読むなど……)
やむを得なく緊急の場合には公衆電話があると認識する。
ショップ店員: 状況を冷静に分析し、営業時間に問い合わせてみる。
自分本位だったことを認める。(私のためだけに店はあるわけではない)
この分析をしてみると、いかに自分が自己中な考え方をしているのかが見えてくる。
コツとしては、頭の中で考えてみるだけではなく書き出してみること。
"今、自分が何を考え、何に脅えて、何に怒りを感じているのか?"
を文字にすることにより客観的に見ることができる。
病んでいる(怒りの)頭の中でいくら考えていても解決の糸口は見えてはこない。
こう書き出してみることによって見えてくることが1つあった。
それは、私は怒りの矛先がスマホだけであったにもかかわらず、それを販売したショップ店員にまで怒りの矛先が向いてしまっていたこと。
"スマホが壊れた"ということと、"スマホを販売している店員"………という2つのことはまったく別の話である。
ギャンブル依存症でもある私にはこれと似たような感情をよく持っていたこともある。
それはパチンコ店への感情。
出ない台に向かってイライラするのは分かるが、その感情を店員にぶつける客をよくみかける。
出るか出ないかの設定を決めているのはその店員ではないことを分かっていながらも、私もかつてはそんなイライラを彼らにぶつけていたのかもしれない。。。
それと……第3欄にあるおびやかされた性の本能(秘密の関係)の⭕は、きっと誰でもエロ動画の1つや2つは見たこともあるだろう。オレのスマホにも入ってるし。(オレだけか💦)
この作業をしていたら、なんとなく自分が落ち着いてきていることを感じた。
考えてみれば、そもそも私は誰かに何かをおびやかされ、奪われてしまうほどイロイロなものや、金も持っていなかったことを今更ながら思い出した。
また、それほど頻繁に連絡をとらないといけないような人物など私には居ないことも思い出した。
この自分の感情の棚卸しをする前のイライラしていたときには、やはり
『酒でも飲めば気分も落ち着く、イヤな感情を忘れられるよな。』
…………という考えが正直頭をよぎった。。。(もちろん飲んではいないけど)
普通の人にとってみれば怒りはたまの贅沢のようなものかもしれないが、アルコホーリク(アルコール依存症者)的な考えを持っている人にとって怒りは非常に危険である。
……………次の日…………
近所のショップに行ってみた。
私はまったく知らなかったけれど、シャットダウンを強制的に行うボタンがスマホのなかに隠れていた。
ショップのお姉さんが小さい針のようなものを取りだし、そのボタンを一突き。
すると何事もなかったかのように私のスマホは再起動した。
『これで大丈夫だと思いますよ(^∇^)』
まるでそのスタッフのお姉さんが「必殺仕事人」のように見えた。
『スマホやパソコンをいじっている時間が長い人ほど、幸福度が低いという統計があると聞いたが、それは当然だろう。他人の負の感情に触れて自分の負の感情が影響を受けるだけではなく、叶えられない欲望を刺激するもので溢れているからだ。
ネットが発信する誘惑はかなり強いものかもしれないが、それに安易に巻き込まれないためには必要以上にネットに触れないという線引きを、自分の中で持っておくことが大事だと思う。』
これは私が尊敬している人の言葉。
しかし、私にとってはこのスマホは今や必需品になってしまっている。。。
Googleを始め、電話、LINE、ゲーム、写真、動画、マップ、ブログ、就職活動、買い物に至るまで………
ありとあらゆることにネットは私の生活の中にすでに入り込んでいる。
自分のネットとの付き合い方を、改めて感じさせられた今回の出来事だった。
たぶんこういう危機が絶対あってはならないと自覚している人達は、きっと予算の許す範囲の中で予備の通信手段を持っているのであろう。
でも、ぶっちゃけ言うと………
家電が突然壊れると腹立つよね、やっぱし
( ̄▽ ̄;)