私は仕事柄、4tトラックを運転し、市内、市外、いろんな場所を走ります。
橋を渡れば、川の状況を確認したり、次への釣行の目安などにしたり。
本日、PM12:00
「そろそろ昼メシにでもしようかな」
そう思った時だった。
川の畔の道路。
私の車の前に、歩いている釣り人が居た。
車道とはいえ、車1台がようやく通行できるほどの幅しかない狭い道路だった。
私は徐行しながら前を歩いていた釣り人に近づいた。
その釣り人も私が運転するトラックに気付いたらしく、路肩で止まって私が通過するのを待っていてくれた。
私はその釣り人に軽く手を挙げて挨拶をした。釣り人が手にしていたロッド、ブランクスの色が変わった色だった。
私:
「ん???
あのロッド、あのサングラス、あの姿。
ま、まさかね。」
少し先に駐車スペースがあったのでそこで車を停め、さっきの釣り人が歩いて来るのを待っていた。
約2分後、さっきの釣り人がゆっくりと歩いて、私の方に近づいてきた。
どうしても気になった私は、その釣り人に声をかけた。
私:
「あの………
もしかして、飯田さんじゃないですか?」
釣り人:
「???
どっかで会ったっけ?」
私:
「やっぱり飯田さんですよね。
オレ、貴方のDVD擦り切れるほど観てましたから。
あまりに後ろ姿が似ていたものですから。」
やっぱり、その釣り人は飯田重祐さんだった。
言わずと知れた渓流エキスパート。
そう分かった瞬間から、私のテンションはMAX。スマホを持つ手が微かに震える。
私:
「もし、良かったら一緒に写真、撮らせてもらえませんか?」
飯田さん:
「いいよ。全然構わないよ。
僕の事、こんな所で知ってる人がいたとはね。嬉しいね。
前に会ったことあったっけ?」
私:
「はい。
私の行きつけの釣具屋で、今から約7年ほど前にサインを頂きました。」
飯田さん:
「そうだったんだ。
じゃ、写真撮ろうか。」
………感激(T_T)。
まさか、
こんな場所で、偶然にも飯田さんと逢えるとは。
約10分ほど、私が暮らしているこの近隣、最近の河川の状況、ルアーの話などをさせてもらいました。
私:
「あれ、そのルアー。それはもしかして……」
飯田さん:
「あ、これ。シェード。
これでさっき魚かけたけど、バレちゃった(笑)」
私:
「私も幾つか持ってますよ。
でも、私が使うのはアレキサンドラばかりですね。」
飯田さん:
「ありがとう。色々と川の状況教えてくれて。
良かったら、コレ。記念にあげるよ。」
そう言って、飯田さんはワレットからルアーを取り出し、私に差し出してくれた。
アレキサンドラ63HW
私:
「いいんですか?
感激ですね。ありがとうございますm(_ _)m
時間取らせちゃってすみません。
釣り、頑張って下さい。」
飯田さん:
「いや、時間は全然大丈夫だよ。今日はプライベートだしね。
仕事、頑張ってね。」
そう言って飯田さんはその場をゆっくりと去っていった。
あまりにも突然の再会だった。
私が昼メシに買っておいたカップラーメンは、既にカップうどんと化していた🍜
あまりに感動しすぎて、そのうどんが上手く喉を通らなかった。
◆◆◆◆◆
今からおよそ12年前。
私はこの人のキャスティングに憧れて、何度も何度も繰り返しDVDを観て、キャスティングを学んだ。
私の憧れの人。
飯田重祐さん。
今日は
ありがとうございました。